2023-02-01 09:57

【Podcast News】2023年、ポッドキャストはどうなるか?// S03E01

Podcast Ambassador ポッドキャストアンバサダー 

ポッドキャストが好きになる番組〜この番組は、Podcast ディレクターである新井里菜が、奥深い音声の世界をご案内していきます。 

▶︎今日のテーマ 【Podcast News】2023年、ポッドキャストはどうなるか? 

▶︎参考資料 This Could Be a Rough Year for the Podcast Industry https://www.vulture.com/article/podcast-industry-boom-problems-2023.html 

▶︎Hosted by Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director) 

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サマリー

2023年にはポッドキャストの動向と影響が注目されています。アメリカでの動きから、人員削減や効率化、生き残りをかけた再編成などが行われることが予想され、短編シリーズものの減少が起こる可能性があるとされています。

ポッドキャストニュース
ポッドキャストが好きになる番組、ポッドキャストアンバサダー。
この番組では、ポッドキャストディレクターであるあらいりなが、奥深い音声の世界をご案内していきます。
毎月最初は、ポッドキャストニュース、音声業界の注目の話題や最新のリサーチ情報などをご紹介していきたいと思います。
さて、2023年となって1ヶ月が経ちました。
早速なんですが、今年ポッドキャストはどうなるのかというテーマでお話を今日はしていきたいと思います。
ポッドキャスト、日本でもどんどん盛り上がってきているように感じる今日、この頃です。
ジャパンポッドキャストアワードも今年で4年目、またあるデータによりますと世界のリスナー数は4億人を超えるそうです。
そこで今日はですね、ポッドキャストの先進国と言われるアメリカで、今年どんなことが起こりそうか、ある面白い記事をもとにですね、業界の動きを踏まえながらお伝えをしていきたいと思います。
それでは本編を早速お楽しみください。
さて今回はズバリ2023年ポッドキャストはどうなるのかという話です。
今回はポッドキャストの先進国とも言われるアメリカでどうなるのかといった予測をですね、ある評論家の記事をもとに2つご紹介していきたいと思います。
こちらはアメリカのニューヨークマガジンVultureのポッドキャスト評論家の記事をもとにしています。
まず早速なんですが1つ目、これはですね、2023年すでに起こり始めていることです。
人員削減と効率化
それが人員削減と効率化です。
ちょっとビジネスっぽい話になるんですが、その背景としてはポッドキャストを制作する会社という視点ではなくて、ポッドキャストを配信する場所のプラットフォーマーに視線を向けた話です。
去年の秋からですね、テック企業の人員削減のニュースを耳にしませんか。
唯一まだしていないのがAppleなんですけれども、今年に入ってSpotifyも全スタッフの6%近くの人員削減を発表しています。
他にも音声事業の拡大を進めてきたようなGoogleやMetaとかTwitterなども同じなんですよね。
こうした動きの中で少なからず各社の音声事業も影響を受けるのではないかというのが1つ目の背景です。
そんな中で実際に再生数だったりフォロワー数とかリテンションというようなですね、ポッドキャストのデータを今まで以上に精査されるときに来ている。
言い換えますとですね、ポッドキャストの成績表が厳しく見られるときになるだろうというふうに言われています。
そこから起こりそうなことといえばですね、生き残りをかけた再編成ですね。
例えば番組レベルですと人気のないものは終了するとか、大手の制作会社だと一本に絞って配信を続けるというような再編成も多く行われるのではないかなというふうにされています。
あとポッドキャスト、アメリカではですね、この専門の音声番組の制作会社というのもいろいろあるんですけれども、そういった制作会社同士も生き残りをかけてですね、レベルが合併というような案件も出てくるかもしれません。
これまで音声媒体に先行投資的な雰囲気も結構多かったと思うんですけれども、今年はですね、そういったことを背景に残されたリソースをどこに効率的に振り分けるのかというような再編成の動き、ポッドキャスト界にもやってくるのではないかなというふうに言われています。
では続いて、今年ポッドキャスト界で起こりそうなこと2つ目は、短編シリーズものが少なくなるかもしれないということです。この背景にあるのはですね、ポッドキャストのマネタイズ方法なんです。
これまでポッドキャストのマネタイズ方法のメインの1つはスポンサー収入でした。これはまあいわゆる番組が始まる前とか途中とかに入るCMのことですね。再生回数などによって制作会社とかにお金が入るというような仕組みが一般的かと思うんですけれども、実はこのマネタイズ方法ではなかなかお金になりにくい番組の作り方というのがあるんです。
それが短編シリーズもの。これどういうものかと言いますと、例えば全8話で完結するシリーズものみたいなものですね。まあ最終回がわかっている作品です。逆に毎週配信され続ける番組、例えばニュース番組のように毎日配信されるものなどは違います。
じゃあ、短編シリーズもののどこがお金になりにくいのかと言いますと、例えばリスナーが8話全部聞いたら、おそらくもうこの番組もう1回は聞かないなということですよね。
例えばニュース番組なんかであれば、リスナーさんのルーティンなんかにはまると毎日ずっと聞いてもらえる可能性があります。仮に平日配信だけだとしても、1ヶ月で20回以上ですね。そこに入るスポンサー広告、CMも毎回聞いてもらえる可能性があるわけです。
一方の全8話のドキュメンタリー、どれだけ面白くてもですね、8話聞いたらまあだいたい終わりですよね。要はCMもですね、再生してもらえる数が1人当たり最高8回ということで、圧倒的に限られてしまうというのが大きな違いです。
なのでこういった番組の作り方では長期的な収入につながらないということで、こういった短編シリーズものは少なくなるのではというような予測です。これももちろんですね、最初に話した人作源の話なんかも背景にあってのことだと思います。どうやって効率的にビジネスとして長続きをさせていくか、そういった時期に今アメリカのポッドキャスト界は直面しているというような感じです。
さて、ここまででですね、主にアメリカのポッドキャスト界でどんなことが起こるのかといったところをお伝えしてきたんですが、じゃあそういう動きが日本市場にはどうなるのか、ここをポッドキャストディレクター視点で考えてみました。
まず一つ目の再編成の話ですね。これ自体はアメリカでの大手の製作会社なんかでは起こりそうなことかと思うんですが、日本は今そこまでですね、例えば専用の製作会社が乱立しているという状況でもないので、環境はちょっと違うかなというふうに思っています。
ただ配信者としては少なからず影響が出る可能性があるのが、こうした人員削減を行ったプラットフォームからの影響ですよね。例えばスポティファイ、どの部門の人員削減かわからないんですが、例えばこれまでリリースされてきたポッドキャストの機能の変更とか効率化というのももしかしたら進むかもしれません。
あと、こういった関連の機能も国によってリリース日が異なることありますよね。日本市場でも使える環境というのも、もしかしたらこれまで以上に長くかかるかもというのはあり得るんじゃないかなというふうに思います。
そして2つ目の短編シリーズものの在り方。これも日本ではこういったシリーズものがここ数年で認知度が上がってきたというようなフェーズだと思うので、すぐに同じような流れが来るかというとそうではないかなというふうに思います。
逆に短編シリーズものの方が、例えば今後増えていくだろう会社が発信するような企業ポッドキャストにとっては投資がしやすいんじゃないかなと個人的には考えます。会社の公式のSNS、FacebookとかTwitterとかいろいろあると思うんですけれども、それに追加してポッドキャストをしようかなというような流れがあったとき、会社側としては再現なく予算を出すということは難しいと思うんですよね。
だから逆に限定で始めるといった方が資金的にもハードルが低くなりますし、そこで自分の会社が音声でメッセージを伝えるっていったところが合っているのかなというテストとしても、こういう短編シリーズもののフォーマットというのは結構まだ使えるような気がします。
ということで最後は個人的な予測にはなるんですけれども、アメリカ市場の動きからでは日本市場に置き換えてどんなことが起こりそうか、逆にどんな可能性がありそうか、そんな視点で考えてみました。
さて今回シーズン3第1話はポッドキャストニュースということで、今年ポッドキャストはどうなるのかというテーマでお話をしてみました。
アメリカ市場ではどうなのか、そこから最後日本市場ではどんな影響を受けそうかというような視点で考えてみたんですけれども、ただそう言っても私もポッドキャストディレクターでありつつ、1配信者でもあり1リスナーです。
そういったいろんな目線で今後も気になる話題を取り上げていきたいなというふうに思っています。
今後も毎月第1週目はですね、こうした音声業界の注目の話題や最新のリサーチ情報などをご紹介していきたいと思います。
さて次回第2週目はですね、テーマポッドキャスターです。配信者目線で気になるトピックをお届けしたいと思います。ぜひお楽しみに。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この番組はポッドキャストディレクターの荒井玲奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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