音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

国内最大ポッドキャストの祭典 "Japan Podcast Awards"を独自の目線で分析した音声版ニュースレター

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サマリー

「PODCAST AMBASSADOR」という番組があります。この番組では、地上オーディオジャーナリストが音声業界に関するニュースや動向を伝えます。音声業界の新聞やポッドキャストの情報源として役立つ、業界目線とリスナー目線の視点で、音声業界に関する重要な情報を提供しています。最近、ジャパンポッドキャストアワードをテーマにした音声版ニュースレターを配信しました。

JAPAN PODCAST AWARDの概要
音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、地上オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声阪神紙やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声阪神が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて今回は、国内最大ポッドキャストの採点、JAPAN PODCAST AWARDを取り上げます。
今年の秋から配信しているニュースレター、ポッドキャストニュースレターで、毎月音声業界ニュースについて執筆をしているのですが、
今回は、国内の音声業界、冬の風物詩とも言っていい、JAPAN PODCAST AWARDをテーマに、過去の受賞作品を振り返って見えてきた様々な傾向を独自の視点でまとめました。
今回は、そんなニュースレターを元に音声でお届けしている内容です。
ニュースレターでご覧になりたい方は、公式ツイッター、アットマーク、ポッドキャストレターJP、またはウェブサイトよりご覧ください。
さて2021年も年の瀬、この時期ポッドキャスターとして気になるイベントといえば、JAPAN PODCAST AWARDです。
今年で3回目となるこのアワード、有料なポッドキャストコンテンツを発掘し、応援するイベントとして2019年に発足しました。
今、絶対聞くべきポッドキャスト、もっと世の中に知られるべきポッドキャストを発掘することを目的に掲げられています。
ポッドキャスターとしては、ノミネートを一度は目指してみたい国内最大の祭典とも言えるこのアワード。
今回は、そんな配信者目線でこれまでの受賞作品を振り返りつつ、どのような注目ポイントがあるのか独自の目線でお届けしたいと思います。
まず、このJAPAN PODCAST AWARDの選考大賞となる番組は、日本語圏に向けたかつオリジナルコンテンツであれば、辞選、打選問わないということをご存知でしょうか。
選考委員による選出もあるものの、リスナー投票による賞も昨年から開始されていて、配信者だけではなくて、ポッドキャスト好きのリスナーたちも巻き込んだ選考方法です。
年末から投票開始して約3ヶ月の選考を経て、翌年3月に受賞作品が発表されるというのが大体のスケジュールです。
さて、ここからは過去の受賞作品を振り返って、どのような傾向があるのか独自の目線で見ていきたいと思います。
第1回および第2回の受賞作品
まずは第1回の2019年。ここは大賞とスポーティファイ賞という2つの賞がありましたが、受賞した作品は1つ。歴史を面白く学ぶコテンラジオがなんとダブル受賞をしています。
皆さんご存知の有名なポッドキャストも受賞以来、スポーティファイオリジナルの番組を配信したり、この番組の運営元株式会社コテンが資金調達に成功したり、ビジネスにもつながる道筋が見えてきたのが第1回の受賞作品でした。
続いてが2020年開催の第2回です。受賞カテゴリーが6部門に拡大して7作品が受賞しています。ここではさらに傾向を詳しくつかむために1つ1つ受賞作品をさらっと見ていきたいと思います。
まず大賞に輝いたのはアジナ副音声、ボイスオブフードです。食画テーマのこの本作はフードエッセイストがパーソナリティを務めています。毎回関連するゲストを迎えるインタビュータイプのポッドキャストです。制作しているのはプロ。JWaveのデジタル音声コンテンツに特化した部もスピナーから配信されています。
次はSpotify Next Creator Showです。こちらは3本の番組が受賞しています。まず1本目、オフトピックは海外の最新テクニュースやスタートアップビジネスがテーマの1本です。2名のパーソナリティでお送りする会話タイプの番組です。
そして2本目、キキ開会明解時点はカルチャー系のジャンル、仲良し2人がお送りするこちらも会話タイプの1本です。そして最後、農家の種、こちらも3名のパーソナリティによる会話タイプの番組なんですが、ジャンルがなんと農業、テーマも際立つ1本です。
続いての賞は、ベストパーソナリティ賞とリスナーズチョイス、こちらはですね、ジェンスとホリー・ミカのオーバー・ザ・サン、こちらがダブル受賞をしています。この作品、2名のパーソナリティでお送りする会話タイプの番組なんですが、TBSラジオ製作でパーソナリティもラジオのプロというクオリティの高い番組です。
そして続いて、ベストエンタメ賞、こちらに輝いたのが、令和版夜のミステリーです。受賞作品の中で唯一のですね、フィクションストーリーティングタイプのポッドキャスト、昔のラジオドラマを復活させたというこの作品ですが、TBSラジオのプロが製作した1本です。
そして最後は、ベストナレッジ賞、こちらはリサーチャットFMが受賞しています。ジャンルは化け学です。理系3名が海外と日本をつないで話す会話タイプの番組です。
さて、ざっと作品を紹介してきたんですが、これら2020年の受賞作品から見える注目ポイントというのを3つ挙げていきたいと思います。
まず1つ目は、受賞作品7本中3本がプロが作った作品ということですね。
2019年第1回の受賞作品古典ラジオは、当時は特にラジオ局がバックにある作品ではありませんでしたが、2020年の受賞作品にはTBSラジオ作成、そしてスピナー作成の番組が受賞しています。
よりプロが本気を出してきた感覚が見えてくるようです。
そして2つ目のポイントは、Spotifyネクストクリエイターズ賞の受賞作品からです。
この賞は2020年から新たに設定された賞なんですが、ここで受賞した3本はかなり幅広いジャンルから選出されています。
テック系、カルチャー系、農業系と多岐に渡ったこの受賞作品、賞の名前ともなっているSpotifyが今後クリエイターのジャンルの幅を広げたいといったところが見えてくると思います。
この3本は、先ほどの注目ポイントとも違って、ラジオ局のプロが作った番組ではないといったところも共通点の1つです。
まさにこの賞を体現した番組とも言えそうです。
そして最後3つ目のポイントは、受賞した作品のポッドキャストの作り方ですね。
実は7本中1本除いて全て、パーソナリティ複数名で送るインタビュータイプか会話タイプの作品なんです。
このタイプの作品はですね、海外のポッドキャストでも多いタイプなんですね。
メインパーソナリティとゲストとの軽妙なトークだったり、気心知れた2人の会話を楽しむというのは、昔ながらの音声の楽しみ方の1つとも言えると思います。
ちなみに先ほどあげたコテンラジオも3人のパーソナリティが送る会話タイプのポッドキャストです。
ここはですね、過去2年分の受賞作品をとっても作り方の傾向は変わっていないというのが3つ目のポイントです。
さて、では今年はどうなるのでしょうか。今回受賞カテゴリーは昨年の6つから8つに増えました。
2021年のJAPAN PODCAST AWARD
新たに設定されたのはベストコメディ賞とベストウェルビーング賞です。
昨年の受賞作品以上にですね、さらにこれから注目するべきジャンルの幅が広がってきているような感じですね。
今年1年で世界的にも配信されている番組数が2倍に増えたポッドキャスト市場。
国内でも様々なプラットフォームからの配信者が増えてポッドキャスト媒体も盛り上がっています。
そんな中、第3回目となるジャパンポッドキャストアワードの開催。
すでに今年の事前エントリー、そしてリスナー投票が始まっています。
配信者としての目標の1つとして、そしてリスナーとしての毎日耳から楽しませてくれた番組への投票、
ぜひ皆さんもしてみてはいかがでしょうか。
今年も様々な変化があった音声業界、お気に入りの番組に出会った方、新たな自分の番組を始めた方、
いろんな音声の楽しみ方が増えてきた今年のまとめとして、
ジャパンポッドキャストアワードをテーマに今回はポッドキャストニュースをお伝えしました。
今、抑えておきたい業界の流れから、これからの配信活動に役立つ視点を今後もお伝えしていきます。
さて、今回はジャパンポッドキャストアワードをテーマに音声版ニュースレターをお届けしました。
11月末に開催発表となったこのアワード、皆さんもツイッターなどで見かけられた方が多いのではないでしょうか。
配信者としてもリスナーとしても楽しめるこのイベント、今回も独自の視点で振り返ってみました。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井里菜がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
09:36

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