1. PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー
  2. #65 日本で人気のポッドキャス..

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今日本で人気なポッドキャストのトレンドとは?

Japan Podcast Awards受賞作品から読み解きます。

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業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。この番組では、受賞オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて今回は、今、日本国内で人気と言われているポッドキャストについて取り上げたいと思います。
どこから取り上げるかというと、ジャパンポッドキャストアワードです。
現在国内でもポッドキャスト最大の祭典ともいえる、このジャパンポッドキャストアワード、この受賞作品を業界目線で振り返っていきたいと思います。
本編は今年4月にリリースしたエピソードの再放送です。
それではジャパンポッドキャストアワードの受賞作品から何が見えてくるのか、ぜひお楽しみください。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて今回は日本のポッドキャストシーンについて取り上げていくんですが、ジャパンポッドキャストアワードの受賞作品について、ポッドキャストの作り方という観点で深掘りをしていきたいと思います。
そもそもジャパンポッドキャストアワードというのは、今回第2回が開催された日本放送企画でスポティファイがめちゃくちゃ力を入れているアワードですね。
今、絶対聞くべきポッドキャストを見つけようというのがタイトルで、日本語圏に向けて配信されているオリジナルのポッドキャスト作品を選考して対象をいろいろ決めていこうというものです。
それでは早速受賞作品を順番に紹介をしていきたいと思います。
ただ、ここではリスナー目線でお勧めをするのではなくて、以前この番組でも紹介したポッドキャストの作り方の種類のうち、どれに当たるのかという業界目線でまずそれぞれの作品を紹介していきます。
では早速受賞作品7本を順番に紹介していきましょう。
まず1本目のタイトルは、味の副音声。今回対象に選ばれた1本です。
食画テーマの本作は、フードエッセイストがパーソナリティを務めています。
ポッドキャストの作り方は何なのかというと、インタビュータイプのポッドキャストです。
毎回異なる食べ物をテーマに関連するゲストを一人迎えて、エッセイストならではの言葉の使い方で魅了する番組です。
この番組、制作しているのはプロです。
スピナーという、JWAVEが背景にあるデジタル音声コンテンツに特化した部門が制作を支えているようです。
プロが作ったインタビュータイプの番組、これが対象に選ばれた味の副音声です。
続いての作品名は、オフトピック。
こちらの番組は、アメリカの最新テックニュースやスタートアップビジネスに関する情報を2人のパーソナリティが緩く解説するという内容です。
ポッドキャストの作り方は、カジュアルではない会話タイプとでも言いましょうか。
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毎回のエピソードは1時間弱。
使っているBGMから、おそらくアンカーで収録をしているものだと思います。
ラジオ局のような音声業界のプロではないけれど、取り上げるテーマについてはプロである2人が語るという、アメリカでもよくあるポッドキャストの形かもしれません。
こちらは、Spotifyネクストクリエイター賞に輝いた3本のうちの1つです。
続いて紹介する1本も、ネクストクリエイター賞を受賞した作品。
キキ開会明快辞典です。
これはまさに会話タイプと言われるポッドキャストの王道的なタイプですね。
めちゃくちゃ仲良い2人がパーソナリティを務めていて、毎回1時間から1時間半ほどしゃべり倒すというタイプです。
こちらもプロが制作しているわけではないんですが、最大の魅力はこの仲良し2人の会話というところではないでしょうか。
話しているジャンルはカルチャー系です。
続いて紹介するのは、農家の種。
こちらは3人のパーソナリティで楽しい会話でお送りするポッドキャストなんですが、テーマがなんと農業ということで際立っている1本です。
こちらもSpotifyネクストクリエイター賞を受賞した1本になっています。
この番組はYouTubeもしているようなんですが、ポッドキャストを同じ内容で流しているというのではなくて、それぞれ内容は住み分けされているようですね。
ポッドキャストの作り方ですが、こちらも仲良し3人が繰り広げる会話タイプと言えます。
続いては5本目です。
タイトルは、ジェーン・スーとホリー・ミカのオーバー・ザ・サン。
これはベストパーソナリティ賞とリスナーズチョイスのダブル受賞をした番組です。
制作もパーソナリティもプロというこの番組。
TBSラジオ制作でパーソナリティもラジオのプロというこの番組はですね、作り方もこの2人の絶妙な会話が持ち味の会話タイプの番組です。
これは編集が入っているのかどうかわかりませんが、おそらくしゃべるパーソナリティのレベルが高いので、そこでポッドキャストの質というのがぐんと上がっている番組だと思います。
そして続いてはベストエンタメ賞を受賞した1本。
タイトルは、令和版夜のミステリー。
これは今回の受賞作品の中で唯一のフィクションストーリーテリングタイプの作り方をしているポッドキャストです。
昔のラジオドラマを新たに復活させたというような立ち位置ですね。
TBSラジオが制作をしていて、声優監督と声揃いのプロが作った作品です。
昨年もこのジャパンポッドキャストアワードにノミデートされていたんですが、第2回目で晴れての受賞となりました。
そして最後に取り上げるのはリサーチャットFM。
こちらはベストナレッジ賞を受賞した1本です。
ジャンルは化け学。
完璧理系の3名のパーソナリティが海外と日本をつないで毎回ある理系の論文を取り上げて自由に話すという会話タイプの番組です。
話すテーマは専門的でニッチではあるんですが、
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上で挙げた農家の種と同じく、今後幅広いジャンルが音声配信に参入しているということを印象付けるような1本です。
さてここまででジャパンポッドキャストアワードの受賞作品7本を紹介してきたわけなんですが、
ここからはさらに今回の受賞作品の傾向の注目ポイントというのを業界目線で3つほど挙げてみたいと思います。
まず1つ目のポイントは受賞作品7本のうち3本はプロが作った作品だということ。
今回の受賞作品のうちTBSラジオ制作のものが2つ、そしてJWave制作のものが1本あります。
このアワードも企画したのは日本放送なんですが、この日本放送の作品は受賞しておらず残念な形なのかもしれませんが、
昨年のポッドキャストアワードの受賞作品と比べても今年はプロが本気を出してきた感があります。
そして2つ目の注目ポイントはSpotifyが独自選考したNext Creators Showの受賞作品です。
今回新たに設定をされたショーで3本受賞しているんですが、この受賞作品の制作は先ほどと違ってラジオ局のプロが作った番組ではないんです。
しかも受賞した3作品はそれぞれジャンルが違っていて、オフトピックはテック系、機器開会明快実験はカルチャー系、そして農家の種は農業系とジャンルも多岐に渡っています。
今日本のポッドキャスト界をリードしたいSpotify的には、今後さらにクリエイターのジャンルの幅を広げたいというところが見えてきているような選考です。
そして最後3つ目の注目ポイントは受賞した作品のポッドキャストの作り方の傾向です。
実は今回の受賞作品のほとんどはパーソナリティが複数名で送るインタビュータイプか会話タイプの作品なんです。
唯一一色と言えるのはTBS制作の令和版夜のミステリー、これはフィクションタイプの番組ですね。
ラジオ局だからこそのノウハウが詰まった1本と言えると思います。
逆に今回の受賞作品だけではなくノミネート作品にも使われていなかったポッドキャストの作り方のフォーマットというのがあります。
それはノンフィクションストーリーテリングタイプ。
以前も取り上げたこのタイプはいわばドキュメンタリー上の作品ですね。
どちらかというと物語に焦点が当たっているタイプです。
BGMや編集を効果的に使った、実は人、物、金が一番かかるタイプの作品です。
もちろん今回プロが作っている味の服音声やオーバーザサンもBGMが入っていたり、インタビューの中でもおそらくいらないところを編集したりということはあると思うんですが、やはりこの2つの番組の持ち味はパーソナリティ。
味の服音声ではフードエッセイストという言葉の魔術師のような人や、オーバーザサンはもはやラジオで喋りのプロ。
どちらかというとエピソードごとの物語に焦点が当たっているというよりかはパーソナリティという人物に焦点が当たっているような番組です。
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ちなみに作品のポッドキャストアワードの大賞を受賞したコテンラジオという番組も、ジャンルは歴史なんですが今回の受賞作品と同じく3人のパーソナリティが送る会話タイプのポッドキャストの作り方をしています。
昨年からもこの作り方の傾向というのは変わっていないというのがまず3つ目の注目ポイントです。
まとめると業界目線で今回の受賞作品を見た場合、プロの参入、ジャンルの拡大、そして今国内で人気のポッドキャストの作り方というのが3つの注目ポイントとして見えてきました。
さて今回のエピソードいかがでしたでしょうか。
ジャパンポッドキャストアワード2020の受賞作品を業界目線で解説をしていきました。
ラジオ局というプロが続々とポッドキャストに進出をしてきていること、そして幅広い専門ジャンルにどんどん参加をしてもらいたいというスポティファイの狙いも伺えるような顔ぶれというポッドキャストアンバサダー的な視点でした。
実はこの人気番組の傾向、海外市場とはまた違った部分が見えてくるわけなんですが、こちらについてもまた今後音声業界ニュースとして取り上げていきたいと思います。
今回のエピソードの感想は書き起こし配信をしているノートのコメント欄やツイッターにてお待ちしております。
そして今回の放送が役に立った面白かったという方はぜひアップルポッドキャストやスポティファイからのフォローやレビューも嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーのあらいりながお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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