1. 千利休生誕5百年記念作品「茶聖あり」
  2. 第2話 目利きの力で政治動か..
2022-05-26 08:13

第2話 目利きの力で政治動かす【千利休生誕500年 第1部】

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簡素な草庵で行う利休が大成した「わび茶」は戦国の覇者にとって既得権益に見えたのかもしれない。秀吉は新たな権益を見いだしたかのように、黄金の茶室を作るなどして、茶の湯を、利休を巧みに政治利用していく。

 

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政治や武家に通じ、今に至る茶道を体制した
千利休の生誕500年を迎えます。
多方面の活躍と謎の多い生涯で現代人をも引き付ける利休。
その魅力に迫るシリーズ「茶聖あり千利休生誕500年」を
菅俊介のナレーションでお届けします。
第1部は利休にまつわる謎を紐解いていきます。
第2話 目利きの力で政治動かす
左陣、千利休の切腹に豊臣秀吉が深く関係したように
利休は客人をお茶と食事、美意識の高い道具でもてなす茶の湯を通じて
織田信長、豊臣秀吉という天下人をはじめとした戦国武将らとつながっていった。
左陣と戦国武将、政治はどのように結びついたのか。
これについて大阪城天守閣官庁の北川博さんは
中世の伝統にとらわれず新しい時代をつくっていこうとする
革新的な信長や秀吉と政治的な才覚を持っていた利休。
両者はうまくマッチングしたようだと分析している。
利休は公益で栄えた自治都市、堺の城下に生れ
左陣であり商売で大成功をおさめた豪将でもあった他家の女王に支持し和美茶を学んだとされる。
鎌倉時代、禅の伝来と共に日本に根付いた。
喫茶文化。室町時代に入ると書院作りの座敷で
中国から渡ってきた贅沢なからものの茶道具を使って催す左縁が盛んになった。
対照的に簡素な相案で行う利休が大成した和美茶は
戦国の覇者にとって既得権益に見えたのかも知れない。
豊臣秀吉は新たな権益を見出したかのように黄金の茶室をつくるなどして
茶の湯を利休を巧みに政治利用していく。
また織田信長は背下の武将たちに許可なく茶の湯を行うことを禁止し
戦で名を挙げた者にはすばらしい茶旗を与え茶会を開くことを特別に許した。
お茶の湯御清堂と呼ばれる政策で実際に茶旗を賜り茶の湯を許されたことを喜び感謝する秀吉の手紙も残っている。
大阪城天守閣官庁の北川さんによれば
03:05
戦で成功を収めた褒美に土地を与えるというこれまでの方法だと
領地がどんどん切り取られ過信に行ってしまう。
そこで信長は茶の湯に新しい価値観を与えるという非常にうまい戦略を取ったのだと見ている。
その戦略で欠かせないのが利休の目利きの力だ。
南蛮などから輸入した何でもない日曜雑記でも利休がお墨付きを与えることで高価な由緒ある名機に生れ変わる。
秀吉の世になると信長の下では今井宗久須田宗久の後陣を拝していた利休は抜きん出た存在となった。
天章十三年、千五百八十五年に宮中で開催された茶会では利休は茶を立てた秀吉の貢献人を務め朝廷から利休小路の豪王賜ったと伝わる。
褒美茶は信長、秀吉だけでなく前田利家、大友宗林、松永久秀、新木村重といった戦国武将らをも魅了している。
狭い茶の湯の空間では身分の上下がない。静寂の中で喫する茶の湯の空間、そして枯れた風情の茶器や掛け軸といったわびさびの美。
詩と隣り合わせに行き鋭い感性を持つ武将たちに響き、その姿勢感とも通じるものがあったのでは、そう思いを馳せるのは歴史小説家の木下正貴さんだ。
木下さんの小説連動無限の中に利休が堺の辞邸に細川雄才、我毛宇治里、高山羽恒らを招いて茶会を催す場面がある。
利休は天下人の器と見込んだ秀吉を全力で支えていく決意を。
武の力は用いません。茶の湯が持つ風雅と風流の力で日の下を支配するのですと表明する。
大名や武人を弟子に持つ利休。自らの茶のつながりで羊が低く有力な演者が少ない秀吉を支えようとしたというのだ。
木下さんは利休は茶の湯という文化を使って政治を動かしたすごい人物と表する。
茶で豊臣政権のキーパーソンになった利休。
大阪城天守閣官庁の北川さんは武士階級ではない人物が茶の道という文化で政治に参画できたというのもあの時代の活力になったと思うと語っている。
千利休に茶を学んだ優れた弟子のうち後世利休七徹と呼ばれる戦国武将がいる。
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古田織部は徳川秀忠の茶の支難役として知られるポスト利休の代表格だが大阪の陣で豊臣方に内通したとして辞結を命じられた。
愛知県犬山市にある国宝の茶室ジョアンを作った織田浦久は信長の弟。
本能寺の変の時二条城から脱出して南を逃れ関ヶ原の戦いにも参人している。
荒木村重は仕えていた織田信長に反旗を翻し痛み状に籠って織田軍と交戦。
一族老党が見せしめのために斬殺されたが後に提発して秀吉に仕えた。
お届けしたのは産経ポッドキャスト茶生有千利休生誕五百年の第二話。
目利きの力で政治動かすでした。
第三話は自由都市堺で磨いたセンス。
なおなした晩年に対し資料が極めて少ない若き頃の利休をたどります。
なお産経ニュースでは文章写真やグラフィックでお楽しみいただけます。
産経新聞社がお届けする茶生有。
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