「天下一の茶の湯者」であった千利休(1522~1591年)の本来の職業は大阪・堺の商人である。その一端を示す史料の一つは「財産処分状」だ。天正19(1591)年2月に豊臣秀吉の命で利休が切腹する直前に書かれたとされる財産譲渡の記録で、「末期の文」とも称される。
《問ノ事泉国ある程の分 同佐野問しほ魚座ちん銀百両也》
茶道総合資料館(京都市)の伊住(いずみ)禮次朗副館長によると、「問」は物資の保管や運搬を業務とする問屋のこと。「佐野」は和泉国佐野で現在の大阪府泉佐野市。古くからの漁港で室町時代後期には定期市が開かれていた。「しほ魚座」は塩漬けの魚を扱う同業組合と理解することができる。
政治や武家に通じ、今に至る茶道を大成した千利休は今年が生誕500年になる。多方面の活躍と謎の多い生涯で現代人をも引きつける「茶聖」の魅力に迫る。
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