2023-05-01 07:36

マンガ⑤ 『教師=聖域』に反発「ハレンチ学園」

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 昭和44年の春ごろ、当時まだ23歳だったマンガ家、永井豪は、全国の教育委員会やPTAから集中砲火を浴びていた。出版社には「何だあのマンガは」といった電話や手紙が殺到、永井自身、学校まで呼び出されたことまであった。
 やり玉に上がったのは前年、集英社の『少年ジャンプ』で連載を開始した「ハレンチ学園」だった。下半身はフンドシひとつという教師・丸ゴシが出てくると思えば、スカートめくりや“のぞき”もある。型破りのマンガだった。

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戦後漫画の教師像
戦後史開封 漫画5教師イコール正義に反発
ハレンチ学園 昭和44年の春頃
当時まだ23歳だった漫画家永井豪は全国の教育委員会や PTAから集中放課を浴びていた
出版社にはなんだあの漫画はといった電話や手紙が殺到 永井自身学校まで呼び出されたことまであった
槍玉に上がったのは前年周永社の少年ジャンプで連載を開始したハレンチ学園だった
下半身はふんどし一つという教師丸越しが出てくると思えば スカートめくりや覗きもある
肩破りの漫画だった やはり44年春小川ローザのスカートがめくれ
大猛烈という cm が話題となった 日本テレビコント55号裏番組をぶっ飛ばせで女性タレントの服を脱がせる
野球圏が日本視聴者会議から続握番組1位に指定された 西風族の開放的気分が盛り上がるとともに
様式派からの反発も強まっていた時代だった 昭和40年初頭
子供向け雑誌は週刊時代に入っていた 周永社でも42年少年ジャンプの創刊を決める
ただ当初は月2回間だった 編集長になった長野は大物作家を並べる
体感挙法主義でいこうとするがあっさりついえる 他市のブロックで売れっ子に執筆を断られたのだ
中堅を塾に後は新人を使うしかなかった リストに上がった新人の中に長居がおり
双冠号に読み切りの学園ギャグを依頼する 長居は中身は考えないでまず変わったタイトルをつけようと
まるまる学園というアイディアをいろいろ出したという しかしどれもピンとこない
そんな時新聞に載っていたポルノ系映画の広告直り文にハレンチという言葉を見つけた 漢字のままでは気持ち悪いとカタカナにしてみたところ
これなら面白くなるんじゃないかって編集さんと2人で盛り上がったんです 最初は千葉哲也のハリスの風をお手本に普通の学園漫画を書くつもりだった
しかしタイトルをハレンチ学園としたことで内容とそぐわなくなった そこへ自分で作り出した丸腰という教師が長居を過激路線へ引っ張り込む
丸腰は当初和服を着て槍を持った豪傑タイプだった ふと思いついて下半身をふんどし姿にしてみるとこれが面白い
さらにふんどしに広告の文字を入れ 網タイツとハイヒールを履かせると自分でも気持ち悪くなるほど面白かった
長野によると編集長としては拒否反応がすごかったという 網タイツとハイヒールはやめさせたそれでも担当者の熱意と作家の素質を認め
ある程度自由に書かせた 43年7月10万5000部発行されたジャンプ総刊号でハレンチ学園の人気は抜群だった
最初はエッジを売り物にするつもりはなかった アシスタントの経験をもとに天井裏に忍び込んだ主人公たちが女子の身体検査会場に落ちる
作家の思いと人気の理由
シーンぐらいで裸といっても背中が見えている程度のものだったが それが受けたらしいんですよと
人気で読み切りから連載化が決まり担当者となった加藤は長居に健康的なお色気で 行くのはいいんじゃないかと話したという
この時長居と加藤に一つの共通の思いがあった 教師を聖職と見ることへの疑問だった
加藤は 先生にいじめられたこともあったからどこかで仕返ししてやろうという気持ちはあった
と冗談ぽく言う 長居も
普段はすごく怖いのにやたら女の子の体を触りたがる先生や男なのに僕に ヌード写真を撮らせてくれと言ってくる先生がいたと自らの学生時代を振り返る
変な格好の先生というのは絶対に面白いと生まれてきたのが虎の革を着て女性の 言葉を使う教師
ヒゲゴジラだった ヒゲゴジラは自分が考えもしなかった行動を突然とるなど
中央無人に動いてくれた キャラクターを遊ばしているだけでどんどん話が動いた
アンケートでの人気投票は常に1 読者の支持率は70%にも達したという
その一方で反社会的だという反発も強まった しかし長居は非難されればされるほどエッチシーンをエスカレートさせた
支えは読者から届く多くのファンレターだった こんなこともあった
封筒を開くと転がり出てきたまんじゅう 中にはたどたどしい字で僕のおやつです食べてくださいと書かれた手紙があった
あれには感動してやるぞと思いました 腐敗運動にまで発展する恐れもある中でジャンプは着実に物数を伸ばしていった
44年10月に念願の週刊化を果たすと その年末には77万部翌年にはついに100万部を突破する
再生期は実に650万部 もちろん週刊漫画雑誌のトップで新聞の全国紙に匹敵する部数を毎週出している
加藤も長井のハレンチ学園がその原動力だったことを認め 彼がいなければ本日のジャンプはなかったと言い切る
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