復活第一作「ガメラ 大怪獣空中決戦」(平成7年)は20~30歳代の男性層が熱狂的に支持した。監督の金子修介がブルーリボン賞監督賞に輝いたのをはじめ、復活ガメラは平成7年の映画賞を相次いで受賞。一方のゴジラは、平成に入り“量産態勢”に‥

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サマリー

戦後の歴史を描いた「戦後史開封」と、ゴジラとガメラが対決する「ゴジラ東宝VSガメラ大映」という映画の最終話では、夢が叶って世界中に大暴れします。最初の章は「戦後紙開封」と「ゴジラ東宝対ガメラ大英」で、後半の章は「平成7年」と「変わらぬ人気の高さを見せつけた」までの範囲です。

戦後紙開封から平成7年
戦後史開封、ゴジラ東宝VSガメラ大映
最終話、夢はゴジラとガメラの直接対決、世界を視野に果てなく暴れ続ける
平成7年、復活第一作となるガメラ大怪獣空中決戦は、20歳代から30歳代の男性層が熱狂的に支持した。
監督の金子周介がブルーリボン賞監督賞に輝いたのをはじめ、復活ガメラは平成7年の映画賞を相次いで受賞。
勢いに乗って平成8年、平成11年と続編が制作され、第2作目の観客動員は100万人、配給収入は10億円を超えた。
立方のゴジラは、平成に入り量産体制に入る。平成7年まで続いたバーサスシリーズ、平成11年からの新世紀シリーズと、多くの作品が公開された。
中でも平成4年のゴジラVSモスラは、両怪獣の知名度の高さもあって、420万人を動員。
配給収入は23億円に迫り、この年の工業ベスト1に輝いた。
これ以外の作品も、のきなみ100万人以上の入場者を記録し、変わらぬ人気の高さを見せつけた。
高い評価を得たガメラだったが、工業成績は一度もゴジラに勝てなかった。
大英プロデューサーだった佐藤直樹は、
ガメラ第2作の成功でゴジラとは別のターゲットを切り開けると思ったが、結局ファミリーピクチャーになることができなかった。
と、苦い思い出をとろした。
平成7年から変わらぬ人気の高さを見せつけた
21世紀が幕を開けた平成13年夏。
ゴジラ第25作、ゴジラ、モスラ、キングギドラ、大怪獣総攻撃の制作発表が行われた。
その監督名に、怪獣映画のファンたちは驚いた。
平成ガメラ3部作の監督を務めた金子周介だった。
長年に渡りライバルだったゴジラとガメラの映画では、怪獣映画という特殊なジャンルということもあり、
特撮マンをはじめとするスタッフの中には両方の映画に関わった人間も多かった。
しかし、映画の看板である監督として両方の映画に関わった人物は金子が初めてだった。
金子さんの心にあるゴジラはどんなゴジラですか?
当時の東宝映画副社長で、エグゼクティブプロデューサーだった富山翔吾は、こんな言葉で金子に監督を依頼した。
もともとガメラよりもゴジラのファンで、ゴジラの監督に立候補したこともあった金子に迷いはなかった。
プロデューサーが実績を認めてくれて光栄だと感じた、と金子は語った。
富山は金子さんにはいつか撮影所でやってもらおうという気持ちは強かった。
平成のガメラにはファンの強い支持を感じ、個人的に好きなシーンもたくさんあった。
金子監督作品を制作してファンが見たがっている夢を実現できたかなと思う、と語る。
ゴジラは悪いやつ。徹底的に暴れることでいいやつガメラとの差別化を図った金子ゴジラは、
前作のゴジラを100万人も上回る観客動員数240万人を記録した。
日本映画が世界で勝負できる主演キャラクター俳優であるゴジラ。
ゴジラが東の横綱なら西の横綱ガメラ。
世界マーケットを視野にスクリーンを舞台にした両優の対決は今後も続きそうだ。
そして最後に富山は言う。
映画家の権利の問題は会社同士で解決すれば良い。
だからゴジラとガメラの直接対決の可能性はある。
5回に渡りお届けした戦後紙開封。
ゴジラ東宝対ガメラ大英は産経新聞に連載された戦後紙開封を元に再構成して制作しました。
肩書や発言などは取材当時のものです。
案内役は私中川ムックがお届けしました。
産経新聞社が発行する勇敢富士のポッドキャストがスタート。
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月曜から土曜の夕方週6回5分ずつ公開。
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