昭和34年1月に南極に到着した第3次観測隊のメンバーは喜びの声を上げました。11カ月前に置き去りにしてしまった犬15匹のうち、タロとジロの兄弟が生きていたのです。

 

【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊) 
【語り手】 相川由里
【番組制作】産経新聞社

 

■この番組は
政治、経済、事件、スポーツ、文化、そして風俗・・・。
戦後の歴史の中から、印象深い出来事を再取材して、知られざるエピソード、報道されていなかった面に新たな光を当て、戦後を振り返ります。

 

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00:01
戦後史開封
戦後史開封
南極観測
太郎と二郎は生きていた
ナビゲーターは、相川優里がお届けします。
南極観測隊
南極観測隊
南極観測隊
北極観測隊
北極観測隊
北極観測隊
ヘリで基地上空に差し掛かった時
隊長の村山は真っ白な氷の上に動く
2つの黒い点を見た
あざらしにしては早い
犬だ
着陸すると2匹の真っ黒な犬が
じっと隊員たちを見つめている
一時退で犬係を務めた北村が
おそろおそろ呼びかける
馬?
それとも黒か?
それじゃあ
太郎かい?
尻尾が少し動いた気がした
太郎
今度は大きく大を振った
太郎なのか?
じゃあお前はいつも一緒にいたジロか?
別の一匹が前足を高く上げる
03:01
この癖と胸の白い毛は紛れもない
ジロのものだった
別れる前には子犬だった2匹が
40キログラムの成犬となって
生き残っていた
ヘッドウが始まって一段落した頃
雪の下から6つの犬の死骸と
モヌケの殻の7個の首輪が掘り起こされた
6匹は解剖され
胃の中にあったナイロンクズと
半減した体重から死因はガシとわかった
7匹は太郎ジロもそうだったが
痩せたために首輪が外れ
餌を求めて彷徨ううち
命尽きたのだろう
ではどうして太郎とジロだけは生き残ったのか
このことをずっと考えてきた村山は
運命の分け目は犬が小惑地をどう見ていたか
だったと思うという
第3次越冬体の後
村山は南極から連れ帰ったカラフト犬の子犬
土地を自宅で飼っていたが
その土地が行方不明となった
そして土地はやがて東京本郷の
土木作業現場で見つかった
本郷には土地が南極から帰ってきてすぐ
検疫のために入った家畜病院があった
本郷は土地にとって古育った
主人を探すにはそこへ行けば良い
という頭があったのでは
と村山は言う
そこで杉のような推測が成り立つ
餓死した6匹を除く9匹は
主人を求めて古巣を目指そうとした
北海道各地から寄りすぐった優秀な犬たちだったから
北海道を目指してさまよった
調査しても死体が見つからなかったのは
犬たちが海の氷の上にまで足を伸ばした証拠だろう
しかし太郎と二郎は南極へ行った時
まだ生後半年ぐらいの子犬
北海道は記憶に薄く
求める古巣は基地そのものだったから
基地周辺に留まり
そのことが生き延びさせる原因となった
では何を食べていたのか
考えられるのは
あざらしの肉や糞
海水の割れ目から飛び上がる魚だ
そばにあったニシンに手をつけていなかったのは
遠くまで遠征して食料は足りていたのでは?
と村山は推測する
北村は太郎があざらしの肉をもらっても
すぐに食べず
どこかへ持っていくので不思議に思った
後をついていくと
丘を越えた岩陰に
いくつもの肉が貯蔵されているのを発見した
06:00
そして
我々がいない間につけた知恵か
と胸を熱くした
南極観測
太郎と二郎は生きていた
ナビゲーターは
相川優里がお届けしました
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ご視聴ありがとうございました
07:10

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