2024-06-03 06:32

南極観測『タロとジロは生きていた!』

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昭和34年1月に南極に到着した第3次観測隊のメンバーは喜びの声を上げました。11カ月前に置き去りにしてしまった犬15匹のうち、タロとジロの兄弟が生きていたのです。

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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サマリー

南極観測隊のメンバーは33年、観測船草野で東京湾に帰ってきます。第二次隊員の15匹の犬が昭和基地に残されており、第三次隊が基地に入ろうとしますと、タロとジロの2匹の生き残った犬を発見します。

南極観測隊の帰還と犬の置き去り
戦後史開封
南極観測
タロとジロは生きていた
ナビゲーターは、相川優里がお届けします。
南極観測隊のメンバーは、33年、観測船草野で東京湾に帰ってきた。
どうして犬を見捨ててきたんだ!
この年、第二次観測隊は昭和基地への接近を試みたが、厚い氷に阻止され天候は悪くなるばかりで、隊長、永田武史は第二次越冬隊員を送り込むことを断念。
その際、15匹の犬が昭和基地に残されてしまったのだ。
その後、生態系を乱すなどの懸念から、南極には動物を持ち込まない、との国際的な取り決めができた。
しかし、初期の頃、犬反りは資材の輸送や調査旅行などの重要な足だった。
反りの威力は、犬をどの位置に配置するか、という編成が決めてとなる。
そこで、第一次越冬隊は第二次隊が反りを使う際、編成が乱れないよう犬に鎖を繋ぎ、基地を後にした。
これが裏目となった。
第二次隊が基地に入れなくなり、犬たちは鎖に繋がれたまま、冬の南極に残されるという最悪の結果を招いたのだ。
タロとジロの生存と生活
翌年、第三次隊が再び基地を目指した。
ヘリで基地上空に差し掛かったとき、隊長の村山は真っ白な氷の上に動く二つの黒い点を見た。
あざらしにしては早い。犬だ。
着陸すると、二匹の真っ黒な犬がじっと隊員たちを見つめている。
一次隊で犬係を務めた北村が恐れ恐れ呼びかける。
くま、それとも黒か?それじゃ、太郎かい?
尻尾が少し動いた気がした。
太郎。
今度は大きく大を振った。
太郎なのか?じゃあ、お前はいつも一緒にいたジロか?
別の一匹が前足を高く上げる。
この癖と胸の白い毛は紛れもないジロのものだった。
別れる前には子犬だった二匹が四十キログラムの成犬となって生き残っていた。
越冬が始まって一段落した頃、雪の下から六つの犬の死骸とモヌケの殻の七個の首輪が掘り起こされた。
六匹は解剖され胃の中にあったナイロンクズと半減した体重から死因はガシと分かった。
七匹は太郎、ジロもそうだったが痩せたために首輪が外れ、餌を求めてさまよううち命尽きたのだろう。
ではどうして太郎とジロだけは生き残ったのか。
このことをずっと考えてきた村山は、運命の分け目は犬が昭和地をどう見ていたかだったと思うという。
第三次越冬帯の後、村山は南極から連れ帰ったカラフト犬の子犬、トチを自宅で飼っていたがそのトチが行方不明となった。
そしてトチはやがて東京本郷の土木作業現場で見つかった。
本郷にはトチが南極から帰ってきてすぐ、検疫のために入った家畜病院があった。
本郷はトチにとって古巣だった。
主人を探すにはそこへ行けばよいという頭があったのではと村山は思う。
そこで杉のような推測が成り立つ。
が死した6匹を除く9匹は主人を求めて古巣を目指そうとした。
北海道各地から寄りすぐった優秀な犬たちだったから北海道を目指してさまよった。
調査しても死体が見つからなかったのは犬たちが海の氷の上にまで足を伸ばした証拠だろう。
しかし太郎と二郎は南極へ行ったときに、
まだ生後半年ぐらいの子犬。
北海道は記憶に薄く求める古巣は基地そのものだったから基地周辺に留まり、そのことが生き延びさせる原因となった。
では何を食べていたのか。
考えられるのはあざらしの肉や糞、
その他の野菜などを食べていた。
考えられるのはあざらしの肉や糞、海水の荒れ目から飛び上がる魚だ。
そばにあったニシンに手をつけていなかったのは冬。
遠くまで遠征して食料は足りていたのでは?と村山は推測する。
北村は太郎があざらしの肉をもらってもすぐに食べず、どこかへ持って行くので不思議に思った。
後をついて行くと丘を越えた岩陰にいくつもの肉が貯蔵されているのを発見した。
そして、我々がいない間につけた知恵か?と胸を熱くした。
南極観測。太郎と二郎は生きていた。
ナビゲーターは相川ゆかりにあった。
平安時代、千年前に書かれた日本最古の長編小説、源氏物語。
源氏物語は難しい古典ではありません。
光源氏の恋の行方にワクワクする。手を取って読んでみたくなる。
そんな魅力たっぷりの世界をご覧いただきありがとうございます。
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