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2022-11-02 25:42

未経験高校生への普及目指し猛攻 日本アメフト協会常務理事・森清之さん

 日本アメリカンフットボール協会は今年、将来的な競技者増に向けた新たな取り組みに着手した。大学生から競技を始めてもトップ選手として活動できる特性から、未経験の高校生らを対象にクロスオーバー測定会を東京や大阪など6地区で開催した。

 少子化やコロナ禍での新入部員勧誘に苦戦する中、大学関係者も測定会を視察に訪れ、参加者に熱心に競技の魅力などを伝えていた。

 協会常務理事で、自身も京大入学後に競技を始めて日本一になった経験がある森清之氏(東大アメフト部ヘッドコーチ)は「測定会を機に、競技に関心を持った高校生がアメフトを始めるきっかけになれば」と期待を寄せている。(聞き手・田中充)


■森清之(もり・きよゆき)
1964(昭和39)年、名古屋市生まれ。京都大入学後にアメリカンフットボールを始め、1986、87年に甲子園ボウル、ライスボウルを連覇。卒業後にいったんは就職するが、その後に母校で指導者に。NFLヨーロッパや社会人のXリーグでコーチを歴任し、2001年にはヘッドコーチを務めた鹿島を日本一に導く。17年から東京大のアメフト部でヘッドコーチに就任し、18年には関東学生リーグ戦の1部に相当するTOP8に昇格させた。

 


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【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

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産経新聞が音声でお届けするスポーツ、ここが知りたい、担当する運動部の田中充です。
今回は、アメリカンフットボール界が高校生を対象にした新たな取り組みについて、
日本アメリカンフットボール協会で常務理事を務め、
ご自身も大学、そして社会人でも日本一になった経験がある森清幸さんにお話を伺いたいと思います。
本日はよろしくお願いいたします。
森さんの経歴を簡単に紹介させていただきますと、
名古屋市の生まれで、中学・高校時代はバスケットボール部で活動されていて、
京都大学に進学後、アメリカンフットボールと出会われたというふうに伺っています。
守備のラインバッカーとして活躍されて、兄弟の黄金時代と呼ばれた1980年代後半に、
大学日本一を決める甲子園ボール、そして社会人との日本一決定戦であるライスボールを連覇。
その後は社会人のXリーグの朝日ビール・シルバースさんなどのコーチを歴任され、
鹿島のヘッドコーチ時代には指導者として再び日本一にも輝いていらっしゃいます。
2017年からは東京大学アメフト部でヘッドコーチを務めていらっしゃいます。
森さん、今回は日本アメリカンフットボール協会が7月から9月にかけて、
東京や大阪など全国6地区で開催をされた高校生の運動能力を測定するクロスオーバー測定会についてお話を伺っていきたいと思います。
まずはこうした測定会をアメリカンフットボール会が開催した背景を教えていただけますでしょうか。
まずは一番大きな流れとしては、これは運動部だとかアメリカンフットボールに限ったことではないんですけれども、
少子化という大きな流れがありまして、どんどん子供の数が減ってきているわけですよね。
その中で、当然パイが小さくなれば競技人口も減ってくるわけで、これは何とかしないといけない。
それに加えて、近年、脳震盪の問題というのが非常にクローズアップされてきまして、
コンタクトスポーツを軽減するような一部動きもあるということで、
このまま指を加えて見ていても、もう先細りの一方なので、何とかしないといけないということは、
これは今に始まったことではなくて、ずいぶん前から思っていることなんですけれども、
その中でアメリカンフットボールという競技は、競技人口って大体ピラミッド型なんですよね。
小さい子が多くて、だんだん年齢が上がってくるごとに競技のレベルもアップして、
その度にだんだんやる人が絞られてくるというような形になります。
野球なんか一番当たりやすいですね。
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そうですね。少年野球が多くて、最後プロになるのがひと握り。
だいたいこういうふうにピラミッド型になっているんですけれども、
アメリカンフットボールというのは逆ピラミッド型なんですよね。大学が一番多いですよね。
カレッジスポーツとして非常に人気がありますよね。
まだまだアメリカンフットボールという競技は、それこそ野球やサッカーやバスケットやバトミントンや卓球とかと比べると、
マイナーなスポーツであることは間違いないんですけれども、
カレッジスポーツというか大学のスポーツに限って言うと、
かなりメジャーな観客動員もそうだし、それなりの人数もやってますし、割と盛んなんですよね。
競技進行ってちなみに大学だとどれくらいですか?
大学は全部で1万5千弱くらいですよね。
全世代で。
一番多かった頃は2万人以上いましたので、これでもだいぶ減っているのが減っているんですよね。
高校でアメリカンフットボール部があるところは、東京と関西、大都市エリアに限られていますし、
そもそもやっている学校の数が少ないですよね。
それがさらに中学校、小学校になると、なかなか身近にはスポーツ自体を知っていてもやる機会がないという形なんですよね。
一方で、先ほど申し上げましたように野球だったりサッカーだったりバスケットだったりというのは、
ピラミッド型でも全ての競技の中でもメジャースポーツで、各年代で。
競技進行から言うと、僕らの10倍以上なんですよね。
それぐらいありますか?
ただ、何十倍というスポーツもあると思うんですよね。
例えば、高校から大学に進学するときに、10分の1だとか5分の1だとか半分だとか、そういうレベルで減っていくわけですよね。
高校で競技として大学で続けるのは限界があるような学生さんはそこで。
競技を続けても本格的にやるのはなかなか難しいということで、サークルでやったり趣味でやったりとか、
そういうことで本格的に競技スポーツとして取り組む人数というのは、高校から大学に行く時点でもガクンと減るわけですよね。
アメリカのフットボールという競技は、割と講師交代が自由で専門性が高いんですよね。
万能は立ちなくても、自分は体が小さいけど足は速いなとか、ボールを取ることが上手いとか、
逆に球技は苦手だけれども体が大きくて力があるからっていう、
それぞれの個性に合わせて専門職のようなポジションがあってですね。
その組み合わせなんですよね。
ルール上は講師交代、何度でもフィールド上に同時に11人いれば何回交代してもいいというルールがあって、
その結果として専門性が高い。
ですから万能じゃなくてもいいということは、比較的短期間でそれなりのレベルになれるという競技特性。
06:02
これ、学術的に言うと後期専門型のスポーツというところに分類されるんですよね。
始める年齢が遅くともそれなりのレベルになる。
例えばこれはフィギュアスケートだとか、最近卓球とかもそうなんですかね、体操だとかって、
本当に小さい頃からいわゆる英才教育のようなことをしていた人がオリンピックでメダルを取ったりとか、
そういう早くからやらないといけないスポーツというのと、
それから遅くから始めてもいいですよというスポーツと、かなりこれはスポーツごとに個性が違っていて、
アメリカンフットボールというのはその後期専門型であり、先ほど言ったように競技人口も逆ピラミッド型になっているので、
これはですね、僕自身もそうなんですけども、ずっとバスケットをやっていて、
全くアメリカンフットボールなんてやったこともなかったし、
スポーツのこういう競技があるという認識があるぐらいで、
勧誘されてたまたま始めたんですけど、それなりにいい指導者がいて、
いい環境があればそれなりのレベルでできるという、自分自身が身をもって体験していることなので、
これはですね、チャンスだと。他の競技から、実際の今の日本代表に選ばれるような選手でも、
野球だとかサッカー、高校までやっていて、大学から始めたという選手もいますので、
例えば十数万人から数万人レベルに高校から大学で減る、
10万人近くが本格的にやらなくなったと。
その中の本当に0.1%でも1%でも、もしアメリカンフットボールに出会って、
これ面白いと思ってやってくれる人がいたら、
たかだか今、先ほど触れましたけれども、全部合わせても1万5千人にも満たないような競技人口なので、
本当に1000人増えるだけでも相当大きいですね、割合としては。
だからこれは今後は少子化の流れは、これはもう僕らだけでは、努力ではいかんともしがたいですけれども、
そのパイ自体を広げてですね、いろんなところからアメリカンフットボールに興味を持ってくれてですね、
残念ながら高校から大学に行くときに本格的にそのスポーツをやるのは諦めた人たちがですね、
じゃあ違うスポーツでという選択肢の一つにアメリカンフットボールを挙げてもらってですね、
1人でも2人でも来てくれるとですね、競技自体のレベルアップもします。競技人口が増えますし、
これ自体はスポーツ全体にとってもすごくいいことではないかなという気はして、
是非クロスオーバーな他の多競技、多種目の選手でこういうアメリカンフットボールを知ってもらって、
こういう選択肢もあるよと、これは強制はできませんから、あくまで僕らは選択肢を提示すると。
でも知らないまま食わず嫌いじゃないですけれども、知らないまま自分がその才能があったりだとか、
09:03
チャンスがあったりだとかに気づかないままですね、本格的なスポーツを諦めてしまう人たちが、
ちょっとでも振り向いてくれればなというところで。
そういう受け皿の入り口として、こういうクロスオーバー測定会という形で、
自分の何か特性であったり特異な分野が発掘できればいいんじゃないかと思います。
やっぱりアメリカンフットボールはアメリカのスポーツなので、アメリカなんかですと大体シーズン制でいろんなスポーツをするんですよね。
例えば春は野球、夏は水泳、秋になるとアメリカンフットボールやる、陸上やる、レスリングやる、冬はサッカーやるとかって、
シーズン制でいろんなスポーツを掛け持ちしているので、レベルが上がるごとに少しずつ絞って、
最終的に自分の一番合うスポーツに絞るというようなのが一般的なんですよね。
それに近いような形で今回やられた。
そうですね。そういうこともアメリカでも目の当たりにしていますので。
一方、日本ではね、どちらかというと一回決めたらそれをずっとやり通さないといけないみたいなね。
僕はそれは素晴らしいと思うんですよ。
僕自身も大学以降はずっとアメリカンフットボールをやってますし、長くやることで分かってくること、見えてくることもありますし、
それはそれで否定するものではないです。自分自身もそうですし、素晴らしいことなんですけれども。
それだけがね、一つのことをやることだけがいいという価値観はちょっと違うかなと。
新しい可能性があればっていうことですね。
そうですね。まずいろんなことをやらないと自分の才能、自分がどういうスポーツに向いているのかも分かりませんし、
その中で一番いい選択をしていく。今、多様性という言葉がすごく注目されてますけど、まさにそれで。
選択肢のたくさんある中からいろいろやってみて、最終的に自分に一番合うものを選ぶという文化が
日本にももう少しあってもいいかなと。
なるほどですね。実際この測定会では40ヤード走とか、垂直跳び、立ち幅跳び、アメフトのボールをキャッチするような項目なんかも実施されていて、
私もちょっと東京地区の測定会の時の取材に行ったんですけども、この今収録させていただいているのが9月の半ばというところで、
すでに全国6地区のうちの5会場での測定会を終えています。
ここまでの参加者数とか、測定会に参加してくれた高校生のレベル感というのは森さんの中ではどういうふうに映っているんですか?
今まだ30人とか40人のレベルですね。参加している。レベルもばらつきあります。ものすごくすごいというような、
今アメフト会に来ても本当にトップクラスの数字を叩き出している人もいれば、ごくごく普通のレベルの人もいるということで。
未経験者が多いんですか?
全員未経験者です。野球出身の子だったりだとか、素晴らしいアスリートがいました。
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まだまだ、今年からすごくたくさんの人が来て、1000人、2000人が来てなんてことは全く想像しなくて、
とにかくスモールスタートでいいから、やってみようと、始めようということが大事だということで、
僕はこれを継続していくことを少なくとも5年、5年、10年続けていく中で少しずつ、
多分その中で大学に入って活躍をして、社会人でも活躍して、日本代表に現れるようになったという選手が出てくると思うんですよ。
その時に今まではあるスポーツをやっていて、大学で続けたかったけど、たまたまスポーツ推薦の声がかからなかったということで、
競技を諦めざるを得なかった人たち。実はこういう道も自分の知っている先輩が、
なんかアメリカンフットボールで活躍してるみたいだよ、この間東京ドームでやってたよ、甲子園競技場でやってたよみたいなことが、
友人だったり後輩だったりっていうところに伝わっていけば、だんだん口コミで広がっていくと思うんですよね。
そういうことを期待してやっていく。僕はもう推薦入学に結びつくからとか、結びつかないとかそういうことではなくて、
別にそうじゃなくても、これをきっかけにアメリカンフットボールという競技があると。なんか面白そうだなということで、
大学に入った時に、いろんな部活から勧誘された時に、「あ、そういえばあの時、プロソーラーさんが参加してて。」
それだけでもいいと思ってますね。必ずしも推薦で入って、社会人でも続けて代表クラスになるとかっていうことだけが目的ではないし、
アメリカンフットボールという競技が選択肢の一つに上がって、知らなかったら大学では本格的に競技スポーツは続けなかったっていう人が減るというか、
選択肢に上がったから続けることができた。ここはこういう文化が日本にも根付いていったらいいかなと。
アメリカンフットボールだけが良くなればいいということではなくて、逆もまた叱りで、高校アメリカンフットボールやってた選手が、
あ、やっぱり自分は別のスポーツの方が、例えば個人スポーツの方が向いてるんじゃないかと言って転校するとか、
そういう選択肢が広がって、自分に合うスポーツが、なんかこう一つのことを続けないとダメだという価値観、それだけがたっという価値観から解放されて、
一つのことを続ける人はそれはそれ、でも別のスポーツに転校するのにこういう道もあるよということが定着すればね、
より子供の数が減っていくかもしれないですけれども、大学入ってスポーツをやる人の数は全体が減ってもパイして大きくすればチャンスはあるかなというふうに思ってます。
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実際こう新たな才能を発掘するというところで、測定会には各大学のアメフト部の学生さんなんか関係者なんかも参加してくれてましたよね。
非常にアメフトのルールとかアメフトの魅力なんかを参加した高校生に説明しているところも非常に印象的だったんですが、
日本アメリカンフットボール協会が主催をしているところで、この測定会と、今森さん必ずしも推薦だけじゃなくて、
競技の選択肢としてこの測定会がきっかけになってくれればいいという話をされたんですが、
この測定会と大学の体育会のアメフト部というものを結びつけていくような、そういったプランというのはあるんでしょうか。
そうですね。もう今のような形で、大学の見学に来る人の数を増やすだとか、より参加者を増やすだとか、
そこで僕らがどこに行けとか、この人を取ってくれということはもちろんできないので、そういう場を作るということまでなんですね。
僕らとしてはそれで、もし進学が決まれば非常にハッピーなことだと思うんですけど、
繰り返しになりますけど、それだけに求めるのではなくて、やっぱり広い意味でアメリカンフットボールの競技人口を増やす。
で、競技をしなくてもアメリカンフットボールという競技をちょっとでも身近に思ってもらえれば、
僕は競技者にならなくてもスタッフでもいいし、観戦するということでもいいし、テレビで見るNFLとかを見ることでもいいし、
少しでもこのスポーツに関心を、競技に関心を持ってもらえれば、それはそれで結構意味のあることだと。
もちろんね、理想は推薦入学で決まって、アメリカンフットボールで大活躍をしてくれるというのが理想ですけど、
別にそれだけにこだわるわけではなくて、アメリカンフットボールという競技を始める、見る、何か親しみを持ってもらう、それだけでも十分かなと。
今回、今年スタートした取り組みなんですけども、カレッジスポーツを見てみるとですね、
アメフトだけに限らず、例えばラクロスとかもそうですね、大学から始めることが多い競技は、
コロナにおいて、なかなか勧誘活動が各大学の部活、個々では行いにくいというかですね、
体験会、もうちょっと感染のことが気になるとか、説明会も開きにくくて、
Zoomを使ったりとかもいろいろ工夫はしますけども、こういう合同でやっていくことで、そのあたりのコロナ禍対策にもなっていくんでしょうかね。
18:01
そうですね。そのきっかけにもなればいいと。今回参加しなかった子でも、
例えば同じ部活でね、自分の同期の同じ側に参加したと。そこから話を聞いて、興味を持ってもらうと。
意外にすごくみんなよくしてくれて、なんか素人でも全然できる、多いみたいだよってそういう人がいるっていうことだけでもですね、
ちょっと興味を持ってもらって、それで部員が増えればという。本当にこのコロナで、やっぱりアメリカのトップホップって、
先ほどおっしゃられたように大学から始める子が多くてですね、やったことがなくて、なおかつコンタクトスポーツで割と激しいスポーツなので、
そこに勧誘があまりされない状況で、自ら誰にも誘われずに行って始めるっていうのはものすごくハードルが高いと思うんですよ。
なるほどですね。
で、実際やっぱりこのコロナ禍でだいぶ競技人口、勧誘がうまくいかなくてですね、部の存続の危機に変異しているチームもかなり多くあってですね、
そこを直接的にはなかなか難しいかもしれないですけど、僕ら東大でももちろん推薦入学ないので、
片っ端から声かけて本当にドブ板で勧誘するわけなんですよ。
そうですか。
こういうことって地道なことを、これしたら必ず集まるなんてことはないので、地道なことをいろんな人が本当にドブ板でやっていくということが勧誘には絶対必要なので、
少しでも助けになればという思いもあります。
そうですか。
改めてになるんですが、森さんご自身は大学でアメフトと出会って、その後のキャリアもアメフトという競技とともに歩んでいらっしゃるわけですが、
これからアメフトをぜひ始めてみようとか、ちょっとやってみようかなと悩んでいるような学生さんなんかに競技の魅力というのを改めてお話いただけますでしょうか。
アメリカンフットボールという競技はコーシュ分かれているんですよね。
ボールの形を見たりタックルしたりというところを見ると、ラグビーと近いイメージを持たれている方が多いと思うんですけど、
僕はむしろ野球に近いと思っていて、完全にコーシュ分かれている。
野球でコーシュ交代、選手交代の制限がないというイメージで。
だからダイソーで1回出たら足の速い選手が、バッティングあんまり得意じゃないけど足はものすごく速いという選手が、
ダイソーで1回出て終わったらもう後は出れない。
野球の場合はですね。
バッティング得意だけど守りがちょっと苦手というのは台打専門になっちゃうわけですけど、それから台打何回でも出れるというようなイメージも。
そうするとですね、守る人、打つ人、投げる人、それぞれ本当に専門職で1ゲーを身に付ければ出るチャンスがあって、それをうまく組み合わせることによってチームを作るスポーツなんですよね。
21:13
でもかなり分業性があって、なおかつ1プレーずつが、ラグビーと違って1プレーずつが全てセットプレーのような形ですので、
すごく戦略、戦術が重要なんですよね。
他のスポーツも使うので。
1プレーごとに、野球でもヒットエンドランとか投入だとかバントだとかという作戦がありますよね。
このいいバッターが来て、どういう配球で1球目変化球から入ってみたいな、そうやって打ち取ろうということを駆け引きしながらやりますけど、
あれはまさにああいう形で1プレーごとに作戦を考えて、それをするということで。
極めて戦術とか戦略が占める割合も大きいわけなんですよね。
だからスタッフでもそうだし、選手だけが素晴らしくても勝てない。
やっぱりそこを支えるスタッフ、コーチ、それから選手の中でもいろんなタイプの人間がそれぞれの一芸を磨いて自分のいいところを出せるようにする。
だからこそ、割と遅くから始めてもそれなりのレベルになって。
自分の万能型じゃなくても1個磨けば活躍できるということで、割とその意味ではハードルは低く、誰でもどこかでチャンスがある。
関わる選手もだいたい1試合40人ぐらい特価引きで出ます。
出番が多いですね。どこかで出れる確率というのは。
ベンチ切りが10人とか20人とか限られて、なかなかレギュラーになれないとベンチを温めることが多いではなくて。
何か1芸あれば、キックだけは自分すごいといえばキッカーとして出られますし、すごくそういう意味でチャンスがある。
すごく特殊なスポーツではあります。
結構コンタクトスポーツですけど、痛いとかそういうのはあるんですか?
防具つけてるからね、僕も最初思ったのはこれラグビーとかに比べたら痛くないだろうと思ったんですけど。
痛いのは痛いですよ。
これは良いじゃないですか。
楽しみもあるというか。
コンタクトを伴うスポーツっていうのはやっぱり体を張ってプレーするからこそ分かる。
犠牲的精神だったり、逆にそうやって体を張って自分を守ってくれる最前線の選手がいるから自分活躍できるみたいな。
そういうチームワークの情勢にもすごく、アメリカではよくフットボールは少年を男にするっていう言葉があるよね。
コンタクト、これはラグビーも一緒だと思うんですけど、コンタクトを伴うスポーツだからこそ色々分かることもあってですね。
それも一つ大きな魅力かなというふうには思います。
あとはこれアメリカでも最先端なファイナルスポーツで呼ばれてますから。
科学的な分析だったり、科学的な知見だったりっていうのをいち早く取り入れて、どんどんアップデートしていくんですよね。
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練習のやり方もそうだし、戦術もそうだし、例えば運動中水飲んじゃダメっていう。
それをどんどん飲みましょうって言ったのも、そういう科学的な知見に基づいて、それをいち早く取り入れてアメリカンフットボールがやるとかっていう。
そういう最先端のことをどんどんアップデートしていくスポーツっていう魅力もありますし。
他のスポーツ、それぞれ僕スポーツって個人競技であれチーム競技であれ、それぞれその競技の面白さっていうのはあるので、
一概にスポーツを比べて絶対的に面白いスポーツって僕はないと思っても好みの問題だと思うんですよね。
でもこのクロスオーバーアスリートの測定家の趣旨と一緒で、選択肢がたくさんある中で自分に合うものを選んでいくっていうようなスポーツ文化が日本でもあります。
当たり前になってくるといいかなっていうのはすごく思いますね。
分かりました。ありがとうございます。今回は森幸雄一さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
失礼しました。
運転しながら。地下鉄でも大丈夫。ぜひフォローをお願いします。
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