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2022-11-09 09:00

NZプロチームへの売り込み支援 野球解説者・清水直行さん

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 日本が冬の時期にオーストラリアで行われるプロ野球のウインターリーグ「オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)」。加盟するニュージーランド・オークランドの球団「トゥアタラ」が今秋、千葉県君津市で初めて日本の選手を対象にトライアウトを実施した。

 球団の日本の統括責任者を務めるのは、元プロ野球ロッテ、DeNAで活躍したプロ野球解説者の清水直行氏だ。ABLの球団にとって、日本の選手はどういう評価を得ているのか。ニュージーランドを拠点に生活をしたこともある清水氏に聞いた。(聞き手・田中充)

■清水直行(しみず・なおゆき)
1975(昭和50)年11月生まれ。1999年プロ野球ロッテに入団。2002年から5年連続2けた勝利をマークするなどエースとして活躍。05年の日本一にも貢献した。10年からDeNAに移籍。通算105勝。アテネ五輪、優勝した第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表。引退後はニュージーランド野球連盟のGM補佐などを務め、18~19年はロッテの投手コーチ、20、21年は沖縄初のプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」で初代監督を務めた。現在は野球解説者やユーチューブ「清水直行703(なおさん)チャンネル」などで活動する。

 


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【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

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産経新聞が音声でお届けするスポーツ、ここが知りたい、担当する運動部の田中光鶴です。
今回はオーストラリアンベースボールリーグ、ABLに加盟するニュージーランド・オークランドのプレー野球チーム、
トゥアタラが10月、千葉県鬼満市で初めて日本の選手を対象に実施したトライアウトについて、
チームの日本の統括責任者である元プレー野球ロッテのエース、清水直樹さんにお話を伺います。
清水さん、今回よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
トゥアタラというのは、現地に生息する虫トガケの故障でもあるチーム運命がついているんですが、
まずは今回トライアウトを日本で初めて開催されたとなりますが、
今回41人、独立リーグの選手をはじめ、たくさんの選手が参加してくれたわけですが、
清水さんが全体として今回のトライアウトの印象をどのように感じていらっしゃいますか、お聞かせ願いますでしょうか。
本当に40人参加してくれてよかったなという思いと、
まだまだ潜在的にニュージーランドであり、ABLに挑戦したいという選手はいると思うんですね。
なので今後もこういった取り組みをしているということを周知させていただきながら、
若い子たちの早い時期でのいろんな経験であったり、チャンスというものも広げていきたいと思っているので、
一つ今回実施に向けて動いてきましたけれども、今回これで終わったので、一つ達成できたなというところはありますね。
このトワタラというABLのプレー野球チーム、日本がオフの時期に入るウィンターリーグという位置づけになると思うんですが、
日本の選手を獲得していく狙い、どういうところを日本人の選手は評価されているのかというところをお聞かせ願いますでしょうか。
そうですね、日本人が求められているという部分もありながら、
やはり日本人選手、例えばピッチャーで言えば、たくさんコントロールをよくストライクを投げてくれるんじゃないかという印象を持っているというのは、
現地の監督またはオーナーからはよく聞こえてくることですね。
なので、日本人のピッチャーを獲得して、たくさんストライクを投げてくれて、試合を作ってくれるようなピッチャーが必要だということ。
もう一つは、やはりアメリカを中心としたABLというところで、アメリカからもいろんな選手が来たりというところで、
パワーですね。日本人選手でもパワーがある選手がいれば、そこは獲得していきたいというところを求められているので、
今回トラウトで重点的に彼らが見ていたところというのは、90マイルを超えるようなストレートでもしっかりと弾き返せるのかというスイングの力。
ピッチャーであれば、ある程度投げたボールがストライクゾーンに行って、ある程度スピードも変革のキレもというところを求めているんだなというのが、今回1回目やってわかったところですね。
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なるほど。ABLというのはまだ歴史は浅いですけれども、今清水さんおっしゃったようなアメリカのマイナーリーグの選手なんかが、
メジャーに昇格するためのステップアップのベースになるようなリーグでもあっていて、
特にこのトゥアタラというのは清水さんがかつて生活もされていたオークランドにあるチームというところで、
このABLのリーグのレベル、それから実際ここで合格した選手はオークランド拠点に生活していくんですけれども、
オークランドという都市、改めて清水さんどういう街かということをお聞かせ願いますか。
オークランドは本当に住みやすくて、僕も移住をして、向こうに家を構えて家族と一緒に生活した街でもあるので、これはもうはっきり言います。とても住みやすい。
そして、日本人の方だったら食べ物って色々気にすると思うんですけど、色んな食べ物があって、どれも美味しいんですよ。
特に日本からですと直行便が成田からオークランドに出てますので、これはニュージーランド航空で1本で行けるというところ。
時差なんですけど、縦に飛ぶんですね。横じゃなくて、そんなになくてあっても4時間。
3時間4時間と思ってもらえれば、時差ぼけというところでもそんなに負担にならないという部分があるんですね。
なので、彼らがニュージーランドを拠点としたチームでやるっていうのは、もちろんオーストラリアもそうなんですけども、本当に恵まれた環境なんじゃないかなというふうに思いますね。
かつてやっぱりウィンターリーグというと中南米なんかで、日本から行く場合治安の心配なんかもありましたけども、野球に集中できるという環境になるんでしょうかね。
そうですね。いろんな見方があって、それぞれ良いところも悪いところもあると思うんですけど、やはり日本人の選手たちが行くときには治安どうですかとか、特に中南米のカリビアンリーグですとか、いろんなリーグありますけど、
そういったところの環境と比べると、比較的安心して野球をする環境じゃないかなというふうに思いますね。
なるほど。このトライアウト自体がですね、清水さんがニュージーランドで現地の野球連盟のGM補佐などを務められたりとか、
いろいろとニュージーランドの野球界の発展に復旧されてきた中で、このドアタラーのトライアウトが日本で実施されていくということにつながってきたんだと思うんですが、
今年は初めてのチャレンジということで、来年以降も実施していく可能性があるのかということと、
千葉県鬼滅市で行われて、この鬼滅から羽ばたいていくような若い選手をどういうふうに送り出していきたいのか、そのあたりの観測なんかをちょっと最後の話聞けたらなと思うんですが。
そうですね。これは本当に一過性の今年だけということではなくて、中長期的にこの千葉県というところで、
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今年はなかなかコロナの影響で海外からの選手というところはなかなか案内できなかったんですけど、今後そういったものが緩和されたり、
いろいろ緩くなってくるとですね、アジアの選手のトライアウトの拠点というところまでちょっとイメージはしています。
やはり僕自身も千葉ロッテマリンズで育ちましたし、やっぱり千葉に恩返しという部分も含めて、
引き続き千葉県内で鬼滅市を含めてこういったものを実施していこうというふうに思ってますし、今後はですね、北半球でやってる野球がですね、
このオフシーズンの使い方というところで、今日本でNPBではフィニックスリーグやってますけど、やれてそこまでの季節だと思うんですよね。
なので、それ以降のところの使い方という部分では、本当に11月の中旬から1月いっぱいまでやってるABLというところを、
どのように有効活用をしながら日本の野球側から見れば、そこをどれだけかうまく活用できるか。
そして、そこのレベルが上がれば、日本のチームもそこで腕試しじゃないですけど、実績を積んで春のキャンプに繋げていく。若手の育成に繋げていくという部分も十分できると思うので、
両輪ですね、日本から見たABLに対してのどういうふうな使い方をしていくのか。そしてまたABLであり、ニュージーランドチームがですね、そこでどれだけ活躍するのか。
そこがどうやって成熟していくのか。ここ両方をね、自分ができるところでサポートと言いますか、お手伝いできたらなというふうに考えています。
なるほど。ABLの発展が日本球界の発展へと相乗効果を生んでいくというところを期待されているわけですね。
そうですね。どっちかだけがいいというわけじゃなくて、やはりそれぞれのリーグで求めているもの、チャンピオンであったりいろんなものがあるので、
そこをうまくですね、両方が使いやすいようなところの間に入っていることで、両方がウィンウィンな形になっていって、また野球が世界的にも盛り上がってくれれば、そこは野球人としてすごく喜ばしいことかなというふうに思っています。
なるほど、わかりました。ありがとうございます。今回はオークランドプレ野球チームトゥアタラの日本の統括責任者で、元プレ野球ロッテのエース清水直幸さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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