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2022-07-13 14:32

ブレイクダンス・半井重幸選手 パリ五輪新競技「金」候補が語る魅力

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2024年パリ五輪で実施される新競技、ブレイクダンス(ブレイキン)には、独特のカルチャーやコミュニティーが存在します。1970年代の米ニューヨークで、ギャングが抗争の解決手段としてストリートでのダンス対決を用いたのが競技の始まりとされます。「Bボーイ」「Bガール」と称されるダンサーがディスクジョッキー(DJ)が流すヒップホップ調の音楽に即興で踊りを合わせ、1対1の対戦形式で争うのが基本的なスタイルです。
「Shigekix(シゲキックス)」のダンサーネームを持ち、パリ五輪の有力な金メダル候補である半井(なからい)重幸さんにブレイキンの魅力を聞きました。

                                                             

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【制作】産経新聞東京本社・運動部
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産経新聞のポッドキャストでお届けする、スポーツここが知りたい。
本日は、2年後に迫ったパリオリンピックで新たに実施される新競技、
ブレイクダンスの日本王者、中田井重行さんにお話をお伺いします。
中田井さんは現在20歳。
大阪狭山市出身で、7歳のころブレイクダンスを始めました。
12歳で年代別の世界選手権で優勝。
その後も数多くの大会で頂点に至ってきた、パリオリンピックの有力な金メダル候補です。
シゲキックスのダンサーネームを持つ中田井さんに、ブレイクダンスの魅力を話してもらいます。
よろしくお願いします。
まずは、ブレイキングの魅力をどんな風に思っているか教えてください。
ブレイキングの魅力はたくさんあるんですけど、
僕が一番思うのは自由度の高さ、幅広さというところが一番の魅力だなと思っています。
何をしてもいいという、その自由度の高さに魅力を感じますね。
人気はどんどん高まっていると思うんですけど、
多くの人にこういうところを見たらいいんだよというのを教えていただけますか?
そうですね、プレイヤー一人一人、B-BOY、B-GIRL、
一人一人にその人だけのスタイルというか個性があるので、
そこを感じ取ってもらえて見てもらえると、
その人の良さみたいなものにどんどん気づいていけると思うので、
それは一概にこれが正解とか、こういう踊り方をしているからすごいとか、
強いとかということではなくて、
その人それぞれの戦い方と踊り方というのがあるので、
それを感じ取ってもらえるとより、
トーナメントとかも楽しんで見てもらえるかなと思います。
ご自身のダンスについてはここを見てほしいというのはありますか?
僕は音楽とどれだけ合っているかというか、
音楽をどういうふうに感じ取って踊りに落とし込んでいるかというところを
着目してもらえると嬉しいかなと思いますね。
ご自身の踊りの部分では、
フリーズのところがすごいというのを言われる部分がありますが、
そこはどうですか?
そうですね。
ミュージカリティ音楽と合っているかどうかというところに
大きく関わってくるんですけど、
そのフリーズというのはすごく分かりやすく言うと、
03:00
動きの中の一つのアクセントになる種類の動きなので、
そういった意味でミュージカリティと密接な関係にはありますね。
そのミュージカリティという部分では、
即興で合わせなきゃいけないじゃないですか。
そこって結構難しいんじゃないかなとか思ったりするんですか?
そうですね。そこが難しさであり面白さかなと思いますね。
その難しさであり面白さを、
いった勝負の世界で出していくために必要なことってどんなことですか?
うーん、どうなんですかね。
ダンス、踊ること自体をすごく楽しめていると、
自然と視野が広くなって、心にも余裕ができて、
音も耳から入ってくるので、
踊るときにどれだけ気持ちよく踊れているかというのは
一つ大事かもしれないですね。
今までいろんな国際大会で、
ホームページとかで46回優勝していらっしゃるじゃないですか。
46回優勝できているというのは、
さっきおっしゃったようなことが
自分の中で表せられているからという感じですか?
まあまあ、わからないですけど。
でも、自分のスタイルで戦ってきて、
その結果、数字としても一応残っていますという感じで。
数字は最終的には書けないんですけど、
でも、一つやってきたことを実感できるきっかけには
なるのが数字かなと思うので、
一応そういうふうに自分のやり方でやってきた結果、
そういう成績もいただいていますという感じですね。
改めてになりますけど、
パリ五輪の競技に決まって、
もっともっとブレイキングをたくさんの人に知ってもらうためには
どういうことが必要かなと思いますか?
知ってもらえる機会をたくさん作るというのが
シンプルに一番大前提に大事かなとは思いますね。
あとは、僕は正直ブレイキングに触れてもらったら
その素晴らしさというか、面白さ、奥深さみたいなものに
絶対引き込まれていくと思うので、
僕は触れてもらえるきっかけさえあれば
触れてもらえるきっかけさえたくさん作っていけば
自然ともっともっと盛り上がりを見せて
もっともっと人気になると思っていますね。
触れてもらえるきっかけというのは大会がたくさんあるということか、
それともテレビで放映されるということなのか、両方という感じですか?
やる方も見る方も?
そうですね、本当におっしゃる通りで、
大会は僕は増やせないですけど、
ブレイキングの魅力を伝える機会というのは
自分の活動を通してより増やしていくことは可能かなと思うので、
06:00
大会はもちろんですけど、他のメディアを通しての活動も含めて
ブレイキングの盛り上がりに影響を与えられたらと思いますね。
シゲキックスというネームについても聞きたいんですけど、
この名前の理由というのはどういうことですか?
名前の理由は、皆さんが聞いて一番最初に思い浮かぶ酸っぱいお菓子の
ユーハミ格闘さんのシゲキックスから来ています。
僕の本名がシゲユキという名前なので、
その響きだったりとか、頭シゲキ的な踊りをするとか、
そういう意味も含めて、僕が当時ブレイキングをやり始めた時に
かわいがってくださっていた先輩の方がお菓子がすごい好きな人だったので、
その人に名付けてもらって、そこからずっとこの名前でやってきています。
かっこいい名前だと思うんですけど。
一回聞いたら忘れないって言われるので、それは名前としては一番いい褒め言葉だなと思うので、
いいと思います。僕も気に入っています。
シゲキックスの名前を世界でもっとアピールというか、
出していくにはどうしたらいいと思いますか?
単純にたくさん知ってもらう。先のブレイキの話じゃないですけど、
見てもらう機会、知ってもらう機会を増やしていくっていうのと、
あとは人の心を動かせるような存在になれたらいいのかなと思います。
それは踊りもそうですし、人として人の心に触れるような感動を与えられるような人になれば、
もっともっと唯一無二の目標としている存在には近づくかなと思います。
今の答えの部分とも密接に関連するんですけど、将来の夢とか、
パリゴリンは決してゴールじゃないみたいなこともおっしゃっていましたけど、
本当に大きな夢とか、将来は思い描く姿ってどういうものですか?
そうですね。2つあって、1つは歴代最高と言えるぐらいの実績を残すことっていうのは、
それは全てのプレイヤーが当たり前に掲げている目標だと思っていて、
僕も変わらずそれは1プレイヤーとして大事にしている部分で、
もう1つは自分が踊れなくなったり自分がいなくなった時に、
どれだけ自分がやってきたことが良い影響を与えているかということ。
自分がいなかったら今のブレイキンシーンが、何十年後のブレイキンシーン、
もしシゲキックスがいなかったらここまで来れてなかったんじゃないかって
09:01
言わせれるぐらいの影響力と実績というかやってきたことを残せたら、
それが一番難しいですけど言葉にするのは一番良い残り方かなと思います。
自分の映像が残るとかそんなことじゃなくて、
人の中に僕が宿るじゃないですけど、自分がいなくなっても
次世代の人とか僕のもっともっと後の世代の人たちに
自分がまだ生きているかのように影響力を与え続けられるということが
一番良いことなのかなというふうに思いますね。
自分が生き続ければ嬉しいですね。
練習場で子供たちと一緒に踊ることもあるということだったんですけど、
そういう子供たちが踊っているのを見て、そういうのを思ったりするブームってあったりします?
そうですね、それも一つ目に見えて一歩かなと思いますね。
下の世代の子たちに何かしらの影響を与えるというのは。
新聞の読者の方って結構年齢層が高い方も多くて、
なかなか馴染みがそんなにない方もたくさんいるんですけど、
そういう人たちにもブレイキンの魅力を分かりやすく伝えるにはどうしたらいいと思いますか?
先ほどブレイキンの魅力とかで話させていただいたことが全てではあるんですけど、
もう一つ加えて言うのであれば、
ブレイキンって別に競技者として参加することだけがブレイキンをやるということじゃないので、
ブレイキンを観客として参加するのも一つですし、
誰かを応援するファンとしてこのブレイキンに参加するのも一つですし、
このブレイキンを発信する手助けをすることもブレイキンに参加することですし、
趣味としてブレイキンをやり始めることも参加する一つですし、
もう何でもいいんですよね、ブレイキンに触れてさえいれば、
それはもうブレイキンをやっていることになるので。
別に僕のこのブレイキンとの関わり方が全てではないので、
分かりやすい例ではあるかもしれないですけど、
僕と同じことをすることだけがブレイキンを楽しむことではないので、
どんな年齢であろうが、どんなことをしてようが、
どんな人であろうが、何の性別も年齢も何も分け隔てなくブレイキンは存在するので、
いろんな人にとってのブレイキンの楽しみ方をしてもらえたら、
僕はいいんじゃないかなと思います。
東京オリンピックの時にスケボーだとか、
そういう新しいスポーツ、アーバンスポーツの部分がすごく人気が出たりした部分ってあるじゃないですか、
12:05
それに続けるって言い方がいいのか、それを上回るって言い方がいいのか、
それと同じようになれるっていうようなものは感じてます?
そうですね、スケートボードだったりサーフィンだったり、
いろいろと盛り上がりを見せた競技がありますけど、
どの競技も言われているのが、今までのオリンピック競技にはなかったカルチャーの部分、
コミュニティの部分をすごく感じる、人と人との繋がり、コミュニケーションを感じて、
そこがすごく新鮮だったし、もっと言えばオリンピックが本来求めている世界平和だったりとか、
その根本をついているところですごく最注目というか、注目を浴びたんだと僕は思うんですよね。
それはブレーキングにもすごく共通する部分があって、
正直ブレーキングをやっている僕たちからすると、
チャレンジをしたことに対して国とか道とか関わりなく全ての参加者が称え合っているとか、
お互いに敬意を示し合っているという、
ああいう光景というのは当たり前なんですよね。
逆に言えば、なんでそこまで驚かれているのか、
世の中で驚かれているのかというのが理解できないぐらい、僕たちはあれが当たり前なので、
そういった意味ではブレーキングにもそういった部分の魅力は感じ取ってもらえるかなと思いますね。
本日は日本のブレークダンスの第一人者である中田亜佑さんをお迎えしてお送りしました。
中田亜佑さんありがとうございました。
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