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2022-06-22 14:46

女子野球・六角彩子選手 将来は五輪競技? 5人制普及へ全力プレー

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ご本人へのインタビュー音声。空き地や公園で「手打ち野球」をした経験のある人も多いのではないだろうか。かつての「手打ち野球」は現在、世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が5人制野球「ベースボール5(B5)」として競技ルールを整え、世界的な普及を目指している。野球の内野よりも狭いスペースで専用球場は不要で、街中などでも楽しめる「アーバンスポーツ」。パワーよりもスピードやテクニックが求められ、5人のプレーヤーのうち2人以上は女性を入れるという男女混合競技という特徴もある。

 7月には今夏に初開催されるアジアカップに派遣する日本代表を決める選考会が東京都内で行われる。女子野球・埼玉西武ライオンズレディースでプレーしながら、WBSC公認で日本唯一のアンバサダーとして5人制野球の普及にも取り組む六角彩子さんは「将来はオリンピック競技になる可能性もある」と新競技の行く末に夢を膨らませる。(聞き手・田中充) 

 


【略歴】
六角彩子(ろっかく・あやこ)1991年10月、茨城県生まれ。女子野球の埼玉西武ライオンズ・レディースに所属する内野手。日本代表でもプレーし、2010年に開催された女子ワールドカップでは大会MVPと首位打者を獲得。5人制野球「ベースボール5(B5)では普及を目指す世界野球ソフトボール連盟の日本唯一の公認アンバサダーも務める。

 


 

 

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産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

【制作】産経新聞東京本社・運動部
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音声で聴く産経Podcastでお届けするスポーツ、ここが知りたい。産経新聞運動部の田中充です。今回は女子の野球選手でプロ野球、埼玉セーブライオンズ公認チームである、埼玉セーブライオンズレディースでプレーする六角綾子さんにお話を伺います。本日はよろしくお願いします。
今回六角さんにお話を聞きたいのが、5人制野球、ベースボール5についてなんですが、国際野球連盟が考案した野球の普及策で、六角さんは日本でただ一人の公認インストラクターも務めていらっしゃるということなんですが、まずはこの5人制野球というのを少し簡単にご説明いただけますでしょうか。
はい、5人制野球というのはですね、野球ソフトボールにすごくよく似ている、第3の競技と言われていまして、ゴムボール一つで野球ソフトボールのような競技をする。
バットとかブロガーは使わない?
そうです、動画も一切使わず、ボール一つでできるスポーツになっていまして、男子と女子一緒にやるっていう。
あ、そうなんですね。
ソフトボール、野球、そうですよね、なかなか一緒にやることって難しいんですけども、この競技は男子、女子は必ず一緒にやらなきゃいけないっていう競技になっているんですよ。
5人制ですけど、じゃあ5人の中に男女が入るっていうことですか?
そうです、最低2人。2人は女性、2人は男性。でも1人はどっちでもいいって感じになってますね。
へー。
いわゆる5人で野球みたいなフィールドを守るわけじゃなくて、ちょっとちっちゃなスペースでやる感じなんですか?
野球ですと、例えば野球のピッチャーからキャッチャーまでが18mって言われてるんですけれども、ベースボール5ですと累観が13m。
それよりも5mも前の13mが1塁までの距離っていう感じで、すごい狭い競技。
なので、ピッチャーとキャッチャーがいないっていうのも特徴の一つで、
ポジションとしては、ファースト、セカンド、サード、ショート、セカンドとショートの間にミッドフィルダー。
ミッドフィルダー、サッカーみたいですね。
そうです、そうです。その5人でやるっていうのがベースボール5の特徴ですね。
なるほどですね。どうやって打つんですか、そうすると?
ピッチャーいなくてキャッチャーいないんで、自分で手でトスをあげて、自分で手で打つっていう。
いわゆる手打ち野球みたいなものですね。
非常にコンパクトにできるということなんですかね。
そうです。競技スペースがコンパクトでアーバンスポーツなので、試合時間もすごく短く。
だいたい試合20分、30分くらいで終わっちゃいますね。
03:00
なるほど。
野球とかでしたら2時間とかかかっちゃうんですけども、簡単にできるっていうのも特徴ですね。
なるほどですね。5回制でやるような、5イニングで試合が終了。
そうです、5イニング。
ルイカンもあれですけど、屋内でできるような感じなんですか?
そうですね。屋内でも屋外でもどっちでもできるっていうのが。
なるほど、なるほど。
野球とかソフトボールどうしても雨降っちゃうと外でできなかったりもするので。
中止になっちゃいますよね。
そうです。スペースボールファイブですと屋内でできて、しかも狭い場所でできるので。
海外とかですと、例えばショッピングモールの真ん中のちょっとした広場ですとか。
ああいうところでやったりとかもあるみたいですね。
なるほど。先ほどロカクさんのアーバンスポーツをおっしゃいますけど、
例えばバスケットの5人制に対して3on3みたいなものがありますよね。
野球ソフトというところに対して、どちらかというと3on3みたいなコンパクトに争っていくような競技なんですか?
コンパクトで、しかも手軽にできる。道具がいらない。手軽にできるっていう。
なるほど。グローブとかバットとか高いですよね。
そうなんですよね。
そうすると、いわゆる野球ソフトなんかで言うと東アジアとか北中米、南米なんかが盛んですけれども、
グローブもバットもいらないということになると、どこででもできるということです。
世界的に言うとどういうところで活発に行われたりするんですか?
世界的にもかなり今広まっていまして、まだこの競技始まって3年4年ぐらいしか経ってないんですけれども、
2018年にこの国際野球連盟、WBCが発表したというものなんですけれども、
今は大体100カ国近くがやってるという。
ヨーロッパですとか、もちろん野球の人気な中南米もそうなんですけど、アフリカですとか。
アフリカでも?
なんでかって、野球とかソフトボールってすごい人気があってやりたいんですけど、やりたいけどできないっていう国が結構あったんですよ。
場所の問題とか道具の問題とか。
やっぱりお金もかかってしまう競技なので、それがこういう簡易的なスポーツになって、やりたかったところがどんどんでき始めたというか。
球場がないと本来できないですもんね、野球とかソフトですと。
これだと体育館でもできるし、ショッピングボールでもできると。
ボール一つでできるっていうので。
なるほど。
ちょっと調べると、2026年のユースオリンピックの競技にも決まってたりするんですか?
オリンピック種目に、ユースなんですけども決まっていて、野球ソフトボールが次回から外れてしまうんですけれども。
そうですね、パリオリンピックでまた外れてしまいますよね。
06:02
今後ベースボール5がオリンピック入りする可能性も秘めているんじゃないかと。
めちゃくちゃ楽しみな競技ですね。
実は私も一度、全日本野球協会さんがメディア向けに競技体験をさせてくれる機会がありまして。
一応だけ手打ち野球のつもりで簡単にやってみたんですけども。
類間13mでガイアがないようなスペースの中に5人の人が守っているという競技だと。
どこに打ってもほぼ取られてアウトになるというか。
打ちすぎてもダメなんですよね。
確かノーバンでフェンスに当たってもアウトになるということで。
いわゆるホームランがアウトになってしまうので。
ダイレクトにフェンスを越えてもアウトですし。
そういう意味ですごく難しいなと思ったんですけども。
コーニーインストラクターの木格さんからコツというか、どういう風にしたらうまくいきますよというようなものがあれば。
ぜひこれから競技をする人に向けてアドバイスをお願いしたいんですけども。
まずグローブとかバットを使わないというところもあるんですけど。
取って投げるに関しては。
例えば野球とかソフトボールとかスポーツをやっている人にとっては結構できるところなのかなと思うんですよ。
ただ手で打つというのはなかなか体験してこなかった人が多いと思うので。
手で打つというのがすごく難しいんですね。
結構多いのが、強く打たなきゃって体の近くで打っちゃう人が多いんですけども。
技術的なコツとすると、体のなるべく遠いところで肘を伸ばした時に当てるみたいな。
そういうイメージで打つと結構強い球が打つ。
遠心力みたいなものを使うって感じですか。
体で遠心力を生み出して打つみたいな感じですね。
ただ飛びすぎてもダメですよね。
そうです。なので低く相手の足元を狙うというか。
バウンド数をうまく利用して打つと相手のエラーを誘えるとか。
そういうのもありますね。
相手が取りづらいような回数のバウンドでタイミングをずらしたりとか。
結構頭脳も使う感じの球がありますね。
そうですね。
5人制ということでピッチャーキャッチャーいないので。
例えばランナー2塁でサードボロが飛んだっていう時に。
サーブがファーストに投げた時にホームがいないんですよ。
キャッチャーがいないんですよ。
なので関係ない選手というか、ボールに触れていない選手がホームカバーに走ったりしなきゃいけないとか。
そういう動きがすごい出てくる。
複雑ですね。
なので短時間で試合は終わるんですけれども、めちゃくちゃ汗かきます。
そうなんですか。
軽く手打ち上げのつもりでやったら大変なことになりますね。
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めちゃくちゃ汗かくと思います。
今さっきおっしゃったように、取るとか投げるっていうのは野球とかソフトやってる子にとってはちょっとメリットであると思うんですけど。
他の競技からでも全然入ってこれるような競技なんですか?
全然できると思います。
例えばバレーボール選手とかですと、実際にボールは大きいですけど、球を手で思いっきり打って。
スパイクするような感じ。
上から打ってもオッケーなので。
強くバウンドで地面に叩きつけるような。
そういうスポーツ競技やってた人も得意だと思いますし、逆にサッカーとか、あんまり手は使わないけれども動きが速かったりすると累観まで短いっていうのもありますし。
なるほど。
いろんな競技の人が参加できる競技なんじゃないかなって思いますね。
なるほどですね。ちょっと調べると、今年の8月に初めて日本代表チームというのが編成されて、マレーシアで開催されるアジアカップに派遣もされるということで伺ってるんですけども、そんな感じで間違いないですか?
そうです。世界で初めてのアジアカップが行われるんですよね。
なるほど。
そのアジアカップで勝った上位3カ国というのが初のワールドカップというのが開催されるんですけれども、そちらの出場権を得られるっていうものになっているんですよ。
なるほど。まだ競技としては復旧始まったばかりですから、誰にでもチャンスが。
そうです。
今回の8月の代表は7月に代表決定戦が行われて、実際決まっていると思うんですけども、来年以降も代表選考があれば、どんどんみんな、だいたい5人でみんなチームを作るんですか?
8人です。
8人で?
そうです。女性4人、男性4人の8人って感じです。
なるほど。
六角さんご自身も今現役で女子野球されてますけども、この5人子野球も現役のプレイヤーで。
そうです。選手で。昨年末から自分でチームを作りたいなと思いまして、ベースボール5を復旧させたいっていうのがあったんですけども、なかなかやる環境がないなと思ったんで、まず環境作りからかなと思って。
さすがコーニーインストラクターさん。
コーニーインストラクターさん。
とりあえずチームを作ろうと思いまして、チーム作って、今チームメイトがだいたい12,3人いるんですけども、それでチームなので代表を目指してせっかくならやろうということで、今やってます。
どちらで活動されてる?何ていうチームなんですか?
基本的には埼玉県の体育館とかで活動していて、ファイブスターズっていう、ベースボール5のスターズということで、ファイブスターズっていう名前にして活動してますね。
12:04
なるほど。お客さんも日本代表入りを目指して、女子野球では日本代表を経験されてますけども、こちらで二刀流というような感じですかね。
そうですね、二刀流でベースボール5も代表目指して頑張ってます。
なるほどですね。最後に改めて、ベースボール5の魅力と、どんな競技になっていってほしいのか。先ほどオリンピックの可能性もおっしゃってましたけども、お客さんが思い描く5人制野球の未来というのはどういうものなのかというのを教えてもらえますでしょうか。
やっぱりベースボール5っていう競技がみんな知っている、みんなに愛される競技になってほしいと思いますし、例えば子どもとか公園でやったりとか、そこら中でやれるような競技になってほしいですし、もちろんオリンピック競技としてスポーツとしての地位というか、オリンピック競技になるっていうのも夢でもあるんですけれども、
それと同時に、ベースボール5って男子と女子、男性と女性が一緒にやる競技なので、日本は特にそこまで女子と男子の差というかないですけど、例えば海外ですと、女性がまだちょっと筋力が弱いとか、そういう国とかも多いと思うんですけども、そういうのも全くなく、男女平等というのが、
ジェンダーフリーで。
そうです。というのが世界中に広まる、そんなルーツの一つになっているベースボール5があるみたいな、というのまで行けたらいいなというか、そんな競技になってくれると嬉しいなって思いますね。
なるほどですね。本当に男女が一緒になってできる。
一緒に楽しめる競技というか。
なるほど。
そうですね。
わかりました。ありがとうございます。ぜひ六角さんも日本代表医療を目指して頑張ってください。
はい、ありがとうございます。
今回は六角彩子さんに五人制野球の魅力についてお話を伺いました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ぜひフォローをお願いします。
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