1. メディアは死んでいた -検証 北朝鮮拉致報道-
  2. 第9話 北朝鮮が拉致を認めた日
2022-03-19 11:44

第9話 北朝鮮が拉致を認めた日

あなたは「拉致」をいつ知りましたか?

北朝鮮による日本人拉致を最初に報じたのは産経新聞でした。
40年以上前、若き一人の記者が凶悪かつ理不尽な国家犯罪を暴いたのです。
拉致報道の第一人者による著書「メディアは死んでいた」(阿部雅美著、産経新聞出版)を音声ドキュメント版でお届けします。

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ラチ報道の成立とメディアの方向転換
第9話 北朝鮮が拉致を認めた日
産経新聞社がお届けする音声ドキュメント
北朝鮮による日本人拉致事件
原作 産経新聞出版 安倍政美著
メディアは死んでいた 検証 北朝鮮拉致報道
2018年5月28日 初版発行
制作 産経新聞社
案内役は私 話科の劉廷一光です。
ラチ報道は2002年春から一気に動き出した。
そして、北朝鮮が拉致を認めた日
北朝鮮による人権・主権侵害の国家犯罪について
日本社会にかくたる世論が生まれる分岐点は
日光紀・ヨドゴー・ノットリハンの元妻
八王女組元スナック天使の2002年3月の事況にあった。
と、北朝鮮が拉致を認める日が来た。
日本社会にかくたる世論が生まれる分岐点は
私は思っている。
ラチに懐疑的だったメディアが一斉に方向転換し
ラチ報道が急増、激増したことは
新聞各紙の祝撮版をめくれば一目瞭然だ。
日朝国交正常化を優先すべし
日本の声は聞こえなくなった。
2002年8月30日、小泉純一郎首相の包丁が
突如発表された。
日本の首相として初めて国交のない北朝鮮へ行き
金正イル国防委員長と首脳会談を行う。
電撃的という表現は応用ではなかった。
ラチ問題で再び暗証に乗り上げていた
国交正常化交渉の再開と
ラチ問題の打開をセットにした会談になるだろう
との観測が一般的だった。
ラチ問題の解決なくして国交正常化はありえない
小泉首相と金正イル国防委員長の首脳会談
と繰り返していた小泉首相の包丁に
やはりなりにも北朝鮮にラチを認めさせ
謝罪させた上で被害者5人を日本へ取り戻すに至った
だから成功という人がいる。
いや、交渉のハードルを低くして包括的な解決を遠のかせた
北朝鮮ペースの会談は失敗だったという人もいる。
それぞれに利があるように思うが
果たして今より良い結果に至っていただろうか
包着状態を打破できる政治家が現れただろうか
とても満足いく成果ではなかったが
ラチが日本社会に認知さえされず
メディアや政治家らも疎外されてきた
長い歳月を知る者としてはそれなりの評価をせざるを得ない
時には出たどこ勝負のような首脳会談もあるだろうが
それにしても1年近くの水面下交渉に加えて
包着発表から20日間近い準備期間がありながら
なぜ次のような天末になるのか
9月17日 小泉首相一行7人は
平壌国際空港から首脳会談が行われる
日本からは先乗り同行合わせ100人超えの取材団が包着していた
会談に先立つ事務レベルの折衝で
日本側が予期していなかったことが起きた
ラチ被害者14人の安否情報が北朝鮮から示されたのだった
5人生存 8人死亡
1人入国なし
小泉包丁の裏側に関しては様々な憶測・詮索があるが
どこまでが本当なのか 今も闇の中だ
関係者は墓場まで持って行くつもりなのだろう
事務レベル折衝でラチ被害者8人死亡と通告を受けた日本側は
慰労を成した
控室で待機中に報告を受けた
小泉包丁はしばし沈黙してつぶやいた
どういうことなんだ 寝耳に水だった
まもなく始まった首脳会談の冒頭
小泉包丁は金正イル国防委員長に迫った
日本国民の利益と安全に責任を持つ者として
8人死亡は非常にショックだ
日本国民の気持ちを思うといたたまれない
北朝鮮側は一緒に昼食をと提案したが
日本側は断り持参したおにぎりを食べた
安否情報と平安宣言の調印に向けた交渉
ラチしたという白状・謝罪がない限り
平安宣言の調印は考え直すべきだ
ラチを認めなければ席を立って帰国しましょう
小泉包丁も賛同し日本側の方針が決まった
これは裏を返せば安否情報に加えてラチを認めて
謝罪さえすれば宣言に調印するということでもあった
被害室の北朝鮮による盗聴を警戒し
大事なことは筆談する打ち合わせになっていたが
安倍副長官はあえて声に出したという
どう伝わったのか
午後に再開された首脳会談で
金国防委員長が切り出した
ラチ問題について説明したい
ラチという言葉を初めて使った
遺憾なことであったことを率直にお詫びした
ラチはあり得ない
立地上げ 捏造と
幾度となく繰り返してきた北朝鮮のトップが
いきなり事実と認め謝罪したのだった
特殊機関の一部が
盲導主義 英雄主義に走って行ってきた
一つは特殊機関で日本語の学習ができるようにするため
もう一つは人の身分を利用して
南 韓国に入るため
反抗動機までさらりと明かした
これで日本側が
平壌宣言に調印しない理由がなくなってしまった
にわかに用意したハードルは軽々と超えられ
宣言は調印された
私が行天したのは北朝鮮が示した
拉致死害者14人のアンピリストに
22年前に書いた三組のアベックや
5年前に書いた横田めぐみさんの名前が
含まれていたことではなかった
8人死亡であり
北朝鮮が拉致を認めたこと自体だった
自らの国家犯罪を認めるなどということはない
ずっとそう考えていたからだ
これは音声ドキュメント
北朝鮮による日本人拉致事件のシリーズ第9話です
皆様から番組の感想をぜひ聞かせてください
メールアドレスは
u-service at sankei.co.jp
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u-service at sankei.co.jp
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この作品は
元産経新聞社会部記者
安倍政美による著書
メディアは死んでいたを再構成したものです
第10話
未解決の拉致事件
拉致事件は未解決
現在進行形
大きく動き始めた拉致事件ですが
解決にはいたっていません
では次回
あなたは拉致を
いつ知りましたか
11:44

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