拉致報道は平成14(2002)年春から一気に動きだした。

そして、ついに北朝鮮が拉致を認める日がやってくる。この年の9月17日、小泉純一郎首相が北朝鮮の金正日総書記と首脳会談を行ったのだ。

小泉訪朝とは何だったのか―。

 

【原作】 阿部雅美『メディアは死んでいた―検証 北朝鮮拉致報道』
【語り手】柳亭市好
【制作】 産経新聞社

 

大好評配信中の「メディアは死んでいた」(全10話)のプレイバック再配信になります。

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00:01
第9話 北朝鮮が拉致を認めた日
産経新聞社がお届けする音声ドキュメント
北朝鮮による日本人拉致事件
原作 産経新聞出版 安倍政宗
メディアは死んでいた
検証 北朝鮮拉致報道
2018年5月28日 初版発行
制作 産経新聞社
案内役は私 話科の劉邸一光です。
拉致報道は2002年春から一気に動き出した。
そして、北朝鮮が拉致を認める日が来た。
北朝鮮による人権・主権侵害の国家犯罪について
日本社会にかくたる世論が生まれる分岐点は
日光紀 与土豪のっとり藩の元妻
八王女組 元スナック天使の2002年3月の事況にあった。
と私は思っている。
有本恵子さんをだまして北朝鮮へ拉致しました。
拉致に会議的だったメディアが一斉に方向転換し
拉致報道が急増激増したことは
新聞各種の祝撮版をめくれば一目瞭然だ。
日朝国交正常化を優先すべしといった
一部政治家たちの声は聞こえなくなった。
2002年8月30日
小泉純一郎首相の包丁が突如発表された。
日本の首相として初めて国交のない北朝鮮へ行き
金正イル国防委員長と首脳会談を行う。
電撃的という表現は応用ではなかった。
会談予定内容などは発表されなかったが
拉致問題で再び暗証に乗り上げていた
国交正常化交渉の再開と
拉致問題の打開をセットにした会談になるだろう。
03:02
との観測が一般的だった。
拉致問題の解決なくして国交正常化はありえない
と繰り返していた小泉首相の包丁に
国民の期待が膨らんだ。
小泉包丁の評価は大きく分かれる。
曲がりなりにも北朝鮮に拉致を認めさせ
成功という人がいる。
いや、交渉のハードルを低くして包括的な解決を遠のかせた。
北朝鮮ペースの会談は失敗だった。
という人もいる。
それぞれに利があるように思うが
もし小泉包丁がなければ果たして
拉致が現れただろうか。
とても満足いく成果ではなかったが
拉致が日本社会に認知さえされず
メディアや政治カラーも阻害されてきた。
長い歳月を知る者としてはそれなりの評価をせざるを得ない。
ただし疑問も抱いた。
これに対して包丁発表から20日間近い準備期間がありながら
なぜ次のような天末になるのか。
9月17日
小泉首相一行7人は
平壌国際空港から首脳会談が行われる百貨園芸品館へ向かった。
日本からは先乗り同行合わせ
が始まった。
会談に先立つ事務レベルの折衝で
日本側が予期していなかったことが起きた。
拉致被害者14人の安否情報が北朝鮮から示されたのだった。
5人生存、8人死亡。
1人入国なし。
戦策があるがどこまでが本当なのか。
今も闇の中だ。
関係者は墓場まで持って行くつもりなんだろう。
06:00
事務レベル折衝で拉致被害者8人死亡と通告を受けた日本側は異論を成した。
きちんと説明してくれ。
控室で待機中に報告を受けた小泉淳一郎首相は
つぶやいた。どういうことなんだ。
根耳に水だった。
まもなく始まった首脳会談の冒頭。
小泉首相は金正イル国防委員長に迫ったという。
日本国民の利益と安全に責任を持つ者として
8人死亡は非常にショックだ。
日本側はその言葉を聞かせるしかない。
北朝鮮側は一緒に昼食をと提案したが
日本側は断り自残したおにぎりを食べた。
拉致したという白状謝罪がない限り
平安宣言の調印は考え直すべきだ。
拉致を認めなければ席を立って帰国しましょう。
小泉首相も賛同し日本側の方針が決まった。
これは裏を返せば安否情報に加えて
拉致を認めて謝罪さえすれば宣言に調印する
ということでもあった。
控室の北朝鮮による盗聴を警戒し
大事なことは筆談する打ち合わせになっていたが
これが北朝鮮側にどう伝わったのか。
午後に再開された首脳会談で
金国防委員長が切り出した。
拉致問題について説明したい。
拉致という言葉を初めて使った。
遺憾なことであったことを率直にお詫びした。
拉致はあり得ない。
でっち上げ、捏造といくどとなく繰り返してきた
北朝鮮のトップがいきなり事実と認め謝罪したのだった。
特殊機関の一部が盲導主義、英雄主義に走って行ってきた。
09:00
一つは特殊機関で日本語の学習ができるようにするため。
もう一つは人の身分を利用して南、韓国に入るため。
反抗動機までさらりと明かした。
これで日本側が平安宣言に調印しない理由がなくなってしまった。
にわかに用意したハードルは軽々と超えられ、宣言は調印された。
私が行点したのは北朝鮮が示した拉致死害者14人のアンピリストに
22年前に書いた三組のアレックや
5年前に書いた横田恵美さんの名前が含まれていたことではなかった。
8人死亡であり、北朝鮮が拉致を認めたこと自体だった。
自らの国家犯罪を認めるなどということはない。
ずっとそう考えていたからだ。
これは音声ドキュメント 北朝鮮による日本人拉致事件のシリーズ第9話です。
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この作品は元サンケイ新聞社会部記者 安倍雅美による著書
メディアは死んでいたを再構成したものです。
第10話 拉致事件は未解決 現在進行形
大きく変わってきたのは
第10話 拉致事件は未解決 現在進行形
大きく動き始めた拉致事件ですが 解決にはいたっていません。
では次回
あなたは拉致をいつ知りましたか?
サンケイ新聞社がお届けする戦後紙開封
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