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迫真のイドバタ番組、職業、主婦です。主婦の目線で世間を見る、イドバタ会議的な番組です。
縁の下から社会を支えている、けど意外と知られていない主婦の世界を、都内で子育て中の私、PIUがご案内します。
主婦の方だけでなく、主婦のパートナーの方にもヒントになればというのと、主婦が身近にいないという方にも楽しんでもらえたら嬉しいです。
この番組はSpotify独占配信でお送りします。今回のテーマは、子どものモチベーションを上げるにはどうしたらいい?
最近、うちの子の通っている中学の図書室便りみたいなお便りにね、こんな新刊入りましたっていうのが書いてあったんですね。
それがね、どれも面白そうだったんですよ。どれもね、タイトル興味引いてくるっていう感じでした。
そのリストを見て、私が自分用に図書館で何冊か借りたんですね。
村田沙耶香さんの小説とか、ツイッターについての本とかね、いくつか読んだんですけど、その中で図解モチベーション大百科っていう池田孝政さんが書かれたサンクチュアリー出版から出てる本ですね。
これをもとに今日はお話ししたいと思います。この池田さんっていうのは、リーダーシップ行動心理学の研究者でセミナーを開催したりもしてるそうで、この本にも、主にはビジネスにおいてモチベーションというものとどう付き合っていくかっていうことをわかりやすく書かれてるんですね。
この方のセミナーにはいろんな人が話を聞きに来るそうで、その中には主婦もいるっていうことなんですね。
というわけで、この本の内容を子育てに当てはめて、少しだけ抜粋して、子どものモチベーションをどう上げていくかっていうことを考えてみました。
まず気になったのが、ご褒美はあげるより取り上げるのが効果的。子どものやる気を引き出すっていう場面。
勉強だったり、習い事だったり、それぞれご家庭でモチベーションを上げたい、やる気を出してほしいっていうふうに親だったり、子ども自身だったりが願うことがあると思うんですね。
中学受験は、まさにモチベーションの維持っていうのが大きな課題で、これを維持するために、主婦は定期的にテストをやって、目先のところ、近いところに目標を置いて、子どもにいい感じでやる気を起こさせる、それを持続させるっていうことを意図的にやってましたね。
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私自身もピアノ練習はしなかったけど、いつも最後に好きなシールを選んで貼るのが楽しみだったんですよ。これもモチベーションの一つではあったんですね。
この本には様々な実験と、その結果からわかることっていうのが、次々たくさん載ってるんですけど、その中でまず印象的だったのが、罰金と報酬のところで、あげるよりも取り上げる、これですね。
テストの前に小学生をAからDのグループに分けて、Aチームには20ドル渡すんだけど、点が前回より下がったら取り上げるよっていうふうに伝えるんですね。
Bチームには点が上がったら試験後すぐに20ドルあげる。Cチームには点が上がったらトロフィー、これは3ドル相当、ちょっとしたトロフィーをあげるよっていうふうに言うんですね。
Dチームには何もあげないけど、ただいい点を取れっていうことで励ますんですね。さて、この結果、皆さんだったらどうですか?どれがいいと思いましたか?
これね、結果は20ドルあげといて、悪かったら取り上げるっていうことを伝えたAチームが一番点数が上がったそうなんですね。点が上がったら20ドルあげるっていうBチームも良さそうですけど、このBチームよりも遥かにAチームの方が点が上がったそうなんですよ。
ちなみにトロフィーのCチームは成績上がらず、励ましだけのDチームは小学校2、3、4年では有効だったみたいです。確かにね、言われてみれば、一旦自分のものになったお金を失いたくないっていうのはね、強いモチベーションになるっていうのは納得できますね。
実際やるかどうかは別として、人の心理として、えーと思ったんですよ。
この報酬っていうのなんですけど、我が家も迷いはありつつ、ご褒美っていうのを設定することもあるんですね。
ちょっと割と適当で、一貫してるのかしてないのかっていうところはあるんですけど、これネットの記事とかブログとかもあるかな、ご褒美についてはダメっていう人もいるし、おすすめだっていうことで書かれてる時もあるし、これね、私結局答えはないのかなっていうのが私の中での結論なんですね。
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だって賞とか賞品とか、これは子どもの絵画コンクールとかピアノとか、そういうコンクールでも設定されてるし、それ自体は一般的なんですよね。
親があげるっていうのとはまた違うかもしれないんですけど、自分の成し遂げたことを言葉で褒められるっていうだけじゃなくて、やっぱり何かもらえるっていうのがすごく嬉しかったりするんですよね。その気持ちは大人にもあるし、よくわかります。
それで、我が家で設定したご褒美っていうのは、塾の成績でみんなの正当率が高い問題、みんなができてる問題を落としがちっていうのがあって、簡単に見える問題こそ丁寧にっていう、そういう意識を高めるために、
正当率の高い問題を間違えた数が減ったら、前のテストよりも今回の方がその正当率高い問題を落とさなかったら、好きな趣味の本を買っていいっていうのを最近やってみたりとか、あと場合によってはお小遣いっていうのも我が家ではたまにありますね。
ただね、過去にはご褒美生を子供に逆にたしなめられたっていうことがありました。
塾の勉強で毎日コツコツやりましょうっていうのがあって、それがなかなか集中していい点数を取れなくてね。
でもまあこれは大事だよっていうのでどうしようっていうので、夫が何日か連続で満点だったら100円とかそういうのやるっていう話を息子にしたら、子供の方が大人で、いや勉強ってそういうんじゃないからって言われたっていうこともありました。
一つこだわってるのは、うちは悪かったら罰みたいなのはダメだっていう意識があって、勉強しないとおやつなしみたいなそういうやり方も絶対しないようにしてるんですね。
だからね、ご褒美をあげといて取り上げるっていう発想にはね、ちょっとそもそもならなかったですね。
このご褒美制なんですけど、親としては本当迷うところではあるんですね。
だって本来は子供がやる気になって始めたことだから、子供の自発的なやる気とかできたっていう喜びをモチベーションに頑張ってほしいんですよね。
とはいえ、そうそう理想的な形では進んでいかないんですよ。
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例えばピアノだって練習が嫌になるっていうことだってあるし、やりたくないと思う時だってそれありますよね。
だからご褒美で楽しい気持ちを持ってほしいっていうことで設定するわけですよ。
でもね、この本にも書いてあったんですけど、自主的な行動、やりたいからやるっていう楽しくてやってたことにご褒美を与えてしまうと、次はご褒美がないっていうことで急にモチベーションが下がってしまうっていうことが実際あるらしいんですね。
実験で楽しく絵を描いてた子供たちに、A、B、C、それぞれAチームには上手に描けたらご褒美をあげるって言ったんですね。
Bチームには何も言わなかったけど、最後にご褒美をあげた。
Cチームにはご褒美をあげなかった。
結果、Aチームはどのチームよりもその時は長く絵を描いてた。
だけど、数週間後にもう一度みんなにペンを渡したら、その時はご褒美がないんですよ。
Aチームだけ絵を描くことに興味を示さなくなったんだそうです。
これは恐ろしい実験。せっかく楽しかったことを、ただ楽しいものとしてやってたっていうことに対するモチベーションをご褒美を設定することで削いでしまったんですね。
楽しいっていう報酬がもともとくっついていることに対しては、第三者はただ見守るべきだっていうことを言ってるんですよ。
親のやり方とか声のかけ方とか、そういうものがいかに子どもの今後の人生に大きな影響を及ぼすか、そういうのが本当に恐ろしいなと思いました。
その子その子でどんなやり方をしていったらいいのかっていうのは違うと思うので、親は慎重に謙虚に考えていかないといけないですね。
あとはこれも子どものモチベーションに応用できるなっていうのが、やったほうがいいけど、やりたくなければやらなくてもいいよがいい。
退屈なことなんかを向こうからね、やりたい、やらなきゃっていう気持ちにさせるには、理由、同情、選択、この3つの声かけが基本戦略だそうです。
親としては、これはやったほうがいいから必ずやろう、的な声かけを大人から見たら必ずこうするのが子どものためと思って、良かれと思ってしがちなんですよね。
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でも、まず一つ目の戦略である理由ですね。これはこういう目的のものだよ、そういう理由を言うってことですね。これが大事だそうです。
例えば、ここの問題は分数の計算力をつけるためのものだって、みたいなことでしょうかね。たぶんここでこれが目的だから、必ずやりなさいではダメなんですよね。
ただ理由を伝えるっていうことだと思います。それで相手がそれは自分に必要だと思ったらやるし、必要だと思えなければ、そもそもやれって言われてもやらないっていうことなんでしょうね。
それから二つ目の戦略の同情。これはこんなことやりたくないよねっていう同情の声かけ。
三つ目の選択、選ばせるっていうことですね。これはやらなくてもいいよ、もしよかったらやってね、そういうスタンスがいいみたいです。
はい、でもどうでしょうかね。やりたくなければやらなくてもいいよって子供に言ったら、じゃあやらなくていいかってなりそうですけどね、どうなんでしょう。理想としてはそうだっていうことですね。
それからこれも気をつけたいなと思ったのが、行動を叱り、存在を褒めるべし。まずは褒める方の話ですけど、これも実験で子供が友達にビー玉を分けてあげた。
そういういいことをしたときに、Aチームには素晴らしいことだ、人の役に立つことをしたっていうように行動を褒めたんですね。
Bチームには、君は素晴らしい子だ、人の役に立てる子だっていうように人柄を褒めたんですよ。
そのとき、その2チームを比べて、2週間後に入院している子を元気づけるためのプレゼントをした子の割合が、行動を褒めたAチームは10%、人柄を褒めたBチームは45%。
Bチームが格段に多かったそうなんですね。
行動とか運に結びつけて褒める。例えば、いいことをしたねとか、ラッキーだったねっていう、そういう行動とか運に結びつけて褒めるよりも、やっぱりさすがだね、運の強い人だねっていうように存在に結びつけて褒めた方が、
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意識の深いところに影響を与えて、道徳的な行いを増やしてくれるっていう、そういうお話でした。褒めるのって咄嗟にすることだから、これ日頃から意識してないとできないかなと思うんですけど、
確かに自分自身を考えても、そういう褒められ方をした方が嬉しいかもなと思いました。
でもね、これ行動とか運を褒めるっていうことでも、やらないよりやった方がいいですよね。
私ね、仲良くしててよく親子で遊びに行ったりする友達親子がいるんですけど、もうね、いつもね、本当に子どものこと上手に褒めるなとかね、すごい親子で感謝の気持ちをちゃんと伝え合ってるなとかね、見てて思うんですよ。
否定しないんですね。何でも受け入れるなーとかね。
あとね、いつも全力で笑ってるなーっていうのも、笑顔が絶えないってことですね。それもね、思うんですよ。
だから、会うたびにね、プラスのエネルギーをもらってるなっていうことを感じるんですね。
褒め方も大事だけど、まずはね、いいところを見つける。それをどんどん褒めていく。
そこから始まるのかなっていうのもありますね。
それからね、叱る話なんですけど、逆に叱るときは、何やってんの?何でそんなこともできないの?これはね、人格に結びつけて叱っちゃってる。
そうではなくて、やり方がまずかったね。次はこうやってみよう。タイミングが悪かったね。また別の機会に試してみようかっていう。
そういうね、行動とか環境に結びつけて叱った方が、行動をスムーズに修正してもらえるっていうことも書いてありました。
これ、別のところでも聞いたことがあるんですよね。ついね、親は上から目線で、何やってんのって。何の意味も生産性もないね。
ただ自分のイライラをぶつけるだけの、全否定の言葉をね、かけてしまいがちなんですよね。
これ、かけた後に反省するんですけど、一旦発してしまった言葉っていうのは、決して取り消せないんですよね。
これだと子供に弁解の余地を残さないですよね。気をつけてるつもりではあるんですけど、まだまだ私、不必要な言葉を発してると思うんですよね。
今回改めて意識しないとなと思いました。最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。
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最初にも言いましたけど、今回この本を手に取ったのは子供の学校のお便り。それも子供向けのお便りですね。それがきっかけなんですよ。
この本は子供にも読みやすいように書かれてて、確かに子供が読んでもためになる本なんですね。
これでも子供がこういうのを読んでね、もはや親の方が子供に見透かされる日も近いわけだから、本当に誠実に向き合っていかないといけないですよね。
白心の井戸端番組、職業主婦です。もしよかったら番組のフォローボタンを押していただけたらと思います。新しいエピソードが追加されて聞いていただきやすくなりますし、私の励みになります。ご意見ご感想などメッセージもフォームやインスタグラムで送っていただけると嬉しいです。それではまた。