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迫真のイドバタ番組、職業、主婦です。
主婦の目線で世間を見る、イドバタ会議的な番組です。
縁の下から社会を支えている、けど意外と知られていない主婦の世界を、都内で子育て中の私、PIUがご案内します。
主婦の方だけでなく、主婦のパートナーの方にもヒントになればというのと、主婦が身近にいないという方にも楽しんでもらえたら嬉しいです。
この番組は、Spotify独占配信でお送りします。
今回のテーマは、中学受験で変わる価値観。
前に6話目に、エンタメ界でも盛り上がる中学受験の世界というのをお話ししました。
今回はその続きというか、そこでお話しした、翼の翼という、朝日菜アスカさんの小説の中の描写なんかを紹介しつつ、私の価値観が変わったというお話をしたいと思います。
中学受験する子というのは、2014年から増え続けてまして、首都圏中学模試センターによりますと、私立と国立の受験者は、去年2022年は推定で5万1100人、過去最高で、受験率も過去最高の17.30%だそうです。
首都圏、東京というのは、まず私立の学校が多くて、選択肢がめっちゃありますね。
教育ジャーナリストの太田俊政さんの新書にもあったんですけど、これの題名が、中学受験必勝法、賞は笑うという漢字です。
これにもあったんですけど、首都圏の私立の中高一貫校、約300校もあるそうです。
すごい数ですよね。塾産業も盛んで、情報もあふれてますし、ママとも保護者同士の会話でも、塾の話が出がちです。
前にも言いましたけど、私は地元の中学から高校受験、大学受験を経験する中で、私立には縁のない学生生活を送ってきたんですね。
ニュースで小学生がお正月、元日かな?に鉢巻きして、えいえいおーみたいな、そういう光景は見たことがあったんですけど、遠い世界だったんですよね。
自分が小学生の頃なんて、本当に来る日も来る日も遊んでいただけで、ザリガニを捕ったりとか、タニシ捕ったりとか、ヒルが足に吸い付いたり捕まったり、野良犬に追いかけられたり。
自転車に乗っている時に3匹に追いかけられたのがすごいトラウマで、今でも犬を見るとそれを思い出したりするんですけど、
ゲームをしたりとか、漫画も何度も何度も同じのを読んだりして、そんな小学生でした。
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それが、もう何なら当時私が学生だった40年前から、特に東京ではこういう中学受験の世界がすでにあったのかという、何だろう、考え深いというか、そういうものがあったりもしますね。
全然知りませんでした。
まずはこれです。
野球少年のパッドと同じ気合で鉛筆を持つ中学受験生。
世間では野球少年が毎日素振りするのは頑張ってるねとなるけれども、熟が良いの子はかわいそうと言われがちという話で。
翼の翼の中の描写だと、ママ殿から言われるんですけど、中学受験は親からプレッシャーかけられててかわいそうとか、子供の性格を曲げる気しかしないとか、そういうネガティブな感情をむき出しにされたっていうのがあったんですね。
一方ですね、小説では水泳だったんですけど、スポーツをやっていることに対しては周りのママさんがキラキラと無垢な目で応援するというのがあるということですね。
小説の中ではクラス落ちといって塾の中のテストで塾のクラスが下がること。
この悩みを話したら思い詰めすぎだよとか、こだわりすぎだよとママ友に言われたわけですけど。
主人公のお母さんは水泳を娘に一生懸命させている母親ママさんの姿も見てて、そのお母さんは子供にプロテインを飲ませたり、トレーニングのメニューを全部決めたりとか、私よりよっぽど思い詰めてるしこだわってるじゃんっていう、そういう姿を知っていて、
この言われ方の違い、スポーツを頑張る子はこうも健やかに周りから応援されるもんだなと、どこか羨む気持ちが湧いてくるっていうのがあったんですね。
これなんか容易に想像がつくなと思います。
場合によっては本当に思い詰めすぎ、こだわりすぎっていうのをアドバイスした方がいいだろうと思われる状態のこともあるとは思うんですけどね。
あと周りでよく聞くのはママ友からというだけじゃなくて、それよりも多いかもしれないですね。
中学受験を経験していない祖父母からかわいそうと言われる例ですね。
ここで紹介したいのが、冒頭に言った太田俊雅さんが書かれた新書にもこのことが書かれてたんですけど、こちらはさっきの水泳ではなくて野球少年一郎選手の例が出されてたんですね。
一郎選手は小学生の頃、友達と遊ぶのを我慢して360日野球に明け暮れたそうで、いくら野球が好きでも辛い時がなかったわけがない。
でも目標のために自分を振り立たせていたと。
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中学受験生も一郎少年のパッと同じくらいの気合で鉛筆を握っているのに、野球少年は称賛されて中学受験生はかわいそうと同情される。
それと、中学受験をさせている親をどこか冷ややかな目で見る風潮もある。これはおかしいですよねということでした。
確かに辛いこともあるだろうけど、それは勉強に限らず、スポーツでも音楽でも真剣にやればこそ成長のために欠かせない辛さを経験するよねっていうお話だったんですね。
これ確かドラマの2月の勝者でもこういう視点の描写があったと思うんですけど、実際私も中学受験に対する否定的な意見、
どうせ大学で同じところに入るならお金と時間をかけるだけコスパが悪いなんていう話も聞いたりもしてたんですね。
けど、実際中学受験というものを知ってから、私自身も目から鱗というか、さっきのスポーツを頑張るのと同じ尊さみたいな、そういうのは本当にそうだなと納得しました。
自分が勉強したことを使って塾の子たちと健全な競争をする。それを楽しめる雰囲気を塾の先生も作ってくれる。
一緒に頑張ろうぜ、一緒に上のクラス行こうぜ、みたいな。それってキラキラしててちょっと感動的?大ごそかですらあると思うんですね。
うちの子はガツガツと競争するというのは基本的には苦手なんですけど、順位とか偏差値が数字で出るということで、算数で誰々がこんなすごい成績だったんだよ、すごくねとか。
自分が良かった時に先生に褒められたことを嬉しそうに話してたりとか、勉強したっていうことに対して、すごいねっていう嫌味を言われるでなくて、すげー俺もやんなきゃみたいなお互いが刺激を受ける。
そういうのは本当にいいなと思いました。
冒頭に私が小学生の頃は単に遊んでたという話をしたんですけど、運動が苦手だったんですね。
当時足の速い男子がモテるっていうのは実際あって、運動が称賛される雰囲気はすごく感じてましたけど、勉強に関しては、例えば英語を習うとなれば日本語もまだできてないのにって言われたりとか、
塾に行く子も少数派で、地の戦いすごいみたいな雰囲気は全然なかったんですね。だからちょっと羨ましくもあったりします。
それともう一つ価値観の変化があったのは、中学受験では考える力を育ててる。
よく小学生から詰め込み学習するなんて、みたいなちょっと批判があると思うんですけど、もちろん知識、暗記系がないわけではないし、歴史とか星の名前とか、暗記しないといけないことっていうのはたくさんあるわけなんですけど、
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それよりその知識は日常のどんなところで生かされるか、どんなところにつながっているか、そういう視点が大事にされてるし、試験問題もそういう傾向がすごくあるなと思うんですね。
批判されがちななんとかさん、鶴亀さんとかそういうのですね。確かにいっぱいやってますね。よく中学で連立方程式やったら簡単にできるんだから、もう無駄だよそんなの、みたいなこと言われがちだと思うんですけど、逆に連立方程式なしで考えるのってめっちゃ頭使うから、本当に考える力がつくと思います。
なんとかさんは考えるためのツールという感じですね。私、自分の高校受験、大学受験の受験勉強こそ詰め込みだったと思うんですね。数学もすぐ解法を見ちゃうタイプで、それを覚えるみたいなやり方を繰り返してまして、自分の中では一番短い時間で効率的にそれがテストの手に結びつくっていうことだったんですけど、
その場のテストは良くても、真の実力がついていないっていう、そういうことになっちゃうわけですね。それは反省してるんです。早くから塾なんか入れないで遊ぶ時間が大事とも言われますよね。もちろん遊ぶのも大事。
小学生のうちからいろんな知識に触れることで、見える世界が変わってくると思うんですね。ニュース一つ見ても感じることが変わってくる、その背景を学んでいると。小学生のうちから見える世界が変わってたら、大人になったときに蓄積されているものも全然違うのかもしれないと思うんですね。
もちろん学校の勉強でも最近は塾と似た傾向で、実生活と結びつけるみたいな勉強が多いと思います。教科書を見ていると。なので塾というか勉強自体ということになってくるかもしれないんですけど、例えばそれこそ月が出てたら、あれは上限の月であっち方向に移動してとか分かったり、昆虫を見たら特徴とか分類とか頭に浮かんだり。
スーパーで何割引きシールがあったら算数でやったこととつなげられたりとか、野菜がどういうルートで運ばれててとか、新幹線で移動しながら見る景色も、この大きな川は地図のあの川かなんて連動してくれば立体的に捉えられますよね。
もっといい例がありそうですけど、ともかくそういうのは点数とか偏差値とか関係なくて、日常にダイレクトに関わってきますよね。そもそも旅行に行くと私いつも思うんです。美しい地層を見たら、私に地学の知識があったらもっと面白いんだろうな。
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沖縄の星空もね、星座の知識があったらとか、お城に行ったら、歴史に詳しかったらもっとワクワクするんだろうなとか、いくつになってもその連続ですね。
私は小学生の時に塾に行ってないんですけど、夫は高学年の時に行ってて、あの時に覚えた知識ってずっと残ってる。小学生の時の記憶の定着半端ないというようなことを言っていたんですね。
小学生のうちから頭を使うのっていいなと思ったりして。国語も強制的にいろんなジャンルの読書をしているようなものだと思います。勉強することには無駄はないなということですね。
と言っておいての話を続けますけど、一方で、中学受験の過酷さはやってみて初めて思い知る。これもまた真実かなと思います。
中学受験というのは、ほとんど全ての人が子どもも親も初めて見てからこう思うと思うんですね。思ったよりも大変。
昔の中学受験を知っている人も、今は断然難しくなっているなんて言いますね。これは問題が難しいこと、範囲が膨大で時間がかかること、それから塾の時間も学年が上がるとだんだん長くなって帰宅が遅くなること、親としてはお金もかかること、精神的な負担も大きいですよね。
まず次々新しいことを勉強するということで、問題もどんどん難しくなっていく。そのスピードがえげつないですね。
理科社会は中学で使う資料集を手元に、問題はもうこんなん中学でやった?高校の物理じゃんっていうレベルだったり、社会も知識と資料を総動員して、そんな細かいところまで聞くっていう。
地形図の細かいところとか、ウォン図、グラフなんかを読み取ったり。あと算数は問題文が長くて、例えば2つの濃さの食塩水があって、こっちにこれだけ移して、こっちだけに塩を足して、こっちは薄めて、こっちに戻してというガンチャラガンチャラっていう手順を、こんなに何回も繰り返す?だったりとか。
縦の仕切りがいくつかある大きな入れ物に、上から水を入れて、仕切りも高さが違ったりして、途中で入れ物についている蛇口から水を出したりとか、水を入れる速さを変えたりして、その水の変化がどうとか、高さがどうとか、問題も読むだけで根気がいるわっていう感じですね。
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国語も入試問題なんて大人顔負けというか、もはや大人が読んでも頭に入ってこない。もしくは集中して最後まで読めないような論説文もあったりして、文も長いし、物語文もえくにかおりさんの小説とか、普通に大人が読むような作家さんのだったり、いじめ、恋愛、ジェンダー、認知症、スレ語、子供が捨てられるなんていう話も出てきたりして。
問題をチラ見しているだけでしゃべっているので、だいぶ適当で申し訳ないんですけど。
ともかく小学生たちはすごいことをやっているっていうことだけは受け合いです。
私も一応大学生のときに塾講師のバイトをしてたんですけど、すっかり忘れてるし、全然立ち打ちできません。親が教えないほうがいいとも言うんですけどね。やり方も違うし。塾の先生でも自分の子に教えるのはイラっとしちゃって難しいなんていう話も聞きます。
この間のピアノのコンクールも同じなんですけど、中学受験ももちろんいいことばかりではないですよ。
これはね、私いいこと言いがちですけどね。
いいことばかりではない。クラスが下がったり上がったりというのも子供にとっても精神的なストレスにもなりうるし、その子その子で個性も感じ方も違うだろうし。
でもとにかく、本当に中学受験に向けて頑張っている子供たち全て本当に君たちは偉い。
最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。
ここまでだいぶ長くなってしまったので、本当は全然話足りないんですけど、続きはまたの機会にしますね。
その時は、親こそ沼にはまりがち?中学受験は親こそ親父から?が試されるという話をしたいと思います。
白心の井戸端番組、職業主婦です。
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