価値観の変化
迫真のイドバタ番組、職業、主婦です。
主婦の目線で世間を見る、イドバタ会議的な番組です。
縁の下から社会を支えている、けど意外と知られていない主婦の世界を、都内で子育て中の私、PIUがご案内します。
今回は、最近読んだ新書のお話。
ということで、まずは40代女性のニトキさん。
ニトキ?ちょっとアクセント違ってたらすみません。ニトキさんでいかせていただきますね。
ニトキさんからいただいたメッセージをご紹介します。
これね、結婚をめぐる常識を疑う結婚の社会学のエピソードを聞いて送っていただいたメッセージです。
8月26日の配信、とても勉強になりました。まさに平栄な内容ですね。
今の伝統と思われていることが実はそんなに昔からではないとは、夫婦同棲が伝統なんて言っている人たちは何を守りたいのでしょうか、など聞きながらいろいろ考えさせられました。
私もこの本を読んでみようと思います。
私は毎日パートと家の往復の生活で息子たちと激無の夫に振り回されて、頭の中はこんだてと送迎スケジュールでパンパンで、ついつい夫に昔言われて腹が立ったことを思い出したり、つまらないことばかり考えてしまいがちです。
ピューさんはご家庭のこともしながら、何冊も新書を読んでいらっしゃるということをお聞きして、私ももっと情報や知識をインプットしたいと気持ちが上向きになりました。今後もピューさん目線の面白かった本の紹介や感想のお話も時々していただけると嬉しいです。
というメッセージでした。二時さんどうもありがとうございます。
倫理と快楽の探求
パートされて夫さんが激無ということで、お忙しい毎日の中で私の番組を聞いていただいて本当に光栄です。ありがとうございます。
本のことをお話しするのって、リスナーさん的にどうなんだろうなっていう、毎度そうなんですけど、ちょっと不安もあったんですよ。
そんな中で本の紹介良かったなんていうお便りを複数いただきまして、良かったと安心しているところです。
私も思い出しますよ。本当に恥ずかしい、自分の恥ずかしいこととか、本当につまらないことを思い出しては一人で恥ずかしくなったり、はーって落ち込んだり、そんなことを私もずっとしておりますよ。
本は確かに読んではいるんですけど、そんな大層なものでもないんですけど、新書に関しては大学のゼミで定期的に何冊も課題として読んでたんですね。
ゼミの先生が、その知識の定着とか、その考えがどうとか、そういうことよりも、これからの人生で新書を読む習慣がついてくれたらいいなと思うっていう、そういうようなことをおっしゃってたのが印象に残っててね、なんとなく定期的に読もうかなっていう、そういう意識があるんですね。
だからそんなに抵抗もないし、本屋さんに行くと目が行くっていうのもあるし、あと夫が図書館で借りてきたりとか買ったりして、ポーンとリビングの机に置いてあったりすると、私も読んでみようっていうね、そういうので読んだ本もありますね。
今回はせっかくなので、よかったよっておっしゃっていただいて、ちょっと調子に乗ってと言いますかね。
最近読んだ新書で、これで夫が子供にも読ませたいっていうことで買った本があるんですね。
最初はこれも図書館で借りて読んだんですけど、ちょっと子供に読ませよう買おうかっていうことになった本。
これをご紹介できたらと思います。
まだ子供は手に取ってもいないんですけど、今後に期待ですね。
このタイトルは、「悪いことはなぜ楽しいのか?」
そういうタイトルのチクマプリマ新書でして、チクマプリマ新書ってどれも中高生とかに向けて書かれているのかな。
すごくとにかく読みやすいんですよ。
著者は戸谷博史さんで、立命館大学大学院先端総合学術研究科の準教授でいらっしゃいます。
ちょっといけないことをしたときに、ドキドキ心が踊るとか、意地悪・自己中・復習、これにも絶妙な快楽が付きまとうとか、
そういう私たちのダメな部分から悪と善を考える、そういうコンセプトの本ですね。
悪いことをしろとかするなとか、そういう本ではなくて、悪いことって何だろうとか、人間ってこういうものとかね、
そういうことを考える中で、ベターな生き方を考えていこうということですね。
この本は一応学問でいうと倫理学ということでね。倫理といえばですよ。
私、高校の時に倫理の授業ってありましたけど、先生もどんな先生だったかも覚えてますけど、
でも授業がね、誰々は何々主義とか、そういうのをひたすら先生が教科書を読んで、ひたすら面白くないと思っていたんですよね。
この本はね、そういう倫理に出てきたような哲学者、ホップスター、カントだっていった人たちのそういう考えが、
絶妙なわかりやすい例とともに説明されてるんですね。
だから読みやすい上に、哲学家たちを少し身近に感じられるっていう、そういうところもあります。
もともと私、哲学はそんなに好きじゃないというか、いろんなことの意味をすごい考えるじゃないですか。
そういう意味をむしろ深く考えたくないというかね。
復讐と自己中心性
めんどくさがりなところがあるので、あんまり沼にはまりたくないっていう、そういうところがあったんですね。
唯一読破した哲学系の本は、イエール大学教授のシェリー・ケーガンさんの「死とは何か?」っていう大学の授業を本にしたものですね。
これはね、読んだけど、なかなか骨の折れるというかね、簡単に読んだということでもなかったんですけど、
でもこの今回の試験に関しては、この本を読んで、
本筋の内容はぜひ本を読んでいただきたいんですけど、私がちょっと印象に残ったところをいくつかお話ししたいと思います。
まずはね、復習についてですね。
復習って、もうやり返す復習ですね。
復習って、やり返すことですね。
この復習っていうものは、怒りとか苦痛といった感情だけでなく、甘美な側面もあるということ。
快楽、喜ばしくも感じているっていう、そういうようなことをね、指摘していたところがちょっと印象に残ったんですね。
これね、古代ギリシャの哲学者、アリストテルスが出てくるんですね。
復習っていうのは、怒り。
でもその一方で、欲求が満たされる、あるいは満たされそうっていう、これがね、快楽につながるっていうこと。
ここで言うその欲求というのは、何かと言うと、
で、本の中では、カラマーゾフの兄弟、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟が例に出てきていたんですけど、
このカラマーゾフの兄弟、このカラマーゾフの兄弟、
カラマーゾフの兄弟は、このカラマーゾフの兄弟が病気を治す、
本の中では カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟が例に出てきていたんですけど
私 たまたま この本を読んでいる同時期に LINE の漫画を開いたんですよ
その時に キャンペーンで3つ漫画を選んで 読むとポイントゲットみたいな そういう企画があってね
ちょっと読んでみようと思って 適当に3つ選んで読んだんですね
そうしたら その時に3つとも復習の話だったんですよ
時代とか設定とかはさまざまなんですけど どれも復習の話だなっていうことに
気づいた時に アリストテレス!と思ったんですね
すごい いろんな感情を持ち合わせた復習っていうのは 漫画 エンタメの題材としても
人の心を動かしやすいんだなっていう だからそういうふうに題材に使われてるんだなっていうことを思って
妙に納得したっていうね そういう発見がありました
あとは事故中の話も詳しく出てくるんですね 事故中心的の事故中ですね
これね 日本人からするとね 主張が強い外国の方に
おされ気味になるっていうことを 経験したことがある方もいらっしゃるかと思うんですね
それも日本人から見たら 事故中とも言えるというか
自分の主張をすごいされてるなっていうことで そうとも言えるかなというところなんですけど
でも日本って主張をせずに 気づいてほしい的なね そういうコミュニケーションをしますよね
でもそういうコミュニケーションをしてると 自分の中に意見を抱え込んでしまう
そういうことをしてるうちにね 自分の本当の意見とか気持ちっていうのは
わからなくなっていってしまうなとか さらにストレスをため込む
そういうことを事故中の話の時に思ったんですね
だから日本人からすると事故中に見えるような そういうコミュニケーションを取る人たちの方が
自分自身とか自分の気持ちを守っているんじゃないかと思ったりもしたんですね
ついつい人のこととか周りのことを考えて どうしようどうしようって優柔不断になったりするんですけど
そういう周りを考えるっていうことは 日本人の良さでもあると思うんですけど
でももっと自分はどうしたいのか 自分はどう考えるのかっていう
そこをもっと日々大事にしないといけないよな ということを思わされたんですね
本当にこういうことって日頃から意識をしていないと できなくなっていってしまうんですよね
とっさに自分の気持ちわかんないっていうことになっちゃうんですよね
というようなことを本を読んでいる時に考えましたね
同じような流れで空気を読むっていうところで 20世紀のドイツの哲学者のハイデが出てくるんですけどね
そこで人は誰しも空気を読んで生きている
その時交換可能な存在になってしまう 取り替える交換することができる
そういう存在になってしまうって指摘してるところがあるんですね
自分らしく生きている状態を本来性 これ漢字は本来の性質の本来性
自分らしく生きているのを本来性としてそうじゃない状態を非本来性とすると
人は世間の中で同調圧力の中で生きているとき
みんなの一員誰でもない誰かの一人として常に非本来性の状態にある
本来性じゃない状態にある
意思が強い人も個性的な人も世間の中では必ず非本来的だということなんですね
非本来的そうすると本来性のない交換可能な存在になってしまうんですよね
でも例えば嫁が1年ですと言われたら 空気を読む生き方が少し変わる
世間からどう思われるかっていうよりも自分のやりたいことをやるだろうと
そういう指摘が本の中にありまして
人はいつか死ぬそれが1年なのか数十年なのかの違いだけであって
空気を読むことの影響
そういう自分の人生の有限性っていうのを自覚すると本来性自分らしさを取り戻せる
日本人というのは特に空気を読みがちなんですけど
空気を読まない時こそ自分はかけがえのない子個人の子ですね子だと思い出せる
そういう話があったところも印象的でした
あとはルールによる同調圧力の話でルールそのものの正しさとは関係なく
みんなが従うから従うっていう同調圧力の話のところで
読んでたらねエスカレーターの1列か2列か問題を思い出したんですね
お盆にね私新幹線東京駅から名古屋駅まで向かって新幹線で行ったんですけど
新幹線のホームに上がるところのその下のところにね駅員さんがいて
声を張り上げてね2列でお進みくださいってね繰り返し言ってるんですね
でもやっぱり右側を開けて左側に寄って登っていく人が8割9割ですよ
で私はね子供と一緒だったこともあって右側に乗ったんだけどね
そういう状況だとあれ良かったかなって私2列って言われて乗ったけど
みんな乗ってないなみたいなちょっとソワソワしちゃったりするんですよね
でその後ね名古屋の地下鉄で乗り換えをしたときに
その上りのエスカレーター2列ともぎっしり埋まっていたんですよ
ここではね特に駅員さんが声をかけるでもなく別にそれを監視しているわけでもなく
自然にみんな2列で登って行っていたんですよ
昔はね名古屋も左側だけに乗ってたと思うんですけど
今はずいぶん両側で止まって乗るっていうのが徹底をされてるんですね
そこに至るまでには様々な啓発活動があったっていうことも聞くんですけどね
でもガラッと文化ルールが変わっていたんですよ
それはね2列のが安全だし
1列で乗るためにもうバカみたいに左側だけ行列ができてる時とかありますよね
もう右側空いててね
でも荷物あるからやっぱり左側に並ばなきゃなっていう時
もし間違えて右側の方に進んじゃったら
どんな荷物でも重くても子どもがいても
ともかく歩いて登らないといけない空気とかねありますよね
これもルールそのものの正しさを検討する前に
右側は急ぐ人のために開けとかないといけないっていうね
それにみんなが従う空気感
本来はよっぽど急ぐ人は階段を使えばいいっていう
そういう理屈もあるわけなんですけど
ともかく空気感が第一なんですよね
そしてそこに基本的には従う私がいるわけですよ
空気を読むっていうのは正しいか正しくないかが分かっていないっていうことでもある
っていうお話も本にあったんですね
文系学問の重要性
それねすごく恐ろしいこと
例えばいじめ
知らず知らずのうちに暴力に加担することになる
これねちょっと経験の濃い薄いってだったりとか
いじめかどうかいじめとまではいかないっていう話だとしてもね
レベルも種類もいろいろあるにせよ
空気を読むこれ多くの場合は黙っているっていうことになると思うんですけど
もうこの空気を読むということが自分の態度として正しかったのかどうか
もやもやするした
そんな経験皆さんも思い浮かぶ情景があったりしませんか
私もちょっと大人になってからのことなんですけど
今ちょっと思い浮かぶ情景があるんですよね
どこに軸を置いて行動するかなんですけど
何も言わないことが得策みたいな賢いみたいな
そういう空気って感じることありますよね
それを破ってしまってこれで良かったかなって
また後になってそれはそれでもやもやするっていうこともありますしね
というわけで新書に関しては
実は他にもご紹介したいものがいくつかあるんですけど
今回はちょっとこの一冊ということで
あんまり本ばかりでもなというのもありまして
また機会を見つけてお話ししたいと思います
私最近特に文系と言われる学問の重要性を感じているんですね
文系理系を分けるのがもう古いっていう話もありますけど
それは一旦置いておいてお話をすると
正直自分も大学の学部は文系なんですけど
世の中に役立っているのは理系なのかなっていう意識ってね
やっぱうっすらとあったんですよね
理系の学問の方が役立ち方が目に見える場合が多いのかなっていう感じもするしね
そういうのがあったんですけど
でも世の中がどう便利になっていくかとか
科学的な解明とかもちろんそういうことも大事なんですけど
どう生きるかっていうこともすごく大事で
それには今の社会を読み解いたりとか
過去の社会に学んだりするっていうことで
そのためのヒントが得られる
それは文系の学問だったりするんですよね
最近は読みやすい新書も多いですし
できれば子どもにも読んでほしいんですけど
まだそういうのを積極的に読むっていう
そういうような様子はあまり見られないかなというところなんですけど
押しつけずねでもお勧めはしていきたいなと思います
最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました
小説もちょこちょこ読んでましてね
最近だと豊臣の世襲とか
あと浅井涼さんの死に甲斐を求めて生きているのとか
藤村美月さんのこの夏の星を見る
これもやっと読みました
夏休みはむしろ時間がなかったのでね
読書の秋できれば時間を見つけて楽しんでいきたいと思います
白信の糸端番組職業主婦です
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