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2025-08-27 06:40

[15-1と2の幕間]スタグフレーションって何ですか?インフレ・デフレの用語を正しく理解しよう!景気は悪くなるのに物価は上昇?【日銀展望レポート2025年7月編-1と2の幕間】 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]

追加収録:最悪の経済状態スタグフレーションの解説や、インフレ・デフレ、好景気・不景気について、経済学の観点、金融学の観点の両方から解説します!経済用語の用語解説回。



※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年8月14日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


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政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


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サマリー

このエピソードでは、スタグフレーションの概念やその経済的影響が詳しく解説されています。また、インフレとデフレの違いや、過去のオイルショックなどの事例も取り上げられており、スタグフレーションの実際の経験について振り返られています。

スタグフレーションの定義と影響
マクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、前回からの続きです。
ちなみに今出た、スタグフレーション気味じゃね?みたいなお話あったじゃないですか。
スタグフレーションって解説しといた方がいいかなと思ってまして、簡単にお願いしてもいいですか?
わかりました。よくインフレとデフレってまず言うでしょ?
飯田さんって意味ご存知です?正式なというか、ちゃんとした意味。
インフレは通貨価値の低下でしょ?
物の価値の上昇でしょ?
そうそうそうそう。素晴らしい。
そう、物価の上昇、下落。
上昇の場合はインフレ、下落、下がっている場合はデフレって言うんですね。
それも諸説あるんですか?人によって言い方違うというか。
経済学的な公式見解ってあるんですか?
経済学的にはインフレは今の定義。
ただ、一般の方々だったり、これね下手しいね。
誰とかはちょっとわかんないですけど、
政治家の方ですらもインフレっていう定義を
経済状況、景気が良くなっているっていう意味で使ってるんじゃない?
それっていう方はたくさんおられる。
そうなんや。
これは明確に違います。
経済状況が上がっている、景気が良くなっている、
経済情勢が良くなっているは経済が良くなっているです。
経済が良くなった結果、物価が上がったらそれはインフレですよね。
結果としてインフレですよね、なんだけど。
理論上、経済状態が悪くなっているのに、
成長率が低下しているのに物価が上がるっていうのがあり得るんですよ。
いくらでも今まであるよね。
ハイパーインフレとかありますもんね。
ハイパーインフレとかもその一種になったりもします、もちろん。
今お伝えした経済情勢は落ちている、
成長力が落ちている、生産力が落ちている、
需要が落ちているのにもかかわらず物価が上がっている状態っていうのを
上がり続けている状態っていうのをスタグフレーションって言います。
だから今日お話しした正規の見通しは下にさやっている可能性があるのに、
物価の見通しが上がっている。
つまりこの一番きついギャップに巻き込まれてるんじゃない?
そういうことです。
これがスタグフレーションね。
過去のスタグフレーションの事例
これ参考までに聞きたいんですけど、
経済学の公式定義的にね、
通貨価値が下がっているっていう表現と、物価の価値が上がっているっていう表現って、
ある意味イコールだと思うんだけど、微妙にイコールじゃないじゃないですか。
わかります。
インフレの定義の場合はどっちを使う?
経済学だとね、物価の方で使う方が大半ではありますよね、実際。
金融の人たちは通貨価値の低下の意義で明らかに使ってます。
あ、そうなんや。
それは金融学か経済学によって違うんや。
いや、やっぱね、学問によってちょっと違ったりしますね。
どっちが正しいとかではないってこと?
ではないです、もちろん。
そこに関してはそうです。
だってよくハイパーインフレって言ったらさ、
お金が紙くずになるみたいな言い方するから。
あ、そうね。
実際でも本来の意味としては通貨価値の低下が正しいと僕は思っています。
あ、そうなんや。
結果として物の値段が上がっているだからとは思いますね。
なるほどね。
じゃあスタッグフレーションをまとめると、
景気、経済状態は悪くなっていって、
要は物も作れても売れないし、買う人もいないし、
仕事もなくなるし、給料も減るしっていうのですごい苦しい状態なのに、
なぜか米の値段は高いし野菜は高いしっていうので、
お金は給料下がってるのに物は売れへんし企業は潰れまくってるのに物が高い。
電気代も上がっていくし。
苦しすぎる。
で、この最悪のギャップをスタッグフレーションですね。
その通りでございます。
なんか野村さん昔言ってましたけど、
スタッグフレーションって歴史上経済学とかが上手くできてから何回かしかないって言ってたと思うんですけど、
それって何ですか?
代表的なものとしては、
1970年代のオイルショック。
オイルショックがスタッグフレーションのど真ん中のお話。
原油価格はどんどん上がっていっているのに、
生産コストの上昇、価格に転化、せざるを得なくなって消費が低迷していった。
結果が後退していたっていうのが1970年代に全世界中で起こったこと。
これがオイルショックがスタッグフレーションです。
他には?
他だと、皆さんも実はね、
これスタッグフレーション経験してるんですよ実は。
いや分かんないよ。
2020年…
嘘〜んっていう。
2021年から2023年頃の
パストコロナとウクライナ危機が重なった時期。
あの時期は、サプライチェーン混乱して
世界の経済、大混乱に陥ってたでしょ?
その上で、ロシアのウクライナ侵攻によって資源と食料価格が上がってたから、
日本だとあんまり実感できないかもしれないけど、
特に欧州はね、経済情勢明らかに悪化する中で
牛乳価格が上がっていって、エネルギー価格が上がっていって、
全ての商品がインフレしていったっていう。
そうか、天然ガスの輸入問題とかあったからか。
そうなんです。スタッグフレーションなんですあれは。
現在の経済情勢と日銀の役割
なるほどね。
だから欧州は、とんでもなくしんどいよって
中央銀行のお話をした時に、
あ〜やりましたね。
あの時にやった時の、
欧州と英国だけ桁違いでしんどいんですよってお話していたのは、
スタッグフレーションだからなんです。
なるほどね。
ただのインフレじゃなかったんです。
っていうところがありました。
今のお話はですね、
6の1番、日銀が金利を上げる判断は何だろうかっていう、
金利と消費物価指数とはっていうシリーズを撮ったことがあるんですけど、
日本の中央銀行の動き、アメリカの中央銀行の動き、
欧州の中央銀行の動き、イギリスの中央銀行の動きっていうのを収録した
6のシリーズっていうのがあるんで、
そちらで詳しく喋っておりますというお話です。
そうですね、6回ですね。失礼いたしました。
ということはですね、
まさに経験してると言ってもいいかもしれないですね。
そうなんです。
これをご視聴の2歳の方がいらっしゃいましたら、
まだ経験はされていないということになりますけども、
2021年頃から2023年頃にスタッグフレーションは実は起こってましたよって話ですかね。
スタッグフレーションの説明はこんなところということでして、
日銀展望レポートで示している資源の動き、金融の動き、不動産の動き、
生産の動き、商品の動き、雇用の動きという、
よく経済循環っていうね、我々が強く推しているテーマで出てくるその循環構造っていうのは
どういうふうに影響を受けてますかっていうのを野村さんからお話しいただこうと思います。
野村 了解です。
政治経済情勢活用ラジオ、次回へ続く。
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