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2025-01-21 13:26

[#9]ビジネスマンのための面白い経済ニュース:家計貯蓄率、23年度は1.5% 物価上昇で3年連続低下/マクロ野村 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]

経済ニュースは見る視点を変えるとアイデア盛りだくさん。経営者やサラリーマンの方のための発想のタネになるようなニュース情報を紹介

本日は毎日6時間以上国内海外のニュース情報を見ているマクロ野村が担当


▼本日の番組チャプター▼

() 家計貯蓄率、23年度は1.5% 物価上昇で3年連続低下

⁠https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2648N0W4A221C2000000/⁠

() 一方、2024年度に入ってからの第1四半期の速報データでは?

https://www.dlri.co.jp/report/macro/381625.html

() なぜ4月から6月に給与は上がる?春闘との関連性

() コロナ期の圧倒的な家計の貯蓄率。

() 貯金はもらっている金額の絶対値によって割合に影響あるよね、という話


※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年1月17日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


■政治経済情勢活用会とは?

政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


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■注意事項

株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。

サマリー

2023年度の家計貯蓄率は1.5%で、物価上昇の影響で3年連続で低下しています。これは実質賃金の減少や経済情勢の影響を反映しており、特に2000年前後からの変化が大きいとされています。また、コロナ期間中の家計貯蓄率が高まったことに対し、現在は消費支出が増加しているものの、貯蓄リスクが高まっている状況です。

家計貯蓄率の低下
政治経済情勢活用ラジオ、本日は注目ニュース一本のコーナーです。
マクロ担当、解説の野村です。
ミクロ担当、インタビューワーの伊田です。
本日のニュースは、野村持込ニュースタイトルはこちら。
家計貯蓄率、23年度は1.5% 物価上昇で3年連続低下、ということで
2023年度の家計貯蓄率が1.5%と3年連続で低下した。
過小分所得が増加した一方、物価上昇に伴い消費支出も増えた。
貯蓄に回ったお金は4兆7千億円となり、3年連続で減少した。
2023年度なので、2024年の3月までかな。
4月3月の3月の1年間に、家計の貯蓄率ですね。
人々のご家庭、一人の方も含めですね。
貯蓄が、貯金ですね。
簡単に言うと貯金がどれぐらい増えたか減ったかっていうところを調査しておられて。
3年連続で低下した。
インフレの影響ですよねっていうふうに書いておりますよっていうのが趣旨と言うか。
質問があります。
インフレ率を考慮して減ってるの?
実数としての日本円が貯蓄されてないってこと?
実数ですね、これは。
インフレ率も考慮したらめっちゃ減ってるってことになるんじゃない?
と思いますね。そうなると思われますね。
新型コロナウイルス下で消費が抑制された20年度っていうのが家計直蓄率11.8%やったんですけど、
それよりはまだもうちょっとあるということで、14〜15%なんかなっていうところではあるんですけど。
家計直蓄率っていうのは、
注入を貯金に回した割合みたいな意味であってます?
ざっくりもそれでいいと思います。
厳密に言うと違うってことね。
厳密に言うと、元経済学上のというか、定義はあるけれども。
結局、もらってる給料何%ぐらい貯金したのってことで、
これはそれの平均値みたいな。
みたいな感じですね。年間所得のうちみたいなイメージかなと思ってもらえればと思います。
コロナの時の11.8%っていうのは、
年収300万ぐらいもらってる人やったら、33万円ぐらい貯金してたよみたいな。
そういうことでございます。
っていうところがちょっと減りましたよっていうところと、
コロナ期の影響
これお話にちょっと続きがありまして、実は。
次の記事いきますね。
ため込む家計と増えない消費。
反転上昇する家計貯蓄率を考える。
どういうこと?
これね、今の話って、
24年の3月までの1年間のお話を、
2025年1月4日の日本経済新聞社さんが書かれておられる記事なんですけど、
そのすぐ前後ぐらいで僕見つけたのが、
2024年4月から6月期の家計貯蓄率っていうものが。
ああ、直近の市販期って言ってる。
そう。さらに次の市販期のデータが実は出てましてと。
12月上旬にと。
ちょっと記事が前後しちゃってるんですよね。
おそらくなんですけど、別に日経さんがミスリードをするとか、
そういうことでは決してなくて、
おそらく速報値と確保値みたいなのがあって、
おそらく日経さんは確保値の話をしておられて、
速報値がもう出てきましたよっていうのが12月上旬にありますよということでね。
そっちの方見るとですね、
実は4月から6月期やと貯蓄率上がってるんですよ。
それ毎年?
毎年。
今回は?
今回は。
年間で伸ばすと、年間で測ると、
さっきのパーセントだったけど、4月6月9月はみんな貯金しやすいからとかではなくて。
ではなくてですね。
年間で見ても、前年度はギリギリマイナスなんかな?
同期はやったんで、
実は賃金が上がって、その分ちゃんと貯蓄するようになってるんじゃないか。
歴史的なデータの分析
っていうところがマクロのデータからは見て取れる。
消費に、逆に言うと消費に回すよりも先に貯金に回すんやねっていう分析をこの記事ではしておられて。
賃金は上がってる先に消費じゃなくて、
2023年までの3年間にちょっとめべりした貯金をちょっと補填するっていうのを先にやり張ったんやねっていうのが、
2024年の4月から6月の間っていうのはデータとしてちょっと見て取れるように。
面白いなと思って。
なんでこの4月から6月なんですかね。
ちょうどおそらくなんですけど、春冬って言って、春の戦いと書いて春冬ですね。
給料が、特に大企業さんの給料闘争、闘争を言うたらあかんねんけど、
次の12ヶ月間の給料どうしますかっていうお話をだいたい2月から3月にされるんですね。
3月に決まって4月から給料反映されるので、
給料反映された後のすぐの直近のデータのはずなんですよ。
給料がたぶん上がったっていう、でも住民税はまだ上がってないっていう。
手取りがたぶんほんまに増えたタイミングのデータなんですよ。
なるほど見えてきたぞ。
じゃあ皆さん消費しましたかっていうと、さっきチョッチ君にもらいました。
ちょっと人々の生活っていうか、総体としての垣間見えるなっていうのが面白いなって思って。
さっき聞き逃したことがあんねんけど、1.5%減なんですよね。
3年連続低下したんですよね、2023年度は。
2023年度は何パーだったの?
1.5%と3年連続で低下したから、1.5%だよ。
なるほどね。めっちゃ少なくない?
コロナのとき11パーだったんだろ?
11パーだったんです。
1.5パーになってるってこと?
1.5パーになってる。
すんごいことになってますね。
そうなんです。
で、この4月6月は何パーだった?
4月6月が3.…
え?
そう、3ヶ月で。
コロナ期、じゃあとんでもなくみんな貯金してたってこと?
ああ、そうそうそうそう。
家から出る…使い道がないからってことかな?
使い道がないからやろうし、でもコロナ期のこの消費が抑制されて11.8パーまで上がってたってことですね。
うーん。
みんな飲食店で使うような感じなんかな?
外出へんと使わへんの?
いや、かもしれないというか、間違いなくそうだよね。
でも旅行できへんもん。
そう、旅行できない。
貯金を切り崩すっていうか、旅行したら貯金せへん。
たぶん旅行とか日々の飲食店もそうだし、本当に外出して娯楽、ショッピングもそうだし、っていうことが全て止まったときに、その分消費しないっていうところが結果として貯金になりましたよね。
なるほどね。だってあれか、外出せん方は服も化粧もいらんか。
そう、そうなんすよ。
なるほどね。すごいな。コロナ期の11%っていうのは他の都市に比べてもめっちゃ大きいんかな?
大きい、大きい、大きい。
聞きたいんが、例えば2000年とか2010年とかってどれぐらいなんやろうっていうのが気になって。
2000年が10%ぐらいやったんですよ。
じゃあ結構ある方ってこと?
いや、昔の基準で言うと10%ぐらいでまあまあこんなもんだよねーだったのが、2005年ぐらいには2.5%から3%。
ええ。
リーマンショック前にかけてちょっと増しになっていって、増しというかちょっと増えていって、だいたい5%前後。
ほうほうほうほう。
で、リーマンショック来ますね、サブプライムローン。あれでまた2%から3%ぐらいまで落ちて。
はいはい。
で、2014年ぐらいにマイナス3%ぐらいまでいってるんですよ。
減ってるってこと?チェキンが。
そう、チェキンが減っている。
日本の家計貯蓄率の現状
ええ、すごいな。
これちょっと僕理由が、ごめんなさいわかんないんですけど、そこから回復していって、だいたいその後2016年から2018年、19年っていうところまで、だいたい2%かな2.5%かなーっていうところを推移してたところ。
じゃあ、え、これなんでその2000年以降ずっと5%以下みたいな数字になったん?
実質賃金が、おそらく2000年前後から減ってるんですよ。
へえ、賃金とマジで総勘とまでは言わんけど。
ある程度。
ある程度動いてるってこと。
あったのが、コロナだけは、コロナ禍以降ちょっと総勘が崩れててっていうところ。
ちなみに余談なんですけど、98年とか99年とか、その辺って高いのか低いのか。
98、99は12.5%とかまでいってる。
10%超えるんや。
そう、10%超えて、ちょっと高い時期だったですね、一時的に。
いや、なんで聞いたかっていうとさ、ノスタラダムスの大予言ってあったじゃないですか。
ああ、はいはいはい。
みんなあんま信じてなかったってことですね。
え、でもね、2000年の、これ2000年前後ですね、ほんまに2000年ちょうどぐらいから一気に貯蓄減ってるんですよ、貯蓄率が。
じゃあ、もう世界滅ぶと思ってない人が一定する。
え、かもしんない。もしかしたら何か起こると思って、いやいやいや、さすがにない。そうじゃないでしょみたいな。
さすがに統計には影響するようなものではない。
かもしれないですけど、でも確かに2000年前後で劇的に変わってるんで、一般論としてはですよ、あくまで実質賃金とか賃金の問題じゃないかなとは思うんですけどね。
なるほどね。
オブチ内閣とかやったじゃないですか。
やりましたね、シリーズものでね。
そうそうそう。あれが確か2000年前後じゃないですか。
そうですね。
で、不景気というか経済情勢がちょっと良くなくて、新卒の人たちもちょっと入っていけなくなって、どうしても能力がある人でもっていう時期が2000年前後っていうところだったんで、おそらく賃金の問題じゃないかなとは思うんですけどね。
いやでもなんかそうなんやなって今思いながら、絶対値が影響を受けるから言いづらいと思うんだけど、20万もらってたら1万円も貯金せへんってことですね。
そうやね。
だからできないよね。
できない。
20万じゃできないよね。
5000円してるかしてへんか。
だから30万円もらってる人が1万5000円貯金してるのってイメージつくけど、パーセントでやったら一緒やけど、20万円の人が1万円ってなったら途端にハードル高く感じるよね。
確かに。
貯蓄率ってそういうもんじゃない。だからさ、先ほど賃金が上がるとっていうのは行き地みたいなのがあって、25万で貯金を10%回すのは無理やけど、35万円の人が貯金に10%回すのは可能な気がする。
鋭い感じがするね。
そういう気がするな。
でちょっと年収別とか資産別とかで出して、もしかしたら1ソースちょっと僕これに関してはちょっと見に行ってないんですけど、見に行くとそこまで出てるかもしれない。だから面白いかもしれない。
どっかの手取りを皮切りに急に貯蓄率が上がったりとかありそうな気がしますよね。
ありそうな気がしますね。
なんと喋りすぎました。
結構喋ったね。
ということで注目ニュースはこんな感じでやっております。マクロ担当の野村さんとミクロ担当の飯田なんですけども、今までは2人セットでやってたんですが、1日1本にしましょうと。分割しましょうということでね。
今日は野村さんのマクロコーナーでこの貯蓄率っていうのは扱わせてもらいましたというところでございます。
多分交互になりますので、次はミクロ担当の飯田がやりますよと。
このニュースに関しては飯田は事前に聞いていて台本チェックをしてるんですけども、飯田の回は野村さんは完全に初見で聞いて、その場で突然収録をされるというスタイルでやっております。
飯田の回に関してはぜひ野村さんの反応を楽しんでいただけたらと思います。
ボトルキーの反応をしかしてません。
ボトキャストでしゃべりやすいネタばっかりを注目ニュースのところには持ってきてますので、そうではない、もっとマクロ的に非常に重要な意味での、本当の意味での注力ニュースって言ったらいいんですか。
政治経済側により関わるようなものはXの方に挙げてたりしますので、よかったらこのPSU、政治経済情勢活用ラジオのXとかフォローしていただけると嬉しいと思ってます。
貯蓄率低下の要因
ではマクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、本日の注目ニュースはここまでとしたいと思います。ありがとうございました。
13:26

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