2025-08-19 23:42

#31 ドナルド・キーン氏の「平和」への強い想い|ゲスト: キーン誠己さん

【今月のゲスト】

一般社団法人ドナルド・キーン記念財団代表理事 キーン誠己さん

【今回のトークテーマ】

・功績を未来に残していくためには?

・ドナルド・キーン氏の「平和」への強い想い


北区初の女性区長である、やまだ加奈子さんによる冠番組。彼女の抱く展望や、北区の未来を描くゲストをお迎えし、様々なテーマをもとに、北区の未来予想図を語り合います。


▼番組への感想、MCヘのメッセージは以下までお寄せください!

https://shibusawakun.fm/program/kv/

お便りお待ちしております♪

▼しぶさわくんFM公式サイト

https://shibusawakun.fm/

▼Facebook

https://www.facebook.com/share/1HiX4YMj3V/?mibextid=LQQJ4d

▼X

https://x.com/shibusawakunfm

▼Instagram

https://www.instagram.com/shibusawakunfm

サマリー

ドナルド・キーン氏の文化への深い愛情や彼が寄贈した蔵書の価値について考察され、北区との関わりを通じて彼の功績を次世代に伝える重要性が語られています。特に、日本文学の普及方法や文化体験の重要性が論じられています。また、彼の平和への思いと教育者としての理念に触れ、戦争の悲惨さや外国人との共生社会の大切さについても言及されています。さらに、彼の功績を次世代に受け継ぐことの重要性が強調されています。

ドナルド・キーンと北区のつながり
Yutaka FMのビジョン
東京都北区初の女性区長、山田カナコ。
彼女の描く展望や、未来を描くゲストとの対談など、
北区の新たなビジョンを語るこの番組。
今日は、どんな北区未来予想図が描かれるのでしょうか。
おはようございます。北区長の山田カナコです。
本日8月19日火曜日、今月2話目の配信となります。
ゲストは、一般財団法人ドナルド・キーン記念財団代表理事の
キーン誠己さんをお迎えしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。
今回のトークテーマが、ドナルド・キーン氏が愛した日本、
伝えたい思いです。よろしくお願いいたします。
そして、前回ドナルド・キーン先生の人となり、功績など
伺ってまいりましたが、今回は北区との取り組みですとか、
これからどのように継承していこうか、そんなところを
ぜひお話ししたいと思っております。
北区にとってのドナルド・キーン先生の存在はとても大きいです。
ここで改めて、ドナルド・キーン先生と北区のつながりについて、
関さんからお伺いしてよろしいでしょうか。
はい、お願いいたします。
北区は、2006年10月11日にドナルド・キーン先生を
北区名誉区民に選定し、さらに北区アンバサダーとして
さまざまな活動を通じて、北区の発展にご協力をいただきました。
その中でも、北区立中央図書館へ、先生の蔵書の一部を
寄贈いただいたということで、とても貴重な資料を
大変ありがたいなと思っております。
先生に寄贈いただいたこの経緯、そして寄贈にあたっての思いなど
ぜひ伺いたいなと思いますが、いかがでしょうか。
はい、ありがとうございます。
やはり日頃、大変お世話になっている北区や北区の区民の皆さまに対して
何か御恩返しをしたいという一心だと思います。
そして、ニューヨークの自宅にあった大切にしていた本の一部
約800冊だったと思いますけれども、それを寄贈させていただいたんですけれども
どの本を寄贈するかということで、選ぶときもですね
私もそのとき一緒だったんですけれども、非常に真剣に選んでいまして
ドナルドキンコレクションの魅力
大切にしていた本をたくさん寄贈させていただきましたし
蔵書だけでなくして、絵画、掛け軸、置物なども寄贈させていただきました。
皆さん、ぜひ中央図書館に行っていただきたいですね。
そうですね、ぜひお願いいたします。
ドナルドキンコレクションというコーナーとして
今も皆さんに愛されているコーナーでございますので
ドナルドキン先生の選ばれた蔵書だけではなくて
様々な先生の活動が感じられる、生活が感じられるコーナーになっていて
素敵だなと思っておりますが
展示されているこの特徴、展示のこだわりなんかあったら
ぜひ教えていただきたいなと思います。
自分の身近に常にあった、大切にしていた本をですね
ぜひ帰宅の皆さんに手に取って見ていただきたいと思いました。
父は大切にしていた本、それから筆筆するときにですね
本を書くときにですね、参考にしていた本
それぞれそういう本にはですね、防線がひいてあったり
ちょっとしたメモが書き込んであったりですね
英語であったり日本語であったりするんですけれども
そういうですね、父が大切にして読み込んだ本もたくさんありますし
あるいはどなたかからいただいたサイン入りの本もあったり
いろんな蔵書がございますので、ご覧いただけたらありがたいなと思います。
やはり本を展示するだけではなくて書き込みがあったりとか
本当に生きた活動をされている想像がですね
イメージが湧くような本になっているんだなというのが
本当にファンにとってはたまらない場所だと思いますので
ぜひ首の方々、今日聞いてくださっている方々にもね
足を運んでいただけたらなと思います。
合わせてですね、この中央図書館でのドナルドキンコレクションコーナー以外にも
やっぱり北区内では様々な展示会や交流イベントも
先生がいらっしゃる間も、それから亡くなられた後もですね
開催させていただきました。
飛鳥山博物館やまた西原の商店街などでも展示会交流イベントを開催してまいりました。
ドナルドキン先生が亡くなられた明日である2月24日
記念講演会、この亡くなられた御明日の日に講演会を開催することなども
これまでさせていただいてまいりましたが
私たち帰宅としては先生のご功績をやっぱりこれからも広く
国をはじめ多くの方々にお伝えしていきたいなというふうに思っているんですが
こういった取り組みについてのお考えですとか重要性について
関さんとしてどのように感じていらっしゃるか伺えますか?
こういう取り組みをしていただいてくださっているということに
本当に私は帰宅あるいは帰宅の区民の皆様に心から感謝しておりますし
父も天国から大変喜んで見守ってくれていると思います。
その重要性というのでしょうか
こういった本当に地道な着実な取り組みということは
ある意味最も大切なことだと私は思っております。
ドナルド・キーンを少しでも知っていただくこと
帰宅に暮らしたドナルド・キーンをより身近に感じていただくことは
しょっちゅう年間通じてオムエニジだとかそれ以外にも
ドナルド・キーン展としていろんなイベントをやっていただいているわけですけれども
本当に重要だと思っております。
日本文学を世界に発信し続けた第一人者が帰宅の住民だということを
皆様にもっともっと知っていただけたらなと思っております。
日本文学の普及と文化体験
帰宅としてはやっぱりドナルド・キーン先生の功績
本当に長年にわたって日本文学文化を世界に発信してくださった
その架け橋となっていただいた取り組みを
やっぱり継続継承していきたいなという思いで
東洋大学の学生さんと一緒に増床整理長者プロジェクトですとか
そういった記念展覧会なども開催させていただきながら
ますます発展させてこの帰宅からドナルド・キーン先生を
日本、世界に今度は逆輸入と言うんでしょうか
アメリカに向けてまたお返しをして
交流を図っていきたいなというふうに考えています
やっぱりその時に世界の方々に日本文学に興味を持ってもらう
ドナルド・キーン先生のように
日本文学に興味を持ってもらう仕掛けが必要なんじゃないかなと思うんですが
どういう取り組みが必要だと思われますか
ちょっと話が違うかもしれませんけれども
父がよく言っていたことなんですけれども
僕の考えは日本文学を知っていただくためには
古典文学はまず原文からではなくて
現代語訳を読んでもらい
その面白さを
わかりやすさ
本当の面白さをまず知ってもらうことですと
漫画からでもいいんですよと
漫画でも古典文学が漫画になってます
そうですよね
今の教育方針ですと
文法が優先してしまって
面白さは2の次、3の次になっていると
ですから若い人たちは
むしろ日本文学が嫌いになっている方向だと
難しいというイメージがあるかもしれないですね
よくそういうことを言っていました
さすが
現代文学においても同様のことが言えておりまして
ネットフリックスとか
そういうことで
父が英訳した
ダザイオさんの小説が
世界中でヒットした例がありますので
そういうレベルから
徐々に興味を持っていただくという
仕掛けというのでしょうかね
必要ですし
先ほどもおっしゃっていただいたように
東洋大学さんとも
一緒にいろんなことを
企画して取り組みをしていただくということも
大変大切かなと
思っております
やっぱり日本文学の入り口を
柔らかくというか入りやすくというか
楽しくという
そういったことが一つと
また大学生との連携ですとか
私はメディアにも
どんどん出していくという
今の話の中では
必要なんだなということを
改めて感じさせていただきましたので
そういった今のヒントをいただきながら
どんどん攻めの発信をしていきたいなと
思っております
私も頑張ります
日本文学だけではなくて
日本文化についても
やっぱりセットで
その素晴らしさということを
セットで発信していただくことが
広がりが強くなったのかなと
感じているんですけれども
その文学を愛されたというところ
などお家には
漆を塗った家具がたくさん
あったかと
記憶しておりますが
そうですね
これはやっぱり
日本人だとわりと当たり前だったりとか
イメージがあるんですけど
日本を代表する
漆の家具
さまざま使われていた
愛用されていたということは
ドナルドキン先生の中では
どのように捉えて発信されていたのか
お伺いしたいのですが
いかがでしょうか
農家武器
文学などの
伝統芸能は
もちろん大好きでした
そして地方に残る
さまざまな民族芸能なども
その素朴さを
とても興味を持っていまして
大好きでした
全国つつ裏々
公演して回っておりましたので
近くの
地方へ行くと
必ずと言っていいほど
鎌本に行って見学して
気に入った陶磁器を
買って
コレクションいたしました
そうですか
そういったところの
陶芸家の皆さんとも
親たくなりました
陶器だけではなくて
漆ですとか
薪絵の作品など
いわゆる工芸品ですね
興味がありました
奥山宝石様の
作品も
人間国宝の先生です
気に入って
自宅にいつも飾ってありました
その他に
浮世絵や錦絵
禅僧の書なども
大好きで
多彩な興味を持っていたと思います
こういった伝統芸能や
工芸品に
身近に接していただき
興味を持っていただくことが
大切だと思います
そしてできれば
好きになっていただくこと
それから実際に
経験していただくというのかな
最近は
いろんなワークショップが
陶器を作るにしても
経験するにしても
そういうことがございますので
参加していただいて
経験していただくことが
大事かなと
それから若い方
特に
そうなんですけれども
そういったご経験を
SNSなどに発信していただいて
広めていただくことも
いいことだなと思います
ありがとうございます
まずは体験してみる
触れてみる
ドナルド・キーン氏の教育理念
そういったことが大切だよ
ということを教えていただきました
私たち日本人が
日本文化だとか
文学もそうですけど
伝統文化だとか
そういったことが
よくなったかもしれないな
というふうに
今伺いながら感じていて
改めてそういったことを
経験してみる
経験する場を
行政としても作ることを
大切にしていきたいなと
思っております
ありがとうございます
またですね
関さんご自身として
今までいろいろお話を
伺いましたが
金先生の功績だとか
してみたいことですとか
これは続けていきたい
と思われていることは
ありますか
ありますね
ぜひ教えてください
財団としてですね
毎年全国のどこかで
開催している
ドナルド金展というのが
あるんですけれども
これからもずっと
続けていきたいなと思って
おります
今年は11月半ばから
平和への願いと戦争の悲惨さ
どこかで
卓北県寺記念館というところで
ドナルド金展を
開催していただきます
先ほどもお話しいただきましたように
北区でも
毎年テーマを決めて
ドナルド金に関する展示を
やっていただいていますので
北区とも
お互いに励まし合いながら
切磋琢磨して
ドナルド金を広めていただけたら
とても素晴らしいことだな
と思っておりますし
またドナルド金は
自分は教育者だということを
常に自認しておりましたので
子どもたちや
若い方たちに
日本文学や
日本文化に
親しんでいただくこと
そしてまた若い研究者を
育てることを
強く望んでいましたので
地道な挑戦ですけれども
そのようなことにも
取り組んでいって
参りたいと思います
ありがとうございます
やはり教育についても
お話しいただきましたけれども
子どもたち
それから日本文学を
勉強されている外国の方々
ここの取り組みも
北区としてしっかりと
一緒に取り組ませていただきたいな
ということを感じております
新たな展開を模索しながら
日本だけでなく
世界に発信していく
そういうことができたら
まず北区 西ヶ原
また中央図書館
ドナルド・キンコレクションを
見ていただくことが
ルートとしてできたら
うれしいなと思っています
そして少し話が変わるんですが
今 外国との交流ということも
含めて
ドナルド・キン先生には
日本文学を通じた
外国人との共生社会ということを
取り組まれてきたと思うのですけれども
そういった文脈で
今年の8月23日には
中央図書館で
関さんに対談をしていただく
予定となっております
これは戦後80年ということで
ドナルド・キン先生が
太平洋戦争について
また平和について
思いが強く持たれていたということで
このことについて
お話をいただく予定となっておりますが
少しその部分を
お聞かせいただきたいと思うんですけれども
ドナルド・キン先生の
平和への願いというのは
どういったところにあったでしょうか
ありがとうございます
何にしろ
父は平和主義者でした
なぜかというと
第二次世界大戦に
日本軍の玉砕を
目の当たりにしているわけです
なるほど
沖縄では
アメリカ陸軍の
96師団に所属して
実際に
沖縄戦を戦いました
多くの
罪のない住民たちが
戦争に巻き込まれて
本当にたくさんの方たちが
亡くなったのを
目の当たりにいたしました
そして
ハワイの
翻訳事務所で
戦死した
日本兵たちから
集められた
日記を読むことも
仕事としておりました
そこで
日本人の心に触れ
そしてまた
戦争は
いかに悲惨なものかを
身にしみて感じました
8月23日には
父から聞いている
そのようなお話
平和主義者であった
ということを
ぜひ皆さんに
お話しさせていただけたら
と思っております
ありがとうございます
外国人の方々との
共生社会について
私たち帰宅としても
これからきちっと取り組んでいく
考えでいるんですけれども
ドナルド・キン先生との
コミュニケーションの中で感じた
世界と日本
日本人と外国人
そして共に生きていく
という共生社会について
最後に伺いたいと思うんですが
関さんとして
どのように外国人との
共生社会を形成していくことが
できると思いますか
はい
これも父から直接聞いた
父の考えそのもの
なんですけれども
本当の意味の
国際性とは
何であるかということ
だと思うんですけれども
私とあなたは
同じですよ
ということを
しばしば話しておりました
なるほど
同じですよ
同じ原源なんです
そういうことが
基本的な考え
これが一番元になっていた
と思うんですね
そこから
国際性の大切さというか
差別はいけませんよ
だから多様性は
受け入れなさい
それを忘れてしまうと
極端な方向に進んでしまって
全体主義や
ファシズムにつながり
また戦争にも
つながっていきますよ
というような警告を
常に発していたと思います
共生社会の形成
なるほど
やっぱり同じ人間として
文化の違う
多様性を
まず受け入れていく
認めていく
そこが非常に重要なんだな
ということを
今の話で感じました
まさに多文化共生
共生社会を
体現されてこられた
金先生と
関さんのこれまでの
活動ですとか生活
そういったことから
私たちも学ばせていただいて
これからの共生社会を
考えていきたいなと思っております
本当にさまざまな
日本文学 日本文化
そして共生社会
いろいろなお話を
聞いていただいて
今までの金先生の
功績 そしてこれからも
一緒に財団の皆さんと一緒に
金先生の功績を
後世に受け継いでいくこと
ともに頑張らせていただきたい
と思いますがよろしいでしょうか
ぜひともこちらから
私からもお願いいたします
よろしくお願いいたします
本当に楽しいお話
普段では聞けないお話
たくさん伺うことができました
皆さんいかがだったでしょうか
心どころで言い直したり
大変失礼いたしました
素晴らしかったです
ありがとうございました
楽しくそして勉強になる
お話を伺わせていただきました
本当にありがとうございました
こちらこそありがとうございました
改めまして今回のトークテーマは
ドナルド・キーン氏が愛した日本
伝えたい思いといたしまして
一般財団法人
ドナルド・キーン記念財団
代表理事でいらっしゃいます
キーン正希さんをお迎えして
お送りいたしました
本当にありがとうございました
ありがとうございました
皆さん次回もぜひお楽しみに
暑い1日になりますが
素敵な1日をお過ごしくださいね
パーソナリティ山田香子でした
23:42

コメント

スクロール