みます酒店の紹介
東京都北区初の女性区長、山田カナコ。
彼女の描く展望や、未来を描くゲストとの対談など、
北区の新たなビジョンを語るこの番組。
今日は、どんな北区未来予想図が描かれるのでしょうか。
皆さん、おはようございます。北区長の山田カナコです。
本日、5月6日火曜日、今日も元気にお届けいたします。
皆さん、ゴールデンウィークは楽しんでいますか。
私はですね、1年の中で一番会議体が少ないのが、
このゴールデンウィークの時期でして、家族とですね、
ちょっと温泉に入りたいなと思っております。
久しぶりのプライベートも楽しんでいます。
皆さんの楽しんだこと、今度聞かせていただければと思います。
祝日は今日が最後ですので、皆さん思い思いの休みを楽しんでいただきたいと思います。
さて、今月のトークテーマは、事業紹介した老舗をブランディング。
ゲストはですね、北区桐ヶ丘にお店を構えられている
地酒専門店、みます酒店の店主、小池美穂さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
いつも美穂ちゃんと呼ばせていただいているので、いつも通り美穂ちゃんでいいですか?
はい、いいです。
すみません、ありがとうございます。
本当に今日はゲストとしてお越しいただきましてありがとうございます。
まさにメディアに引っ張りだこで、
昨年なんかはブランディ、途中下車の旅やノンフィクションで取り上げられて、
本当に北区のお店や事業者の中でも、
一番テレビなどで紹介されている機会が多いんじゃないかなっていうぐらい、
大変お忙しい中をですね、今回お越しいただきました。
全国的に注目度が高まっているお店の美穂ちゃんにお越しいただきました。
そんなみます酒店さんは、実は創業77年の歴史があるお店でもあり、
事業承継のきっかけ
美穂ちゃんは3代目の店主さんですね。
お父様も今もお元気で頑張ってらっしゃいますが、
3代目の店主さんとして今日話を伺っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
お願いします。
改めて自己紹介を簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。
はい、北桐川岡で創業1948年の地崎専門店をしております。
みます酒店の3代目の小池美穂です。
山田区長、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
みます酒店はですね、日本酒人口を増やすということをモットーに、
日本酒の基礎知識から楽しさまで日々イベントでしたり、
SNSの発信、YouTubeの発信などに力を入れています。
そして私が代を代わってから、ワクワクを創出する、ワクワクを作り出す、
ということを合言葉にスタッフ一丸となってみます酒店、
あと、格内のみますの隣を運営しております。
現在はですね、それプラスアルファにみますクラブというサブスクリプションを毎月、
聞酒師の私たちがお勧めする日本酒と、それに合うおつまみをお付けして、
全国の皆様にお届けするサービスでしたり、
ECサイトの運営などにも力を入れております。
素晴らしいですね。
他にも日本酒のセミナーとかもやってますし、
あとテレビ、ラジオ、雑誌、これ1年間でどのぐらい出演されたか、
回数数えてみたんですけど、最後分かんなくなっちゃいまして、
今日お会いしたら伺おうかなと思ったんですが、
取材たくさん受けられた中で、これ一番印象に残ってるっていう取材ありますか?
どれもすごく思い入れのあるものばっかりなんですけれども、
最近ですと、やはりザ・ノンフィクションの影響が大きくて、
すごいですよね。
2週連続だったんですけれども、
もともとザ・ノンフィクションって関東ローカルの番組なのですが、
この反響があると地方局にもいろいろ放送されることになりまして、
北海道の方とか、島根の方とか、大阪、京都の方とか、
いろんな他方面から、お休みになるとお店に来ていただいて、
見たよって言っていただけるのもありがたいなと。
すごいですね。全国に東京都北区を発信していただいたんですね。
ありがとうございます。
皆さん、赤羽駅を降りて店まで上がってこられるというこの道のりですね。
本当に全国で注目をされているみほちゃんの店ですけれども、
ここに至るまで本当に創業77年、3代にわたってお店を、
授業を継承され続けてきたって、本当に大変なことだと思います。
実は私も電気屋の娘で、今兄が2代目ですけれども、
親子でお店をやっていくとか、授業を継承していくって、
実は第三者との継承より難しいなって、近くで見ていて自分なんかも思うんですけど、
今日はですね、授業証券についてお伺いしたいなと思っているんですが、
みほちゃんが店主を務められたのは、いつぐらいからですか?
今から8年ぐらい前ですね。
ちょうど2016年、17年頃。
その時期に、お父様からバトンタッチしていくよっていうきっかけになったことって、
どんなことがあったんですか?
もともと私、大学も、区長と同じで大妻女子なんですね。
そうですよね。
大学卒業して、希望する大阪の商社に勤めるんですけれども、
母の体調不良がきっかけで、酒屋に戻ってきたんですが、
友人も、うちのお客様も、そんな何の気なしなんですけど、
よく言われて嫌だったのが、お手伝いがいないっていうことだったんですね。
私自身は、もう大学卒業して、商社に入って、
ここで一花咲かせてやるぞっていう気持ちで、就職してるわけですよ。
でも、うちには男の子がいないので、3姉妹なので、
いつかは両親が積み上げてきている主販店を、長女の私が積むのかなっていうのは、
なんとなく思っていたんですけれども、
ただ、実際に母の体調不良をきっかけで戻ってきたった。
覚悟を決めて戻ってきているのに、お客様からは、
みほちゃん、お手伝い偉いねとか。
あと、友人からも、いつまでお手伝いしてるのとかって。
お手伝いって、なんか違うんじゃないかなって思って。
それがすごい悶々としていて、で、ある時、私も後継者の勉強会だったりとか、
次の事業承継に向けての勉強会などを、いろいろ時間が今よりもありましたので、
いろんなところに行く機会があった時に、
あ、役で人が育つんだなって、役職で人が育つんだなって。
なるほど、立場でね。
なので、もう母に泣きながら、私が例えば、歓励すぎてとか、
60歳、70歳で、父がいよいよ、もう栄えできなくなるっていう時にバトンタッチされても、
私も体が動かなくなりやすくなってくるから、
そういうので、みますを継ぐのは嫌だよって。
覚悟を決めて戻ってきてるんだから、私にその役職をくださいって泣きながらお願いをしたんです。
お母様の反応は?
母は結局、決して母のせいではないんですけど、
母が体調崩してしまったことがきっかけで、私が戻ってきたので、母も少し追い目があって、
だから、あ、じゃあもう美穂が言うことならっていうことで、父のタイミングを見て、
はい、代を継ぐことになりましたね。
戻られた時には妹さんの、由美さんもお店、お手伝いされて、一緒にお仕事されてたと思うんですけど、
バトンタッチの思い
妹さんとの話の中では、そういったことも相談とかされてたんですか?
そうですね、最初、私と由美が2歳違うんですよ。
私は大学4年で、由美は専門学校だったのが2年なんで、卒業のタイミングが一緒だったんです。
で、私がいつかは酒屋に戻ってくるって思って、由美は家業を父と2人でしてたんですね、母が体調不良の時に。
でも、電話でかかってくるんです。
お姉ちゃんが、いつかいつかって言ってるけど、そのいつかが、いつかの時にはもう見ますないよって、由美に言われまして。
なるほど。
私は父もすごく職人肩着なので、自分の言ったことが全て正しいみたいなところがあるんで、やっぱり結局家族ってすごく振り回されるんですけど、
でも、そういう振り回す父がいたからこそ、私たちも成長できたし、考えて行動できたんですが、
由美がすごいいろいろ苦労をして、私をくどいて戻ってきたっていうのが流れですね。
いやー、実は私も兄がいるんですけど、兄に電話して、早く戻ってきて電気屋にって言ったことを今思い出しましたけども、
本当に家族、兄弟って何が難しいって、やっぱり感情がまっすぐ出ちゃうので、なかなかまとまらないとか、行き過ぎちゃうところとかあるって本当に難しいなっていうのを感じるんですが、
でもみんなで前向きに力を合わせて続けていこうというような思いがすごく伝わって、特にお父様への思いやりというか、愛を感じて素晴らしいなと思ったんですけども、
お父様に言われたとき、お父様からの言葉で心に残っていくこととかありますか。お父様もバトンタッチしていくよって決められてからの。
バトンタッチの前なんですけど、父が戻ってきたときに言っていた言葉は2つあって、自分の給料は自分で作りなさい。
あと自分の居場所は自分で作りなさい。
なるほど素敵。
企業と家業の違いって、企業ってそれなりに大きな会社で勤めていたら、やっぱり自分が何かヘマをしなければ必ずお給料とボーナスっていうのがいただけるわけですよ。
でも家業の場合っていうのは、自分が頑張らなければもらえないんですよ。
直結ですね。
なのでそういうことを含めて、父が自分の居場所作りとお給料は自分で作れっていうことは言ってましたね。
素晴らしいですね。お父様もよく存じ上げて大変お世話になっておりますが、素晴らしい事業を作られて、
さらにその魅力にプラスして、お嬢様お二人のカラーを作ったお店作るよっていう。
そこを割り切ってきちっと伝えられてすごいなって思いながら今伺っておりました。
でもお父様からすると、お店をバトンタッチしていくっていう意識ってそんなにもしかしたらなかったのかなと思うと、
その辺のところで戸惑いとかってなかったですかね。
結局父はすごく今も戸惑ってるかもしれないですけど。
継続中ですね。
継続中かもしれないんですけど、やっぱり阿吽の呼吸ができる場合と、だんだん人が増えてくると、
その阿吽の呼吸よりはどちらかというとマニュアルに沿ってしなければいけなかったりっていうものもあるので、
父にしてみたらミマスを良くするために私を入れたけれども、実際は自分が思うようにもできなくなってきてるので、
もどかしさっていうのももしかしたら今もあるかもしれないですね。
そこはぐっと任せていくっていうところに気持ちを置いて、多くのことを語らないお父様の大きさも今お話を伺いながら感じてますけども、
やっぱり事業処刑していくことって大変だなと思いますし、今感じたのは、いつかしなきゃいけないと思っていても、
いつとかそういったものがお父様とか社長にないと、そのタイミングをつかむのは難しいですよね。
事業承継の課題と支援
なので改めて意識していくっていうことってどういうふうに水を向けたらいいのかなっていうのが課題だなというのを伺いながら思ってました。
特に親子間、親族間での事業処刑と、またミマスさんの場合にはお嬢様みなさんいらしたけれども、
お子さんがいないとか職業変わっちゃったよっていうお家もあると、第三者への事業処刑っていうこの2つのパターンをどうやってそれぞれの店舗さん、事業者さんが行っていくか、
それを支えていかなきゃいけないんだなということを改めてお話を伺いながら思っておりました。
そこでですね、帰宅の中でミマス酒店さんを事業処刑されて、これまでのお店のキャラクター、それから素晴らしいところを受け継ぎながら、
さらにお嬢様2人、美穂ちゃん、ゆみさんの良いところ、アイデアを最大限活用入れられて、さらに発展されている。
まさに帰宅の事業処刑の中ではモデル的な傑作と思うんですけれども、そういったご苦労を経験されて、
ぜひ伺いたいのが帰宅のお店、事業所さんも含めて、このまま帰宅でお店や事業を続けていきたいよと思ってもらえるような行政としての支援や、
まちづくり、産業、ブランディングをしていきたいと思っているんですけれども、
帰宅で事業処刑をしていく優位性、魅力づくりということについて、どんなご意見があるかなということをお話を伺いたいです。
帰宅ですごく助かったのが、やはり助成金だったり補助金、すごく私自身が助かりまして、
というのが同じ帰宅の女性経営者の集まりで、東京商工会議所の北支部で勉強会があったんですね。
その勉強会の時に言われたのが、まず商工会議所に入った方がいいよということを言われまして、
商工会議所に実際に入って、年間費が少しかかるんですけど、その年間費を高いと思うか安いと思うかはみほちゃん次第。
それを私は活用することによってすごく安いって言ってた女性経営者の人がいて、
それまで私助成金だったり補助金ってあんまり知らなかったんですね。
でもその女性事業があるっていうのを商工会議所に行って、いろいろ聞いて、
その助成金を活用することによって今三増酒店の事務所がリニューアルされて、働き方が改善されたりとか、
あと冷蔵庫を設備投資できたりとかということで、やはり行政に何をしてほしいかっていうのって、
お金や資金がないと何も事業できないので、そういう助成金の情報だったり補助金の情報っていうのをどんどん教えていただけると、
人との出会いの重要性
結局はまた北区に恩返し、そこのお店が発展すれば区に恩返しすることができるので、いろんな情報をまた教えていただきたいなと思っています。
ありがとうございます。北区では今年度から、区内の事業者の事業承継をさらに強力に支援していきたいなと思っておりまして、
今の話は本当に切実なお話だなと思いました。新たな事業承継支援事業を産業振興の方で始めていきたいと思います。
その時にお金とともに、そもそも情報が皆さんに伝わっていくその工夫を、
証拠会議所や産業団体、区内の方々と連携しながら、しっかりと隅々まで伝わっていくような、
あとハローワークさんですとか、新族館の継承とともに第三者ということになると、
ハローワークだとか、いろいろな高校、それから訓練校なども北区内にありますので、
いろんな皆さんと連携しながら、支援と情報を発信していくこと。
そして何より、先ほどの話はすごい素敵だなと思ったのが、証拠会議所北支部さんに入られて仲間ができて、情報交換ができる。
そんなお話の中で、やっぱり仲間づくりとか、どうしてもお店とか事業経営者って孤独な部分ありませんか?
ありますね。
特に経営者だと、妹さんとかお父さん、お母様とは違った責任感とか、そういった充積を感じられていると思うんですけど、
そういった経営者の方々同士がつながっていく仕組みっていうのも素敵だなというのを、今お話を伺いながら感じました。
ぜひ事業承継に伴う補助金を新設したり、資金面での支援、それから皆さんとのネットワークづくりの支援をやっていきたいなというふうに思いました。
ありがとうございます。
美穂ちゃん、これからも事業承継を行う事業主さん、また帰宅でこんなお店をやってみたいなっていう若い方々への何かアドバイスをいただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。
やっぱり自分が行動しないと情報っていうのはつかめないですし、悶々として動けないときって、やっぱり人間だから誰しもあるんですけど、
でもそこを一歩踏み込んでいろんな人に会いに行く。例えば商工会議所に行けば職員の人たちがいろんな情報を持っていて教えていただいたりとか、その人に会った人を紹介してくださったりするので、やっぱり人に会いに行って、その出会いってすごく宝物なんですよね。
素敵ですね。
でもその時の自分の感性で出会った人っていうのはすごくキラキラしていますし、あの時頑張った、すっごい頑張ってる時間っていうのは後から振り返ると本当にキラキラ光ってるんですよ。だからもう戻れないんで、過去には。だから今一生懸命、どんどんどんどん人に会ってご縁をつなげていってほしいなって思います。
素敵なアドバイスでした。本当に今までご苦労されたり頑張ってこられてるその思いがこもったアドバイスだなと思いますし、美穂ちゃん、キラキラしてます。
ありがとうございます。
楽しくお店を頑張られてるんだなってことが伝わってきました。本当にありがとうございます。今回ですね、事業紹介についてちょっとお話を伺ってまいりましたが、次回は事業紹介された後、現在のですね、お店をどんなふうに作っていくよとか、
ブランディングについて特に見ます酒店さんは、本当に他の酒屋さんとは違った取り組みとか、ブランディングっていうことを意識した運営をされてると思っています。
そのところを次回お話を伺っていきたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
次回もぜひお楽しみにしてください。それでは素敵な一日をお過ごしくださいね。
パーソナリティ山田花子でした。