店舗の特徴とビールの開発
TOKYO NORTH MOVEMENT 飛鳥山の窓から
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠光洋さんの部屋には、未来を思う様々な人たちが遊びに来ます。情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すんでしょうか。
こんばんは、小篠光洋です。今週も株式会社みのりプロジェクト代表取締役の梶谷さんにおいでをいただいております。
今月は5話配信ということでございますので、ここから後半戦に入っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
さて、スタッフがこれは絶対に聞いてくれという話があって、渋沢栄一にも関連するんですけれども、ハーブ&ビアダイニング旬風千里の看板メニューである大地一丁目ビール。
これは渋沢さんも好きだった大つむぎを原料に加えているということです。これをちょっとお話聞かせてください。
本当ですか。スタッフさんも気に入っていただけたというか、ありがとうございます。
そうなんです。ハーブ&ビアダイニング旬風千里、店名の通りビールをいろんな種類ですね。タップもボトルもいろいろ置いているんですけれども。
ちなみに弊社的に言うと3店舗目のお店なんですね。そろそろ街との人とのいろんなつながりができていった中で、
街の人たちに何かこの街を表した特徴あるものを一つご案内したいよねっていうところで、従業員としてみんな一生懸命話し合った感じで、
おうじといえば飛鳥山じゃないかと。飛鳥山、渋沢一夫が杉の住処にしたようなところだよねっていうところでそこから発想を得て、
渋沢一夫がオートミールを毎朝好んで食べてましたよとか、飛鳥山といえば桜の名所ですよねみたいなところでそのニュアンスを加えましたみたいな形で、
うちのスタッフがビールの醸造所に行ってこういう味作ってくれって言って一緒に作って作ってもらっているようなビールになりますね。
地域とのつながり
大つむぎを原料に加えるっていうことによって一般的なものに比べて工夫しなきゃいけないとかそういうのあるんですか?
やっぱりちょっともったりしがちになっちゃったりとかですね。ビールっていうと皆様のイメージだといえばごくごくキレがありますみたいな感じが
日本人のミールのイメージがあると思うんですけど、オートミールってちょっとそれに加えて何て言うんですかね、服用感になりがち。
なのでそこをそれも特徴として出せばいいっちゃいいんですけど、やっぱり我々として特別に飲むというか結構普段にも飲んでほしいぐらいの、
親しみよいものであってほしい、難しいビールであってほしくないというところで結構クリアに作るっていうところに結構苦労したかなっていうのはありますね。
お酒ってビールにしても日本人にしても皆そうですけども、お酒そのものを楽しむ、ビールそのものを楽しむっていうのと、
それからお食事とのマリアージュで楽しむっていうものと、これ全然ある意味相反するぐらい違うものになりますよね。
やっぱりビジネス的に言うとマリアージュで楽しんでいただいた方がいいところもあるだろうし。
そうですね。やっぱり寄り添うものでないといけないなと思っていて、食事なんかも。
それもビジネス的な話もあるんですけど、やっぱり食事は1日3食だったり食べたりしますけど、
ゆったり飲みに行くときって週に何回ありますかとか月に何回ありますかってなってしまうとやっぱり触れ置きが減っちゃうので、
食事に合わせれるようなものであるべきだっていうのはめちゃくちゃ意識しましたね。
なるほどね。やっぱりそういう絞り込みって大事ですよね。
だから例えばバーの方で、バーの方はそんなにお食事っていうことじゃないから、
お酒だけを楽しむっていう意味では、例えばそちらの方では本当にもたっとしたような、
最後に締めのラーメン行かなくてもいいよな、そういうビールもあってもいいのかもしれないしとかね。
場所とか店舗のコンセプトとかっていうのにかなり影響されるっていうところはあるんでしょうね。
そうですね。
渋沢栄一にちなんだ商品開発をしていただいたということですけれども、
海地谷さんご自身の中でもって渋沢栄一王の言葉とか考え方で何か共感するような言葉ってあります?
これ先に渋沢栄一王を知っていて、渋沢栄一の理念をもってして経営の勝手にしたみたいなことは実はないんですよ、正直なところ。
それはもうちょっと申し訳ないって申し訳ないんですけど、
私も北区王子の人ではなかったっていうのもあるんですけど、
そこと関係があることも特に知らなかったですし、詳しくしゃべったことはなかったんですけど、
自分自身がやっていて、例えばですけど、自分だけが儲けてもダメですよと。
やっぱり社会全体が豊かになることが引いては自分の儲けになるんですよみたいな。
そういうところっていうのはやっぱり自分がやってたところとすごい共通点があるなと。
後からそういうのが気になって、いろいろ調べる中で、
やっぱり人に信じてもらうためにはまず自分から人を信じることが大事ですよみたいなところですかね。
まずは何でも自分から何かやってみましょうみたいな。
それ自分から誰かに何かをやってください、言ってくださいみたいなことじゃなくて、
自分から何かやってみましょうみたいなところの精神がめちゃくちゃ共感できて、
今は渋沢栄一のものをいろいろ取り入れながらっていうと、
街づくりのビジョン
すごい偉そうな感じがしますけれども、そういうのを気にしながらやってるところはありますね。
渋沢栄一の言葉が先に自分の中であって、
じゃあそれに合わせて何かをやっていこうって、
やっぱり僕の感覚の中でもあんまりないんですよね。
もっとずっと若い時に自然に入ってきてるものっていうのはあったらいいと思いますけれども、
こうやって大人になってから何か名言に合わせてとか、
渋沢栄一だけじゃなくて、言うだけだったら名言はいっぱいあるじゃないですか。
そうなんですよ。
だから自分が一生懸命やってる中でパッと見た時に、
これだよ、自分のことを整理してくれて一言で言ってくれたとか、
なんだ渋沢さんもこういうふうに思ってやったのかって思って、
自分の方向性が間違ってないなとか。
安心しますよね。
あるじゃないですか。
例えば、先ほど自分だけが儲けてもダメっていう理念には共感されるという話がありましたけれども、
例えば地域のことをやっていって地域が良くなっていくことによって、
本当に最後に自分のビジネスにもつながっていくって、
なかなか怖いよね。
怖いですよ。
今でも怖いですよ。
やっぱりどうやって利益を上げるのかとか、
そういうふうに積み上げっていうのがあって、
その時にあんまりそんな欲張ることしない方がいいよとか、
それはだって周りからも、特に若いうちはね、
自分の頭の上の範囲を追いかけろよとかね、
言う人、それ良かれと思って、むしろ。
言ってくれる人が多くて、
僕なんかもやっぱりすごく意識しないといってたことがありますけど、
そういう意味で自分のやってることが安心できる材料に、
渋沢さんって実践の人だから、
全然有利したところで語ってないで。
そうなんですよ。
渋沢さんも年代を追っていくと、
その時悩みながら一応言ってみて残ってるみたいなね、
そういうとこありますよね。
そうなんですよね。
めっちゃ安心するってとこがすごい共感で。
よかった、結局やっぱり周りのことからやっていくと、
特に私立ち上げ、何も後ろ盾のないところから始めてるので、
やっぱりなかなかビジネスという意味で、
利益という意味であんまり儲からないことが多かったわけですよね。
その時にやっぱり悩まけて、本当にこのやり方正しいのかなみたいな。
これで将来あんのかなみたいな。
で、やっぱり周りもそんなやり方やってよ、
人件費にお金かけてとか、
そんなめんどくさいことやらなくてもみたいな、
もっと上手い儲け方いっぱいあるよみたいなのを教えてくれる人いるんですけど、
なんか違ったんですよね、感覚として。
で、その時に渋沢栄一郎の話に出会えたので、
本当に安心したという感じですね。
なるほどね。
海人さん、どこかで、
この店があるから街が明るいねって思われる店づくりをしたい、
というふうに語っておられるんですけども、
これはどういうイメージなの?
いや、なんかわからないですけど、
歩きたくなる街とそうじゃない街ってなんとなくありません?
いろいろ街をうろうろしてた時に、
全部がコンクリートとか系であったら、
その街ってみんな好きかなみたいなのがあって、
だからなんとなくですけれども、
やっぱり店って一番街の印象というか、
作り上げるポイントなんじゃないかなと思っていて、
そこで都市計画を学んでいったっていうところに、
何週前でしたか行ったところで、
繋がるんですけれども、
街を明るくするための店づくり
都市を明るくするというか楽しい街、
この街住んでよかったら行ってみたいなってなる場所はお店で、
それが明るいことで、
やっぱり外からなんか楽しそうなことがやっているのが見えることっていうのが、
大事だなと思って、
そういう店づくりをしている感じですね。
その都市計画と結びつけてっていうのは、
すごくなんていうか、
王子の街にとっても、
海人さんがすごく大事だなと思って、
王子の街にとっても、
海人さんがそういう考え方で街の中心にいてくれるっていうのは、
すごい心強い。
中心だよ。
隅っこでずっとコソコソやりたいって。
いやいや、
やっぱり食をやっている地域の人って、
やっぱりこれね、
都市型のそういうサイカー屋敷とかって考えるときにね、
中心だと思いますよ。
おいしいものがある。
楽しく食べられるっていうのはね、
これはものすごいコンテンツになってくる話だと思うんで、
新庁舎の移転も含めた、
王子の駅前の再開発って話があって、
必ずしも今、
カジタニさんがいらっしゃる地域は、
再開発の地域にはなってないんだけれども、
でもなってないがゆえに、
逆に今までのものを磨いて光らせていくっていう、
本当に再開発で多少コースビルみたいになってしまうのとは、
違った魅力作りみたいなの。
これがあって、
合わさってね、
王子の素晴らしい再開発ができるんだろうと思います。
そうなんですよね。
潰して全部きれいに形整えて並べたらいいのかって、
多分そういうことではないんだろうなっていうのは、
本当に思いますね。
地域コミュニティの重要性
ということで、
今、飛鳥山王子会は、
いい店、老舗の会っていうのとも、
昔から北シティの桐生さんが仕掛けられてるんですけども、
こちらとも関わり持ってやっていただいてるんですか?
そうなんですよ。
本当に、
なぜそこに関わらせていただけたのかが分からないぐらいのご縁で、
本当にまさに前の、
私が創業するにあったってお手伝いしてたお店に、
なんとなく出入りしてったというか、
いう感じの時に、
たまたま桐生さんと私がなんとなく話があって、
みたいなところから、
そういう若い人もぜひ入ってほしいわって言われて、
入れていただいたっていう感じなんですよね。
でもそうやって、
僕らみたいな年老いが、
次を託したいっていうふうに思えるような雰囲気って、
やっぱり若い時、
それまとってるかまとってないかって、
すごい自分にとってもプラスだと思うよね。
ありがとうございます。
私って結局、
よそから来た人じゃないですか。
そういうのを、
この街だったら受け入れてもらえるんだろうなっていうのは、
なんとなく感じながらだったとはゆえ、
なんで皆さん、
そんな受け入れてもらえるんだろうと、
いまだに疑問なんですよね。
我々にないものを持ってるし、
それからやっぱり、
なんかやっぱり空気感というか、
今まではどこにいらっしゃったかは別にしても、
やっぱり、
僕たちの街に馴染んでもらえる感じっていうさ、
なんていうのかな、
その空気感じゃないかなって。
本当ですか。
今回こうやって呼んでいただけたのも、
どうしてって、
いまだに今も思ってます。
それから、
若い同世代の仲間っていうことで、
東京青年会議所にも所属をされているということですけれども、
そうですね。
少しだけこの活動について、
どうですか、
入られて。
大先輩の前で何を言いたいんですか。
そうですね。
正直、
そんな団体があることも知らないまま、
なんかこう、
いろいろ関わりのある中で、
当然、
私、
お店をやってるので、
お店にも来てくださる人の中でですね、
そういうのがあるよってご紹介いただいて、
ぜひ、
入ってみてよ、
入ってよって言うところで、
じゃあ、
みたいな何もわからずに入ったところからなんですけれども、
やっぱ同年代の経営者ですね、
同じような立場の人、
同世代の事業を引き継いだ方もいれば、
自分で創業された方もいる中で、
こういう地域でいろんなことされてる方と、
知り合う機会がなかった。
まずその知り合えた、
知り合いができるっていうことが、
すごいまずそれだけで、
入ることだけで、
すごい意味のあることだなと思ってます。
正直活動の方は、
私、
皆さまが仕事終わりのタイミングで、
皆さんの青年会一緒で活動するんですけれども、
その時間、
私が一番忙しい時間なんで、
あんまり参加できないところは、
もう正直申し訳ないとは思いながら。
それはいいんだよね。
何かどっかタイミングで参加できる時にね、
参加してとか、
これね、
本当に年齢が重なるにつれてね、
この時の仲間がね、
本当に素敵なね、
地域のネットワークになっていくし、
心のよりどころになっていきますから、
大切にしていただきたいと思います。
本当です。
誘っていただいたこと、
本当にありがとうございます。
ということで、
いよいよ来週の最終回ですが、
またよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。