みます酒店の創造
東京都北区初の女性区長、山田カナコ。
彼女の描く展望や、未来を描くゲストとの対談など、
北区の新たなビジョンを語るこの番組。
今日は、どんな北区未来予想図が描かれるのでしょうか。
おはようございます。北区長の山田カナコです。
本日、5月20日火曜日、今月2話目の配信となります。
ゲストは、北区霧ヶ丘にお店を構える
地酒専門店みます酒店の店主、小池美保さんです。
美保ちゃんどうぞ。今日もよろしくお願いいたします。
お願いします。
今回のトークテーマが、事業生計した老舗をブランディング。
北区霧ヶ丘みます酒店さんです。
前回、事業生計についてお話を伺いましたので
今回は、お店のブランディング手法から
北区、そして地域との関わりについて話を伺っていきたいと思っています。
改めて、みます酒店さんの魅力、それからこれまで取り組まれていることについて
伺っていきたいと思っているのですが、みますの隣、角打ち。
これ素晴らしいですね。いつも人がたくさんいてですね。
この魅力、角打ちについて、角打ちスペースをオープンした経緯ですとかアイデアですとか
この辺も伺っていいですか?
そうですね。みますの隣を始めたきっかけというのが
みます酒店に来られるお客様って、そもそもどういう方なんだろうって自分が思った時に
まずお酒が好きなお客様です。
そこですね。
当たり前ですけど、お酒が好きです。
でも駅から遠いんですね。赤羽駅からうちは17分ぐらい徒歩でかかる場所なので
そんな中で17分かけて来てくださるっていうことは、お酒が好きプラスみますが好きなんだなっていう。
なるほど、そうですね。
そうですよね。しかも専門店、酒屋に来られるっていうことは自酒が好きなんだな。
でもわざわざ駅から遠いみますにお客様来られて
でもお客様が交わるスペースっていうのがなかったんですよね。
なるほど。
仮に田中さんという人と佐藤さんという方がいて、2人ともみます酒店好きなんですけど
お話しするのっていうのは店員である私たち。
じゃあこの田中さんと佐藤さんをつなげる場作りをするにはどうしたらいいのかなって思った時に
立ちのみスペースがあると、もしかしたらつながる場作りになるのではないかなと考えて
立ちのみスペースを書くうち、みますの隣ってそのままなんですけど
みます酒店の隣なのでみますの隣というのをつけました。
すごいアイデアですよね。
コロナ禍の挑戦
そして買って帰るだけではなくて、一緒に同じ思いを持つ人同士でコミュニティの場を作っていくって
見ると当たり前に思えるんですけど、最初に考えて打ち出していくって結構大変ですよね。
お父様とか反応どうでしたか?
まずあそこの雰囲気だと、変な言い方に聞こえてしまったあれなんですけど
おじさんたちの溜まり場になってしまったら大変だなっていうのが、女性二人で当時してたんで
駅前の感じで、溜まり場みたいになってしまう怖さみたいなのが父はやっぱりあって
だから絶対ここで人は来ないって言ってたんです。
本当ですか?
反対はしてたんですけど、そもそも最初に格打ちを始めたきっかけなんですけど
お酒が売れなかったんですね。
父の時も頑張ってたんですけど、両親の時ってどちらかというと隠れた名店の感じで
お客様が探されて見ますに来る。だから逆にみんな教えたくないお店だったんですよ。隠れてたんで。
自分だけの特別みたいな。
そうですね。だけど隠れてたら私たちが食べていけなくなってしまうんで
これは話が長くなるので省略すると
大津駅でみますバーっていうのをしていて、その後北区の赤羽駅の近くでホットバーっていうのをして
その2つの経験があってみますの隣っていうものができたんですけれども
1本のお酒が売れないんだったら1杯のお酒でおいしいお酒を広めたいっていうことがまず根底にありました。
なるほど。もう考え抜かれたお店なんですね。
そうですね。あとですね、私たちっていうのはどちらかというとすごくいいものを仕入れて
メッキ機をして全国の酒倉さんのお酒を店頭に並べるんですけれども
でもやっぱり誰かが作ったいいものを販売してるんですよ。
だから私たちは酒倉さんのようにおいしいお酒を作ることもできないですし
飲食店様のようにおいしいお料理を作ることもできない。
じゃあみます酒店、酒屋として何が作れるのかなって思った時に
そうだ思い出を作れる酒屋にしたいって思って
イベントを定期的にしてお客様が思い出を作っていただけるっていうことを1つ根底にしております。
素敵ですね。やっぱりお店に来る理由ってお酒を日本酒を買いたい飲みたい
それだけじゃなくてあの場でみんなと会いたいとかって
来る理由を増やしていくっていうその工夫されてるっていうのが本当に勉強になります。
美香さんも調理士免許もたれてお料理もですね素晴らしいじゃないですか。
だから3姉妹の皆さんで日本酒とお料理とそして思い出を作っていける
本当に素敵だなと思いながら今お話を伺っておりましたが
その中でやっぱりコロナが数年ありましたよね。大変ですよね。
大変でしたね。
もうこれだけの皆さんが集まる場が作られてもコロナ禍っていうのが本当に大打撃だったと思うんですけど
それを乗り越えて今本当にねまたお客様も戻ってこられていて
このコロナ禍での継続していく工夫だとか取り組みをされて乗り越えてこられたのかも伺っていいですか。
はい。コロナの時ですねもうあのすごい打撃が大きくて
うちの取引先っていうのはご飲食店様が多いので
ご飲食店様が止まってしまったらもうお酒のご提供がなしだったんで
配達ゼロだったりするんです。
なるほど。
あと三松酒店の売上を支える格内三松の隣もゼロなわけですよ。
集まっちゃダメなんですかね。
集まっちゃダメだしお酒も提供しちゃいけないし。
だからすごい大変だったんですよ。
一瞬は健康格内って言ってスムージーとか出してたんですけど
ビールは何杯でも飲めるのにスムージーとか一杯でそんな飲めないんですよ。
お腹いっぱいになりますね。
お腹いっぱいになりますしノールビールもそんなに何杯も飲めないじゃないですか。
飲めないじゃないですか。
だからこれはもう大変だなって。
その時に一人社員がまさかコロナになるって思わなかったんで
社員を一人入れてるわけですよ。
社員のお給料も作らないといけないんですよね。
だからどうしようかなって思った時に
オンライン飲みをしようって思って。
よくされてたことなんですけど。
三姉妹で私みほはこれ飲みます。ゆみはこれ飲みます。みかはこれ飲みます。
っていうことをYouTubeライブだったりインスタライブにしてたんですね。
そうするとお客様が一緒になって楽しもうと思って
みますでお酒を買って一緒に私たちと楽しむ。
コンビニでも全然いいんですけど。
それをでも何かパックにしたいねってなった時に
あそうだみますクラブっていうサブスクを作ろうって言って
私たちの売りっていうのがキキ酒師三姉妹。
じゃあキキ酒師三姉妹が毎月お酒をセレクトして
それに合うおつまみを一個おつけしてお届けするっていうことがあれば
それプラスそのお酒をそのお酒の酒倉さんと
ズームをつないでズーム飲みをするっていうものなんですよ。
そうするとそれって例えば新潟のある酒倉さんのお酒だとしたら
この新潟のお酒をみんなで同じ時間に
同じお酒同じおつまみで楽しめるわけですね。
でこの酒倉さんのお酒の話も聞きたい人もいらっしゃれば
別にお酒の話ではなくてその新潟の地域でどういうところなの?
イメージ的に秘密の県民省みたいな。
そうするとみなさんで楽しめるじゃないですか。
知らないことね。魅力を共有しない。
それ知ってるなんてことも会話の中で。
行ったことあるこの温泉とかって。
それをするっていうミマスクラブというのを開設しました。
いやーすごい。コロナ禍で諦めちゃわないで
コロナ禍だからコストできることをみんなで考えて
お客様のニーズに応えていく新しいものを生み出していく
このパワーってもうほんとすごいなと思いながら
コロナがなければもしかしたらミマスクラブは
作られてなかったかもしれないってことですよね。
そうですね。
コロナがなかったら多分店リニューアルしたんですね。
コロナ中に。
それもコロナがなかったらいまだに古い店のままだったと思うんです。
ブランド作りの重要性
そっかー。全てにおいて前向きですね。
ピンチやチャンスで。
さすがです。さすがです。
本当に今できること、そしてお客様が喜ぶことってことを
中心に考えていろんな新しいものが生み出されてきている。
これはもうどんな状況でも生き残っていけるんだなっていうのを
改めて勉強させていただきました。
かなり新鮮な酒屋さんの不安、獲得の仕方だなと。
斬新だなとも思いますし。
これだけ幅広い展開をしていく中で
大事にしている信念とか、あとやっぱり思うのは
ミマス酒店さんのイメージ作りとかブランディングっていうことを
意識されてるなっていうふうに感じるんですけども
大事にしている信念、ブランディングなどについてお話を伺えたらと思います。
そうですね。ブランディングは先ほどもお伝えしたように
私たちっていうのは何も作れないんですよ。
何も作れないんですけど、じゃあ何かなってなった時に
私たちからお酒を買いたいっていう人がいれば
お酒って結局スター銘柄って
なかなかお取引のできない有名な銘柄から
本当に隠れた名所までいろいろたくさんあるんですけれども
でも美味しいお酒の持力によってお客様が来られて
ブランディングをしっかりされているお酒
日本酒、本格焼酎とかいろいろなんですけど
そういうお酒というのはお客様が探されて
うちに来られるんですね。だからこそ取引がすごく大変で
何十年通っても取れない坂倉さんは未だに私もあるんですけど
でもそれだけではなくて、私たちがブランドになれば
私たちが勧めるお酒が売れるじゃないですか
だから私たちがもしかしたら今はもうキャラクターになって
こういうことをやってるっていうことをすれば
この人からお酒を買いたいっていう風になりたいわけですよ
なるほど
みます酒店のロゴが私が事業紹介をしてから作ったんですね
みます酒店っていう字体とロゴがあるんですけど
それを着てユニフォームとして前掛けキャップすることによって
お客様も買われる方とかがいらっしゃって
土日とかに全身みますの人がいらっしゃるんですよ
すごいですねって言ったら、会員番号何番って
みますクラブの会員番号何番って刺繍して
素晴らしい
だから私たちがこうやって最初にお伝えしましたけど
ワクワクを作り出すこと、ワクワクを創出することで
坂倉さんがワクワク、お客様がワクワク
そして私たちがワクワクすることによって
それがみますのブランドになるのではないかなと思っています
素晴らしいですね
そのお店としてのブランド作り
それからここで買いたい、ここに来たいと思ってもらえる
イメージ作り
これはやっぱり会社勤めとかからですか
学ばれたものというか
こういったイメージ作りが大切だよっていうのは
どこから学ばれたことですかね
そうですね、会社勤めの時というのは
どちらかというと昇進することにすごく
貪欲だったので
別にブランディングというのはあまり考えたことはなかったんですけど
実際に店に戻ってきた時に
すごくいい銘柄があるんですけど
店が古かったりボロボロだったりすると
なかなかブランディングって難しくて
すごくいい日本酒があるんだったら
やっぱりその日本酒に見合う
見ます酒店にならないといけないな
じゃあどうしたらいいのかな
入口変えた方がいいよね
入口変えた方がいいよねっていう感じで
一つずつ組み立てていく中で
今の見ますが出来上がってきています
はい、もう本当
ご家族みなさんでアイデアを出しながら
3姉妹のみなさんで
新しい発想のお店作りだなというのを感じました
もうこれまでも授業紹介されてから
ご家族みんなで考えうるものを
全部取り組まれてきていると思うんですが
これからについてちょっと伺っていきたいなと思いますが
見ます酒店さん
こんなことをしていきたいなというのありますか
日本酒の聖地
はい、たくさんあるんですけど
2つ、区長にお伝えしたいのが
やはり北区は醸造試験場
旧醸造試験場があります
赤レンガ酒造工場ですね
もう私たち日本酒に携わる人たちにとっては
あそこの場所というのはもう聖地なんです
なので北区には日本酒の聖地と言われている
あの場所があるので
もっと日本の文化の発信をどんどんしていくには
インバウンドだったり若い人たちに向けて
旧醸造試験場を使って
ツアーなどを組んでいきたいなと思っています
そして北区に人が流れるようになったらいいな
というのが一つ夢の一つです
若者と日本酒
嬉しいですね、もう一つは?
はい、もう一つは今の日本酒業界というのは
若者が日本酒離れがすごく深刻なんですね
日本酒自体ですか?それともお酒ですか?
お酒もそうなんですけど
やっぱり日本酒を飲む方っていうのが
飲まず嫌いの方とかもいるのかもしれないですし
あとは結構メディアとかの紹介の仕方って
日本酒とか本格焼酎がいいっていうよりは
どちらかというと飲酒運転だったりとか
なるほど、ネガティブなイメージが強い
イメージが私の中には感じるんです
だから日本酒っていうのは
もう日本の伝統文化なんですよ
多分その日本酒の素晴らしさとか美味しさに
触れてない若者がただ飲まず嫌いになっているので
例えばですけど成人式で美味しい日本酒を飲んで欲しい
そしたら私たち北区にとっての北区のランドマークっていったら
北都ピアなので北都ピアで美味しい日本酒を
成人式に振る舞ったりをしたら
その成人式に美味しいお酒を飲んだり
成人式に美味しいお酒を飲んだっていうのが
思い出の一つとして作れるのではないかなと
思っています
シティブランディングの提案
若い人たちにも日本の伝統文化である日本酒を飲んでもらう
これが二つ目の
そしてその北都ピア、ランドマークとしての北都ピアで
飲んでもらう、その成人式ね
素敵ですね
今、北区に対してのご提案をいただきました
本当にありがとうございます
これから北区もですね
特に令和7年度は
北区の特徴って
北区って何が一番有名とか
北区ってどんなイメージ?
なんだろうねみたいなのが
一番の課題であり
これから頑張っていかなきゃいけないところなんですけども
そういった意味でシティブランディング頑張っていきます
この時に
北区のシティブランディングを作っていく
コンテンツの一つとして
日本酒ってすごく可能性が広がるなって私も思っています
お酒を作る技術
これそのものが
昨年の12月5日に
経営文化遺産に登録されまして
世界的にも日本酒というのが注目されて
東京都もですね
東京酒プロジェクトということで
都内での酒を作っているところに注目をしたりとか
いろんな組が始まっています
こういった世界や
日本それから東京都の取り組みに
北区の日本酒もですね
一緒に乗っかっていく
その中心は
やはり先ほど美穂ちゃんおっしゃってた
旧蔵城市県城
そうですよね
建物もまた明るい絵画の歴史的建物ですので
登録文化財ということで
本当に素敵ですので
あそこをですね
文化庁とも連携をしながら
うまく帰宅として活用していく
帰宅観光協会文化庁
皆さんのお力を借りながら
あそこを拠点にして
日本酒をコンテンツにした
インバウンドや観光客の方々
組の方も含めてですね
ぜひ楽しんでいただけるような
仕組みができたらなと思っております
その先頭に
ぜひ美穂ちゃんたちも
立っていただきたいと思いますが
どうでしょうかね
ぜひさせていただきたいです
やっぱりいろんな帰宅の魅力って
たくさんあるんですけど
たくさんある中の一つの日本酒ということで
ぜひ
日本酒といえば帰宅だよね
みたいなこともですね
皆さんのイメージに結びついていくと
いいなというふうに思っております
さまざまなブランドイメージを
作っていくということ
旧道場試験場の活用については
既に活用検討会というのを立ち上げて
あそこの場所をどうやって活用していこうか
ということも今考えていますので
ぜひそんな中でもアイデアをいただけたら
嬉しいと思っております
ありがとうございました
今日はですね
お店の魅力
ブランドイメージをどのように作ってこられて
さらに発展されていくのかということと
そして皆さんの力を借りながら
日本酒をテーマにして
日本酒のブランディングを作っていく
そんな区の魅力アップについても
お話を伺ってまいりました
めちゃめちゃありがとうございました
ありがとうございました
たくさんのメディアに取り上げられて
本当に全国的にお顔もテレビに出られますけども
今日の渋沢君FM
かのこ美女に出ていただいた
感想をよかったら伺いたいと思います
はい
うちの父がまず山田区長を大好きなので
私も大好きです
いい親孝行ができました
嬉しいです
おとといですね
区長とかなこビジョンというラジオに
出るんだって両親に言ったら
すごく両親が
いつなの放送って言ってたんで
ありがとうございます
もう出られたことが親孝行なので
本当にありがとうございました
ありがとうございます
本当に今北区の中で若手女性経営者として
頑張っているミマス酒店の美穂ちゃん
ぜひモデルになっていただいて
北区で頑張っていこうと思う
若い女性の方々
経営者の方々の
お励ましていただく
そんなお立場にもなっていただけたら
嬉しいなと思っています
一緒に北区を盛り上げていただけますか
はい
ありがとうございます
今回のトークテーマ
事業紹介したシネスをブランディング
北区桐ヶ丘ミマス酒店さんの店主
小池美穂さんにお越しいただき
2話にあたりお話を伺ってまいりました
本当に美穂ちゃんありがとうございました
これからも頑張ってまいりましょう
よろしくお願いします
ありがとうございました
ありがとうございました
さてみなさん
ここまで楽しんでいただけましたでしょうか
ここでお便りを紹介したいと思います
ラジオネームランコさんよりいただきました
ランコさんありがとうございました
山田区長
いつも興味深く拝聴しています
坂村先生との対談
とっても楽しかったです
今回の対談で
すごく意外だなと思ったのが
坂村先生が
できないなら無理はしなくてもいい
サポートすればいいんだから
目が不自由であっても
AIの活用もできるし
とおっしゃっていたところです
山田区長
どうもありがとうございました
今までは頑張って
使ってもらわなきゃという意識が
どこかにあったので
すごく気が重く
大変なイメージだったのが
とても気が楽になったように感じました
そう思うともっと気楽に
いろいろチャレンジしたいな
という気持ちになりますね
とのことでした
ありがとうございます
坂村先生の専門家からのご意見で
無理しなくていいんじゃないかなと
本当に楽になりますよね
これは私も実は
同じ思いになりました
なのでそれぞれの皆さんの
思いですとか
レベルとか環境が違うので
それぞれにあったサポートを
しっかりしていかなきゃいけないな
ということも学ばせていただいた
瞬間でした
ありがとうございます
ぜひともこういった情報で
皆さんがより楽しく感じていただける
そんな放送につながったら
いいなと思っています
ランコさんありがとうございました
次回もお楽しみに
素敵な一日をお過ごしくださいね
パーソナリティ山田花子でした