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2025-01-30 18:50

子どもの癇癪に困ったら行動のレパートリーを増やす #1

ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが日々の気づきをシェアしていく番組。


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【kumi自己紹介】

保護者サポート歴7年 / スクールソーシャルワーカー / 社会福祉士 / 福岡在住3児のママ


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サマリー

このエピソードでは、Kumiが子どもの癇癪行動に関する気づきを共有し、行動のレパートリーを増やす重要性を強調しています。また、ティーチャーティーチャーのペアレンツプログラムに基づいたアプローチの事例が紹介されています。子どもの癇癪の背景には行動レパートリーの不足があり、それに対処するための代替行動を習得する重要性が述べられています。親と協力しながら、子どもが新しい適切な行動を身につける過程が紹介されています。

kumiの自己紹介と背景
この番組は、ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが、日々の気づきをシェアしていく番組です。
初めての日々、ポッドキャストの始まりということで、よろしくお願いします。
今回、1回目の放送ということなので、最初に簡単に自己紹介もさせていただこうかなと思ってます。
私、kumiと申しまして、社会福祉士っていう資格を持っています。
これまで、小中学校でスクールソーシャルワーカーとして働いてました。
その前は、領域施設で子どもの領域もしていましたので、かれこれ8年ほど、お子さんや親御さんへのサポートっていうのをやってきました。
ソーシャルワーカーって結構、親御さんと話すことの方が多くて、お子さんの発達の悩みだったりとか、学校になかなか足が向かないとか、
養育の仕方が難しいとか、そういったいろんなお悩みをお聞きする機会っていうのがとても多くあったので、それもあり、学校に至ってのもあって、
はるかさんと出会い、ティーチャーティーチャーではフリースクールの方のスクールソーシャルワーカーとしてもいろいろさせてもらってはいるんですけど、
ティーチャーティーチャーが独自で作った、ペアレンツプログラムの日々の運営を私がさせてもらっております。
その日々で、いろんな親御さんとお話しして伴奏させてもらうんですけど、そこで得た気づきだったりとか、興味深い部分だったりとか、
自分の思ってたところとまた違う視点が見えてきたりとか、そういうふうに私がリアルに感じた気づきのシェアをしたいなとは思っていて、
それを一つ音声っていう形で皆さんにお伝えできると、実際に子育てしていて、ティーチャーティーチャーの発信してくれている理論をやってみてくださっている方もたくさんいると思うんですけど、
日々でもそのティーチャーティーチャーの理論を使って伴奏させてもらってますし、私自身も実は3人子供がいるんですけど、
自分の子供に対してもティーチャーティーチャーの理論を使っていたりするので、そんな中で気づいたことを発信できたらいいなと思って。
ちょっとティーチャーティーチャーの2人とは違う立場というか、同じ子育てをしている親として少し近いのかなって私の中では思っているので、
そこをなんかこうより共感してシェアして学んでいけたらすごいいいんじゃないかなと思ったので、この日々のポッドキャストの配信をしていこうというふうになりました。
なので、皆さんの子育てにとってお役に立てる部分があれば嬉しいなと思っております。
癇癪行動と対応策
ということで、今日の内容に入っていきたいと思います。
今日はですね、日々で伴奏させてもらっている親御さんについてというか、親御さんのケースについて気づきがあったので共有したいなと思います。
ずばりですね、観射区行動についてです今日は。その観射区行動の何かっていうと、一言で言うと、子どもの観射区は行動のレパートリーを増やすことが大事という内容です。
なんで大事かというと、大人はイライラした時とかうまくいかない時にできることというか対応策ってたくさんあると思うんですよね。
例えば、私とかだったらイライラした時は甘いものを食べたくなったりして、甘いものを食べたりとか、これはもう友達に話そうと思って、友達にちょっと話聞いてって言って電話したりとか、
気晴らしにドライブに行ってみようかなとか、なんかこういろいろ対策っていうか、自分のイライラなことに対しての対策がたくさんあると思うんですけど、子どもはじゃあどうかっていうと、やっぱ大人よりもそういう行動のレパートリーってすごく少ないと思うんですよね。
そもそもドライブだったら車とかも持ってないし、お金とかも持ってないからね、買い物もすんなり行けるわけじゃないし、子どもってなんか自分の悩みを子ども同士で話し合うとかあんまりしないじゃないですか。
なので、結局そういう自分の不安定な気持ちというか、観察行動の裏にあるイライラした気持ちとか不安な気持ちっていうのをどうやってこれを表出したらいいかっていうのは、すっごく行動のパターンが少ないんですよね。
だから唯一ある暴言を吐くとか叩くとか投げるとか、そういう行動しかやっぱできないっていう背景があるよねっていうところを今日はお伝えしたいなと思って。
だからその行動のレパートリーを増やしてあげるような工夫を大人がしてあげることって大事だよねっていう話を今日はしてみたいと思います。
で、日々でもこの感触について困っている親御さんは結構いて、伴奏してきたので、その中で気づいた点っていうところを一つちょっと今日は事例を取り上げさせていただいてお話できたらなと思っております。
ちなみに日々について少しだけお話をすると、ティーチャーティーチャーが行っているペアレンツプログラムなんですけど、応用行動分析学っていうものをベースにお子さんの困った行動について親御さんに学んでいただいて、ご自身の子育ての場面で実践してもらって、それをまたフィードバックしてっていうふうに伴奏させてもらうっていうプログラムなんですよね。
で、今回の事例についてなんですけど、どんなケースかというと、親御さんはですね、小学校低学年のお子さんを育てるお母さんです。
で、このお母さんにとって気になっているお子さんの行動が何かというと、気になる行動はいろいろあって、その一つに感触行動っていうのが上がってきました。
いろいろな場面でその感触行動っていうのは起こっていたんですけど、まずは一つ場面を切り取ってアプローチしてみましょうかということで決まったのが、
結構この子が間違いを指摘されたりすると、わーって感触が起こることがあるっていうふうにおっしゃっていたので、
そういう行動が起こる場面を一つ切り取ってみましょうかということで出てきたのが、
宿題などの学習中に間違いを指摘されると嫌な態度を取るという行動についてアプローチしていきましょうということで決まりました。
具体的な事例とアプローチ
具体的にこの行動についてどんなアプローチをとっていたかというと、一つ目にその気になる行動と同じ機能を持つ許される行動を本人に教えます。
二つ目にその場により適した行動に調整していきます。
三つ目にその行動を定着する工夫をしていきます。
この3ステップで大体進んでいくって感じです。
詳しくはこのラジオではお話、今回はしないんですけれど、これは応用行動分析学の理論に基づいたアプローチで、
ティーチャーティーチャーのラジオの方でも何度か出てきているので、気になる方はそちらを聞いていただいたりとか、
日々のインスタでも発信しておりますのでそちらを見てもらったらいいかなと思います。
ということで進めていくにあたって、まずはその行動の機能を見ていかないといけないので、
この子の場合、間違いを指摘されると嫌な態度を取るということだったので、おそらく間違いを認めたくない気持ちとかね、
嫌だって思う気持ちから逃れたい、そういう状況から逃げたい、
逃避の機能があるのかなっていうところと、機能って一つだけじゃなかったりして、
たぶんこんなイライラしている自分に気づいてよっていう、もしかしたら注目の機能もあるかもしれないですねっていうところを親御さんと一緒にお話をして分析していきました。
そこからどんなふうにそれを本人に伝えるかっていうところなんですけど、
まずは本人がそういう行動をしている時ではない別の場面で、本人が落ち着いている状態でお腹も満たされていて、心も満たされているような、
本当に落ち着いている時に本人に話してみてくださいねということで、
一旦そのイライラした気持ちとか、嫌だなって思う気持ちは誰にでもあって、お母さんにもあるし、人間誰しもそういう気持ちっていうのがあることに問題はないというか、
そこが悪いんじゃなくて、その後の行動が良くないよねっていうことをまず伝えて、だから行動を変えればいいよねっていう話を本人に言ってみます。
その時に代わりになる行動として、この子の場合は髪をぐしゃぐしゃにするっていうのはどうでしょうねっていうことで、親御さんにそれを言ってもらいました。
そしたらすぐに親御さん実践してくれて、本人はその髪をぐしゃぐしゃにするっていう行動に対して結構興味を持ってくれて、
え、何それ?みたいな感じで受け入れてくれたんですよね。
良かったなぁと思ってたんですけど、ただ困ったことに、なかなかその髪をぐしゃぐしゃにするっていう対応策を実際の学習中の場面で使ってくれなくて、
イライラしたぐしゃぐしゃとか言って、ちょっとふざけてるような感じがあるんですっていう風にお母さんが言われてて、
なんかこれでいいんかなっていう風に、ちょっと不安になってたんですよね。
私もどうかなとか思いながら、でも一旦本人がそんなの嫌だとか言わず、受け入れてくれたっていうプラスが見えてたので、
本人が髪をぐしゃぐしゃにするってことができたら褒めてくださいねっていう風にお伝えして、少し様子を見てみました。
で、1、2週間後に面談が入っていたので、その後どうだったかっていうことを聞いてみたんですよね。
そしたら、とても興味深いことが起こっていて、それは何かというと、結局学習場面では一向にやらなかったそうなんですよね。
行動レパートリーの重要性
ほぼほぼ一回もやってないのかな。ただ、ある別の場面で本人がイラってする瞬間があったらしいんですよね。
で、これ爆発するかなとかって見てたら、そのお子さんがですね、ここに髪があったらぐしゃぐしゃにするのになって言ったらしいんですよ。
その後、本人どうなったんですかって聞いたら、なんかそれ言ったら落ち着きましたって言われて、
えーすごいと思って、そのイライラしてこう大きい声出したりとか、お母さんのせいやーとかそんなこと言わなかったんですかって言ったら、
いや、言わなかったんですねって言われて、まあここに髪があったらぐしゃぐしゃにしてたのにって、
その一言で、まあ多分スッと落ち着いたってことですよね。
これがまあ今日一番お話ししたかったことで、あの最初に冒頭でお話したように、
この子はイライラした時に暴言だったりとか、その嫌な態度を取るっていう行動しかレパートリーとしてなかったんですよね。
だけどそこに違う行動で、まあ許されるもの、まあぐしゃぐしゃにする行動ってあんまり普通しないと思うんですけど、
これだったらまあ人にも迷惑かけないし、人を傷つけることもないし、
って考えたら、まあその最適な行動というか、だと思うんですけど、そのレパートリーをまあ一つ手に入れることができた。
まあ実際の場面ではなかなかそれを使うってことは実際になかったんですけど、
でも一回それを許されることを習得しているので、そういうふとした瞬間に、しかもこの子の場合は言葉で、
その出来事を想像するだけで落ち着くことができたっていう、とってもこうすごい高度なスキルを身につけられたんだろうなぁと思って。
私もここまでこう変化が起こるっていうところを想像していなかったので、すっごい嬉しくって、
なんか面談の時もずっとなんかニヤニヤして、いやーすごいですね、いやーとか言ってたんですけどね。
なのでこういう本人にとって一つ対応できる行動のレパートリーを身につけることができたから、
これはもう次のステップに行ってもいいだろうなって私は思ったので、
なのでそこからよりその場に適した行動に変えていって、それを定着していくっていうアプローチに進んでいきました。
それからどんな変化があったかっていうと、学習中にこう間違いを指摘すると嫌な態度を取るっていうその行動についてはほぼなくなっています。
驚いたのが他の場面での感触行動っていうのがそれも減っていったんですよ。
なので大きな感触っていうのはもうほぼなくなっている状態になりました。
もちろんこれでこうすべての行動の課題が解決したっていうわけではないんですけど、
一つ大きな感触っていうところに希望が見えたケースだったなと思いました。
子どもの成長を支える
これをまとめたいと思います。
このケースで伴奏させてもらって、この感触っていうところに親御さんと一緒にアプローチしていく中で気づいたこと、改めて考えさせられたことかな。
これが大事ってことは分かってはいたんですけど、どんなステップを踏めばいいかっていうのも分かってはいたんだけど、
実際にそれをよりリアルに感じることができたので、私としてはすごく学びにもなったし、
このケースを他の方たちにもシェアして改善していきたいなっていうふうに思ったケースでした。
大人は冒頭にも言ったように、イライラした時にいろんな対応策というか、気晴らしの方法とか、
自分の気持ちにどういうふうに対応するかみたいなところがたくさんあるというか、
明らかに子供よりもその数が多いと思うんですよね。
だけど子供は極端にそのレパートリーが少ない。
だからどうしたらいいかわかんないというか、
暴言を吐いたりとか、人を叩いたりとか、大きな声出すとか、そういうことしか今まで習得できていない。
習得できていないってところがミソかな。
だからその習得できていないので、その習得するチャンスを大人が与えないといけないなと思って。
大人はついそういう行動があると、大声出さないでとか叩かないでよっていうふうに、
なんなんしないでっていうふうに注意することが多いと思うんですよね。
私も自分の子供にそういうふうに言ってることが多いなって思います。
だけど子供からしたら、じゃあどうしたらいいの?何だったらいいの?っていう感覚だと思うんですよね。
そこに大人が気づいてあげることってとっても大事だなと思って。
そういうふうに子供の行動に対してできるレパートリーがないからなのかなっていう視点を持つだけで、
じゃあこの行動だったらオッケーかなっていう方法が見つかって、
それを提案していって、それができたら褒めてっていうこのサイクルをしていくことで、
こちらが起こる場面って確実に減ってくるなと思って。
そしたら親自身も何だろう、こんなに怒ってしまって私なんてっていうその自己肯定感の部分も下がらないというか上がっていくだろうし、
子供も失敗を責めて注意されることがたくさんあったのに褒めることが増えることで、
やっぱり自己肯定感も上がっていくというか、下げない工夫っていうのはできるんじゃないかなっていうふうに思ったケースでした。
なので、この行動のレパートリーを増やしてあげるっていう視点を今回皆さんとケースを通じて共有できたらいいなと思います。
いかがだったでしょうか。
噛んでしまった最後。
これからも子育ての役立つ気づきやポイントを皆さんにシェアしていきたいと思っております。
ありがとうございました。
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