ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが日々の気づきをシェアしていく番組。
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【kumi自己紹介】
保護者サポート歴7年 / スクールソーシャルワーカー / 社会福祉士 / 福岡在住3児のママ
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サマリー
このエピソードでは、3歳児の「バカ」という言葉を2週間で卒業させるための具体的なメソッドが紹介されます。子供がそのような言葉を発する背景には、親の注目という報酬がある可能性を指摘し、応用行動分析学の視点から解説します。具体的なステップとして、まずは子供の言葉に過剰に反応せず、冷静に問いかけ、次に良い行動をした時に全力で褒めることの重要性を説きます。最終的には、子供の言葉の裏にある本当の目的(親の注目や遊びたいという欲求)を理解し、適切な代替行動を教えることで、お互いがハッピーになる関わり方を提案しています。
はじめに:子供の「バカ」発言に悩む親へのメッセージ
この番組は、ティーチャーティーチャーで、親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているKUMIが、日々の気づきをシェアしていく番組です。
はい、みなさんこんにちは。パーソナリティーのKUMIです。
今日は、以前からこの番組でも話題に上がっている、我が家の3歳児のポンちゃんのエピソードを元に、
子どもがバカっていうのを2週間で卒業させるメソッドっていうのをお伝えしたいなと思っております。
実はちょっと前ですね、ポンちゃんがバカとかうんちとかお前みたいな言葉を連発する時期があったんです。
親としては、突然そんな言葉を使われるとギョッとしますよね。
私は3人目の育児だし、男の子ってそんなもんだよなぁとはわかっていたんですけど、
実は上のお兄ちゃんの時は、そういう言葉を全然言わないタイプの子だったんですよね。
だから、そこで困った経験が実はあまりなくって、でもなぜかね、末っ子のポンちゃんはそういう言葉をよく使っちゃうタイプらしくって、
男の子を持つ親御さんだったら、ああわかる、あるあるって、あの今深くうなずいてくださっている方も多いんじゃないかなと思うんですけど、
このバカって発言があまりにも回数が多かったんですよね。
でも、私に対してだけじゃなくて、いろんな場面で言っちゃう瞬間があったので、これは周りにとってもハッピーじゃないし、
何より本人にとってとっても損だなっていうふうに思ったんですよね。
そこでこの発言を減らしていく関わりっていうのをちょっとやってみようと思って実践してみました。
今日お話しする内容は3歳4歳、あるいは小学1、2年生のお子さんを持つ方はもちろんのこと、
うちはもうその時期は卒業したわっていう方にもぜひ聞いていただきたいと思っています。
なぜならこの考え方の型の部分は何歳になっても共通しているものなんですよね。
もっと言えば大人同士の人間関係にも通じる普遍的な理論なので、
ぜひそうだよねっていうふうに楽しんで聞いてもらえたら嬉しいです。
なぜ子供は繰り返す?行動分析学の視点
ではまず、やめてって大人が言っているのに、なんで子供は何回もその言葉を繰り返してしまうのかっていう疑問から解きほぐしていきたいなと思います。
子供がバカと言った瞬間、私たち大人は普段どんな反応をしてしまっているでしょうか。
だいたいコラーとかいけませんとかダメでしょってこう怖い顔をして叱ったりとか、
もしくはうんちとかそういう言葉を言われた時はグッと叱るっていうよりかはちょっと顔を緩めながらもうやめなさいよなんて反応しちゃったりしてるんじゃないかなっていうふうに思います。
めちゃくちゃ私もよくわかるなと思ってて、頭ではわかっているけどついついその瞬間ってそういう表情やそういう反応をしちゃってるなっていうふうに思うんですけど、
でもここでいつも登場している応用行動分析学の視点から見てみると、行動が続くのには必ず理由があるんですよね。
理由はとってもシンプルなんです。その行動をした後に嬉しいことがあるか、もしくは嫌なことがなくなるのどちらかがあるからその行動は何回も何度も何度も繰り返されているんだよっていうふうに考えます。
ここがまた面白いところなんですけど、大人が子供に対してコラーと怖い顔をして向き合う時って、
大人にとっては子供に嫌なこと、お説教というか子供にとっては嫌だろうなって思うことを与えているつもりなんですけど、
でも子供の側からするとこれは本能レベルの話なんですけど、お母さんやお父さんが自分の方を全力で見てくれたっていうふうに嬉しい報酬として受け取っちゃっている可能性があるんですよね。
以前もそのあたりはお話ししたんですけど、こちらが嫌だろうなって思っていることが必ずしも本人にとっては嫌なこととは限らないということですね。
表面上は叱られて縮まっているように見えても、行動の機能としては大人が注目というご褒美を与えてしまっている可能性があるということなんですね。
だから子供からすれば、この魔法の言葉を使えば、お母さんがどんなに家事で忙しい時でも絶対に自分の方を向いてくれるっていうふうに学習してしまっている可能性があるんですよね。
実際そうですよね。私もそうなんですけど、食器洗ったりとかしてて、結構忙しい時に子供がいい子にしてくれている時は全然反動もしないし注目もしない。
あーいい子にしてるなーぐらいな感じでノホホンとしてるんですけど、逆に良くないことをした時ってすぐ駆け寄ったりすぐ反応しちゃって、だから子供は良くないことをした方が自分の方を向いてくれるんだっていうふうに学習しやすい環境になっちゃっているのかもしれないですよね。
ステップ1:反応しない関わり方
で、それを踏まえて私が実際にやってみたステップっていうのを順番にお話ししたいと思います。
まず手順の一つ目としては、バカと言われても絶対にコラダメでしょっていうような反応をしないっていうようにしました。
それが注目っていうご褒美になってしまうからですね。
だけどここが実践の難しいところで、完全に反応しないっていうのも親としては耐えられなくて、良くない言葉を野放しにしているっていうふうに罪悪感を感じちゃう瞬間ってありますよね。
なのでこれは私なりの応用なんですけど、ポンちゃんがバカって言った時にはまず表情をガラッと無にします。
怒った顔でも笑った顔でもない表情の無の表情。
この無の表情のままポンちゃんにスーッと近づいていって、本人の目をじっと見て小さな声で冷静にバカっていうのは良いことなのかな悪いことなのかなっていうふうに問うんですね。
で、そこで本人がダメなことっていうふうに言ったら、そうだよね、だからお母さんは言ってほしくないんだよって伝える。
でもそれだけなんですよね。
でもしそれが分かんないって本人がなったら、それを言われるとお母さんは悲しいんだよっていうふうに言います。
もうここで終わり、それ以上を対話をしたりとか討論したりとかしません。
静かに事実だけを伝える。
で、よく出てきますけど、アイメッセージですよね。
お母さんは悲しいんだよっていうのを伝える。
これをひたすら淡々と繰り返します。
で、このステップで重要なのは、本人が期待している反応を返さないっていうことなんですね。
いつもなら、何してるのって大人が感情を剥き出して自分を見てくれるのに、バカって言っても全然笑わないし怒りもしない。
何なのこの人、みたいな。
そんな表情でスーッと近づいてくる大人を見て、子供の中ではちょっと混乱すると思うんですよね。
え?っていうふうに、違うぞっていうふうになってると思うんですよね。
ここですごく大事なのが、ダメなんだよっていうのを問い詰めて分からせることが目的じゃなくて、
この言葉を発しても、お母さんは思うように自分の方を向いてはくれないんだなっていうことを子供に学習してもらう。
そのために短い時間で短い言葉で、かつ冷静で表情のない言い方をするっていう関わりを徹底しました。
そうやって、あれ?この言葉を使っても意味ないなっていうふうに子供が学習し始めたら、次のステップになるんですね。
ステップ2:良い行動を全力で褒める
どこかのタイミングで子供がバカと言いそうになる瞬間が出てきます。
その言いそうになったけど言わなかった瞬間っていうのを見逃さずに、めちゃくちゃ注目して褒める。
これが最大のポイントです。
実際にポンちゃんもある時、バッと言いかけて口をグッと閉じた瞬間があったんですね。
私はその瞬間を見逃さずに、今言わなかったね、我慢できたねって思いっきり嬉しい顔で表情豊かに近づいていって全力で褒めました。
お母さん嬉しいよって注目をたっぷり与えるんですね。
そうするとポンちゃんの中で、バカと言って怒られる反応よりも、言わずに我慢した時のお母さんの嬉しい反応の方が圧倒的にメリットあるじゃんっていう風に、これも本能レベルで気づいていくんですね。
で、もちろんこれらはもう行ったり来たりです。
それが一回うまくいったからといってバカとすぐに言わなくなるわけじゃなくて、またバカという瞬間もあって、
その時にはもうこの前できたのにとか、そういうことは言わずにステップ1に戻りますね。
無表情の状態で近づいていくっていうステップ1に戻る。
言わなくなる瞬間があった時は全力で反応する。
これを何度も何度も繰り返すことで、やがて学習していくっていう形になります。
「バカ」から「ベイク」へ:代替行動の評価
で、そうやって繰り返していくうちにですね、我が家ですごく面白い変化が起こりました。
ポンちゃんがバカの代わりにベイクって言うようになったんです。
もうそれを聞いた瞬間、私はやったーって心の中でガッツポーズしました。
バカじゃない言葉が本人の口から出てきたぞって。
でもですね、それを見た夫は全然違う気持ちだったんですよ。
いや同じような言葉、悪い言葉として使ってるんだからダメじゃん。
同じような意味として本人が使ってるんだからダメじゃんって。
ちゃんと叱らなきゃいけないよ、みたいなことを言われました。
で、まあ夫の気持ちもめちゃくちゃわかりますよね。
意味はそのままで言葉だけを変えているとなれば、相手を嫌な気持ちにさせる言葉なんだから正さなきゃいけないっていう見方は、
大正解だと思うんですよね。
でもこれも行動分析学の視点で言うと、
これは適切な行動ではないけど、だいたい行動にはなっているよねっていう風な見方をします。
ベイクっていうのは不快な響きかもしれないけど、
バカという言葉そのものではない。
だから最悪な行動からは一歩抜け出して、ちょっとマシな行動にシフトしたよねっていう風な見方をしていきます。
で、ベイクって言ってる瞬間に同時にバカっていうことはできないですからね。
つまりバカっていう言葉は消えていっているわけですよね。
なので順序としては、良くない言葉を減らしていくためには、いきなり100点の適切な行動を目指すんじゃなくて、
まずはこのだいたい行動を1回評価してあげるステップっていうのが実はすごく大事なんですよね。
だから私はこれはチャンスだと思って、ポンちゃんがベイクって言った時に、
何それ面白ーみたいにフランクに反応してあげました。
もちろん、いけませんなんて叱ることはしませんし、かといってすごーいめっちゃいいじゃんみたいな反応もしません。
その中間みたいな反応を一旦していくっていうような状態ですね。
で、だいたい行動まで来たら最後のステップ、これを適切な行動に変えていくっていう作業になります。
ステップ3:適切な行動への導きと環境整備
ただ3歳の子供となると、こういう時はこの言葉がいいよねなんていう対話レベルで引き上げていくのってはなかなか難しいので、
ここで重要なのが環境をよく観察するっていうことです。
ポンちゃんがバカとかベイクとか言っている時って一体どういう環境の時だろうっていう風に、またこれも探偵のように観察してみます。
すると、よくよく見てみると、私がスマホをいじっていたりとか、何か家事をしていたりとかして、
本人が退屈している時に結構発動しているっていうことがわかったんですよね。
何かに熱中して楽しんでいる時っていうのは絶対に言わないなっていう風に思って、
ということは彼の本当の目的っていうのは悪口を言いたいんじゃなくて、
やっぱりお母さん一緒に遊ぼうよとか、お母さんこっち見てよっていうサインだったんじゃないかなっていう推測ができるかなと思うんですよね。
目的が見えてくると、あとはその目的を叶えるための正しい言葉っていうのを適切に教えてあげていくっていうことになります。
お母さんこっち見てとか、お母さん遊ぼうっていう社会的に認められる適切な言葉が言えた瞬間に、
そのバカと言われた時の何倍も何十倍も大きな笑顔で、はーいって反応するっていうことをしました。
するとポンちゃんは遊ぼうって言った方がお母さんはもっと嬉しい顔をしてこっちに来てくれるんだっていう風に学習して上書きしていってくれるわけなんですね。
ちなみに、もし言葉でうまく遊ぼうって言えないお子さんの場合は、言葉じゃなくても全然大丈夫で、
以前私のプログラムの受講生さんからすごい良いアイディアをいただいたんですけど、
言葉の代わりにお母さんの服をツンツンってするっていうことをお話しして、
ツンツンってできたら思いっきり振り返って注目してあげるっていう方法をとって良くない行動が減っていたっていうパターンがあります。
遊ぼうまで言えなくても、ママーって言えただけでも反応するとかですね、
相手に不快な思いをさせない社会的に認められる態度や言葉ができた時に大人が思いっきり反応してあげるっていうことですね。
継続と一貫性:2週間で変わる子育て
これも一発で治るものじゃなくて、行ったり来たりしながら繰り返しながら徐々に上書きされていくっていう風に思ってもらえたら良くって、
我が家の場合は2週間でピタッと言わなくなったんですけど、もちろん1ヶ月ぐらいかかる子もいると思います。
期間には個人差があるんですけど、大事なのは大人の対応の基準を一定に保って一貫性を持つっていうことなんですよね。
途中でコラってまた大詐欺しちゃうとまた振り出し近くに戻ってしまうことがあるので、
これはまた親の修行ってやつになってくるんですけど、コラーと言いたくなってもグッと堪えて、
あ、そうだここは反応しないんだったっていう風に思い出してもらえるといいかなと思います。
今回はバカっていう言葉だったんですけど、それ以外の気になる行動とか言葉っていうのも全く同じ理論で、
まずは何のためにやってるのかなっていう目的を観察してみて、そして目的を叶えるための代わりの行動を考えて、
それができた時に大人がしっかり反応してあげるっていうこのフレームワークを作るだけで、
おのずと良くない行動は減っていって、お互いがハッピーになる行動が増えていくっていうことですね。
まとめとリスナーへのメッセージ
いつもお話ししているシンプルな仕組みなんですけど、この新学期のこの時期も皆さん、
ああそうだったなというふうに日々の関わりを振り返るヒントにしていただけたら嬉しいです。
番組の感想やうちのこれどうやって代替行動にすればいいといったようなご質問などは、
概要欄のお便りフォームからいつでもお待ちしております。
皆さんの声が本当に私の励みになっております。
それでは本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回の配信でお会いしましょう。
16:28
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