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第8回 歴史のバトン【戦国編】第2走者:織田信長(5/5話)
2026-06-07 07:43

第8回 歴史のバトン【戦国編】第2走者:織田信長(5/5話)

織田信長の第5話

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こんばんは、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 ベッドにはいって、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
今夜は、戦国編の第2走者、天才織田信長ストーリーの5回目。 ついに、堂々の最終回です。
昨日のお話では、信長が最新のハイテク武器である鉄砲を巧みに使い、最強と恐れられた武田の騎馬軍団を長篠の戦いで見事に打ち破ったところまでをお話ししました。
最大のライバルを倒し、邪魔する者が誰もいなくなった信長は、いよいよ天下統一の創仕上げ、つまり新しい国づくりのシンボルに取り掛かります。
その象徴として信長が建てたのが、滋賀県にある琵琶湖のほとりにそびえ立つ、安土城でした。
このお城は、これまでの地味な戦い用のお城とは全く違っていました。
山の上に建てられた巨大な天守閣は、金や朱色、青など鮮やかな色彩で彩られ、まるで天にそびえる宮殿のよう。
さらに、夜になるとたくさんの調鎮に火が灯され、琵琶湖の水面にキラキラと光が反射する、日本初のライトアップまで行われたのです。
これには、単に豪華な城を作って威張りたい、というだけではない信長の深い狙いがありました。
当時の人々にとって一番恐れしいものは、神様や仏様でした。
しかし信長は、この誰も見たことがない巨大な安土城のてっぺんに住むことで、これからは古い神や仏ではなく、この織田信長こそが、この国を新しく導く絶対的な存在なのだと、日本中にその圧倒的なパワーを見せつけたのです。
明日ともに日本のトップへと昇りつめ、誰もが信長の天下はもう目の前だと確信していました。
しかし運命の1582年6月、夢のゴールがあと一歩というその時に、日本の歴史を揺るがす、最も有名で最も切ない大事件が起きてしまいます。
信長は、中国地方で毛利家と戦っている部下の豊臣秀吉から、敵が強くて苦戦しています。
との応援をお願いしますというメッセージを受け取りました。
よし、私が自ら出陣して、この戦いにとどめをさしてやろう。
信長は総決意すると、まずは数人のわずかなお友だけを連れて、京都の本能寺というお寺に入りました。
ここで一度たびの疲れを癒し、味方の大軍が京都に集まるのを待ってから、前線へ向かう予定だったのです。
明日には何万もの軍勢がここに集まるはず。そんな嵐の前の静けさのような、とても静かな夜のことでした。
信長が本能寺で深く眠りについていたちょうどその頃、京都から少し離れた亀山城という場所から、明智光秀率いる一万三千人もの大軍が、しとしとと雨が降る夜の闇を進んでいました。
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本来なら彼らも秀吉の応援に向かうはずの軍勢でした。しかし、光秀の胸の中は激しい葛藤とプレッシャーで押しつぶされそうになっていたのです。
信長は、結果を出せない古い部下を次々と首にするなど、聖火主義を徹底していました。
完璧主義の光秀は、次は自分が捨てられるのではないか、という強い恐怖を抱いていました。
さらに、自分が担当していた四国の政策を信長に急にひっくり返されるなど、決定的な方針の違いにも苦しんでいたと言われています。
このまま信長についていけば、いつか自分も家族も破滅してしまうかもしれない。
そう思いつめた光秀は、京都へ向かう途中で、ついに全軍にストップをかけました。
そして、静まり返る軍勢を前に、歴史に残るあの言葉を放ったのです。
敵は本能寺にあり、ターゲットは毛利家ではなく、自分たちのボスである織田信長。
光秀の決意を乗せた大軍は、一気に京都の本能寺へと押し寄せました。
夜明け前、本能寺の周りが不気味な足音と、怪しい物音に包まれます。
はっと目を覚ました信長が、外の様子を見に行かせると、部下が青ざめた顔で駆け戻ってきました。
都のお寺が、びっしりと大軍に囲まれています信長は驚きました。
なぜなら、京都に敵がいるはずがないからです。
どこの軍勢だ?どこの家紋がついている?部下は震える声で、こう答えました。
水色貴強の家紋、明智光秀様の軍勢ですまさか、あの光秀が裏切るなんて。
信頼していた部下に裏切られたことを悟った信長は、一瞬だけ驚いた表情を見せましたが、すぐに全てを察し、こう呟いたと言われています。
是非に及ばず、これには、仕方がない、あれこれ言っても始まらない、という意味が込められていました。
言い訳をしたり、命漕いをしたりするのは、天才織田信長のプライドが許さなかったのです。
光秀の軍勢は、お寺に次々と火を放ち、矢や鉄砲の弾をあめあられと打ち込んしてきました。
パチパチと不気味な音が響き渡り、本能寺はあっという間に激しい炎と黒煙に包まれていきます。
わずか百人ほどのお供しかいなかった信長ですが、ここでただおとなしく引き下がるような男ではありません。
これほどの軍勢を相手に、逃げ隠れはせぬ信長は自ら弓を手に取り、弦が切れるまで敵を射倒し、弓が使えなくなると、今度は槍をひっつかんで、押し寄せる明智の兵たちと激しく歯を交えました。
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その姿はまるで鬼人のようだったといいます。しかし圧倒的な人数の差、武将、そして体中を襲う激しい炎には勝てません。
信長はけがを負うと、静かにお寺の奥へと進み、奥の部屋に立てこもりました。
そして自分の遺体が決して敵に渡らないよう、部屋の内側から火を放ち、燃え盛る炎の中で、自らその波乱に満ちた生涯に幕を閉じたのです。
去年49歳、天下統一の夢を目の前にした、あまりにも突然で切ない最後でした。
古いルールを次々と壊し、誰も思いつかないアイデアで時代を駆け抜けた、うつけと呼ばれた天才、織田信長。
彼の夢はここで途絶えてしまいましたが、彼が作った新しい時代へのバトンは、次の奏者へとしっかりと引き継がれることになります。
信長の夢を引き継ぎ、この日本をどうやって一つにまとめていくのか。
明日からは、戦国編の第三奏者、あの木下東吉郎、後の豊臣秀吉のストーリーが始まります。
ぜひ楽しみにしていてね。
それでは、今夜のお話はここまで。
ゆっくり目を閉じて、良い夢を見てね。
おやすみなさい。
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