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第7回 歴史のバトン【戦国編】第1走者:足利義昭(4/4話)
2026-06-03 07:18

第7回 歴史のバトン【戦国編】第1走者:足利義昭(4/4話)

足利義昭の第4話

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こんばんは、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
今夜は、新シリーズ、戦国編の第1走者、足利義昭ストーリーのいよいよ最終回です。
昨日のお話では、自分をロボットにしようとした信長に怒った義昭が、裏で信長包囲網を完成させ、
天才、織田信長を完全にがけっぷちまで追い詰めましたね。 信長からすれば、せっかく命懸けで将軍にしてやったのに、裏で暗殺を食わ立てるなんて、義昭に裏切られた、という気持ちです。
でも、義昭からすれば、家来のくせに最高権力者である将軍の私を操ろうとするなんて、信長こそ先に約束を破った裏切り者だ、という言い文でした。
お互いに相手を許せない裏切り者として睨み合う、緊迫した戦いがついに始まります。
東からも西からも強力な敵に囲まれ、人生最大のピンチを迎えた信長。
誰もが、これで信長も終わりか、と思いました。
ところが、歴史というのは本当に何が起こるかわかりません。
義昭の作戦は完璧だったはずなのですが、ここで信じられない大ハプニングが起こります。
信長をギリギリまで追い詰めていた最強の味方、山梨県の武田信玄が京都へ向かう途中で突然、病気で亡くなってしまったのです。
これには義昭も、信玄の命令で各地を飛び回っていた武田家の隠密組織、密物の忍者たちも大ショックを受けました。
そんな馬鹿な、あと一歩で信長を倒せるという時に、武田信玄様が亡くなってしまうなんて。
一番恐ろしかった武田信玄がいなくなったことで、がけっぷちだった信長は、奇跡的に息を吹き返します。
よし、運はまだ、この織田信長に味方している。
反撃会次第、勢いを取り戻した信長は、包囲網に参加していた大名や大きなお寺を、ものすごいパワーで次々と撃破していきました。
仲間たちが次々にやられていくのを見て、京都の二条城にいた義昭は、みるみる青ざめていきました。
そしてついに、激怒した信長の大軍が、義昭のいる京都の二条城を完全に包囲したのです。
かつては、義昭を優しく守りながら京都へ連れてきてくれた信長の兵隊たちが、今度は自分たちをはめようとした裏切り者の将軍を捕まえるために、お城を恐ろしい目で睨みつけています。
義昭様、もうあなたの負けです。お城を出て、降伏してください。
信長からの冷たい伝言が届き、義昭はついに、戦うのをあきらめてお城の門を開けました。
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信長は、自分を暗殺しようとした義昭に対して、ものすごく怒っていました。
普通なら、命を奪われてもおかしくない大罪です。
しかし信長は、義昭の命だけは助けることにしました。
その代わり、将軍としてのプライドをズタズタにする厳しい罰を与えたのです。
義昭様、あなたを京都から追放します。もう二度とこの町に帰ってきてはなりません。
信長によって京都の町から力づくで追い出された義昭は、またしても帰る場所のない一人ぼっちの身の上に戻ってしまいました。
この瞬間、二百年以上も続いてきた室町幕府は、事実上、完全に終わりを迎えたのです。
歴史ではこれを、室町幕府の滅亡と呼びます。
京都を追い出された足利義昭は、その後、中国地方の毛利てるもとという強い大名を頼って、
広島県にある友野浦という港町へと流れ着きました。
将軍の身分は持ったままでしたが、もはや信長に立ち向かう力は残っていませんでした。
それから何年も経ったある日のことです。
義昭の下に京都から信じられない大ニュースが飛び込んできました。
あの小田信長が、家来の本能寺の辺で襲われて、命を落としました。
その報告を聞いた時、義昭がどんな表情をしたのかは、誰にもわかりません。
自分をロボットにしようとした憎きライバル。
でも、自分がどん底にいた時に、最高にかっこよく京都へ連れて行ってくれた命の恩人。
義昭の心の中には、怒りや悲しみ、感謝など、たくさんの複雑な気持ちがぐるぐると渦巻いていたのかもしれませんね。
その後、信長がいなくなった日本は、豊臣秀吉という次の天才によって天下が統一されていきます。
年老いた義昭は、秀吉の計らいで、ようやく大好きな京都の町に帰ることが許されました。
たくさんの思い出が詰まったその場所で、穏やかな日々を過ごしながら、その波乱に満ちた一生を終えたのです。
日本で一番偉い将軍の家に生まれながら、誰よりもボロボロになって全国を逃げ回り、
知恵を使って天才、織田信長をあと一歩まで追い詰めた、涙と執念の将軍、足利義昭。
彼が必死に歴史のバトンを繋いだことで、時代は織田信長、そして豊臣秀吉の黄金時代へと一気に加速していくことになります。
さあ、足利義昭が繋いだ戦国編の歴史のバトン。
明日からの第二奏者は、義昭を追い出したあの天才、織田信長の物語をお届けします。
今夜はゆっくり、おやすみなさい。
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