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第12回 歴史のバトン【戦国編】第6走者:真田幸村(3/3話)
2026-06-24 08:37

第12回 歴史のバトン【戦国編】第6走者:真田幸村(3/3話)

真田幸村の第3話

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こんばんは。今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
今夜お届けするのは、真田幸村の生涯を書く物語の第3話。いよいよ最終回です。
昨日の第2話では、関ヶ原の戦いに敗れた幸村が、九戸山という寂しい山奥で、14年もの長い間、貧しさに耐えながらじっと牙を研ぎ続ける日々をお届けしました。
そしてついに訪れた豊臣家からのSOS。幸村はお父さん譲りの知恵で監視の兵たちをすっかり酔い潰らせ、嵐の夜に大阪城へと向かって鮮やかに脱出したのでしたね。
大阪城に到着した幸村は、集まった味方の武将たちを見て胸が熱くなりました。
そこにいたのは、かつて親友である太谷義務と一緒に戦った仲間や、徳川のやり方に納得がいかない熱い志を持った男たちばかりだったからです。
幸村は、自分のチームの兵隊たち全員に、ある特別な命令を下しました。
みんな、鎧や兜、旗に至るまで身につけるものをすべて、燃え盛る炎のような真っ赤な色で統一するのだ、これこそが歴史に名高い、真田の赤備え、です。
広大な戦場の中でも、どこに真田がいるのかが一目でわかる、めちゃくちゃに目立つ格好でした。
これには、私たちは一歩も引かない、真田の誇りを見よという幸村の凄まじい覚悟が込められていたのです。
いよいよ、徳川家康の率いる数十万という地平線を埋め尽くすほどの大軍が大阪城に押し寄せてきました。
誰もがその数の多さに恐怖する中、幸村は大阪城の最大の弱点と言われていた場所に目をつけました。
城の南側は守りが薄くて攻め込まれやすい。
ならば、そこにこちらから出っ張った小さな砦を作って、敵を誘い込んで叩こう、幸村はお城の壁の外側に独自の頑丈なミニ要塞を作り上げました。
これこそが有名な真田丸、です。
何も知らない徳川の大軍は、その小さな砦を見て、あんな出っ張った砦、すぐに踏みつぶしてやるわと、ものすごい勢いで突撃してきました。
しかし、それこそが幸村の狙い通りだったのです。
第一話でお父さんと一緒に戦った時のように、幸村は敵を引きつけて、引きつけて、すぐ目の前まで来た瞬間に、真田丸の隠し窓から一斉に鉄砲を打ちかけました。
激しい銃撃に驚いた徳川の兵たちが慌てて逃げようとすると、今度は真っ赤な鎧を着た幸村の部隊が、城の横から嵐のように襲いかかります。
03:05
真田丸には近づくが、あそこは地獄の入り口だ、徳川の兵たちは、真田丸の名前を聞くだけでガタガタと震え上がり、家康の大軍は一度も大阪城に近づくことすらできずに、大損害を出して退却するしかありませんでした。
十四年のブランクなんて全く関係ありません。
幸村の天才的な知恵と強さは、天下の家康を再び恐怖のどん底に叩き落したのです。
しかし、大阪城の仲間たちの足並みが乱れたこともあり、戦争の波は少しずつ、数の上で圧倒的に有利な徳川へと傾いていきました。
最後の大きな決戦の日、真田の仲間たちも次々と倒れ、豊臣チームの敗北は誰の目にも明らかになっていました。
普通なら、ここで諦めて逃げ出すか、お城の中で静かに命を絶つところです。
しかし、幸村の目は、最後の瞬間まで、あのお父さんのようにギラギラと輝いていました。
真田の男が、ただで負けるわけにはいかない。
狙うは、家康の首、ただ一つ幸村は、残った僅かな兵隊たちを率いて、地平線を埋め尽くす徳川の何万人という大軍の、まさに真ん中に向かって、真正面から突撃を仕掛けたのです。
真っ赤な炎の塊のような真田の部隊が、ものすごいスピードで徳川の陣形を次々と突き破っていきます。
そのすさまじい迫力に、徳川の兵たちは恐怖のあまり腰を抜かし、誰も幸村を止めることができませんでした。
ついに幸村は、誰も近づけなかった徳川家康のすぐ目の前まで突っ走ったのです。
目の前に現れた、真っ赤な悪魔のような幸村の姿を見て、あの天下の家康は、恐怖のあまりガタガタと震え上がりました。
自分のすぐ後ろにある大将の旗を自ら引き倒し、もうダメだ、ここで腹を切ると、本気で死を覚悟したほど追い詰められたといいます。
家康が人生の中で、これほどまでに命の危険を感じ、恐怖したのは、後にも先にもこの時だけでした。
あと一歩で家康の首に手が届く、というところまで攻め込んだ幸村でしたが、最後は周囲のピンチを察知して次から次へと押し寄せてきた、徳川の新しい大軍の波に、完全に囲まれてしまいました。
幸村と真田の仲間たちは、ボロボロになりながらも必死に刀を振り、その凄まじい包囲網を何とか突破します。
しかし、何時間も激しく戦い続けた幸村の体は、既にいくつもの傷を負い、体力の限界を迎えていました。幸村は、近くにあった静かな神社の境内に何とかたどり着きました。
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大きな松の木に背中を預け粗い息を吐きながら、お父さんの遺体をそっと撫でます。
お父上、家康の首には届きませんでしたが、真田の知恵と力は全て出し切りましたよそこへ、幸村を血まなこになって探していた徳川の兵たちが、槍を構えてぞろぞろと境内に踏み込んできました。
もう立ち上がって戦う力は残っていません。しかし幸村は少しも怯えませんでした。それどころか、静かに自分の兜を脱ぎ、押し寄せる敵の兵たちに向かって、どこか満足そうな優しい微笑みを浮かべてこう言ったのです。
私は真田幸村である。私の命はもうここまでだ。さあ、私の首を取ってお前たちの手柄にするがよい。そう言って、四十七歳の輝かしい生涯を閉じました。幸村は戦いに敗れ、真田家の大阪城での挑戦は終わりを告げました。
しかし彼の見せた凄まじい強さと、最後の瞬間まで誇りを失わずに微笑んだ美しい姿は、敵である徳川の武将たちの心にも深い感動を与えたのです。敵の武将たちは幸村の最後をたたえて彼をこう呼びました。
真田幸村こそ日のもとも一の強者、この国で一番の強者である。あのような見事な男と戦えたことは私たちの誇りだ。
しかし、家康は幸村という恐ろしい天才がいたからこそ、二度とこのような男が現れるような戦の世の中にしてはならないと、平和への決意をさらに強く固めました。幸村が命を燃やして戦った最後の輝きは、皮肉にも家康が目指した誰も戦わなくていい江戸の平和を、より絶対的なものにするための最後の仕上げとなったのです。
どんなに小さな国に生まれても、どんなに長い暗闇の我慢の時間を過ごしても、自分の誇りと知恵を信じて最後の最後まで輝き続けた男、真田幸村。今夜のお話はこれでおしまいです。
真っ赤に燃える美しい炎のような幸村の熱い心の温もりを感じながら、心地よい布団の中でゆっくりと深い眠りについてくださいね。
それではおやすみなさい。
08:37

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