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第36回【群雄・武将シリーズ】大谷吉継(2/3話)
2026-09-19 07:40

第36回【群雄・武将シリーズ】大谷吉継(2/3話)

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今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。
ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、思い病に侵されながらも誇りを失わず、
お茶会の席で自らの尊厳を守ってくれた石田三成との間に、
命を懸けた堅い友情を誓い合った大谷吉継の絆をお届けしましたね。
今回は、天下人秀吉の死後に激化する徳川家康と石田三成の対立の中で、
無謀と知りながらも友の巨兵に命を預け、決戦の地へと向かう波乱の第二話をお届けします。
豊臣秀吉がこの世を去ると、それまで抑えつけられていた大名たちの欲望と野心が表面化し、
天下の情勢は急速に緊迫していきました。
豊臣家の筆頭として実権を握ろうとする徳川家康に対し、
豊臣家への忠義を貫こうとする石田三成との溝は、もはや修復不可能なほどに深まっていたのです。
病状が一段と悪化し、鶴ヶ野地で西洋を続けていた吉継のもとへ、
天下の通勢を握る家康から会合への誘いが届きます。
家康もまた、吉継の卓越した軍略と高い人望を認めており、
自らの陣営に引き込もうと画策していたのです。
吉継自身も、今家康に逆らうことは豊臣家にとっても三成にとっても破滅を意味すると深く理解していました。
だからこそ吉継は、一度は家康の合図成抜に同調する構えを見せ、
両者の衝突を何とか防ごうと心を砕いていたのです。
合図へと向かう途上、吉継は久しぶりに三成の居場である沢山城へと立ち寄りました。
家康との対立を回避し、過激な行動に走ろうとする三成を悟して思い留まらせることこそが、
友を救う唯一の道だと信じていたからです。
しかし、沢山城で対面した三成の瞳には、既に決死の覚悟と熱い炎が宿っていました。
三成は吉継に対し、家康を倒すために挙兵する計画を明かし、
友に立ってほしいと強く訴えかけたのです。
三成の突然の挙兵の告白に対し、吉継は驚き、
すぐさま激しい言葉で思い留まるよう悟しました。
吉継は、冷静な対局感を持って現実を直視していました。
今の家康の勢力と人望はあまりにも巨大であり、
一方で三成には味方してくれる代名が少なすぎること、
そして何より三成自身の妥協を許さない性格が周囲の武将たちから敬遠されていることを、
誰よりも正確に理解していたのです。
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今家康に対して挙兵することは、称賛の極めて薄い無謀な賭けであり、
豊臣家を滅ぼす結果になりかねないと、
吉継は涙を飲んで三成を強く叱責しました。
しかし三成の決意は揺らぎませんでした。
どれほど不利であろうとも豊臣家への忠義を貫き、
家康の野望をくじくことこそが己の命の使い方であると、
三成は堅く信じて疑わなかったのです。
友のあまりにも真っ直ぐで不器用な情熱を前にした時、
吉継は自分の説得がもはや届かないことを悟りました。
そして同時に三成が歩もうとしている道が、
死へ直結する茨の道であることも痛いほど理解していたのです。
負けるとわかっている線に身を投じることは、
至上と呼ばれる吉継の理性からはありえない選択でした。
家康につけば自らの領地も安泰であり、
加盟を守ることも容易だったのです。
しかし吉継の胸に巨大したのは、
かつてお茶会の席で自分の海が入った茶碗を迷わず
飲み干してくれた三成のあの温かい笑顔でした。
世間の誰もが自分を嫌いさけた時、
ただ一人、変わらぬ情けを注いでくれた友を見捨てることなど
吉継には到底できませんでした。
称賛はない、だがこの友を一人で死なせるわけにはいかない。
吉継は静かに目をつむり、深呼吸を一つすると、
三成を見つめて言いました。
負けると知りながらも、
そなたの志に我が命を預けよう、と。
吉継は自らの志望のすべてを三成に捧げ、
共に天下を分かつ大戦へと足を踏み出す決意を固めたのです。
吉継が三成と共に立つことを決意すると、
その知らせは西国の武将たちに大きな衝撃を与えました。
首相として名高い吉継の三戦は、
巨兵に戸惑っていた多くの武将たちの背中を押し、
西軍を結成する大きな原動力となったのです。
吉継は持ち前の鋭い観察眼と軍略をフルに活用し、
西軍の陣形や戦略を綿密に練り上げていきました。
慶長5年9月15日、
農務が立ち込める関ヶ原の地において、
ついに天下分け目の大決戦の火蓋が切って落とされました。
吉継は関ヶ原の南西に位置する藤川の大地に陣を構えました。
すでに病によって両目の視力をほとんど失っていた吉継は、
腰に乗りながら家臣たちの報告を耳で聞き、
戦況を正確に脳内に描き出しながら指揮を取ったのです。
吉継の目の前に襲いかかってきたのは、
東軍の猛将、東道高虎らや峡谷高知らの大軍でした。
目が見えぬハンデを抱えながらも、
吉継の率いる大谷軍は極めて高い士気と一致団結した連携を見せ、
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襲い来る東軍を何度も何度も押し返し、
一歩もどかない凄まじい前線を繰り広げました。
しかし、吉継の頭脳は、
戦場のどこかに潜む最大の不穏な影をすでに見抜いていました。
それは、松尾山に陣を張り、
日和みを続けている若き武将、小林川秀明の存在でした。
吉継は秀明が東軍へ願える可能性を深く予見しており、
あらかじめ秀明の陣の麓に押さえの兵を配置するなど、
万全の警戒を怠っていませんでした。
正午過ぎ、ついに松尾山から小林川秀明の軍勢が一斉に山を下り、
吉継の陣の側面へと激しく襲いかかってきたのです。
激動の関ヶ原において、
友への義理を貫いた吉継の最後の決戦が、
いよいよ最終局面を迎えようとしていました。
大谷吉継のお話、第2話はこれでおしまいです。
称賛なきを知りながらも友情に準じ、
視力を尽くして関ヶ原の陣に立った大谷吉継。
次は一体どのような物語が待っているのでしょうか。
今夜はどうぞ、ぬくもりのある布団に包まれて、
心も体もゆったりとお休みさせてあげてくださいね。
それでは素晴らしい夢が見られますように、おやすみなさい。
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