00:01
こんばんは、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 お布団をしっかりとかけて、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
おやすみ歴史ラジオ、今夜は独眼流 伊達政宗の物語、いよいよ最終回となる第4夜です。
昨日のお話では、日本一偉い豊臣秀吉を相手に、 真っ白な死に従属を着て第一国のピンチを乗り越えるという、
ハラハラドキドキの大作戦をお話ししました。 そんな伊達政宗も、だんだんと大人の渋い武将へと成長していきます。
豊臣秀吉が亡くなった後、新しく日本のリーダーになったのは、 あの徳川家康でした。
徳川家康が開いた江戸幕府の下で、日本からは大きな戦いがなくなり、 平和な時代がやってきます。
戦うことがなくなった戦国の大スター、伊達政宗は、 ここで引退して静かに暮らしたのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。伊達政宗は、戦うのをやめた後も、 別の方法で日本中、いや世界中をあっと驚かせ続けたのです。
それが、現代でいうプロデュースの才能でした。 伊達政宗は、自分の新しいお城がある仙台という町を、
日本一オシャレな町にしようと大改造を始めました。 まず伊達政宗が力を入れたのが、現代の私たちも大好きなグルメです。
実は、みんながよく知っている、 寸田餅や、仙台のおいしいお味噌は、伊達政宗のアイデアから生まれました。
特に味噌は、戦いだけでなく、お腹を壊さないための健康食として大切だと考え、 伊達政宗は日本で最初の大きな味噌工場を作らせたのです。
伊達政宗自身も料理がとっても得意で、おもてなしとは、 大将自らが料理を作って相手に食べてもらうことだ、と言って、
自分で包丁を握っておいしいご飯を作っては、 たくさんの人を喜ばせていたんだね。
さらに伊達政宗のオシャレさは、食べ物だけにとどまりません。 ある日、豊臣秀吉の命令で、伊達政宗の兵隊たちが京都の町を行進することになりました。
普通なら、みんな同じ地味な格好をして歩くところですが、 伊達政宗は違いました。
なんと、自分の家来たち全員に、ひょうの毛皮をまとわせたり、 苦弱の羽をたっぷり飾った大きな帽子をかぶらせたりして、
まるでお祭りのパレードのような、 ものすごく派手でかっこいい格好をさせて歩かせたのです。
これを見た京都の町の人たちは、 うわぁ、なんてオシャレでかっこいいんだと大騒ぎになりました。
この時から、町の人たちは、見た目がピシッと決まっていてオシャレな人のことを、 伊達政宗の名前からとって、伊達男と呼ぶようになりました。
03:07
現代でも、格好をつけることを伊達木鳥と言ったりするけれど、 これはすべて伊達政宗が語源なんだね。
そんな伊達政宗の目は、日本だけでなく、 なんと遠い海の向こうの世界にまで向いていました。
伊達政宗は、大きな黒船を自分たちで作らせると、 家来の長倉恒永というお侍さんをリーダーにしてヨーロッパへと旅立たせました。
嵐の吹き荒れる広い太平洋を渡り、 何年もかけてメキシコやスペイン、 そしてイタリアのローマにまでたどり着いたのです。
日本の素晴らしい文化を世界に伝え、 新しい貿易をしようとした、誰も真似できない大冒険でした。
こうして、誰もが認める偉大な大スターとなった伊達政宗は、 おじいちゃんになってもみんなから大人気でした。
徳川家康の孫である三代目の将軍、徳川家光は、 伊達政宗のことを伊達の親父殿と呼んで、 本当のお父さんのように強く慕っていました。
ある日、徳川家光が重い病気にかかって 寝込んでしまった時のことです。
伊達政宗はお城へ駆けつけると、 病気で弱気になっている徳川家光の枕元に座り、 優しく手を握ってこう言いました。
将軍様、どうか安心なされ、 もし万が一、あなたに歯向かう悪い薬庫が現れたなら、 この老いぼれた伊達政宗が、 いつでも戦闘に立って敵を蹴散らして御覧に入れます。
だから、何も心配せずにゆっくりお休みなされ、 この力強い言葉に、徳川家光は涙を流して喜び、 その安心感からか、 みるみるうちに病気が治って元気になったと言われています。
かつてお父さんに守られた気が弱い男の子が、 今度は次の世代を支える、 頼もしいお父さんのような存在になっていたんだね。
右目の病気で泣いていた小さな男の子が、 お父さんとの悲しい別れや数々のピンチを乗り越え、 最後には世界を見据え、 日本中の誰もが真似したくなるような、 優しくておしゃれな大スターになったのです。
さあ、4日間にわたってお送りした伊達政宗のお話は、 これでおしまいです。
伊達政宗みたいに、どんなに時代が変わっても、 自分の個性を大切にして、周りの人を驚かせたり喜ばせたりする気持ちを持っていると、 毎日がもっとワクワクして楽しいものになるかもしれないね。
今夜は、おしゃれでおいしい仙台の街や、 広い海を渡る大冒険の夢を見ながら、 暖かいお布団の中でゆっくり眠ろうね。
それじゃあ、ゆっくり目を閉じて、 体の力を抜いて、おやすみなさい。