EP19【理論と視点】 【第2回】そのイライラは、誰を守っている?怒りの奥にある「本当の理由」とプロテクターの存在(全5回)
2026-04-11 12:26

EP19【理論と視点】 【第2回】そのイライラは、誰を守っている?怒りの奥にある「本当の理由」とプロテクターの存在(全5回)

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「なぜ、あんなに怒鳴ってしまうのか?」 その激しい怒りの裏側に、実は「とても傷つきやすく、壊れやすい自分」が隠れているとしたら、どう感じますか?IFS(内的家族システム)では、怒りをあなたを攻撃するものではなく、あなたを必死に守ろうとする「プロテクター(守り手)」として捉えます。今回は、怒りが守っている「一次感情」の正体と、パーツへの問いかけを通して、自分自身の内側と新しい関係を築く方法をお伝えします。

【映像とスライドで詳しく学びたい方はYouTubeへ】 このエピソードの内容を、スライド資料と共に動画でご覧いただけます。 https://youtu.be/HJ45qQU3coU

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このポドキャストでは、Dr. Norikoこと、野田徳子が「子育ては全人的な健康の要」という信念から創設した『親も育つ子育て™️』に基づいて語ります。このモダリティーで使われている脳神経科学、心理学、内的家族システム(IFS)、ポリベーガル理論、サイコセンソリーテクニックを使ったリラックス法などについて説明します。

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本編でお話ししている内容の多くは、『親が先に酸素マスクを』(書籍)に基づいています。

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サマリー

このエピソードでは、怒りの感情が、実は傷つきやすい自分自身を守ろうとする「消防士」のようなパーツの緊急出動であることを解説します。怒りの奥には、悲しみや恐怖、無力感といった一次感情が隠されており、怒りはそれらの感情が溢れ出さないようにするための二次的な防衛反応です。怒りパーツに「何から私を守ろうとしているのか」と問いかけることで、その意図を理解し、自己否定のループから抜け出す方法を探ります。このプロセスは、自分自身との新しい関係を築き、子どもへの理解を深めるための重要な一歩となります。

怒りの背後にある守護者:IFSの視点
こんにちは、野田徳子です。前回は、怒りが脳の防衛反応であること、そして私たちの心の中にある怒りパーツという存在についてお話ししました。
今日はその続きです。怒りパーツが一体何を守ろうとしているのか、その奥にある本当の感情を一緒に見ていきたいと思います。
前回を見ていない人も大丈夫です。今日だけでも十分伝わるようにお話ししますので、安心してください。
少し想像してみてください。分厚くて固い鎧を着た騎士がいるとします。この鎧は、あなたが日常的に、いい親でいよう、しっかりした親でいようと自分を理しているパーツです。
IFS内的家族システムでは、管理者、マネージャパーツと呼びます。これらは、中にある柔らかくて傷つきやすいあなたを守るために存在しています。
でも、子育ての中では、その鎧が突破されそうになる瞬間があります。鎧の隙間から、あなたの中にある無力感や、EOIじゃないかもしれないという、とても傷つきやすい生の感情。
IFSというエグザイル、追放者の感情です。これが露出しそうになる。その痛みが溢れ出しそうになった瞬間、猛烈な勢いで緊急出動してくるのが、怒りという名の消防士です。
消防士は、あなたが痛みで圧倒されて動けなくなる前に、怒りという強烈なエネルギーで、その場を何とか無理やりに抑えようとします。
このパーツは攻撃しているのではなく、あなたのシステムが崩壊しないように、必死に防衛反応をとっているのです。
そして、これらの消防士のパーツは、あなたが痛みを感じる暇もないほど強烈なエネルギーで、あなたを必死に守ろうとしています。
相手への攻撃と見えるもの、相手への怒鳴り声、そういうものも、実はあなたのパーツが、あなたというシステムを守っている、という証拠なんです。
一次感情と二次感情:怒りの正体
心理学では、一時感情・二次感情という用語があります。お聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。
一時感情というのは、最初に感じる生の感情、すごい悲しみとか、恐怖とか、無力感とか、寂しさとか、これらは非常に脆弱で、晒されると痛いものです。
そして、怒りは、その感情を他者に理解してもらおうとする時や、一時感情を出すのを怖がるような、何か理由がある時に現れる、二次的に現れる感情ということで、二次感情といいます。
IFSの視点でこれを読み解くと、怒りの奥には、こうした痛みを抱えたまま、心の奥底に閉じ込められたパーツ、幼い時に傷ついたあなたがいます。
その幼いあなたが感じた感情が一時感情、そして怒りは、その幼いあなたが感じたその痛みが溢れ出さないように、あなたが圧倒されてしまわないように緊急出動してくるわけです。
では、この消防士が守っている本当の感情、奥にある感情とは何でしょうか。
例えば、子どもが言うことを聞かない時、その瞬間に感じているものに少し深く入ってみると、奥の場合、こういった感情が見えてきます。
自分はちゃんとできていないという無力感。
いいようじゃないかもしれないという恐怖。
誰も助けてくれないという孤独感。
こんなに頑張っているのに報われないという悲しみ。
これらは非常に苦しい感情です。
感じ続けるのがあまりにつらい感情です。
でも、あなたはあなたの人生のどこかで、こんな感情を感じたことがあるはずです。
そして、あなたの現在のシステムは、あなたがこの感情を感じないように先回りをして、あなたの生活を管理しています。
怒りパーツとの対話:守護者の意図を探る
それがマネージャーパーツです。
でも、何かがあって、この感情が湧き上がってくるとき、
消防士のパーツが、つまり怒りのパーツが、あなたがその無力感に飲み込まれて動けなくなる前に、
怒りというエネルギーであなたを守っているわけです。
あなたがお子さんに、「なんでこんなことするの?」というとき、
あなたの心の奥底では、「もう疲れたから誰かに助けてほしい。」とか、「誰もわかってくれない。」という悲しみの声がありませんか?
何度言ったらわかるの?というときに、
自分のやり方が悪いのか、子供がこんなのは自分のせいなのかも、という小さな不安の声が聞こえてきませんか?
ここまでで、確かにそうだなとあなたが思われたら、
次のステップとしてあなたに試してほしいことがあります。
この消防士と対話してみるということ。
この怒りパーツに静かにこう聞いてみます。
もしあなたが怒るのをやめたら、私にどんな悪いことが起こることを心配しているの?
この問いが大切なのは、パーツは必ず肯定的な意図を持っているからです。
あなたのパーツはあなたを守ろうとしている。
内なる声に耳を澄ます:実践的なワーク
これらのパーツはただ暴れているわけではなくて、何かを必死に防ごうとしています。あなたのために。
例えばある人は、この問いに向き合ったとき、こんなことに気がつくかもしれません。
もし怒るのをやめたら、子供になめられてしまう。
なめられたら、私は完全に無力になってしまう。それが一番怖い。
この人の怒りパーツは、無力感という最も恐ろしい火種からその人を守っていたんです。
こうやってパーツの意図が言語化されると、あなたの脳の中で何かが変わります。
正体不明の脅威から、理解できるデータに変わるんです。
なぜ私はこんなんだろうという、自分を責める霧の中にいる状態から、
ああ、この私のパーツは私を無力感から守っていてくれたんだ、という少し明るい場所に移動できます。
これは自分を甘やかすことではありません。
骨折した足の骨が折れているとわかって、初めて適切な治療ができるのと同じです。
仕組みを理解することで、初めて変容への余地が生まれるわけです。
もしも、もっと自分の耐性を進めてみたい方、こんなワークをお勧めします。
怒ってしまった後、少し落ち着いたタイミングで心の中で聞いてみてください。
急いでやる必要はありません。
お風呂の中でも、夜寝る前でも構いません。
まず、怒っていた時の自分を思い出します。
あの時、消防士パーツが出ていたなぁ、と。
そして次に、そのパーツが体のどこに感じられるか感じてみます。
頭の中かもしれない。胸にいっぱいなのかもしれない。
ちょっと体で感じれたら、感じてみてください。
そして、それが感じられたら、そのパーツに静かに聞いてみます。
あの時、何から私を守ろうとしてくれたの?
答えはすぐ来なくてもいいです。
わからないでも構いません。
怒りの理解から自己受容へ
ただ聞いてみることに意味があります。
浮かんでくるものがあれば、それをそのまま受け取ってみてください。
そうか、それを心配していたんだね、と。
ただ認めてあげるだけで、そのパーツの緊張は少しずつ和らいでいきます。
私たちがよくIFSを学び始めた時にしがちなのは、
うーん、私の怒りにはどんな意味があるんだろう、と。
頭で考えること。
それが全く意味がないわけではないんですが、
頭の中で考え続けることでは、あなたがあなたのパーツを深く理解し、
関係を築くことには繋がらないかもしれません。
難しい時には、まずセラピストと一緒にワークすることをお勧めします。
今日お伝えしたことをまとめます。
私たちがどうしても抑えられない怒りは、
実はより壊れやすく、生のままでは耐えられないような深い感情を守るための
消防士による緊急出動である。
何であんなに怒鳴ってしまったんだろう、と自分を責めるのは一度お休みして、
このパーツは私を何から守ろうとしてくれているんだろう、と
その意図を理解しようとしてみてください。
その小さな理解こそが、自分を責めるループを抜け出して、
自分自身、そしてお子さんとの関係を変えていくための確かな一歩になります。
最後にお伝えしたいことがあります。
次回の予告とコミュニティ紹介
このワークをしていると、怒りの奥にある感情が溢れ出して泣けてきたり、
自分は本当に疲れているんだな、とか感じることがあります。
でもそれはとても自然なことです。
消防士が必死に消そうとしていた痛みに、
あなたがようやく優しく気づいてあげられた瞬間です。
長い間隠れていた感情が、
ここにいてもいいよ、とあなたに言ってもらえた証拠です。
自分の内側を知ることは勇気がいることです。
でもその一歩は、あなただけでなく子どもへの一番の贈り物にもなります。
次回の第3回目は、怒った後の罪悪感について、
怒鳴ってしまった後にやってくるあの強烈な自己嫌悪、
その罪悪感というナノパーツをどう扱うか、
脳科学とIFSの視点からじっくりお話しします。
この動画が少しでもあなたの心が軽くなるののきっかけになれば嬉しいです。
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一人で向き合うのが難しいと感じる方は、
ぜひ動画の下の説明欄にあるリンクから詳細をチェックしてみてください。
今日も最後まで見てくださってありがとうございました。
それではまた次回の動画でお会いしましょう。
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