現金配布の投稿の危険性
こんばんは、おやこITノートのハルです。
このラジオでは、ITと子育てに関するおよこで知っておきたいITリテラシー情報をお届けしています。
本日は、旧TwitterのXでよく見られる投稿なんですけれども、
現金配布、現金プレゼントという投稿を見たことないでしょうか。
こういう現金配布の投稿への応募や拡散の危険性について、本日はお話しさせていただきます。
特に高校生くらいのお子さんも知っておいたほうがいい内容ですので、
そのくらいの年代を持つ親御さん、そのくらいの年代のお子さんを持つ親御さんは、ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
Xを利用していると、おそらく現金配布の投稿、ツイートを見かけたことがあると思います。
Xを利用していなくても、ニュースなどで有名人が現金を配布しますよというニュースを見かけたことがあるのではないかと思います。
しかも、現金配布のツイートというのは、応募方法がとても簡単なんです。
氏名や住所という個人情報を送るのではなくて、例えば、いいねをしてください、アカウントをフォローしてください、コメントしてください、リツイート、拡散をしてください。
この4つが、応募の方法の条件になっていることが多いです。
多いというか、この4つの組み合わせが応募方法の条件になっています。
なので危険なんですね。この応募方法が簡単というのがミソで、いいねするだけならいいか、フォローするだけならいいかと思ってしまいます。
現金ですね、欲しいですよね。私も欲しいです。大人でさえ欲しい、羨ましいと思ってしまうのに、やはり子どもたちというのはきっと簡単に反応してしまうと思います。
子どもを持つ親としては非常に心配ですよね。
このいいねをする、フォローをするとかが、簡単で特に問題がないと思ってしまいがちなんですが、
この反応すること自体、とっても危険がありますので、今からその3つの危険性というのを確認していきましょう。
振り込み先講座にされてしまうリスク
まずですね、有名人や企業というのが話題作りで現金プレゼントを行っている投稿もあります。
その一方で、悪意を持ってツイートするユーザーが多いことを忘れてはいけません。
SNSが浸透している若い世代では、フォローやリツイートをするだけだからといって気軽に反応してしまいがちです。
ただその反応すること自体、本当に危険です。
現金がもらえないばかりではなくて、詐欺被害に遭ったり、最悪の場合は、詐欺の加害者として加担することになってしまうこともあります。
ですので、これから紹介する危険性をですね、ぜひ覚えておいてください。
まず一つ目ですが、振り込み先の振り込み先講座にされてしまうということです。
まだその当選したという場合は、絶対振り込み先の講座聞かれますよね。
個人情報、そこから聞かれることになると思うんですけれども、
この件に関しては、実際の事件の事例をお伝えした方が分かりやすいと思いますので、ちょっと紹介しますね。
まず、流れとしては、現金配付のツイートに応募して当選連絡がきます。
簡単に当選連絡が来るんです。
当選すると、そこから氏名や銀行口座の番号などの情報を聞かれます。
そして例えば、現金配付のプレゼントが2万円だったとします。
2万円の当選だったのに、なぜか100万円振り込まれるんです。
そうすると、相手側から連絡が来ますよね。
間違えて振り込んでしまったので、返金してもらいたいんです、という連絡が来ます。
その時に、手数料や手待ちも合わせて10万円挙げるので、
残りの90万円を引き落として手渡しでくれませんか、と言われるんですね。
指示に従って、現金を直接手渡しで渡したり、ロッカーに入れてくださいという指示があって、ロッカーに入れたりすると思います。
その後、あなたが詐欺容疑として警察に逮捕されるんです。
何が起こったか全然わからないですよね。
被害者のように感じてしまうと思うんですが、すでに振込詐欺に加担している状態になっています。
実際、銀行口座を教えた段階で、振込詐欺用の口座に利用されています。
振り込まれた100万円というのが、振込詐欺の被害者の方が振り込んだ100万円になります。
100万円が振り込まれて、90万円を引き落としますよね。
直接現金を、対面であったりロッカーなどに入れて渡すので、90万円自体がどこに行ったのかもわからなくなるんですね。
10万円自体が手元にあることで、第三者から見ると詐欺に加担しているという状態になってしまいますし、
警察も証拠がなかった場合、振込詐欺自体があなたの銀行口座になっているので、
実行派という形で逮捕をしてしまう形になってしまいます。
こういうふうに銀行口座を教えてしまうというのは、こういう危険性があるので、ぜひ気をつけてください。
2万円なのに拡散振り込まれるということ自体も、それは詐欺に加担している状態になっているので、
すぐに警察に相談をした方がいいです。
リスト化される個人情報と別の詐欺行為の危険性
本当にこれは覚えておいた方がいいですし、本当に多い事例ですので、ぜひお子さんにも教えてあげてください。
そして2番目の危険性です。個人情報がリスト化されてしまうということです。
現金配布の怪しいツイートに反応してしまうと、狙いやすいユーザー、
詐欺に引っかかりやすいユーザーとして判断されて、犯罪のターゲットとしてリスト化されます。
例えば有名人とか企業とかの、本当に現金を配布しているツイートというのもあるんですけれども、
そこに反応することも危険です。
外から見たときに、誰がいいねを押しているとか分かりますよね。
それ自体がアカウントがリスト化されて、犯罪のターゲットリストになって、犯罪者の間で売買されます。
ですので、一つのツイートに反応してしまっただけで、さまざまな方面から狙われるきっかけになってしまいます。
応募するだけが危険ではないです。拡散をすることでもリストに入ってしまう可能性があるので気をつけてください。
とにかく、いいね、コメント、拡散、フォローという反応をすること自体で、
詐欺に引っかかりやすいリストに入ってしまいますので、これも気をつけてください。
そして3番目が、別の詐欺行為に誘導されるということです。
現金を送るためという理由で、情報を盗み取ることを目的としたサイトや、相手が利益を得られるサイトに誘導される場合があります。
例えば、現金を振り込むために必要なので、このアプリをダウンロードしてくださいという場合があります。
それはフィッシング詐欺の可能性も高いです。
必要以上の個人情報を盗み取られて、他の詐欺行為に巻き込まれるという被害が実際に出ています。
ですので、アプリをダウンロードするとか、公式LINEに案内されるとか、何か違うものに案内された場合は非常に危険ですので、
ただいいねとかフォローとかに反応してしまうだけで、こういう危険性につながりますので、ぜひ気をつけてください。
まとめますと、現金プレゼントのツイートには反応しないのが一番です。
最初は簡単な気持ちで応募や拡散をしただけなのに、自分でもわからないうちに大きな犯罪に巻き込まれてしまうというのが裁判犯罪の恐ろしいところです。
お金が欲しい高校生が頻繁に現金配布などのプレゼント企画をSNSで目にしていると、簡単な気持ちで反応してしまいますよね。
犯罪でなくても無料で何かがもらえるというのは明らかにおかしいことです。
それが現金であれば、なおさらのこと詐欺である可能性が高いです。
高校生ぐらいのお子さんにこの3つの危険性を伝えておくことで、犯罪に巻き込まれないように予防できると思います。
ぜひ今日紹介した3つの危険性を教えてあげてください。
そして大人の方も覚えておいてください。
では本日は以上になります。
明日も良い一日を。