1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #229「ドグラ・マグラ」幻魔怪..
2025-12-02 26:37

#229「ドグラ・マグラ」幻魔怪奇探偵小説

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夢野久作が構想10年、執筆10年をかけて世に放たれた一大傑作。しかしこの作品を読んだものは精神に異常を来すと言われてしまうくらい、理解がしがたい内容となっている。

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サマリー

ポッドキャストでは、夢の旧作による小説「ドグラ・マグラ」の難解な内容とその影響について考察している。特に、この作品の精神に異常を来たすという評判や、登場人物の記憶喪失、正木博士の研究を通じたテーマについて深く掘り下げている。「ドグラ・マグラ」では、心理遺伝をテーマにした複雑な犯罪の物語が展開される。主人公クレイイチローの母親と婚約者が殺害される事件を通じて、彼の出生の秘密が明らかになり、絵巻物が重要な役割を果たす。「ドグラ・マグラ」は、意識の錯乱やループをテーマにした怪奇探偵小説であり、主人公は教授室での出来事を通じて自身の過去や謎に迫る。

ドグラ・マグラの紹介
スピーカー 1
胎児よ、胎児よ、なぜ踊る?母親の心がわかって恐ろしいのか?
始まりました。「大人の近代史」よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。
胎児よ、胎児よ、なんだろう?これお母さんのお話?
スピーカー 1
これね、ドグラマグラの関東歌なんだよね。
スピーカー 2
なんだそれ?わかんないな。
ドグラマグラっていうのが、読むと精神に異常を来たすと評された小説なんだよね。
文学で聞きましたか。
これね、ちょっとまず門川書店のキャッチコピーみたいなのをちょっと紹介させていただきたいんだけれども。
スピーカー 1
このドグラマグラに対して、ドグラマグラは天下の奇書です。
これを投了したものは、数時間以内に一度は精神に異常を来たすと言われます。
読者にいかなる事態が起こっても、それは本書の原話回帰の内容によるもので責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
スピーカー 2
小説の帯あるじゃん。
スピーカー 1
あそこにこのキャッチコピー書いてあるんだよ。
スピーカー 2
へー、そうなの?
スピーカー 1
先に言っておくと、別に精神に異常は来たしませんっていうのがあるんだけど、
スピーカー 2
ただ、それぐらいちょっと読むとおかしくなっちゃうんじゃないかっていうぐらいおかしい話なんだよ。
スピーカー 1
今日はね、ドグラマグラについてやりたいと思います。
スピーカー 2
はい。
まずドグラマグラなんだけれども、作者は夢の旧作っていう人なんだよ。
スピーカー 1
夢の旧作は1889年生まれで1936年に亡くなる。47歳で亡くなっているんだけれども、
スピーカー 2
ちなみに夢の旧作っていうのは本名じゃなくていい。ペンネームだと思ってもらえればいいんだけれども、
スピーカー 1
この人ね、結構いろいろ小説家になる前に農園経営やってたりとか、僧侶やったりとか、新聞記者をやったりとかっていう感じで点々として最終的に小説家になるんだよ。
スピーカー 2
小説家っていうか作家ね。
はい。
スピーカー 1
っていうかこの人の代表作はもう本当ドグラマグラ1本って思ってもらっていいんだけど、他にもあるけどね。
ドグラマグラがとにかく一番有名で、このドグラマグラっていうのは構想に10年、執筆に10年かかったっていうぐらい、すごい20年かけて作った大作なわけよ。
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
そう。でこの人ね、作家の時期って10年ぐらいしかないんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから執筆10年っていうのはもう本当ドグラマグラにだけかけたような感じなんだよね。作家人生を。構想はずっとは持ってたっぽいんだけれども。
スピーカー 2
あーすごい長いね。
スピーカー 1
そう。でドグラマグラって1935年に出版されるんだけれども、夢の旧作はさっき言った通り1936年、その出してすぐ翌年に亡くなっちゃう。
スピーカー 2
あーそうなの。
そう。でドグラマグラはその亡くなった後に有名になっていったっていうところで、夢の旧作が生きてる間にものすごく有名になったっていうものではないんだよね。
小説家あるあるの亡くなってからの方が人気出るみたいなさ、そういうパターンの、これもそのパターンの部類だということです。
記憶の再生
スピーカー 2
はい。で早速もう後あらすじに入っちゃいたいんだけれども、このね、先にちょっと言っておくと、この話ねマジで難しいんだよ。難しいっていうかねなかなか理解がしがたいんだよ。
スピーカー 1
だから俺も多分間違ったことを言うかもしれない。理解が間違ってて間違ったことを言うかもしれないっていう。それは本当に容赦してほしいなっていうところです。
あの批判は別にいいけど、あのじゃあ読んでみろよって俺は言いたくなるもん本当に。わかんねえからって。
スピーカー 2
でも正解はないんでしょう?
スピーカー 1
正解ないよ。正解はないけどたださ、書いてあることの捉え方を間違える可能性はあるわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
っていうところね。
スピーカー 1
はい。まあそんな感じであらすじに入りたいと思います。
はい。
まずこの冒頭は関東化から、関東化の冒頭で言った関東化から始まって、その後急にブーンっていうなんか犠牲語っていうのから始まるんだよ。
スピーカー 1
うん。
ブーンって何だと思う?
スピーカー 2
え?車が来る音。
スピーカー 1
普通ブーンは車だよね。俺もそう思うんだけどさ、これ時計なんだよ。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
で、これね、後々その夢の旧作が多分モチ、そのモデルにした時計みたいなのが出てくるんだけど、これなんかイメージので言うところの大きなノッポンの古時計みたいな、そんな感じ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ああいう時計のなんか音がブーンみたいな音なのか。ちょっとそこはもうあの俺はちょっと正直わからない。理解にちょっと苦しんだところなんだけど。とりあえず冒頭はこのブーンっていう音で始まるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、コンクリートの一室に主人公がね、閉じ込められているところから始まるの。
スピーカー 2
あ、そうなの?
スピーカー 1
そう。で、この主人公、自分が誰なのか、で、また何で今ここにいるのかがわからないんだよ。気づいたら、なんかブーンっていう時計の音とともに目が覚めるとコンクリートの室にいて、閉じ込められてるのよ。
で、自分が誰だか、何でここにいるのかはわからない。こういう状態。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、なんかその隣の部屋から若い女性の声で、お兄様って、自分のことを多分言ってるんだろうなっていう感じで、お兄様っていうのが聞こえてくるのよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、すごいもうなんか隣の女性ももうすぐ叫んでるような感じで、なんかこれ関わっちゃやばいんじゃないかみたいな、そんな感じで絡んでくるわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、だから話しかけなかったんだけど、そこはもう無視して、そうすると若林っていう法医学者がそこに今度現れるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、「何であなたがここにいるんですか?」みたいな説明をされるわけよ。
で、ちなみにこの時、このドグラマグラの舞台が大正15年の11月20日なのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、大正15年の11月20日ですと今は。で、ここは九州帝国大学の精神科病棟で、一月前に自殺した正木博士っていう人がいるんだけれども、
スピーカー 2
その正木博士は精神医学者だったんだけれども、その正木博士の実験台としてあなたはここにいるんですよっていうことを言われるの。
うん。
スピーカー 1
で、隣の部屋にいて叫んでた女の子。これは、あなたって主人公なの?主人公のいとこでかつ婚約者のもろ子っていう女性らしいのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
っていうことを言われるの。で、正木博士はもう亡くなっちゃってるから、この若林、若林教授なんだけれども、
正木博士の意思をついて、この主人公、私が何者なのかっていうのを思い出させたいっていうふうに思ってるっていうことを伝えてくるわけ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
すっげえ簡単に言うと、記憶喪失の主人公が記憶を取り戻すために私は何かしてあげたいんですみたいなことを言ってるわけよ。すごい簡単に言うとね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはちょっとイメージ問題で、実際はもっと全然もっと深いんだけれども、ちょっとイメージとしてはそんな感じ。
論文の内容
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その記憶を蘇らせるために、亡くなった正木博士の部屋にある正木博士が残した数々の論文があるから、それを私に読ませようとするの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この論文がすごい特徴的すぎて、全部で5つあるんだけれども、特徴的すぎちゃって、これを説明していると本当物語は終わらないから、すごい簡単にざっくりと言います。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
まず1つ目が、ちょっとこれ放送禁止用語が入っちゃってるんで、そこだけぼかすけど、
スピーカー 2
騎士xxxxxxx地獄下同細分っていう本。
うん。
スピーカー 1
これが、正木博士が諸国っていろんなところ、暴露している時に歌いながら精神病患者の扱いがすごいひどかったんだよ、当時って。
で、そのひどさを批判したっていう書物なの。
スピーカー 2
うん。
ちなみに当時の精神病患者っていうのはさ、どういう治療が行われてたか知ってる?
スピーカー 1
え、なんかくくりつけてとか?
そうそう
あのね治療っていう治療じゃないんだよ
もう基本的には隔離と監禁なんだよ
要は精神病
しかも精神病っていうのは遺伝するとも言われてたの
スピーカー 2
あ、そうなんだ
スピーカー 1
そうだから精神病患者が自分の家族に出ちゃうと
なんかもう結婚ができないみたいな風な
まあ風評だよね
もう完全に風評なんだけれどもさ
スピーカー 2
あのそういうことも起きてたような時代なのよ
スピーカー 1
だから精神病患者ってすごい簡単に言うと
うとまれつだっていうのもあるし
であともう治しようがないから
監禁する閉じ込める
だから牢屋みたいなところに入れたりとか
もう暴れる奴はもう縛り付けて放置するみたいな
スピーカー 2
そんな感じ
スピーカー 1
そういう精神病患者の扱いのひどさを批判したのが
スピーカー 2
さっき言ったこの書物ね
スピーカー 1
でこれをまず読まされますと
でその次に地球表面は狂人の一大解放治療所っていう
スピーカー 2
そういう本を今度読まされるのよ
スピーカー 1
これはね精神病者
さっき言ったその精神病患者に関して
まさきが新しい治療場を構想するものなんだよね
だからこんな感じで治療してたらいいんじゃないですか
スピーカー 2
みたいなのを言ってるって思ってもらえればいいかな
スピーカー 1
そういう本
スピーカー 2
で3つ目が脳髄は物を考えるところにあらずっていう本なんだよ
スピーカー 1
これねこれねすごい面白い本だと思うんだよ
これ作品の中に本があるから
ちょっとわかりづらいと思うけど
スピーカー 2
作品の中に本がある
スピーカー 1
だからドグラマグラっていう作品の中の中に
この脳髄は物を考えるところにあらずっていう本があって
その本を読まされるのよ俺らは
スピーカー 1
でそのこの脳髄は物を考えるところにあらずっていう
もうなんかところだけで作品になるような感じのレベルの
あの作りになってるんだけれども
これは何かっていうと文字通りなんだけれども
なんか人間が思考頭でなんか物を考える時は
脳髄で考えてるとお前は思っているだろうみたいな
でも違うんだぞっていう
実際は脳髄は全身全細胞の情報交換所に過ぎない
これをいわゆる脳髄論って言うんだけれども
細胞の一つ一つが実は記憶を持ってるんだよ
スピーカー 2
っていうことを言ってる本なの
スピーカー 1
もちろんそんな理論はない
ないって言うかちょっと前は言い過ぎなんだけども
あの科学的にこんなことは多分ないんだけれども
スピーカー 2
すごく理論としては結構ねしっかりしてるのよ
スピーカー 1
だから読んでてへーって感じの本なんで
スピーカー 2
本っていうかその作品の中の話だけどね
で4つ目が胎児の夢っていう本なの
スピーカー 1
これが関東化に要は繋がる話なんだけれども
胎児の夢っていうのはどういう本かっていうと
人間の胎児要は生まれる前の赤ちゃんね
母親の体内にいる約10ヶ月だよね
スピーカー 2
10ヶ月の間に一つの夢を見ているっていう説なんだよ
スピーカー 1
でこの夢っていうのは何かっていうと
その胎児はその体内にいる間に
自分の祖先の記憶の夢を反復して見ているんだよ
心理遺伝のテーマ
スピーカー 1
っていうのをすごいざっくり言った今これ
すごいざっくり言うと
スピーカー 2
そんな感じのことを言ってる本なのよ
スピーカー 1
これも理論としてはなかなかへーっていう感じの
もちろん科学的な根拠も何もない話で
こここの話だからね
スピーカー 2
なんかねすごい発想がね
スピーカー 1
そうなかなか面白い話なんだけれども
スピーカー 2
で最後が空前絶後の遺言書っていう本なの
スピーカー 1
遺言書って書いてあるから
まあ遺書だと思ってもらえればいい
でこの空前絶後の遺言書がね
もうめちゃめちゃ長いんだ
長いんだけれども
スピーカー 2
ちょっとかいつまんで説明するね
スピーカー 1
えっとまずポイントとなるのは
スピーカー 2
心理遺伝っていう言葉があるのよ
スピーカー 1
心理遺伝って何かっていうと
これもすごいざっくり言うけれども
スピーカー 2
さっき胎児の夢で先祖の記憶を反復してみるってこと言ったじゃん
スピーカー 1
つまり細胞の一つ一つに
その先祖の記憶っていうのが染み込んでるのよ
スピーカー 2
我々人間っていうのは
スピーカー 1
で何か突発的なことで
その先祖の記憶を思い出すことがあると
衝動的な気持ちに駆られるっていうような
現象のことを心理遺伝って
スピーカー 2
まあこの本の中ではそう言ってるのよ
スピーカー 1
でこの心理遺伝っていうのが
ドグラマグラを語る上では
すごい大事なキーワードになるんだけれども
英語の書のちょっと続きになるけれども
スピーカー 2
ここでクレイイチローっていう人物が出てくるのよ
スピーカー 1
クレイイチローっていうのが
20歳の青年が自分の母親とその婚約者を
スピーカー 2
交殺、要は首絞めて殺したっていう事件が起きるの
スピーカー 1
でその事件にこの心理遺伝が
スピーカー 2
悪用されたんじゃないかっていう風になってるのよ
スピーカー 1
ここまで来るとあれ?
もしかしてこのクレイイチローって主人公?
みたいな疑問が多分出ると思うんだよ
多分読者はこうやってずっと読んでいくと
クレイイチローが出てきて
あれ?これなんか自分じゃね?みたいな
自分って主人公じゃね?みたいなのは
スピーカー 2
なんとなくちょっとピンとくると思うんだよ
スピーカー 1
でね、ただねこれはね
ちょっと先に結論言っちゃうと
スピーカー 2
クレイイチローイコール主人公かどうかが分からないのよ
スピーカー 1
作品の中でイコールにはならないの
だからそういう感じで
ちょっと聞いといてもらえればいいと思う
スピーカー 2
あと残りは
スピーカー 1
で、クレイイチローが下した婚約者っていうのは
隣の部屋にいた若い女性だよっていう話になって
で、あれ?でも生きてんじゃんって思うかもしれないけれども
考察されたんだけれども
過死状態だったんだって
だから若林に蘇生されて
今生きているっていう状態
スピーカー 2
ただ死んだことにはされてるの世間的には
スピーカー 1
なかなか複雑になってきたよね
だんだん
あと実母
そのクレイイチローの実母は
その若い女性モヨコって言うんだけど
そのモヨコの
スピーカー 2
さらに2年前に殺害されてるのよ
スピーカー 1
で、この実母殺害の事件の時に
クレイイチローに権威がかけられ
だから疑わしいって思われてたんだけれども
スピーカー 2
結果的にクレイイチローその時無罪訪問になるのよ
スピーカー 1
クレイイチローが麻酔で誰かに眠らされて
一緒に家で住んでたからね
一緒の家で住んでて
クレイイチローが寝てる間に母親を殺されちゃったの
クレイイチローはその時麻酔で眠らされて
スピーカー 2
その間に犯行が行われたっていう風に言われたのよね
スピーカー 1
で、ただその婚約者の方
モヨコの事件の前に
そのクレイイチローが
スピーカー 2
なんか絵巻物を見ているっていうことが目撃されるのよ
スピーカー 1
この絵巻物を見てる時のクレイイチローが
なんかちょっとやべえ感じになってたらしいのよ
なんか没頭してるっていうかさ
なんかちょっとおかしくないみたいな
そんな感じになってて
で、この絵巻物が精神発作に影響を与えたんじゃないか
スピーカー 2
っていうところがなんかこうだんだんわかってくるのよ
スピーカー 1
実際にそのモヨコを殺害して
クレイイチローがその遺体の前で
なんかその絵巻物を広げて
絵巻物って真っ白な部分があるんだけど
スピーカー 2
その真っ白な部分に絵を描こうとしてたのよ
スピーカー 1
でも描いてないのよ
で、なんで待ってたかっていうと
腐るのを待ってたんだって
スピーカー 2
遺体がね
スピーカー 1
で、なんかもう異常じゃん
クレケの人間、クレイイチローを含め
クレケの人間はこの絵巻物を見ると
狂わされるんだみたいなのがなんかわかるのよ
ここまでで
要はこれが心理遺伝に利用されたんじゃないか
っていうようなところが
スピーカー 2
ここまでの話でわかるわけね
スピーカー 1
ちょっと1回整理するけれども
事件の真相
スピーカー 1
主人公とクレイイチローは
まぁなんかイコールなのか
イコールじゃないのかっていうのが
スピーカー 2
ずっと作品の中でずっと攻めき合うのよ
スピーカー 1
で、クレイイチローは母親と婚約者を殺害したわけよ
で、その方法は
スピーカー 2
さっき言った心理遺伝を利用したものだと思われる
スピーカー 1
若林にせよ、真崎にせよ
その心理遺伝の謎を解明しようとしていた
モヨコは1回死んじゃったけど
過死状態だったから
蘇生されて生き返るわけじゃん
で、生き返ったんだけれども
死んだことにされていて
閉じ込められ
モヨコも閉じ込められてるのね
で、閉じ込められているのは
要は謎の解明のために
何か利用しようとしたんじゃないかっていうところが
スピーカー 2
なんとなくここまでの話の整理になるわけよ
スピーカー 1
そう、で、ここまでなんか本の話じゃん
本の中の本の話をしてるんだけど
で、本を読み終わった後に
目の前に急に違う人が来るのよ
で、これが真崎なんだよ
真崎博士が来るのよ
あれ真崎って死んだんじゃなかったっけみたいな
多分今ここで思った人は多いと思うんだけれども
そう、真崎博士は死んだはずなんだけれども
今目の前にいるのね
あれってなるじゃん
真崎が今までの話は
あの若林が
俺を犯人にしようとして
でっち上げてるんだよみたいなことを
そんな感じのことを言い出して
で、そもそも今は
スピーカー 2
大正15年10月20日だっていうことを言うのよ
スピーカー 1
11月20日って聞いてたんだけど
1ヶ月前の日付に戻ったわけね
まあこれはどっちが本当なんだっていう感じなんだけれども
ここで巻物の謎が
今度真崎から話を聞いて分かるんだよ
この絵巻物あったじゃん
スピーカー 2
見るとおかしくなっちゃうってやつ
スピーカー 1
これは呉家の先祖が
中国の唐の元宗皇帝の時代に
すごいめちゃめちゃ遡るんだけれども
1000年以上遡るんだけれども
元宗皇帝って超有名な皇帝いるじゃん
あの元宗皇帝を戒めるために
人間の儚さを表現するために
呉家の人が奥さんを殺して
その肉体が腐敗していく様子を
スピーカー 2
描こうとしたの絵巻物に
スピーカー 1
でこれは何でかっていうと
要は人間の肉体なんてこんなもんだよって
男だろうが女だろうが美人だろうがブスだろうが
子供だろうが老人だろうが
みんな死んだらこうなっちゃうんだよ
みたいなのを伝えたかったらしいのよ
元宗皇帝ってほら
陽気肥にうつつを抜かしてたでしょ
スピーカー 2
そうなの
スピーカー 1
そういう人だから
だからそういうのを戒めたいっていう意味で
多分描きたかったんだと思うんだけれども
そしたら腐敗していく様子を描きたかったのに
スピーカー 2
一気に腐敗しちゃったのよ
要は絵に描き止めるのが間に合わなかったわけね
スピーカー 1
つまり残った結果は中途半端に描いた絵と
最愛の妻を殺してしまったっていう
スピーカー 2
その2つの結果しか残んなかったわけ
スピーカー 1
でその男はすごい絶望するんだけれども
そんな中妻と織二つの女性と出会って
スピーカー 2
この女性と一緒に日本に向かうのよ
スピーカー 1
その途中でこの男の方は亡くなっちゃうの
で亡くなっちゃうんだけれども
女性との間にもう子供を授かっていて
母子は日本にそのまま上陸して
そのまま日本に住むようになったんで
もちろんその男が持っていた絵巻物も
スピーカー 2
持ったままっていう
スピーカー 1
クレっていう名前って
クレ氏ってあるじゃん
5って字
要は中国名では五何たらみたいな名前だったのが
日本に渡ってきてクレ一郎みたいな感じになった
スピーカー 2
って思ってもらえればいいかな
スピーカー 1
でこのクレ家のだから特別な血筋みたいなのが
この事件の鍵なんじゃないか
スピーカー 2
みたいなのがここまで来ると分かる
スピーカー 1
でしかもなんかこの後
一郎の出生の秘密も明かされるんだけれども
一郎の母一郎が殺害した母は
スピーカー 2
実は若林と正木の両方と付き合ってたのよ
スピーカー 1
ダブルかよみたいな
時期は多少ずれてるんだけれども
スピーカー 2
それで一郎を妊娠したの
スピーカー 1
つまりあれどっちか父親でしょみたいな
スピーカー 2
そんな感じのが今度分かるのね
スピーカー 1
でいずれにせ若林にしろ正木にしろ
一郎を心理遺伝の実験に使おうとしていた
っていうところはなんとなくあって
その一郎の母はそのことを知って
一郎を守ろうとした
だからその母親の存在が邪魔になって
殺されたんじゃないか
出生の秘密
スピーカー 2
今度はそういう推理になっていくわけよ
スピーカー 1
でも何がなんだかよく分かんなくなってきてて
もうここまで来るぞ主人公も
だから絵巻物からヒントないかな
みたいな感じで絵巻物を見てたら
絵巻物がちょうどあったからね
であって見てたら
スピーカー 2
その絵巻物に一郎の母からのメッセージが書いてあったの
スピーカー 1
メッセージの内容は
こう思う母の思いみたいなのが書いてあったんだけれども
スピーカー 2
その宛先がまさきっていう三好宛だったのよ
スピーカー 1
つまりこれは父親はまさきだろうっていうのが
ここでわかるの
ただこの時にはまさきっていうのは
あの部屋から出てっちゃってたから
急いで主人公はまさきは父親だったのかって
自分は呉一郎なのかなみたいな感じでさ
わかんないけど追いかけるの追いかけるのよ
追いかけてる間に今度頭痛がして
スピーカー 2
急に意識朦朧になっちゃうの
スピーカー 1
意識朦朧になって気づくと
あの元の教授室に戻ってたの
教授室での出来事
スピーカー 1
あの元々教授室にいたじゃん
そのまさき教授の部屋にで
それで飛び出して
なんかいろいろ駆け回っている最中に
なんか頭痛くなった意識朦朧って思って
気づいたら教授室に戻ってて
あれ元に戻っちゃったみたいな感じになるんだけれども
なんかあれおかしいぞと
さっきまで読んでた本とか
スピーカー 2
めっちゃ埃まみれじゃんみたいな
スピーカー 1
長期間これ誰も触ってなくない
さっきこれ読んでたよねみたいな
そんな感じなのに
埃まみれになってる本とかがあって
あれって思って
たまたま新聞の号外があったから
その新聞の号外を見ると
スピーカー 2
まさきの敵死体が発見されたニュースの号外なのよ
スピーカー 1
でそのまさきが死んだ日に
呉一郎が精神病棟に
開放治療場っていうのがあって
その開放治療場にいた人を
スピーカー 2
殺したり怪我させたりしたっていうのも載ってたのよ
スピーカー 1
でまさきはその事件があったことを知って
開放治療場を閉鎖して消えてって
それで自殺したっていう
スピーカー 2
そんな流れになってたの
スピーカー 1
主人公イコール呉一郎だったとしたら
要はさ自分がさっき教授室ダッシュで
まさきを追っかけてったじゃん
スピーカー 2
でそこで意識網路になったでしょ
スピーカー 1
ってことは自分がまさか
開放治療場にいた人を死傷した
スピーカー 2
に害を与えたんじゃないかみたいな風にも思うじゃん
スピーカー 1
でそれを知ってまさきが
それを呉に自殺してしまったみたいな
そういう感じにも見受けられた
スピーカー 2
なんか捉えられるじゃん
スピーカー 1
でだから主人公はなんかもう訳が分かんなくて
とにかく動揺したまま
自分の元々いた部屋に戻って
で最終的にそこでいろんな
今まで呉一郎が殺害してった人の顔が
こう浮かんでくるのよ
なんか自分のって呉一郎の母親の顔だったりとか
まさき教授の顔だったりとか
でそのまま錯乱してまた気を失って
スピーカー 2
作品は終わるっていう
作品のテーマと内容
スピーカー 1
でちなみに作品の最後も
スピーカー 2
ブーンっていう時計の音で終わるから
スピーカー 1
そうこれどういうことかっていうと
ドグラマグラっていうのが
そもそもどういう意味かっていうところが
スピーカー 2
多分ポイントになるんだけれども
スピーカー 1
ドグラマグラってね
スピーカー 2
正直意味は分かってないのよ
スピーカー 1
ただおそらくなんだけれども
胴巡りみたいなそんな意味なんじゃないのっていう
いろいろ言われてんの
なんかキリシタンバテレンの呪術の方言が
ドグラマグラって言うんだとか
あのなんか戸惑う面食らうとかっていう意味だったりとか
なんかさっき言った胴巡りみたいな意味だったりとか
っていうのがいろいろ言われてるんだけど
とにかくこの話って一言で言うとループなのよ
ループつまり
今スタートからゴールまで行ったら
ゴールじゃないんだけど
ゴールまで行ったらまたスタートに戻ってるわけよ
スピーカー 2
そんな感じのお話でしたと
スピーカー 1
こんな感じでちょっと
はーって感じの話だと思うんだけど
いかがだったでしょうか
スピーカー 2
今どういう人がどういう役割なのか
全く分かんなかった
分かんないと思うよ
もうちょっと途中で
頭の中がよく分かんなくなったね
スピーカー 1
これね本で言うとね上巻と下巻があって
だいたい300、300ぐらいだったかな
もうちょっと多かったかもしれない
なんかざっくりね
スピーカー 2
700、800ページぐらいあるのよ
スピーカー 1
全部で
ですごいボリュームもあるし
やっぱ構想10年執筆10年かかってるぐらいだから
スピーカー 2
めちゃめちゃ内容濃いのよ
スピーカー 1
全然関係ない話も多いのよ
しかもこの作品の中の
例えばまさき博士が諸国放浪した際の話とかって
スピーカー 1
そんなに重要じゃないのよ
でもまあまあ長いのよ
そういうのもっていう感じで
結構ね読んでてもね話があっち行ったり
こっち行ったりするから
スピーカー 2
なおさらわけ分かんなくなるのよ
スピーカー 1
だから読むと精神に異常をきたすみたいなことを言われちゃうんでね
スピーカー 2
っていうお話です
これがすごい人気になったんだ
スピーカー 1
これは人気だね
スピーカー 2
ああそうなんだ
スピーカー 1
小説好きな人だったら
少なくとも名前ぐらい知ってるんじゃない
そうなんだ
読んだことあるかどうかちょっと一旦置いておいて
スピーカー 2
だいたい挫折する人も多いしねこれ
スピーカー 1
俺頑張って何回も読んだけどさ
やっぱ5回ぐらい読んだけどね
いやー全然分かんないね
もうダメだこれって感じ
スピーカー 2
そう
すごいのね
なかなかどうコメントしたらいいか分かんなくて
スピーカー 1
分かんないから
まあじゃあいいんじゃない
スピーカー 2
はいじゃあということで今回はドグラマグラについてでした
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
じゃあもしよかったらこの番組の感想とかあれば
コメント本部からお待ちしております
スピーカー 1
はい何でもいいんでどしどし送ってください
よろしくお願いします
スピーカー 2
はいそれでは最後まで聞いていただいてありがとうございました
スピーカー 1
ありがとうございました
26:37

コメント

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