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2021-11-16 37:53

第44回「二・二六事件」岡田首相を襲った軍のクーデター

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1936年、武装した陸軍の青年将校らが天皇中心の軍事政権をめざしクーデーターを起こした事件。
 約1,500人の軍隊が皇居周辺の要所を占拠し、閣僚ら含め9人を殺害した。 
なぜこの事件が引き起こされ、そして実際の中身はどうだったのか。。
今回はその中でも、当時の首相岡田啓介がいる首相官邸を襲撃した内容を話しています。
00:04
信念や価値観を犠牲にして成功しても、それは本当の勝利とは言えない。
始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
なんかそれ聞いたことあんな。
あ、ある?
なんか聞いたことある気はする。
これはあの、ミャンマーのアンサン・スーチさんの言葉です。
あー、だから知ってんのか。
あ、そうそうそうそう。これさ、今、ミャンマーってさ、軍がクーデターを起こして、まあ大変なことになってるじゃん。
これさ、思ったんだけどさ、うちらの世代とか、まあもっと若い人たちとかと、
そのさらにこう、なんだろう、ただまあ戦争を経験しているような、もっと上の世代の人とはさ、捉え方ちょっと違うんじゃないかなと思って。
そうそう、だってかつて日本はやっぱりそういう軍国主義っていうような時代もあったわけじゃん。
まあ、というのでね、なんでこの最初に読んだかっていうと、
今回のテーマが226事件なんです。
お、226事件ですか。
はい。
なんかちょっとさっきのミャンマーの話とかぶってくるね、結構。
そうそうそうそう。かつて日本も全く同じっていうわけではないけれども、
あの重なる部分がこの事件にしてもあるかなと思って。
うん。
まあということで、この226事件とは、これはあの1936年に武装した陸軍の青年少子らが、
天皇中心の軍事政権を目指して空出たを起こしたんだよね。
うん。
で、あのその当時の閣僚ら含め9人を殺害した事件なんだけれども、
うん。
じゃあまずね、ちょっと時代背景を説明したいと思うんだけれども、
うん。
日本ってまあ明治に入って、まあ近代に入って、あの日清戦争だったり日露戦争にまあ勝利して、
うん。
世界のこう列強に肩を並べるほどにまあなってきたっていう、
まあそれってさ、まあこう軍があってここまで来たっていう思いが国民もあったしさ、
軍の関係者にももちろんそれが強くあったんだよね。
うん。
そうそう。ただ、世界の流れって軍を縮小しようという流れもあったんだよね。
うん。
これやっぱり軍って、あの軍艦だったり維持するのにお金がかかるから、
うん。
で、それであの海軍軍縮条約だったりとかで、あのまあ軍の予算がまあ制限されていくっていうことにも、
その軍の関係者というのは不満を持っていた時期でもある。
うん。
そうそう。で、一方、あの226事件前の国民の暮らしっていうのは、
うん。
世界恐慌の煽りを受けて、生活の苦しい人たちが日本中にいたんだよね。
うん。
特に農家とかも暮らしていけなくて身売りする人だったりもいたりとか、
うん。
そういうまあ社会の貧困の問題を引き起こしている。
03:02
で、この現況っていうのは政党政治にあるんじゃないかって、あの一部の人は考えたんだよね。
うん。
で、これからはこの軍中心の内閣を作って、国の仕組みを変えなければいけないって思った人たちが、
軍の内部にいたっていうことだね。
あー。
そうそう。で、この思想の中に、あのよく出てくるのが北一喜っていう人、
うん。
なんだけども、この人、1923年に発行した、あの本があって、
うん。
これが日本改造法案大綱っていうんだけども、
うん。
これ、あの、226事件を起こした人たちもそうなんだけど、この政府に不満がある人たちの証拠たちが、
密かにこう回し読みするような、結構愛読されてた本らしくて、
うん。
で、これ、中身ってまあ、国を変えるには空出た文字さないとか、
その軍人を基盤とするこう内閣を作って国民を救済するんだっていうような、まあそういうことも書かれてたりするんだけど、
うん。
ま、直接ね、今回226事件とこの北一喜っていうのは直接絡んではないんだよね。
ただ226事件の後、この人殺されちゃうんだけどね。
うん。
っていうのはあるんだけど、まあ、で、それでね、ちょっと続くんだけど、1932年に、あの515事件っていうのがあったんだよね。
こっちの方が有名だよね、なんか。
あ、515の方が全然有名だね。
これが海軍商工とか陸軍師官学校の生徒9名で首相官邸に押し入って、当時の首相の犬貝強氏を射殺したっていう事件だね。
うん。
そうそう。これはまあ、もちろん教科書にもよく聞くよね。
あれだよね、なんか話せば分かるっつって、問答無用で殺しちゃったやつだよね、確かこれって。
そうそうそうそう。
嘘って感じだけどね。
で、これによってさ、軍の影響力っていうのはさらに強くなっていくんだよね。
うん。
で、それまでしばらく軍の関係者の首相ではなかったんだよ。
それがこの515事件の後、斉藤誠内閣っていう海軍出身の首相が出てきて、その次に岡田圭介内閣。
うん。
これどっちも海軍出身なんだよね。
うん。
で、これで軍が影響力を強めてきてるんだけども、これ陸軍ではないんだよね。
うん。
そうそう。で、この時陸軍っていうのは派閥があって、内部でよく言われる行動派と統制派っていうのがあって、
どちらも軍中心の政権を作りたいっていう、既存の国家を変えたいっていうのは一緒なんだけれども、
行動派っていうのは天皇に絶対的な力を持ってもらって、天皇中心の国を作りたい。
で、それには武力改革も実さないような、どっちかっていうと青年症、若い人たちが多かったんだよね。
うん。
で、一方統制派って言われる人たちがいて、
06:01
うん。
軍の統制を重視して、なおかつ政府とか財政界に接近しながら非合法な武力改革ではなくて、
合法的に軍事政権を作りたいっていうような、これは割と位が高い中堅の人たちが多かったんだよね。
うん。
こんな風に陸軍の内部でも行動派と統制派っていうのがいたんだけど、
1935年に藍沢事件っていうのが起こって、
うん。
これ、行動派青年症候にある意味共感していた藍沢三郎っていう陸軍の中佐がいて、
うん。
この人が統制派の永田哲三を陸軍省の中で殺した事件なんだよね。
うん。
ここでちょっと行動派と統制派の対立っていうようなが表に出てくるんだよね。
うん。
この翌年に起こったのが1936年の226事件なんでね。
うん。
これ、昭和一新とか言われるけれども、
うん。
行動派のスローガンって明治一新の尊能上位の、上位はないけど尊能の思想に似てるよね、本当に。
あー。
って思って。
そうだよね。
うん。
で、これまずね、規模なんだけれども、226事件っていうのは515事件に比べてもだいぶ大きな人数が関わっていて、
うん。
約1500人のもう完全武装した陸軍の一部の青年症候たちが起こしたクーデターなんでね。
うん。
そう、こんなにいたんだと思って俺。
そうだよね。
そうそうそうそう。
でもこの青年症候って本当に、例えば新兵とか新人の兵士たちとかが多かったんでね。
うん。
それを指揮するのも20代の症候だったりとか。
うん。
でね、これどのぐらいの武装だったのかっていうと、
うん。
機関銃とかかなり持ってたり、あと催眠ガス、
うん。
あと暴毒マスクとか、
うん。
もちろん軍刀とか刀銃っていうのも持っていて、
うん。
これで公共周辺の要所、各所を占拠したんだよね。
うん。
そう、そこは首相官邸だったりとか、陸上とか自重庁官邸とか、あと警視庁もなんだよね。
うん。
あと大蔵大臣の住まいとか、
うん。
占拠して殺されちゃった人もいるっていう。
うん。
で、今回はね、ちょっと226事件なんだけれども、
うん。
もう少しね、ちょっと中を踏み入ってみたいと思ったので、
うん。
首相官邸を襲撃した226事件についてちょっと話したいと思います。
おー。
で、これってさ、武装した陸軍の生命将校が首相官邸に襲撃したのは約300名って言われてる。
09:01
300名って多いよね、でも。
そうそう。だから1500人がそれぞれいろいろ配置があって分かれたんだよね。
うん。
目的は、当時の首相の岡田首相をもう殺害すること。
うん。
そう。だけどこれさ、結局岡田首相ってさ、生き残ったんだよね。
うん。
このさ、普通に考えてさ、約300名が首相官邸を襲撃して、しかも完全武装で行ってるのになぜか生き残ったっていう事件なんだけれども。
うん。
長室も知ってるか、これは。
まあ、結末は知ってるよ、さすがに。
そうそう。具体的なことってあんまり多分ないと思うから、ちょっと今回はそれを語りたくて。
これ、歩兵第一連隊っていう連隊が多く首相官邸を襲ったんだけども、朝のもう4時に歩兵第一連隊がいきなり緊急で召集されたの。
で、300名下士官兵が完全武装で実弾を受け取ったりとかして、だから指揮をしていた人以外の多くの人たちは何で召集されたかもよく分かってない状況なんだよね。
うん。
で、ここでさ、ちょっと疑問に思うのがさ、そんな簡単に軍隊が動かせるのっていうとこなんだけど、これね、終盤指令っていうものがあって、各隊には連隊長っていうのがいるんだけれども、これさ、起きたのが朝の4時なわけじゃん。
うん。
ただ連隊長が不在なんだよね。家にもう帰っちゃってる状態なの。
あー、なるほど。
そうすると、その夜間のとか早朝の連隊長の権限を行使できる人っていうのは、終盤指令って言って、あの代わりバンコにこの人が今日のその連隊長の代行みたいな形で、その時の権限が行使できるっていうことなんだよね。
うん。
で、歩兵第一連隊も空出たこれ起こった時っていうのは、空出たこう実行するメンバーが終盤指令になった時に起こってんの。
あー、なるほど。
そうそう。だから、まあそれでもう本当に下司官の兵はさ、従うしかないわけじゃん。
うん。
で、これで4時50分に首相官邸に到着して、で、もう警備してた警察官っていうのはもちろんいるわけよ。
うん。
首相官邸にも。で、これね、訓練だと思ったんだって最初。
うん。
何故かっていうと、あの2月11日にも同じ経路をね、これ旅行練習してるんでね。
あー。
だからね、割と結構ね、しっかりね、これ計画されてたんでね。
うん。
で、これね、他の占拠する場所と合わせて、朝の5時に一斉に襲撃するっていうことで、まあ5時に襲撃しに行ったんでね。
うん。
そう、できない門をこう、4時登って首相官邸に突入して。
うん。
ただ、首相官邸を守る警察官っていうのは、まあ3、40名ぐらいなの。
12:02
うん。
いたって言われるんだけど、だけど、拳銃しか持ってないのよ。持ってたとしても。
うん。
それがあの、機関銃とかさ、あの相当な武装してきてるわけよ。
うん。しかも300名ね。
300名ね。
ふふふ。
そうそう。だからもう正直、一斉に占拠されたんだよね。
うん。
そうそう。で、あのこれ官邸のね、非常ベルがこう緊急事態ってなると、
うん。
警視庁のあの特別隊っていうのが、2台あのトラックでね、約ね80名ぐらいって言われてるんだけど駆けつけたんだよね、当時も。
うん。
だけど、駆けつけたトラックに対して機関銃で持って待ち構えられてたんだって。
うん。
で、その群を見てもう何もできずに、武装解除されて追い返されたんだって。
まあそりゃそうだよね。
そうそう。まあこれがね、軍の力っていうのを恐ろしいなって感じる事件だけど、
うん。
で、この首相官邸の中に入って、まあ岡田首相を探し回るわけなんだけど、
うん。
岡田首相ってあの寝室で寝てたとこに、まあ非常ベルで起こされて、
うん。
そこでね、司書官をしてた松尾大佐っていうのも同じくね、首相官邸にいたんだよね。
うん。
あと数名の警察がその首相官邸の中にいたんだけど、
うん。
で、このいたメンバーで逃げるというか、まあ首相を匿うように、
まあ首相はね浴室にこう身を潜めたんだけれども、
うん。
で、その間にも護衛の警察がこう入ってくる反乱軍というか軍に対して撃ち合って亡くなっちゃったりとかしてるんだけども、
うん。
で、浴室に身を潜めてもう見つかるっていうところで、中庭から岡田首相を見つけたっていう声がしたんだよね。
うん。
で、これが軍が中庭に集まるんだけども、そこで岡田首相ではなくて、秘書をしてた松尾大佐が木に隠れてたわけ。
うん。
で、岡田首相かっていうふうに問いかけられたときに、いかにも岡田首相であるっていうふうに答えて、
うん。
これね、うての号令で下士官2人から撃たれたらしいんだけども、
うん。
で、この松尾大佐っていうのは撃たれるときも天皇陛下万歳って言って、
うん。
で、これで撃たれて亡くなっちゃったんだよね。
うん。
そうそう。なんかこのときにも天皇陛下やっぱ万歳なんだと思ってね。
まあそうだよね。
うん。なんかやっぱ当時のなんかそこはちょっとわからないね、うちらには。
ちょっとわかんない感覚だよね、そこは本当に。
そうそうそうそう。で、ここの中で松尾大佐っていうのは岡田首相の身代わりになるというか盾になるっていうのは決意してたんだと思うんだよね。
うん。
で、反乱軍っていうのは岡田首相が寝てた寝室にこの松尾大佐の死体を運んだんだよね。
うん。
もちろんさ、これが松尾大佐だとは思ってないからね。
うん。
岡田首相だと思ってその寝床に運んだわけ。
うん。
15:00
そこで肖像画があったんだよ、その寝室に。
うん。
これドイツ人画家のエルンストが描いた肖像画があって、
うん。
絵なんだよね。
この絵と岡田首相だと思ってる死体を見比べて、
うん。
これは岡田首相だっていうふうに判断したらしいんだよ。
これさ、なんで間違えたと思うかな。
いや、似てたとかではないんだ。
あのね、そうなの。偶然にも似てたの。
あ、そうなんだ。
これね、二人で並んでる写真とかあるのよ。
うん。
見たんだけど、いや似てるなと思った。正直。
まあまあ、それもあるんだけれども、
これさ、松尾大佐っていうのはそもそも退役した陸軍の大佐だったの。
うん。
で、これ義理の弟なんだよ、岡田総理の。
あ、そうなの。
うん。だけど血は繋がってないから。
岡田総理の妹と結婚してるの。
うん。
で、たまたまその似てるというか、半分白髪の頭髪で髪型といいぱっと見ほんと似てんのよ。
あ、そうなんだ。
で、あとね、年齢が近いっていうのが一番の多分ポイントだったと思うんだけど、
松尾大佐っていうのは当時64歳だった。
で、岡田首相っていうのは68歳で、
この軍もまさか首相官邸に同じ年配の男性がいるって思ってなかったんだよね。
しかも寝巻き姿で二人ともいるわけだから、
これって松尾って岡田首相から見たら義理の弟なんだけど、
そういうのもあって、自らね、総理大臣の秘書官を名乗り出たんだよね。
だからね、給料は無給で働いてたって言われてる。
へー。
だから自分で彼のために働きたいっていうふうに思ってやったんだと思うんだよね。
で、たまたまこの226事件の前日に福井県から帰ってきたんだよね。
偶然というか悲劇というか、何とも言えないんだけど、
これさ、当時さ、白黒写真の時代だし、テレビもなかったのよ。
で、今みたいにさ、毎日のようにさ、テレビで首相がさ、写ってたりするじゃん。
そういう時代じゃないからさ。
あー、なるほどね。
首相の顔を鮮明に記憶してる人って少なかったんだよね。
そういう時代っていうのもあるんだよね。
で、この反乱軍を指揮してた栗原中尉っていうのが岡田首相っていうふうに断定して、
下士官もそれに従うというか。
ただね、この下士官の中にもこれ人違いじゃないかっていうのを
うすうす気づいてた人もいたって言われてるの。
あー。
そうそう、それも直接見る機会が、何だろう、軍の上層部の人だから、
岡田首相っていうのも海軍だけどね。
公の場でいることがあったから。
でもね、そもそも松尾大佐と岡田首相って身長が違うのよ。
18:00
あ、そうなの?
松尾大佐の方がね、結構背が高くて。
だから、岡田首相の布団に寝かされたわけだね。
その時に気づいてる人は足が出てるんだよ。
だからそういうのも冷静に見るとね、ちょっと違和感があるとこなんだけど。
ただもう松尾大佐が岡田首相だと勘違いしてるから、
反乱軍はそれが目的だったから首相官邸内から一気に引き上げたのね。
その中からね。
その周りは包囲したままなんだけど。
岡田首相っていうのは翌日から間一髪で生き延びて、
自分の寝床に行って松尾大佐の紛れの弟が亡くなってるのを見て、
その悲しみとともに廊下を歩いてたら、
女中っていうそこで働いてる女性の2人に会うんだよね。
これが起点が聞くというか、女中部屋の押入れに隠れるよう促されて、
岡田首相っていうのは押入れに隠れたんだよね。
起点が佐久っていう1人の女中の人がいて、
松尾大佐の部屋に行ってね、その時に布団もすぐに片付けたんだよね。
要は布団が別の部屋だったんだけど、
2つあるっていうのはちょっとおかしいじゃん。
なるほど。
そうそう。後々それも見つかったら何か問題になるって思ったんだと思うし、
首相官邸とちょっと離れた場所の建物に秘書官もいたのね。
これが佐久光と福田っていう2人の秘書官なんだけど、
この2人の活躍もあったんだけど、
反乱軍に秘書官邸が占拠された後に、
せめて遺体だけでも見せてほしいって言って中に入れてもらったんだよ、特別に。
そこで秘書官たちが死体を見せられたんだけども、
これがもちろん岡田首相じゃないことにびっくりしたわけ。
じゃあ岡田首相ってどこにいるんだろうっていう時に、
ちょっと歩いてた時に、その女中部屋を通った時に、
不自然にふすまの前で動かない女中が2人いるのに。
そこでちょっと勘づいたんだろうね。
佐久水秘書官っていうのも、その女中の佐久っていう人に、
怪我はなかったかっていうふうに声かけた。
そしたら、はい、お怪我はございませんっていうふうに答えたんだよね。
これで何か気づいたっていう。
わかる?これ。
何だろうね、異心伝心じゃないけどさ。
そうそう、お怪我っていう、要はおをつけてるんだよね。
この女中ってすごく厳しく言葉遣いもしつけられてたから、
自分に対して絶対におっていうのはつけないのよ。
で、そこで岡田首相が生きてるってことを確信したんだってね。
って言ってたけど、あと憲兵の活躍っていうのもあるの。
憲兵っていうのは軍の治安維持をするような、軍の内部の警察みたいな。
21:02
会社で言えば、監査する部署みたいなね。
要はちょっと厄介者というか、目の上の炭鉱部的な扱いを受けるときもあるらしいんだけど、
この憲兵が首相官邸内に入ったんだよね。
1人の憲兵が女中部を通ったときに同じように、
何かここ不自然に女中がいて、おかしいなっていうことに気づくわけ。
そこで襖を開けたら、やっぱり岡田首相がいたんだよね。
だけど憲兵っていうのは、岡田首相を助ける方に救出に奮闘したの。
これさ、思うのがさ、本当に都合よく反乱軍の軍に見つからなかったのかっていうところなんだけど、
後々岡田首相の証言だと、2人ぐらいの下士官兵に襖を開けられて顔を見られたらしいんだよね。
ただそのまま締めたらしい。
ここからも分かるように、やっぱり下士官兵とか若い兵っていうのは、
必ずしもクーデターを起こしたいって思って来てるわけじゃないんだよね。
っていう状況が感じられるかなっていう。
そうだよね。
でも岡田首相化したら進挙すごかったと思わない?これ。
だってね、開けて打たれて終わりかもしれないからね。
しかも見られてさ、これが味方なのか敵なのかも分かんないんじゃん。結局。
憲兵も敵なのか味方かも分かんないしさ。
そうそう。でも開けて、岡田ですって言うわけ。
で、また開けられて、岡田です。
なんやねん。
いやいや、すごい怖いだろうなと思っちゃって。
で、この福田と坂水秘書官と憲兵による救出作戦が始まるんだけども、
これどんなふうにしたかっていうと、もちろん徹底的に軍が占拠してるんで、
標高突破で岡田首相と連れて逃げるっていうことは難しかったわけ。
で、そこで考えたのが、岡田首相に最後のお別れを関係者を呼んで首相官邸で行おうっていうふうにしたの。
異問客を呼んでさ、追悼しようというか。
それはね、反乱軍の方も10名ぐらいだったらいいっていうふうに許可が出た。
で、この異問客を呼んで土作戦に紛れて岡田首相を逃がすっていう、これは救出の作戦なんだけども、
そのためには岡田首相と同じような年齢層、60歳前後の方の男性ばかり呼んだんだよね。
これもほんとすごいなと思って。
まあね、気を隠すならみたいな、ほんとそのレベルの話になるけどね。
そうそうそうそう。でも異問者って訪れる人には何の真実も伝えなかったの。
伝えるとさ、よそよそしくなっちゃうじゃん、行動が。
っていうのもあって、だから何も知らないまま松尾大佐が遺体のある寝室に通されたの。
24:04
ただ顔は隠してて、近くに行っちゃいけないっていう制限をつけて、顔を見ることなくしてたの。
で、そこで入った途端に、死体を目の前にして体調を崩したっていう想定で、
急病人だって言って、岡田首相の両脇を抱えて、異問者がね、乗ってきた自動車の1台で、
岡田首相は秘書官と一緒にね、首相官邸から出れたんだよね。
こういうまあ救出劇なんでね。
偶然にもね、逃げる時にその用意された靴が松尾大佐の靴だった。
で、このサイズが大きくてうまく歩けなかったのが、またすごく病人らしい感じになったらしいんだよね。
なんかこう、ふらついちゃうみたいなところかな。
福田首相官がもともとその信仰のある新庄寺っていうところに、岡田首相っていうのは避難したんでね。
その後知り合いの家とかに1回もう1回移って避難とかもしてるんだけど、
たださ、これでめでたしじゃないわけよ。
身代わりになった人が亡くなってるわけだから。
警察官もそうだけれども。
この遺体ってさ、226でここまで語られないと思うんだけど、
首相官邸からさ、棺に入れられて自宅の岡田家に送られたんだよね。
まだ選挙されてる状態でね。
もう遺体だけは岡田家に送っていくことになって、
当時のその棺っていうのは今みたいに覗き窓がないのよ。
それもあって、誰にも中を覗かれずに運べたっていうのはあった。
それは岡田家についても、その親族も中を開けずに見ることができなかった。
それはでもちょっと批判というかさ、
もちろん見たいし、ただあとそのまま放っておくとさ、処置もしないと腐敗しちゃうから、
処置だけはせめてしてほしいっていう依頼があって、
で、その事情を知っている秘書官は、もう苦肉の策で羊の外側から大量のドライアイスで冷やしたんだよね。
これをするからもう勘弁してくれっていうような、ちょっと不審な感じになってるんだけどかなり。
でね、これね、官王家の周りに遺族ね、岡田家とか松尾家っていうのは集まったの。
松尾家ももちろん義理の弟っていうその関係だからね。
で、当然その松尾家の方はさ、松尾大佐はどうなったのかっていうのは気になってるわけよ。
一緒に首相官邸にいたっていうのは知ってたから。
ただ目の前にいるのは岡田将軍が亡くなったっていう事実だけで、
その空間にいた坂水秘書官っていうのが、もう耐えられなくなって、
そのある一室に病気を呼んで、そこで初めて真実を話した。
27:02
後にね、この坂水秘書官ってこの時のこの空気を生涯忘れないって風に語ってるんだよね。
それは多分相当だったと思うよ。
まあそうだよね。
だって入れ替わっちゃうんだからね、亡くなってる人がさ、自分たちが思ってる。
松尾大佐の妻ってでもこれを聞かされた時に、
主人もお役に立ったとすれば結構なことですって言って、
これ涙一つ見せずに語ったって言われてるんだよね。
おそらくね、気づいてたんじゃないかなって言われてるんだけど。
妻の勘というかね。
まあドライアイスをね、くにくの柵でさ、外側からやるぐらいだからね。
なんか怪しいってのはあったんだろうね、やっぱり。
うーん、そうそうそうそう。
これさ、もうやけにさ、まださ、226事件ってしばらく選挙されてたからさ、
26日か29日までかぐらいは。
だからそのすぐには言えなかったんだよね。
で初めてその2月29日になって、午後5時ごろかな。
これは首相ではなくて松尾大佐の遺体っていうのが公に発表された。
うーん。
そうそうそうそう。
でこの何だろう、福田、坂水、2人の秘書官とか、
憲兵3人いるんだけど、あと2人の女中科の活躍によって、
この岡田首相っていうのは奇跡的にも生き延びたっていう。
うーん。
ただこの経緯ってね、しばらくは一般に発表されなかったんだって。
あーそうなんだ。
うん、それ発表されちゃうとこの人たちがまたその反乱軍というか思想を持った人たちに狙われちゃうんじゃないかっていうのもあったし。
あーなるほどね。
そう身の安全をね、気にして。
でこれでさ、岡田首相っていうのは内閣総理大臣として一時的に復帰するんだけども、
すぐにもう解散せざるを得なくなって、その後広田後期内閣っていうのが誕生するんだよね。
まあこういう経緯なんだけれども、今回はね、次回そのこれ226事件その後どうなったんだよっていうとこがあると思うんで、
ちゃんとその結末まで一体どうやってそのクーデターが抑えられたのかとか、
もう一つのねちょっとエピソードとかも踏まえて話したいなって思います。
はい。
どうでしょうか。
そうだね、226事件自体は有名じゃん。多分名前ぐらいみんな知っててさ、
なんとなくの結末もさ、結末っていうかどういう内容かも大体の人は知ってるわけじゃん、軍部クーデターだっつーのは。
あーそうだね。
やっぱさ、その細かな部分俺別にそんなね、軍部クーデターが何百人単位でやってるなんて思ってなかったからさ。
あー。
300人で首相官典いかれたらそれは誰も勝てねーわなっていう軍がさ。
そうだよね。
でそれで、やっぱその首相が助かったっつーのは知ってたけどさ、でもなんつーの身代わりがいて身代わりが死んじゃってとかさ、
首相を助けるためにこう結構暗躍した人たちがいるっていう事実はやっぱ知らなかったからさ。
30:03
うーん。
なんかそういう結果だけを知ってることがさやっぱ歴史のさ、面白さではないわけじゃんそれって。
別に結果だけ知ったってさ、答え見てるようなもんだからさ、その戦っていうかな。
まあそういうエピソード的なのをちょっと知れたのはすごく面白かったなって思う。
ありがとう。
まあここまでね、絶対その授業とかねやらないからね。
やんないでしょ。
これ一つ一つやったらね、尺がなくなっちゃうね学校の。
ほんとだよ、だって一元終わっちゃうじゃん。
確かに。
226事件で一元終わるなんて聞いたことねーよ。
しかもこれまだ結末まで行ってないからね。
ね、次回に続くでしょ。
いやでも次回もね、ぜひね、ちょっとね、結構重要なところをやるのでぜひ聞いてほしいなっていう。
いやもうちょっと楽しみですね。
リクラウドの皆さんもきっとそう思ってくれてるでしょう。
いやいや、ただまあ226事件ってさ、まあ自分は考えたけどさ、
俺って決してさ、その美化すべきではないよね、この事件は。
いやまあ美化はしないよね。
51号もそうだけどさ、結局のところは単なるクーデターだからね。
そうそう、どんな大義名分とかあってもさ、
人を殺すってことがまず目的にある時点でさ、
なんかそれはちょっと違うなって思っちゃうね。
だって結局武力で制圧してるだけだからね、
力でねじ伏せちゃおうっていう考えなわけじゃん、クーデター自体。
そうだね。
テロだよね。今風に言うとテロじゃん、それって。
テロをさ、だから美化しちゃうっていうか肯定しちゃった時点で、
やっぱりそれはね、時代にそぐわないよ、少なくとも今の時代で考えると。
まあ今だったらなおさらだね。
うん。
まあそんな感じで今回は首相官邸を襲撃した226事件について話しました。
はい。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
はい、じゃあということでまたコメントをいただいてますので、
いくつか読みたいと思います。
ぜひお願いします。
はい、これはですね佐藤さんからいただきました。
はい。
最近Spotifyから知って楽しく拝聴しています。
お二人のゆるいトークは近代史というどうしても触れなくては語れないデリケートな部分を中和してくれていると思います。
中学生の息子にもたまに聞かせています。
更新を楽しみにしてますので頑張ってくださいっていただきました。
なんか嬉しいですね、そうやって。
ね、嬉しいね。
普通だったら自分だけで終わっちゃうところ、子供にまで聞かせるってあたりがちょっと熱を感じるというか。
大丈夫なのかこれって思っちゃうけど。
一応大丈夫だから聞かせてくれてるんでしょ。
嬉しい限りですね。近代史というどうしても触れなくては語れないデリケートな部分って確かに自分たちもやっててさ、そう思うことってあるよね。
33:02
まあ日本という国で生活してる上でさ、やっぱり日本にとって避けては通れない歴史っていうのは近代史にあってさ。
でもさ、それって全然いい歴史じゃないわけじゃん。はっきり言って。要は戦争でボロボロに負けたっていう歴史なわけじゃん。最終的には。
そうだね。
でもやっぱそこをさ、じゃあなんでそうなってしまったのかっていう部分まで掘り下げてっていうところはさ、ちょっと痛いところ疲れるっていうようなことかもしれないけれども。
そのちょっと触れたくないな、ちょっと触りたくないなってところをなんか俺らのこのね、ゆるいつもりもないんだけど、ゆるいトークでちょっとこう和ませながら聞いてくれてるんだったらすごい嬉しいなっていう限りですね。
そうだね。気軽に聞いてほしいですね。
まあそうだね。平田役で言うとそんなに重々しくしゃべるつもりもないからさ。楽しく聞いてもらえるのが一番かなと思ってます。
はい。続きましてコメント読みたいと思います。
はい。ニックネームたこすけさんからいただきました。
はい。こんにちは。カナダで靴職に見習いをしているたこすけと申します。
いつも仕事中楽しく拝聴しております。ありがとうございます。
日本では横浜に住んでおりましたので、横浜のシリーズは特に楽しく聞いております。
お二人が美味しいランチを召し上がっていたジャノメ屋さんへは合コンで行ったことがあり、美味しかったけど会費めちゃくちゃ高かったことを思い出し懐かしく思いました。
これからもゆるい感じのポッドキャスト応援しています。
っていただきました。
なんかうちらってあれなのかな。ゆるい感じに思われてるかな。
いやいやそこそこ突っ込まなくていいよ。
その前のコメントもそうだったから。
確かに俺も思ったけど、逆にそう思ってもらった方が嬉しいな。
なんかちょっとこう真面目にさっきカッチリやってるっていうよりは楽しく聞いてもらえてる方が嬉しいよね確かに。
そうだね。でもこの人さちょっといろいろすごい逆に聞きたいなっていうのもあって。
俺もすげー突っ込みたいところいっぱいあるんだけどさちょっともういろいろあるからさちょっとあんまり突っ込んでもあれだけどさちょっと一個。
じゃのメアって合コンできんのってかあそこ。
そっちそこ?そこか確かにね。
いや俺らほら実は行ってさ食べてるじゃんでさえあそこで合コンしたんです逆にすげーなってちょっと思っちゃったよ。
あのね確かねちょっと雑誌機みたいなとこあんの奥に。
あー個室的な?
うん。
なんか合コンっていう感じの店じゃないからさなんかすげーなって単純に思ったんだけど。
いやだから。
だって牛鍋屋だよね一応。
買い費がすごい高かったって言ってるけどやっぱ相当高いと思うこれ。
いやだよねだって俺らそもそもね高いから昼に行ってんだもんね。
いやすごいよね。
うん。
いやなんかそれもそうなんだけどあとカナダで靴職人見習いをしてるってこれすごくない?
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なんでカナダなのかな?なんかいろいろまあ突っ込んだらキリがないんだけどさ。
いやでも。
すげーな。
カナダから聞いてくれてるってことでしょ?
うん。
いやぜひねじゃあ次回はそのカナダ編ということで番外編したい。
大人の近代史は日本だぜっていう。
いやでもなんかすごいななんか頑張ってほしいですね。
日本にいるよりも相当今しかもコロナの中さすごい大変だと思うんだよね。
遠い場所でも頑張ってください。
うん応援してます。
はいぜひぜひということでありがとうございました。
はいありがとうございました。
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