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スピーカー 2
だから税金をなくして失業もなくして戦争もなくすっていう三無主義、まあ三有主義でもいいんだけれども、を掲げてまあ国家転覆、新政府樹立を目指したっていうのが、まあすごいもうざっくりとしたこの三有事件の構想なわけよ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、なんでそもそもさ、三無無しで有って読んでるかってところなんだけど、これさ、老子ってあの中国、昔の中国にいた人なんだけれども、老子の言葉に、まあ老子の言葉っていうか、老子の言葉の中から解釈されて、無は有に転じるって言葉があるのよ。
その、要は無は有になるっていうことだから、三無って書いて三有って読ませようっていう感じにしたわけよ。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
そう、だから深い意味が一応あるのよ。で、これさ、実は1970年に三島幸男がさ、まあ近隔地でやったよね俺が、あの三島幸男がさ、あの三島事件を起こすんだよね、いわゆる、あの切腹事件ね。
はい。
で、これに結構影響を与えたとも言われてるんだよね、この三有事件って。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
そう、まあ三島幸男は憲法9条を改正するために自衛隊にこう、まあ自衛隊のところでさ、呼びかけてそのまま活腹自殺をしたんだけれども、まあそういう思想にちょっと影響を与えたとも言われてるんだよ。
うん。
だからどっちかっていうと、あの三有事件自体の有名さよりは、どちらかというとその三島事件であったり、あの破謀法だったりっていうところで有名なんだよね、この事件。
だから、普通に歴史を学んでたりとか、なんかそういうジジイが詳しい人とかだ、ぐらいだともしかしたら知らないかもしれないっていう事件。
スピーカー 1
ああ、はい。
スピーカー 2
で、ちょっと三無主義、さっき言ったあの無税、無失業、無戦争っていうものをちょっと、もうちょっと深掘りしていきたいんだけれども。
うん。
これ、無税ってさ、良くない?
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
うん、税金なくすんだよ。いいじゃん。ただ、じゃあ無税にしてさ、政府が成り立つかって言ったらさ、どう思う?
スピーカー 1
それ難しいよね。
スピーカー 2
まあ難しいよね、普通に考えて。やっぱり。で、一応どういう感じで考えてたかっていうと、まず段階的にこれ無税にしようと思ってたわけね。
うん。
お金持ち以外、まあちょっとお金持ちっていう括りにしちゃうけど、お金持ち以外は、まず即無税にするのよ。
うん。
だから、俺は無税、小片郎は残念、ちょっとまだ税金かかりますっていう状態にまず一回するの。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
そう。で、段々段々お金持ち、まあ小片郎も無税の対象にしていこうっていう、だから段階的に税金を減らしていこうっていう感じの無税だったわけ、まず前提としてね。
うん。
で、その財源じゃどうするのって話なんだけれども、いわゆる日本の政府が持っている国有財産っていうものを担保にしようと。
うん。
で、その担保にした国有財産でお金を調達して、そのお金を貸すことで、金利差で税金の代わりにしていこうっていうような構想が一応あったのね。
はい。
そう。プラス、まあ無駄遣い。無駄な公共事業をやっていたりとか、まあなんか裏金とかでもいいけどさ、なんかそういうとにかく無駄っていうものをなくして、その失業者をこうなくすためのなんか政策っていうのをやっていくことで、次に繋がるけど無失業っていうものにもこう反映させていくっていうような政策を取ろうとしてたのね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
まあこれはさ、もうわかると思うけど結構厳しいんだよね、正直。絵に描いた餅。
スピーカー 1
ね、そうだね。
スピーカー 2
うん、なんだよね。で、えっとじゃあ次、無失業の方に行くけど、無失業っていうのはもうこれはね、もうすごい単純で、なんかとにかく当時の日本、まあ今もそうなんだけれども、無駄が多いんだよ。
うん。
だからとにかく合理化合理化を進めることによって各種政策をやりやすくして公共事業、例えばなんかいらないところにお金を回すんじゃなくて、失業者をなくすためのなんか公共事業とかを増やしていくことで無失業を完成させようとしてたんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
まあこれは一理はあるけれども、まあなんかこれもね、具体策がちょっと弱かったんだよね。
うん。
あと最後の無戦争。これ、なんかね、これがね俺はね、うーんって思ったんだけど、指導軍人のみにするらしいのよ。
スピーカー 1
指導軍人?
スピーカー 2
あの指導ってティーチャーってことね、先生ってこと。
スピーカー 1
ああ、うんうん。
スピーカー 2
で、要は有事の際は国民が兵隊になるみたいな、多分そういう想定なんだけど。だからとにかく軍隊をなくす、で、指導軍人は残して、いざとなったらその指導軍人が指導して戦おうみたいな、そういう考え。だから無戦争っていうよりはなんだろうね、無軍備、ちょっとなんか言い方があれだけど、に近いのかなとは思った。
スピーカー 1
ああ、はい。
スピーカー 2
で、この三無主義、三有主義でもいいんだけれどもは、結局さ、さっきも言ったけど、絵に描いた持ちすぎて、なんて言うんだろうね、ちょっとこう、うさぐくさいじゃん正直。こんなの掲げてたって。え、それ本当にできんの?みたいな。