1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #221「たけくらべ」類まれな樋..
2025-09-30 23:04

#221「たけくらべ」類まれな樋口一葉の描写力

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奇跡の14か月と呼ばれる期間で多くの作品を残した樋口一葉の代表作と言えるのが『たけくらべ』です。

女性作家独特の視点と短歌を学んでいた一葉だからできる表現力や描写力に注目してぜひ読んでほしい作品です。


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<過去の関連回>

#219「樋口一葉」お札になった早世の女流作家

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サマリー

このエピソードでは、樋口一葉の代表作『竹比べ』について詳しく解説されています。作品に登場するキャラクターの特徴や物語の背景が説明されており、とりわけ14歳の少女緑と僧侶の息子新娘との関係が描かれています。彼らの心理描写が作品の魅力となっています。また、『竹比べ』では登場人物緑の成長と苦悩が取り上げられ、彼女が優女になる道を歩み始める過程での感情や周囲の人々との関係が物語を進めています。曖昧な結末が印象に残ります。樋口一葉の小説「竹比べ」は、深く理解するために何度も読み返すことが重要だとされています。このエピソードでは、一葉の作品に対する深い解釈や、タイトルの意味についても考察されています。

樋口一葉の文学的影響
スピーカー 1
この話は、読んでしまって知っている、だけどもう一度読みたい。
始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。
何でしょう?それ、やはり読むって言ってるから、文学界じゃないですか?
スピーカー 1
そうなんだけど、この言葉ね、田原マチさんって知ってる?
スピーカー 2
ああ、なんかよく聞いたね。学校の授業で。
スピーカー 1
有名な方だから、名前ぐらい皆さん知ってるとは思うんですけれども、
田原マチさんが、前回やった樋口一葉の作品についての好評というか、このセリフを言ってるんだよ。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
これ、田原マチさんの言葉なんだけれども、
読んでいる時にしか味わえない、あの独特の感じ、それをまた体験したくてページをめくる、みたいなことを言ってるんだよね。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
そう。樋口一葉の作品っていうのは、現代の人でもそういう風に感じるような魅力があるっていうのを、すぐ端的に表した言葉だなと思って、
今日は樋口一葉の竹比べ、やりたいと思います。
スピーカー 2
あ、田原マチかと思った。
スピーカー 1
田原マチともやらないね。現代すぎるからね。
スピーカー 2
また樋口一葉で来ましたか?
スピーカー 1
前回樋口一葉やって、たぶん作品読んだ人いないと思うんだよね。
たぶん2週間ぐらいしかやってないから。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
そう。なんでちょっと今日一個紹介するんで、ぜひちょっとこれをきっかけに読んでもらえたらなっていうところで、懲りずにまた文学会をやります。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
樋口一葉について簡単におさらいじゃないんだけど、詳しくはちょっと前回の長丸会の樋口一葉の回を聞いてもらえればと思うんだけれども、
ちょっと簡単におさらいします。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
樋口一葉は1872年生まれの明治時代の女性作家なんだよね。
わずか24年っていう短い生涯だったんだけれども、その短い生涯ながら多くの名作を残して、日本近代文学に大きな足跡を残したっていうような人。
スピーカー 2
お札にもなっているような人だよね。
スピーカー 1
生活句の中でも筆をとって、例えば自分がその下町に住んでたからね、下町に暮らす庶民だったり、
あとは自身が女性っていうところもあって、女性の繊細な感情っていうのを細やかに描き出したっていうのは結構作品に投影されているっていうのが特徴なんだけれども、
彼女の一葉の作品っていうのは、写実性だったりとか女情性とかそういったものがすごく融合されていて、
近代文学の先駆けとしてものすごい評価を得ているっていうところで、その中の代表作がいくつかあるんだけれども、
竹比べっていうのがおそらく、樋口一葉の中では一番有名なんじゃないのかなっていう作品なんだよね。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
ちなみになんだけど、奇跡の14ヶ月って呼ばれる期間があって、これ樋口一葉がだいたい亡くなる1年ぐらい前の14ヶ月間のことなんだけれども、
スピーカー 2
この14ヶ月間にものすごい多くの名作を執筆してるんだよ。
竹比べに関してもその間に発表したものなんだよね。
スピーカー 1
そう、だから短い期間でいっぱい多くの名作を生み出したっていうところも彼女のすごいところ、功績っていうよりもどっちかっていうとすごいところって言えばいいのかな。
『竹比べ』の登場人物
スピーカー 2
なんで病気で亡くなったんだっけ?
スピーカー 1
そうそう、血核ね。
スピーカー 2
それなのにその時期にそんなかけたんだ。
スピーカー 1
血核になってから割とすぐ一気に悪化しなくなっちゃうんだよ。
だから実際、もちろん病気がどこから始まったかっていうのは定かじゃないけれども、
元気だった14ヶ月間だと思ってもらっていい?
それは病気に苦しみながら血吐きながらとかっていうことではないと思う。
ああ、そうなんだ。
スピーカー 2
そんな奇跡の14ヶ月間に生み出した作品の中でも特に有名なのが竹比べなんだけれども、今日はその竹比べを使います。
スピーカー 1
竹比べ、早速ちょっと内容の方に入っていきたいんだけれども、
スピーカー 2
まず押さえておいて欲しいのが登場人物なんだよね。
登場人物は当然いっぱいいるんだけれども、大きく分けるとというか、大きく取り上げるとしたら3人でいいかなと思って。
スピーカー 1
1人目が主人公だね。
ビドリ。名前の通り女性なんだけれども、14歳の女性というか女の子っていう感じかな。
スピーカー 2
近所の子供たちのガキ大将的な存在の女の子なんだよ。
気前が良くて、割と家畜な性格っていうのが特徴的な女の子なんだよね。
次が新女。
スピーカー 1
この新女っていうのが僧侶を父に持つ、年齢でいうと15歳の少年。
これも青年というよりは少年っていう感じだよね。
スピーカー 2
緑とはちょっと違って真面目でどっちかっていうと内向的な性格の少年なんだよ。
スピーカー 1
もう一人が翔太郎。
スピーカー 2
この翔太郎は年齢でいうと13歳の金貸しの息子なんだよね。
スピーカー 1
性格的なところで言うと喧嘩っぽくて、緑のことを慕っている。
緑がどっちかっていうとガキ大将みたいな存在でしょ。
だからそれを慕ってる弟分みたいなそんなイメージでいいかなと思う。
この3人というかどちらかというと緑が主役で新緑が純主役。
翔太郎はちょっとモブじゃないんだけどサブ的な感じ?どちらかというと。
スピーカー 2
他にもいっぱい出てくるけれども、主にこの3人をメインに扱うような作品なんだよね。
緑と新娘の関係
スピーカー 1
3人の年齢14歳、15歳、13歳っていう感じで言ったけれども、
今でいう中学生くらいの子供たちを主役に描いてるんだよ。
これも1個ポイントなんだよね。この竹比べの。
そんな感じでちょっとあらすじに入っていくけれども、
スピーカー 2
まず舞台はね、吉原なんだよ。
スピーカー 1
吉原に住む14歳の家畜でおてんばな少女、緑がいるんだけれども、
スピーカー 2
この緑は優女の姉を持ってるんだよ。
で、自身もゆくゆくは優女となることが決まっているような女の子なんだ。
スピーカー 1
そんな緑だけれども、弟分のような存在の翔太郎と、
他にもいっぱい少年とかとよく遊んでいる。
スピーカー 2
そういう感じの女の子だったわけ。
スピーカー 1
でもその緑は、言っても14歳だからね。結構思春期なわけじゃん。
その心の中では、僧侶を父に持つ新娘。
スピーカー 2
寺の息子って言った方がいいから、寺の息子の新娘のことがね、ちょっと気になってたのよ。
スピーカー 1
運動会の日に木の根に新娘がつまづいちゃうわけ。
スピーカー 2
で、つまづいて転んじゃったから、緑が新娘にハンカチを差し出すんだよ。
スピーカー 1
ただ、これは思春期あるあるなんだけれども、
それぐらいの年頃で男女が仲良くすると冷やかされるじゃん。
他の生徒たちから冷やかされちゃうんだよ。
お前、女とイチャついてんだよみたいな感じで新娘がね。
スピーカー 2
あ、緑もだけど。
スピーカー 1
新娘ってとにかく真面目なんだよ。真面目だし内向的なんだよ。
で、寺の息子じゃん。
スピーカー 2
だから、変な噂が立つことを嫌がったわけ。
だから緑を無視するようになるの。新娘が。
スピーカー 1
で、緑はすごくそれに傷つくんだけど。
だって緑は新娘のことちょっと好きなわけだもん。
好きだからちょっと傷つくんだけれども、
スピーカー 2
ただ、緑もさ、家畜の性格じゃん。
スピーカー 1
だから、何クソじゃないんだけれど、
スピーカー 2
新娘に対してすごく冷たい態度を自分も取るようになっちゃう。
スピーカー 1
で、これもちろん緑の本心じゃないから、
なんかこう悶々とし続けるわけ。
スピーカー 2
なんで私こんなことしちゃうんだろうみたいな。そんな感じね。
スピーカー 1
まあ、なんか小片郎もこの辺はね、
よく経験あったと思うけれども、こういうのは。
スピーカー 2
どういうのだ?
スピーカー 1
いや、なんかこの、なんだろう、好きなんだけれども、
なんかこう素直になれないみたいなね。
あー、それはね、あるよね。
で、えーと、戻るけれども。
で、今度は雨の日に新娘は、
ちなみに、あの、俺かなりすっ飛ばしてるからね、話。
あの、それはちょっとご理解いただきたいんだけれども。
雨の日に新娘が、今度は緑の家の前で下駄が壊れちゃうのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、下駄ってさ、あの、鼻をあるじゃん。
あの、足の指引っかかる場所。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あれ壊れると結構致命的じゃん。
スピーカー 2
あー、確かにね。
スピーカー 1
そう。で、まあ、まあ、それが壊れちゃったんだよ、要は。
で、下駄が壊れて困っちゃってたのよ。
いや、もう歩けねえじゃん、みたいな。
どうしよう、みたいな。
で、緑は、そのまま新娘を見つけるのよ。
見つけるんだけれども、
ねえ、ちょっと、こう、思春期特有のさ、
なんか、新娘は無視しなきゃいけないんだわ、みたいな、
そんな感じになってるわけ。
だから、身を隠して、
まあ、様子を見てたんだけれども、
結局、その、そっと、鼻尾の補修用の布切れを、
新娘に投げてあげるの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、新娘は、
緑がこれを投げてくれたっていうのは分かってるんだけれども、
恥ずかしさ。
まあ、新娘自体もね、
まあ、ちょっと言わなかったけど、
スピーカー 2
新娘も緑のことは好きなのよ。
うん。
スピーカー 1
だから、恥ずかしさから、
その緑の行為を、こう、無視しちゃうんだよ。
だから、なんか、ハンカチ投げてくれたけれども、
ハンカチっていうか、その、補修用の布切れか、投げてくれたけれども、
俺、見てないぜ、みたいな、そんな感じに、
ういって、無視しちゃうわけ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、このシーンってね、すごく、あの、面白いというか、
なんか、結構、興味深いんだけれども、
このシーン、一言も二人は言葉を交わさないんだよ。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
そう。でも、一応は、
この二人の心の動きだけで、
この場面を描写してるんだよね。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
結構、すごい技術的。
技術的というか、なんか、その、
緑の成長の象徴
スピーカー 1
描写力っていうのが、すごいところのシーンなんだけれども、
すごいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、そんなやりとりがあった後、
ミドリが、突如、頭を、
シマダマゲに変えられちゃうんだよ。
スピーカー 2
シマダマゲ?
スピーカー 1
うん。
シマダマゲって、あれ、でもなんか、
小片郎、どっかで言ってなかったっけ?
なんか、ユージョウじゃないな。
なんか、なんか、俺、小片郎から聞いたような気がするんだよね。
スピーカー 2
いや、でも、黒髪の歴史で、喋ってはないけど、
スピーカー 1
俺、本読んでて、見たよ、シマダマゲ、多分。
あ、ほんと?
あの、まあ、じゃあ、想像してもらえればわかるけど、
なんか、俺らがさ、想像する、
ちょっとこう、浮世絵の江戸時代の女の人みたいな髪型。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
合ってるよね。
なんか、この例えでわかるよね、多分。
スピーカー 2
結構、派手なのかな?
スピーカー 1
派手?
うーん、まあ、てか、まあ、何だろう、
今までそういう髪を、
あの、マゲにするなんてこともなかったんだけれども、
要は、あれだよね、優女がよくやってるような髪型にするわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、すごく簡単に言うとね。
で、これは、その、
緑が大人になって、
吉原の優女となる日が近づいてることを意味してるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これ、いろいろ通説とかもある。
通説では、たとえば、
緑が署長を迎えたなんてことも言われてるんだけれども。
スピーカー 2
署長?
スピーカー 1
署長、あの、生理ね。
スピーカー 2
ああ、はいはい。
スピーカー 1
ただ、これ、いろいろ説があって、
あの、言、言及はしてないんだよ、もちろん、あの、一応も。
言及はしてないんだけれども、
実は、もう、この時点で、
もう初めてお客さんを取ったからっていうような説もあるんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはその後に、
その、美しく着飾ってる緑がいたから、
翔太郎?
あの、ここでやっと翔太郎出てきたね。
翔太郎が声をかけるんだよ。
翔太郎って弟分だから、緑にとっては。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、緑は、そんな翔太郎に対して、
まあ、すごい悲しげな様子で、
大人になることは嫌なこと、
なぜこのように年を取ってしまうのかっていうことを、
翔太郎に言って、翔太郎を拒絶するんだよ。
お前は来るんじゃない、みたいな。
そんな感じで。
それ以降、緑っていうのは、他の子供とも遊ばなくなっちゃう。
で、もちろん、翔太郎とも遊ばないし。
スピーカー 2
っていう感じで、引きこもりがうちになっちゃうんだよね。
はい。
拒絶と孤独
スピーカー 1
で、そんな、ある朝、
緑の家の門に、水銭の増加が差し込まれてるの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これを見て、彼女、
彼女、まあ、緑ね。
は、なぜか、なんか懐かしいけれども、
少し物寂しい気分になって、
それを部屋に飾りました。
で、これは後になって分かったことなんだけれども、
新女が僧侶の学校に入るために、
吉原へ、吉原を旅立つ前日に、
その水銭の増加っていうのは差し込まれてたってことが分かるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、物語はおしまい。
謎の結末
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
まあ、で、ちょっと今、バーってあらすじ、
すごい、あの、途中はかなり端折ってるんだけれども、
まあ、ポイントとしては今言ったような感じのあらすじなわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょっと解説みたいなところに入るけれども、
竹比べのタイトル、よく勘違いされやすいんだけれども、
竹比べって聞くとさ、どうしても植物の竹を思い浮かべない?
スピーカー 2
思い浮かべてた。
スピーカー 1
これ、竹取物語みたいな連想からさ、
なんか多分、竹がそっち来ちゃうんだけれども、
まあ、この竹は背竹の竹の方に。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
背竹っていう方でも言われてるし、
なんか紙の竹っていうような意味もあるとも言われてて、
まあ、その辺は定かじゃないんだけど、
まあ、おそらく、その、
少年少女が成長していく過程を扱っているっていうところから、
まあ、背竹の方じゃないのかっていうのが通説だね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あと、竹比べって文字数で言うと、
だいたい3万字ぐらいの文字数があるんだけれども、
これね、読んだ人は分かると思うんだけどね、
とにかく読みづらいの。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
まあ、文語体で書かれてるから、
当たり前に現代書は読みづらくって、
で、読みづらいけれども、
結構引き込まれる文章、
なんか意味がちゃんと分からなくても、
なんかこの書き方すごいなっていうのは、
なんか初見でも思えるんじゃないかなっていうような作品かな。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
竹比べをまずよく言います。
よく言うと、
これは、一応作品全般に言えることなんだけれども、
文体が割とリズミカルな文体を取ってるんだよ。
こうポンポンポンって感じで書かれてる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、比較的そういう意味だと読みやすい。
ポンポンポンって感じで読めるから。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、言葉使いがすごく柔らかい。
これ、文語体で書かれてても柔らかいなっていうのは、
なんとなく感じると思うんだけれども、
すごいなんか難しい言葉がこう羅列されてて、
なんか硬いなみたいな、
男性の文学っていう感じは一切ないわけ。
もう完全に女性だなみたいな、そんな感じ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あと、一応自体さ、和歌を修練してたっていうのもあって、
なんだろう、さっきのリズミカルな文体とか、
そういう柔らかい言葉使いっていうのは、
多分そういったところがこの作品に出ているっていうところもあって、
竹比べもそういった独特なセンス、
一応のセンスが際立っている作品と言えるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、悪く言うと、さっきも言った通り、
文化体だから読みづらいの、とにかく。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
読みづらくて、
しかも、ちょっとこう理解ができない言葉も多々あるから、
割と初見は結構苦労すると思う。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、会話の区切りすら分かんないのよ。
これ会話だったのか?みたいな、そんな感じ。
だから、なかなかね、多分ね、一回読んでね、
ああ、なんかもうこれでストーリー全部把握したぜ、
みたいな人は多分あんまりいないんじゃないのかな。
よっぽどそういう文語体の文章に慣れてる人じゃないと厳しいと思う。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、内容の部分の解説に入るけれども、
これ、内容どう思った?聞いてて。
スピーカー 2
え?よく分かんなかった。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。もうそれでいいと思う。
スピーカー 2
あの、これね、全体が割と問いになってるのよ。
うん。
スピーカー 1
なんか答えがないんだけれども、ふわっとして終わるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
例えばさ、じゃあ緑、これからどうなるの?
スピーカー 2
まあ、優女には多分なるでしょう。
うん。
スピーカー 1
でも、なったとも書いてないし、
まあ、多分なるけれども、どうなったかは分からない。
で、あと、最後に水仙の花、あの造花が差し込まれてたって言ったけれども、
この水仙の造花、差し入れたのは、多分新女だと思うんだよ。
スピーカー 2
でも、新女ですとも書いてないわけ。
スピーカー 1
はいはい。
だから、この水仙の造花は何を表してるのかもよく分からない。
で、そもそもなんで造花なの?っていうところも思わない。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
いや、別に水仙ってそんなに珍しい花じゃないから、
手に入れようと思えば手に入れられるし、
スピーカー 2
別に水仙じゃなくてもいいじゃん。
うん。
スピーカー 1
なんか、緑にプレゼント、なんか花を最後プレゼントしたいと思って新女が差し入れたんだったら、
スピーカー 2
別に本物の花を入れればよかったじゃん。
うん。
スピーカー 1
じゃあ、なんで造花なの?これもよく分かんないよね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
で、緑と新女は、じゃあ結ばれないのか、この後っていうのも結局分からないんだよ。
普通に考えたら、幽女と僧侶だから、
まあ、交わることはないような二人だけれども、正反対の道を歩んでるしね。
それが再び交わることはきっとないだろうけれども、
将来どうなるかも全く分からないっていうふわーっとして終わるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、結局さ、他にもさ、ガキ大将だからいろんな子供とか出てきたり、
翔太郎とかも出てくるんだけれども、
なんか、結局それがじゃあ何を表してるかっていうのもいまいちこうはっきりと分からないのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
このピンとこなさが、この個体のね、翔太郎が多分感じたことが多分もう一番なんだけれども、
こういうのがこの作品の特徴だと思ってもらっていい?
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
答えは分からない。だから自分で、じゃあどうなんだろうとかっていう、
あの、想像を膨らまして楽しんだりっていうのが、
まあ、一個、この竹比べを読む上で楽しめる内容の一つなんじゃないのかなっていうのは思うよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、一応作品全般に言えることなんだけれども、
一応作品っていうのは、
あ、これもね、なんか、
これ田村松さんが言ってたのかな?
作品の読み方の重要性
スピーカー 1
ちょっとごめん、あの、俺いろいろ見てて分かんなくなっちゃったんだけど、
多分、一応作品っていうのはこう、一度読んで、
仮にこう、なんかなーって思ったとしても、もう一回読んでほしいって言ってて、
そうすると良さが分かるっていう。
で、これはね、俺もそう思うんだよ。
実際ね、一回俺、今回竹比べ読んだ時に、
スピーカー 2
全然分かんないんだけど、どうしようこれ、今日扱えるかなってすごい心配になったの。
うん。
スピーカー 1
で、2回目読んでみて、
あれ、これ結構分かったぞってなって、
解説みたいなのこう、いろいろ拾ってきて、
スピーカー 2
あ、やっぱりそうなんだ、そうなんだっていう感じで結構こう、紐づいていった感じ?
うん。
スピーカー 1
そんな感じで結構ね、
スピーカー 2
読み込むと楽しい作品なんじゃないのかなっていうのは、個人的に思いました。
はい。
スピーカー 1
だから、まあ、おすすめの読み方としては、
現代語訳をしっかりと把握して、
内容をこう、ある程度自分の中で、
あ、こういう内容なんだっていうのを理解してから、
多分、文語体の方の原文にチャレンジすると、
なんかすごく、より一様の作品を楽しむというか、
一様の作品に慣れ親しむっていう意味では、
そっちの方がいいのかもしれないなって、
いきなり原文読むと結構ね、辛いのよ、やっぱ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、そんな感じで今日ちょっと竹比べについて扱いましたが、
小片郎のちょっと感想を最後お願いします。
スピーカー 2
え?あれ、長丸の何なの?解釈的なものはどんな感じなの?
スピーカー 1
いや、こんなん分かんないじゃん、はっきり言って。
スピーカー 2
やばいやばい、あ、そうなの?
スピーカー 1
だから、そうそう、このふわっとした感じで、
いろんな多分解釈が取れるけれども、
まあ、てか、あれでも普通に考えたら解釈は、
推薦の増加を差し入れたのは信仰で、
増加っていうのは、まあ、多分その作り物なわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
多分そこが何かしらのこう、何だろう、暗示というかさ、
何かをこう意味してるんだとは思うよ、緑に対して。
多分、あんまりいいイメージじゃないよ、でも増加ってきっと。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、そこはいろんな多分解釈があるから分かんないけれども、
多分増、普通だって普通の生きてる花の方が絶対イメージいいじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
増加って作り物だから。
ただ、そこはね、結構いろんな解釈あると思うんだよね。
俺は多分、どちらかというとマイナスの解釈な気がするんだけれども。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
で、もちろん二人は、あの、それぞれこう違う道を歩んでるんだから、
今後一切出会うようなこともきっとないんだろうなっていう、
そういうのが、まあ、この作品だけの解釈で、
解釈っていうか、俺はそう思うけど、
ただこれは、俺が思うことが大事なんじゃなくて、
みんながどう感じるかの方が大事な作品だと思う。
スピーカー 2
うん。
そうだね。
あの、自分はもう、もちろんこの作品も、
読んだこともないし、
あ、こういうのがあったんだっていうのをね、知れていい機会だったなと思って。
で、なんか自分が考えてたのはその、
神女っていうね、名前がすごく特徴的だなと思って、
もしかしたらその、人生ってその、神娘みたいに真っ直ぐじゃなくて、
ちょっと上に登ってるようで、下に行ってるような、
その曖昧さを神娘に込めたのかなって。
スピーカー 1
そうなの?
コメント絶対違うよ。
俺でもこれ絶対カットしないからね。
スピーカー 2
俺バカでしょ、このコメント。
スピーカー 1
いやいやいや、俺はこれはカットしないから。
スピーカー 2
いやーね、でもなんだろう、確かに、ちょっと読んで、何回か読んで、
はって気づく瞬間をちょっと体験してみたいな。
スピーカー 1
なんかね、ほんとね、1回目ね、マジで難しくてさ、
俺もうほんと、こんな読むんじゃなかったら厳しいよって言ってさ、
なんだろう、半分いかないのにもうちょっと根を上げそうになったの。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
はい、じゃあということで、今回はタケクラブについてでした。
解釈と意味の探求
スピーカー 2
もしよかったらこの番組フォローしていただけると、
また次の配信した時にトピックとして上がったりする場合ってもあるので、
ぜひよかったらフォローお願いします。
スピーカー 1
はい、ぜひともよろしくお願いします。
スピーカー 2
それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
23:04

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