1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. 第55回 なぜ8時間労働なのか?..
2022-02-08 30:52

第55回 なぜ8時間労働なのか?歴史から考える

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いつまで8時間労働という概念に縛られるのか。日本では1947年に労働基準法が制定、原則1日8時間労働が制定された。技術が進んで昔に比べたら多くの量を短時間でこなせるようになった今、この時間の概念は正しいのか。歴史から考える。
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父親が我が子と生涯で一緒に過ごせる時間は約3年4ヶ月。始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。なんか3年4ヶ月って聞くとすげー短く感じちゃうね。
ね、これね、NHKのチコちゃんに叱られるっていう番組で、なんか取り上げられてたんだよね。
へー。
そう、これさ、人によってやっぱり個人差はあるから、だいたい平均すると、その父親だったら約3年4ヶ月って言われてるんだよね。
へー。
日本人だけどね。
まあ、なんか短いなって思う反面、あー確かにそんなぐらいになっちゃうのかなって気もするね。
そうそう、うちら今まだ子供小さいからさ、いつも一緒にいるような感じだけどさ。
うん。
大人になったらさ、うちらだって親と会うの年数回でしょ、多分。
うーん。
まあ、そんな風になっちゃうなっていう、なんか短いようにも感じるしね。
うーん、めっちゃ短いと思うね。
ね、本当にそうだよね。
ね。
ちなみに母親はね、約7年6ヶ月なんだって。
あー、やっぱり倍ぐらいあるんだね。
あ、そうそうそう。まあそれぞれね、その家庭環境によってだいぶ、あとその子供が生まれる年齢とかでも変わるけれども。
うーん。
そうそう、だからそう考えるとこの時間っていうのを考えさせられるんだよね。
あー、まあそうだよね。
そう、なんで今日のテーマは、労働時間の歴史。
なんかすげーテーマが難しそうだな。
難しいのよ、これちょっと固くなっちゃうから途中途中深呼吸自主的にしてください。
なんだそれ。
自分はさ、今さ、結構機械化もそうだけどIT化もどんどん進んでってるわけじゃん。
昔に比べたらさ、多くの量を短時間でこなせるようになってきてるっていう。
だけどさ、いつまでもこの8時間労働っていう概念になんか縛られてる気がして。
こうやってさ、8時間労働ってちなみに1947年に労働基準法が制定されて、そこで原則1日8時間労働っていうふうに日本はなったんだよね。
そっからさ、今も変わらずその概念がずっとあるみたいな。
そうで、ずっとそのさ、なんか考えるわけよ。
いやーこれいつまでこんなんなんだろうなって。
ちょっと考えたりしない?
あんまり深く考えたことなかったな。
本当にまあそういうもんだみたいな?
まあそういうもんだ、そうだね。言われてみるとさ、確かになんで8時間って決まってんのっていう気はするけどね。
そうそうそう。しかもね、だいぶさ、技術とかも上がってきてるのにさ、インフラも整ってきてるのに。
何なんだろうっていうのが僕の中で、今日はリスナーの方とも一緒にこのモヤモヤしたものをちょっと抱えながらやっていきたいなと思います。
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いやなんかモヤモヤがたまったらやだね。
たまるかもしんない。
えー吐き出してもらって、そこは。
そうそう。前に渋沢栄一がさ、言ってた言葉でさ、怠惰の結果は怠惰なんだってあったじゃん。
今回は逆に自分がそれに対して問いを出すとしたら、怠惰じゃいけないんですかっていう。
怠惰の何がいけないんですかみたいな。
そうそう。日本人はなんかその勤勉っていうのにかなりね、囚われてる気がして。
まあまあちょっと本題に入るんだけど、
労働時間の長さって何によって決まるのかっていうので、
ちょっと自分なりの今回調べた答えとしては、いきなりちょっと最初に結論から言うんだけど、
労働時間の長さはその時の雇用側と労働者側との力の関係によって決まってるんだなっていうのが思ったんでね。
そう。だから決して技術の進化とかそういうものと比例してるわけでもなさそうな歴史から見るとね。
で、世界で8時間っていうことの運動なんだけれども、
18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こった産業革命があって、
これによって多くの労働者が1日長時間で14時間とか18時間っていう長時間労働させられたんだよね。
で、そのうちに健康問題だったり労働災害が起こって、時間短縮を訴える運動が起きたんだよね。
で、これが世界にも広まってきて、アメリカで1886年の5月1日に大規模なストライキがあった。
これが1日24時間あるうちの8時間は労働で、残りの8時間は休息の時間。
そして残りの8時間は自分たちの自由な時間のためにっていうので、8時間労働制を要求した大規模なストライキだった。
これが5月1日、メーデーの日っていうか、労働者の日って言われる期限なんだよね。
で、一方ちょっと日本っていうのはどんなんなのかなっていうのをちょっと振り返ってみたいと思うんだけど、
これね、あんまり労働時間って難しいじゃん。資料って正直ほとんどね、しっかり残ってるわけじゃないの。
なんでちょいちょいずれてるところもあるかもしれないけど、ざっくりこんな感じっていうのをちょっと説明したいなと思って。
江戸時代からちょっと入ります。江戸時代は特に資料があんまりないんだけど、
例えば職人って言われるのは大工さんとか、そういう技術を身につけた人たちとかは、
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労働時間は、これも一概には言えないけど、高速10時間ぐらいで、実動8時間ぐらいだったんじゃないかっていう。
で、休日は月2回。そうそう、月2回ってこれ結構ね、戦後ぐらいまでスタンダードだからね。
で、それ以外の農民だったりとかは、俺はね、農民って今でもさ、結構その傾向あるけど、
終日労働というか、休みっていう休みってあんまりないんだよね。
で、高速が12から16時間とか。なんだろうな、強制労働に近いって感じなんだよね。
任意で働く時に働くかじゃなくて、働かなきゃいけないっていう状態。
これは何だろう、より年号を集めさせるために連帯責任の制度とかもあって、
例えば村全体の年号はこれくらい収めなきゃいけないよっていうのが決まってて、
で、例えば5軒の家が協力し合って働いて連帯責任を終わさせるっていう5人組っていう制度もあったりとか。
そうそう、こんな風にして、強制的に働かなきゃいけない環境があった。
で、たださ、当時ってさ、夜間作業っていうのは日が沈んだらさ、できないから作業っていうのは。
これは、例えば旗織りとかは、繁忙期などはちょっとたまに植物油など燃やして明かりとして作業してたっていう記録はあったんだけど、
ただこの当時はまだガス灯とか電灯っていうのが普及してないから、効率が悪いから、夜間作業はそんなになくて、1日中作業するってことはほとんどない。
だからなんか文明っていうのは進化しない方が幸せだったのかもしれないね。
明かりが生まれたせいで、いつでも昼間と同じ状態ってことだもんね。
そうそうそう。もっと言えばさ、最初の頃に言ったら稲作とかも生まれてからだいぶ労働がね、生まれてきたっていうのもあるしね。
まぁそんな感じで、ちょっと明治に早速もう移るんだけど、明治に入ると機械化が進んで、日本っていうのは富国強兵って言って、軍事工場とか多くなってったんだよね。
工場をちょっと見ると、初めね、実動8時間が多かったらしいんだけど、どんどんどんどん忙しくなるにつれて、実動9から10時間というか、時間が長くなっちゃったんだよね。
特に防石業っていうのは、日本も力入れてて、実動11から12時間って、明治の初期ぐらいでもうあったって言われてる。
防石っていうのはさ、面下から取れる、綿の繊維から糸を作るような産業。防石っていうんだけど。
そこでね、ちょっと一つ例出すと、大阪府にあった桑原防石所っていうところがあって、このね、防石所はなんで有名かっていうと、初めて日本で深夜業を取り入れたっていうところなの。
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そう、これはね、当時さ、やっぱ欧米の方が品質が優れてたのよ。日本って世界に比べてすごく労働賃源が低いから、対抗するには就業時間を長くすることで世界に対抗しようとしたんだよね。
で、そこで二高体制っていうのを取り入れて、そこに夜から入る深夜業を取り入れたんでね。これはもう伝統が復旧し始めたことによることにもつながってくるんだけど、
それによって高速12時間、実動11時間とか、ここはそうだったんだけど、ただ二高体制でその後人がいなければ24時間連勤っていうのもあった。そうそう、っていうような過酷な労働が始まってるんだけど、休日はね、月2から4回ぐらいだって、ここも。
だからこうやって明治に入って機械化進んでいったのに、技術の発展が必ずしも労働時間を短縮してるわけじゃないんだよね。防災企業においてね、これ明治38から43年ぐらいの記録なんだけど、結核死亡率が高かったんだ。
過酷な労働で、多分労働環境も悪かったんだと思うんだけど、女性労働者の7割は結核で死亡してるっていうね。死亡原因がね。で、全国で1年間に今9000人ぐらい結核で亡くなってるんじゃないかっていうこの頃は。
そんな健康状態とかいろいろな弊害が出てきたので、1911年に工場法っていうのが成立する。これは工場で働く労働者を保護するのが目的で、世界でもイギリスとかなんかもう1800年代にこういうのできてるんだけど、ただ日本は雇用側の猛烈の反対にあって、工場法って一応できたんだけど、全然保護する内容になってないんだよね。
内容はざっくりだけど、最低年齢が12歳っていう風になった。でも逆に言えば12歳からもう働かされるってことなんだよね。で、この適用範囲、15歳未満と女性に対してなんだけど、従業時間は原則12時間。でもこれ12時間って別に全然保護されてる感じはしないよね。
半日だよね。
しかもさらに残業もあるわけよ、ケースによって。休日は月2回。しかもこれ適用範囲15歳未満の男性、あと女性だからね。ってことは成人男性はもうそんな制限がないわけよ。
この頃ってやっぱり見ると、労働者と雇用側の力のバランスを見ると圧倒的に雇用側が強いんだよね。1914年から第一次世界大戦が起こるわけです。
ヨーロッパ中心で起こったこの戦争は、日本に軍需品とか物資の注文が殺到して、一時的に高景気になったってよく言われるけど、その分日本人はめちゃめちゃ労働時間伸びたんでね。そういう影もあるんだけど、そんな第一次世界大戦が終わった中で、世界的にも労働時間に結構注目をした時期なんでね。
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国際労働会議ILOって、これILOって今でもあるけども、第一回の会議が行われて、1919年に行われて議案として取り上げられたのが最初に8時間労働制についてだった。
これは日本からも参加して、世界で8時間制を取り入れましょうよっていうような議題だった。ただ日本はこの8時間制を取り入れずに、自国の産業の発展を優先させた。こうやって世界のこうした流れがあって、あと第一次世界大戦後の物価の高騰とかもあったわけよ。
やっぱり不満に思っている労働者っていうのはいっぱいいた。そんな中、1919年に川崎造船所って、今の川崎重工業なんだけど、労働者が1万5000人くらい参加してデモが大規模なデモが起こった。これによってね、日本で初めて8時間労働制を実は取り入れたところ。
終業は8時間制にして、さらに従来は10時間働いてたらしいんだけど、従来の同額の金額を8時間制にしても支給するっていう。
労働時間だけ減ったって感じなんだ。
そうそう。だってさ、その時って暮らしも大変だからさ、労働時間減って給料も減っちゃったら、それはたぶんね、納得できない状況なんだよね。
全国で労働運動って盛んに行われた時期でもあって、実は8時間制を取り入れた工場っていうのは、その他にも200箇所ぐらいかな、工場が続いたんだよね。
ただこれ、残業はもちろんあるんだけどね。さっきちょっと工場法っていうのが1回できたって言うんだけど、こうやって法的に労働保護は最初、労働者の多い工場から優先されていくんだよね、傾向としては。
次第に労働条件が悪いところを重視していくんだけど、労働条件が悪いところってこの当時何だと思う?
労働条件が悪いところ?
悪い業種というか。
えー、何だろうね。あれじゃない?鉱山とか。
そうそうそう。鉱山労働、炭鉱とかね。炭鉱での作業っていうのは、どうしても高温多湿で換気不良で、空気も悪いっていう有害な健康障害を起こすわけ。
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作業する中とかも45度とか、その時60度近くになる場所も存在するって言ったんだけどね。
鉱山で働く人って特有の疾患が出て、粉塵とかが肺に入って、その状態が長く続くと肺の機能が低下して呼吸困難にもなるっていうね。
そうそう。江戸時代のヨロケとかヨイヨイっていうような症状らしいんだけど。
へー、そんな名前があったんだ。
そうそう。こんな風にしてさ、この厳しい労働条件なんで、こういう人たちを保護しなきゃいけないっていうのが動きが出てくる。
1916年に交付労役浮上規則ってちょっと難しいんだけど、工場法のいわば鉱山版みたいな。
ここで最低年齢は12歳にしましょうって。これも12歳から働いていいんかみたいな。
だけど、その時だからなかったんだよね、制限がね。
15歳未満と女子の労働時間を12時間に制限した。
深夜業は禁止ですよっていう。
でもこれも厳しいね。
今と比べちゃうからね、うちらはついつい。
ついついそうだね。すごい時代だよね。
それが当たり前だったわけだからさ。
そうそう。さっきの規定なんだけど、この先1928年にもう一回改正があって、
実は青年男子も含めて全ての校内労働時間は10時間にしましょうっていう。
これ1930年から一応実施をされるんだけど、
あと女子と15歳未満の校内労働をもうこれ禁止したの。
これ1933年から実際は実施されてるんだけど、
この1928年の時に改正があった時に、
女子の校内労働を認めてる国って日本とインドだけって言われてるんだよね。
だから結構遅れてるんだよね、日本って。
だいぶ。今でもそうだかもしれないけど。
1931年まで労働時間はこんな風にして、減少傾向にはちょっとある。
保護規定ができたから。
だけどそれ以降上昇傾向にまた上がっていくの。
これはもう察しの通り1931年から満州事変があって、
1937年に中国本土への戦争が入るわけ。
1938年には国家総動員法って言って、
戦争体制と切り替わっていくんだよね。
その翌年1939年にも賃金統制令って言って、
労働者の賃金上昇を規制する狙いもあって、
労働力の価格まで国によって抑えられていく時期でもある。
だから国は労働者の健康生活よりも、
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軍の要求を第一とする方向に走ってたんだよね。
たださ、今までさっき言ってたように、
例えば工場法で決めた労働時間があったんだけど、
こういうものは軍の要求に、
もっと増産してほしいっていう要求に応えられないわけよ。
労働時間が縛られちゃうと。
だから結局は、1日14時間労働とかも認められていくんだよね。
なるほどね。
どんどん多くなって、この時期、
週に78時間から91時間という長時間労働が起こってる。
今の場合じゃん。
今の場合すごくない、これ。
しかもこれ、時間外労働もさ、
実はちゃんと政府とか発表してないの。
だから実際どんなのかっていうのはちょっと分かんないとこもあるんだけど、
あるケースだと、さっき言った二交代制とか、
交代制の時に連勤になる場合がある。
この人のケースだと38時間労働とかもしてたって言ってた。
38時間ってどういうことっていうね。
1日経ってさらに半日働いて帰りましたみたいな、そんな勢いでしょ、要は。
そうそう、すごいよね。
で、その当時さ、フランスとかベルギーとかもう週40時間制なのよ。
ヨーロッパでも多くて1週48時間制の時代に、
日本はもうめちゃめちゃ働いてたっていうね。
でもね、この労働者っていうのは、
その当時さ、物価が高騰してインフレが起こってんだよ、戦争になって。
例えばインフレって100円のチップスターが200円じゃないと買えないぐらいな。
ちょっとよくわからないけど。
いや、チップスターでいいよ。
そうそう。
だから国民もこうやって労働いっぱいしないと暮らしていけないっていう、
むしろ暮らしていけないというよりは生きていけないような、
だからこそ労働長時間しなきゃいけないっていう風にもなっていくんだよね。
で、この時にも1939年に1回禁止になった女子の単行での校内労働っていうのも復活してるからね。
ただこうやってどんどんどんどん労働時間が長くなると、
労働災害とか労働者の健康が保てないという状況があって、
1939年に一旦緩和の工場就業時間制限令っていうのが出て、
ちょっと16歳以上の男子の就業時間を12時間にしましょうっていう。
休日を月2回確保しましょうっていう。
これが日本で初めて成人男子に対して労働時間の法的規制が出た。
なるほどね。
そうそう。
ただこれまた1941年になるとアメリカとの戦争にも入っていくわけじゃん。
だから結局はあんま守られないんだよね。
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でもこの頃もそうだけど勤労は奉仕であって歓喜であるっていうスローガンのもとに、
しかも軍というか憲兵による監視も工場とかも入って退職も欠勤もできないような状態。
強制なんだよね。
労働前に訓示とか敬礼などの訓練が強制されて、
職場で労働者は長時間労働を強制されるような仕組みができていくわけ。
例えば就業時間が12時間の工場だったら、
残業が12時間まで延長許可がされたっていうのが厚生省から出てるんだよね。
12時間延長ってもう24時間じゃんみたいなね。
次の日の労働時間が始まっちゃうじゃんね。
そうそう。
いやだからこれどうなってるんだろうね。
戦時中ってもう半端ないだろうね。
そしたら考えらんないけど。
ここでちょっとやっぱり触れておかなきゃいけないのは、
1939年から45年までの間だけでも、
約67万人ぐらい朝鮮人労働者って日本本土に渡航して働きに行かされてるんだよね。
特に労働条件の悪い単行に半分ぐらいとか、
しかも日本人よりもさらに長時間労働だったり、低賃金で。
朝鮮の方だけじゃなくて中国の方だったりとか、後は捕虜の方とかもね。
この当時はそういうのが実態があった。
ここから終戦まではもう実質ね、
今まで言ってた保護法みたいなのは全く機能してなくて、
1931年と例えば1942年の労働時間比べると、
約2倍から3倍ぐらいの差があるんだよね。
そんぐらいめちゃめちゃなぐらい働いてたっていう。
戦争が終わると、一応労働組合っていうのがだんだん増え始めるんだよね。
今まで溜まってた不満だったりとか、
労働者保護を求めて大規模なデモとかストライキが日本で盛んになってる。
1946年に労働組合にて約370万人ぐらいいるって言われてて、
翌年1947年は約560万人膨れ上がってるんだよね。
こうして労働者側の主張が強くなってて、
1947年に冒頭でも言った労働基準法っていうのができて、
原則1日8時間、週48時間っていうのがこの時決まった。
もちろん1日8時間って適用外の職業とか農林漁業とかそういうのはあるけど、
一応原則としてそういうのが形で決まったんだよね。
こんな流れなんだけど、現在は労働時間1日8時間、1週間40時間だけど、
時間外だと年720時間以内か。
こんなちょっと駆け足で労働時間の歴史について振り返ったんだけど。
近代に入ってまとめると、基本的に労働時間っていうのは上昇傾向にあったんでね。
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それは機械化が進んでるにもかかわらず、
技術の発展が必ずしも労働時間の短縮にはなってないのかなっていう。
歴史から見てもわかるかなっていう。
だから労働時間を決めてるのは、
こういう雇用側と労働者側の力の関係なんじゃないかっていうのに、
自分は行き着いたんだけど。
なるほどね。
だから今現在IT化進んでるのに、
今まで1時間にできた作業が30分ぐらいでできるっていうのも起こってきてるわけじゃん。
もしくはそこに人すら必要なくなってきたものも出てきてるわけじゃん。
だけどさ、いまだ1947年に決まった1日8時間っていうのはずっと守られ続けてきてさ、
これはさ、声に出して行動しなければ、
ただ1時間により多くの仕事量をこれからもこなさなければいけない人生で終わるのかもしれません。
どうでしょうか。
いや、まさにその通りだと思うけどね。
そう、でも俺ね、こう願ってればいつかやっぱり短くなるのかなっていうのもちょっと思ってたんだけど、
これ何にも多分労働者側が行動を起こさない限りは変わらない可能性は高いかもね。
変わらないよね。普通に考えたら何もしなければ何も変わらないよね。
都合がいいわけだから、雇う側からしたら。
そうだよね、確かに。
いやー、なんかすげー固いテーマになっちゃったんだけど。
まあ、多分リスナーの方って結構働いてる方とかが多いと思うんだけれども、
ちょっとこう、自分に置き換えてみて、確かにって思うところもあるんじゃないかな。
そうだよね。
うん。
いや、あとさ、この戦争中あり得ないくらいの労働時間だったわけじゃん。
うん。
日本がよく近代に入ってアジアの中でも欧米に対抗するぐらい発展してったわけじゃん。
その陰には国民のあり得ないくらいの労働時間と努力って言っていいのかな、犠牲って言ってもいいのかもしれないけど、
その上に何かうちらはいるんだよね。
結局その構図って今も一緒じゃん。
まあね。
欧米から比べたら日本って遥かに働きすぎてるわけじゃん、時間で言っても。
でもね、これちょっとね、アメリカの方が労働時間長いとかあったんだよね。
アメリカの方が長い?
労働時間はね。
アメリカはさ、結局さ、GDPとか取ったって世界一位なわけじゃん。
そこはね、やってようがやってまいが一位だからいいんだけど、日本ってめっちゃやってて、何とか今3位に食らいついてるような感じでさ。
まあね。
他の国の基準に合わせてもし働いたら多分落ちちゃうんだよね。
そうだね。
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だから結局、なんだろう、国民性じゃないけど勤勉な国民性って言うしかなくなっちゃうんだけどさ、ほんとそこに助けられてるような国っていうところはあるよね。
まあそうだよね。
だって戦争の時も結局そういうわけじゃん。だからなんか国家総動員法とかさ、他の国でも似たようなのはあったけどさ、やっぱ日本ってちょっと得意というか特殊なんだよね、その辺は。
みんな右向け右で右向いちゃうからさ、なんかそういう力が強いんだよね。
国民もそれにすごい従うよね。
そうそう。で、まあ要はもう数とか満パワーで何とか乗り切るみたいなさ。
うん。
なんかそこに特にこう論理的な思考は何もなくみたいな。
うん、そうだよね。
ね、まあだからいわゆる精神論だよ。
そうそうそう。
だから結局労働にもそれって入っててさ、時間働けばその分成果出るっていうのは結局精神論なわけじゃん。
確かにね。
それはやった分だけは出るじゃん。ただ能率は下がってるわけじゃん、明らかに。
例えばさ、8時間までのさ、その能率とさ、そこから超えた先の8時間の能率なんて明らかに変わるわけでさ。
うん。
でも成果としては確かにその8時間やってるだけよりは、そこから上乗せした分の成果は絶対出るわけじゃん。
まあね。
まあそれすごい単純な話なんだけれども、だからどこまでやるかなんだよね、結局労働っていうのは。
うん。
っていうのは俺はすごい常々思ってて、で結局日本っていうのはさ、そういうサービスとか求める側もすごいさ、高い要求をするわけじゃん。
確かに。
だからそれに応えるためにさ、結局働く側っていうのは永遠と常に高いものを求めなきゃいけないっていう、そのスパイラルに入っちゃってるんだと思うんだよね。
うん。
だから労働者側が声を上げて、まあ変わるとも思えないけど、でも声を上げない限り絶対変わることはないんだなっていう、そういう構造はあると思う。
確かにね。
うん。
いやなんか本当にさ、たった1回の人生じゃん。
うん。
多くの時間を労働で終わるっていうさ、昔に比べたらまだ全然なのかもしれないけどさ、
うん。
なんかそれでもさ、やっぱ、何のために、まあ生まれてる意味なんてさ、人間なんてないと思うんだけど、
うん。
そういう意味を考えちゃうよね。
ははは。
まあそのために先人の知恵をね、学ぶ歴史っていうのにちょっとこう今興味を持ってるわけじゃん。
そうだね、何かどこかにヒントがあるはずだみたいなね。
そうそうそう。
まあそんな感じで、今回は労働時間の歴史についてでした。
はい。
もしよかったらですね、これ聞いてコロだったりとか、ポッドキャストだったら評価とか星をポンポンと押してくれるとテンションが上がります。
はい、星5つでお願いします。
それな、強制じゃん。
いやまあ実際の評価で大丈夫です。
はい、それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ありがとうございました。
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