2021-04-07 31:53

第210回 【対談】固定残業代について語る(前編)

固定残業手当を導入している企業や導入したい企業、またそのような企業で働いている従業員のリスナーの皆様に向けて、日頃から注意すべき点や理解しておくべき事項を若手実務家社労士と語りました。 


【ハイライト】 

・固定残業代とは? 

・固定残業代を導入するメリット 

・固定残業時間を越えた際の割増賃金について 

・固定残業代導入時の必須条件 

・就業規則の重要性


本エピソードの後編のリンクはこちらです。

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000516301881


~お知らせ~

サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。


人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。


話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。


パーソナリティー:田村陽太

産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。


カバーアート制作:小野寺玲奈


サニーデーフライデーはTwitterをやっております。

アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!


またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!

↓↓↓↓↓

bit.ly/3gbygo1


各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!

00:00
社労士ラジオ 【サニーデーフライデー】
社労士ラジオ 【サニーデーフライデー】 田村陽太です。
この番組は、社会保険労務省として活動する田村が、 普段の侍業という固いイメージから外れ、
様々な分野で活躍する方や、その道の専門家、 スペシャリストと語るトーク番組です。
本日も素敵なゲストをお呼びしております。 私から簡単にご紹介させていただきます。
会社内の組織マネジメントをご専門とし、 多くの企業の経営の参謀として、
日々コンサルティング業務でご活躍の 社会保険労務省の太田さんです。
太田さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
お願いいたします。
世間は緊急事態宣言ということですけど、 太田さんはいかがお過ごしですか?
そうですね。しっかりステイホームしてますよ。
一緒ですね。僕もステイホームしてますよ。
本当ですか?
太田さんのステイホーム生活では何をしてるんですか?
そうですね。ステイホームって言っても、 電車に乗らなきゃいいかなって思ってて、
近所を妻とお散歩したり、 キャッチボールをしたりぐらいのことはして、
それ以外は家で平日のお弁当とかにするための 作り置きを一生懸命作ったりとか、そんな感じですね。
いいですね。キャッチボールっていうのは グローブ使ってるってことですか?
グローブじゃなくて、ぷよぷよの百均に売ってるような、 すごいボールを。
怪我しないやつ?
そうそう。
運動したくなりますよね。
そうだね。
なるほど。
太田さんはどうですか?
僕ですか?僕も当日はずっと家におりましたよ。
当日は家におってですね、ナレーションの仕事をしてました。
ナレーションの仕事!?
ポッドキャストの仕事のつながりで、 ナレーションの仕事をいただくことになりまして。
マジ!?
ナレーションをひたすら自宅で収録してました。
差し支えなければ、何のナレーションか教えていただくことはできますか?
YouTubeですね。あるYouTubeの。
YouTubeのナレーションをするんだ!?
あるYouTubeの映像が流れて、 そこのナレーションをすることになりましてですね。
マジか。
またちょっとおいおい公表できればお伝えしますので。
ありがとうございます。
03:01
昨日ナレーション終わった後に仕事終わった後でお酒飲んでたら、風邪ひいちゃって。
やっぱりナレーションの仕事は初めてだったんだけど、 お酒飲んだらダメだなと思って。
体調管理は大事だなと思いました。
そうだね。
ナレーションしたことありますか?
いや、ないわ。全然ないよそんなこと。
あれ、昔高校の劇で結構いい役をやってたじゃないですか。
やったわ。
演劇を大田さん結構上手い感じだったと思いますので。
いや、そんなことはないです。
ないですか。
でもね、うちの嫁もね、田村くん声がイケボだよねって言ってたよ。
本当ですか。
声は別にルックスをバカにするつもりは全くなく、見た目もかっこいいけど、声は自信持っていいと思う。
より自信持っていいってことですね。
じゃあリスナーさんにももっといい声を伝えていきたいと思います。
あんまり変に意識すると嫌だけど、普通の声はいい声だと思う。
普通の声はね、標準、スタンダードはいいと。
スタンダードの声がいい声だと思う。
もうナチュラルな感じね。
分かりました。じゃあもう何も意識せず作らずにやろうと思います。
奥さんが聞いてるとちょっと緊張しますけれども、やっていきたいですね。
ちょっとだせしましたけど、大田さん今日はトピックを持ってきていただいているということで、よろしくお願いします。
はい、お願いします。
今日は固定残業代について話をしたいと思います。
固定残業代、ありがとうございます。
固定残業代についてということなんですけども、田村さん固定残業代ってどういうイメージがお持ちですか?
固定と残業で漢字を熟語で分けると固定と残業だと思うんですけど、
毎月固定で決まったときに決まった金額をもらえる残業代みたいなイメージを固定残業だと思ってますけど、どうでしょうか?
その通りですね。
残業があってもなくても毎月この時間分の残業代は支払いますよっていうのが固定残業代ですね。
なるほど、そうですね。
例えば、1ヶ月で残業してもしなくても20時間分の残業代は必ず出すよ、20時間分の残業代を付けますとか、40時間分の残業代を付けますとか、そういう契約をすることが多いかなと思います。
06:01
はい、なるほど。
何時間分というよりは固定残業代が5万付きますとか2万付きますとか、金額が注目されることの方が多いかなと思うんですね。
なるほどね。
基本給が20万で固定残業代が何万とか、給与が25万で、うち固定残業代40時間分を含むみたいな、そういう求人とかも見たことがあるかなと思います。
なるほど。僕社会人やったんですけど、サラリーマン、新卒で会社員やったんですけど、1年目は固定残業代付かなかったんだけど、2年目から固定残業代が付き始めて、確か30時間分は入ってるみたいな感じで。
海外だから内勤の仕事が多いんだけど、30時間分は平気で働くような忙しさでもあったから、いかに定時で帰るかっていうのを僕はすごい貸してましたね。
30時間分というと1日1、2時間って感じか。
そうそう。海外との仕事で、俺はアジア担当だったから時差なかったけど、ヨーロッパ担当とかアメリカ担当は時差があるから、どうしても残業しなきゃいけないみたいなのがあって、そうやってつけてたらしいけどね。
そうだよね。
定時で帰って30時間分まるまるゲットみたいなのを狙ってました。
それいいですね。
固定残業代って、人件費を減らそうっていう観点から言って、残業をしてもしなくても払うわけだから、会社側にとって何のメリットがあるんだろうなっていう話があるのかなと思うんですよ。
何のメリットがあると思うんですか?
よくお客さんとかに言うのは、スタートアップの企業さんとか、会社もでき始めて、全く働かせ方も分かってない社長が、この従業員さんがこの仕事に対して何時間かかるか分からないから、
とりあえず最初は固定残業代を入れてみて、だんだん10時間とか5時間とか調整してみたらみたいな感じで、
労働時間の管理のために入れるとか、そういうので提案したことはあるけど、あんまり深く考えたことはないですね。
小田さんどうですか?
カメラが提案するときに30時間分の固定残業代を付けるとするじゃん。
09:04
30時間超えて残業した場合はどうするんですか?
30時間超えた場合は別途支払いますね。
別途支払う。
別途支払うんだったらさ、
別途支払うんだったら固定残業代って本当にあれじゃね?30時間未満だったときは従業員側が得するわけじゃん。
そうだね。
なのになんで付けるんだろうなっていうふうに思ったときに、
一番の狙いは、今田村が言ってくれたように従業員側は得をしたいから30時間未満に納めようとしてくれるんだよね。
確かにそうだよね。
そうすることによって長時間労働を抑制できるんじゃないかなって思うんですよ。
なるほど。
長時間労働の抑制ってなかなか難しいと思うんだよね。
なんでかっていうと、残業をすれば残業代としてお金が増えるわけでさ、
かといってお仕事がたくさんあるよと、終わんねえよと、
効率をもっと上げて早く終わらせろって言われても、早く終わらせたらその分残業代減るんだったら、
確実にしっかりゆっくりやって残業代もらった方がいいよねってなっちゃうわけじゃん。
なるほど。
だからこそ長時間労働の問題って難しいんだけど、
唯一の解決策が固定残業代、唯一ではないかもしれないけども、
30時間残業しても残業時間残業しなくても30時間分の残業代上げるよって言われたら、
これは従業員側としては30時間以下に納めようって気持ちになるわけじゃん。
確かにね。
そうなんだね。
っていう意味で言うと、長時間労働の抑制という意味では、固定残業代ってすごいいいんじゃないかなって思ったんですよね。
確かにそうだよね。固定残業代ってさ、別に納期法とかには別に何も書いてないよね。規定とかないよね。固定残業代とはみたいな。
ないと思う。見たことない。
いつからこれ出来始めたんだろうね。1970年とか80年とか。そんな感じで。
何だろうね。
いつからしようになったんだろうね、こうやってね。
固定残業代。
オーターが言ってたのが、そういう目的があって入れ始めたっていうのがあるのかな、やっぱり。あるんだろうね。
何だろうね。
最近なんかハローワークとかで求人票上げる時にはさ、基本給はまずいくらで、固定残業代も入れるんだったら基本給はまず何円で固定残業代は何円か分けろみたいな。
12:00
最近じゃあ厳しくなってきてるの?ハローワークって。
分かんない。ずっと昔からそうだと思ったけど、最近厳しくなってきたの?これって。
なんか、ハローワークとかのチラシとかリーフレットにはこれは徹底してください。じゃないと求人票を受理しませんみたいなのが。
最近強まったイメージあるけど、でもいつぐらいからそういう固定残業代ってそういう会社が入れ始めたんだろうね。考えてみると。
何だろうね。
法律にも全然規定されてないし。
そうだね。
まあでも確かに、30時間以内に収めてもらえるようにするために固定残業代を入れるっていう会社は結構ね、進んだ会社なのかなっていうレベルが高い会社なのかなっていう気がするんだよね。
はいはいはい。
正直、ほとんどの会社は30時間以上働くのが状態化してるのに、30時間分の固定残業代を入れてる会社の実態としては、残業代の計算がめんどくさいから入れてるとか、
月々の人件費の支出を一定にしたいから入れてるみたいに会社が多いのかなっていう気はするよね。
それはあるかもしれないね。結構大きめの企業とかだったら従業員さんいっぱい抱えてね、計算めんどくせーよってあるかもしれないしね。
それはあるかもしれないわ。
じゃあそれ宿題だわ、宿題また次の。なぜ固定残業代入れ始めたかの。
なんだろうね。いつからだろうね。
この前の宿題も答えなきゃいけないし。給料計算の。俺は持ってきたけど。
本当?
それは後でいいんだけど、宿題ですかそれは。固定残業代の導入のきっかけみたいな。
そうですね。
誰が宿題ですか。
え?
コミットしてください、コミット。
固定残業代のきっかけ?
はい。導入のきっかけを調べてくるのはどっちが調べてきますか。
田村さんやってくれた。
待ってですか。じゃあ俺がこれ取るから、次疑問出てきたら次オーダーな。
はい。
めちゃめちゃ疑問作るから。
簡単なやつで。
これだけ雑選するけどもう一個聞かれたのが企業さんに。固定残業代30時間も入れるじゃないですか。
はい。
で、例えば40時間残業するとするじゃないですか。
15:01
はい。
40時間残業したときの残業単価。
うん。
普通だったら30時間分入ってようが入ってなくても、その一人一人の残業単価が決まってるから、それの1.25をしたらその30時間後のやつを払っていけばいいっていう話なんだけど。
はい。
ある企業さんからなんか俺に聞かれたのが、
うん。
反例を見てみると、固定残業代っていうのはもう残業しなくてもしても結局毎月30時間ついてくるから、
はい。
それは固定の基本給でしょみたいな。
はい。
だから基本給プラス固定残業手当て30時間分を含めた残業単価で30時間後を払えと。
はい。
言われたんですけど。
はい。
これは審議はどちらなのかっていうか、僕はいつも普通に30時間後の時には1.25で払った方がいいんじゃないですかとかっていうアドバイスするんですけど、
はい。
それの反例とかってどうなってるのかなっていうのがいつも悩みどころです。
それはつまり固定残業代は、
はい。
割増賃金の計算の基礎に入れるかどうかっていう。
そうそうそう、そういうことですそういうことです。
それは入れないんじゃないじゃん。
そうだよね、残業代の割増単価に入らない賃金は商用とか残業代って入らないじゃないですか。
はい。
だけど固定残業っていうと、もう別に残業しようがしまいが固定だから、
はい。
これは固定に払われている支給だから基本給入れないよみたいなのも取れるし、
そういう反例持ってきたんです。
田村君これどう思う?って言われて。
いやでも残業代の割増単価では残業代入らないし、固定に入ってるから固定給だしなみたいな。
すごい困ったんですよね。
そう。
いやー、それは、
それは違くない?
違うよね。
固定残業代は割増賃金だから、
違うような気はするけど、
そうだよね。
でもね、
いや違うと思うけど出店を示せと言われるとちょっと知らないよ。
そうだよね。
その企業さんには固定残業代っていうのはある程度こういう残業計算で支払いますよっていうのをちゃんと明らかにして固定残業手当てて出せてれば、
これは残業代だからそれは割増賃金入れなくてもいいんじゃないですかっていう風にロジック作れば大丈夫だよっていうのを言ったんですよ。
はい。
でも全く何もそういうロジックがなくて、
この固定残業代30時間分入ってます以上みたいな感じだと、
それどういう計算かわかんないから問題だったら基本給に入れなきゃいけなかったんじゃないですかっていう風に取られるから、
18:00
そういう風な風に取られるかもしれないけどっていう風に言って。
厳密なこと言ったら誰がそれを裁くんだろうっていうのは裁判所なのかなって思うんだけど。
そうだね。裁判所だろうね。
まあでも固定残業代の要件っていうかさ、
これとこれとこれが決まってないと固定残業代ってのは満たさないよねっていうのはあるよね。
それは気をつけた方がいいかなと思って今やっぱ田村が言ってくれたように、
何時間分の残業なのかっていうことと、
いくらなのかっていうこと。
これは絶対必要だよね。
そうですね。
例えばさ、お給料20万円で30時間分の残業は固定残業代を含みますっていうのはダメだよね。
20万円のうちいくらが基本給でいくらが固定残業代かっていうのがきちんと示されていなければやっぱり否決されちゃうかなと思う。
そうだね。
ハローワークとかも多分通してくれないよね。
そうだね。分離されてるってことだよね。残業代と基本給が。
そうそう。
そうですね。
見栄えはすごいお給料もらえるんだと思ったけど実際ね、
こんだけ40時間以上働かないと残業代出ないんだって言ってね。
実質見たら基本給最低賃金ギリギリじゃねえかみたいなのがあるからね。
そうだね。
そうですね。
あと今の逆なんだけど、
基本給20万円ですっていうふうに書いてあって、
うち5万円は固定残業代ですって書いてあって、何時間分かが明記されてないっていうのもダメだよね。
そうですね。
この何時間分なのかってことと何円なのかっていうこの2つはほぼマストで必要なのかなっていうふうに思います。
それを書かないともうこれは固定残業手当として見なされないっていうふうに取られちゃうってことだよね。
そうだね。
僕はこれさらにいくつか付け加えたいなと思うんですね。
オーターロンですか。
オーターロンっていうか僕が働いてる社同士事務所での、一応みんなこれは守って提案しようっていうふうに決めてるのがあって。
来た来た。
1ヶ月の、ちょっとこれリスナーさんには専門用語で申し訳ないんですけど、
21:04
所定労働時間を書くべきだと思うんですよね。
所定労働時間。
時給の人とか日給の人っていうのは別に考えなくていいんだけど、
月給の会社っていうのは割り回し賃金の計算を出すのに、どういうふうに計算したらいいんだろうって話になるじゃないですか。
なりますね。
お給料20万円ですと。
で、割り回し賃金1時間残業したらいくらもらえるんですか。
これなかなか難しい話ですよね。
一般の人だとわかんないかもね。
パッと言われてもわかんないと思うんだよね。
時給2万円の人が1時間残業したら1,250円もらえるってそれはわかると思うんですよね。
月給20万円の人が1時間残業したらどうなるかって言われてもわかんないじゃん。
わかんないですね。
この時に使うのが所定労働時間っていう、
1ヶ月の会社で定めている労働時間を決めとくっていうことですよね。
これが例えば週5日、平日に8時間かける5日で40時間働きます。
4週間あるから40時間かける4週間で160時間です。
だとしたら20万円を160で割って時給換算して出てきた値に1.25倍を上げると。
これが所定労働時間となっていまして。
でもこれで1ヶ月に何日出勤するかっていうのは毎月変わってくるじゃないですか。
そうですね。暦が長い日もあれば年間休日で休みになっている日もありますからね、お盆で。
そうですね。1月は31日までありますけど、2月は28日までしかありません。
そうですね。
1月も31日までありますけど、成人の日が休みだったりとか、お正月が休みだったりとかで割と少ないあったりしますよね。
そうですね。
そうすると毎月お給料の割増賃金の単価が変わってきた話になるじゃないですか。
そうですね。普通に考えたら。
これは非常に給料計算する上で不便なので、これは確かに条文の解釈でフォロー等から出てたはずですけど、
これは平均をとって、1年間12ヶ月の平均をとって毎月同じ値を所定労働時間として給料計算してもいいよっていうのが認められていたんですね。
24:01
なるほど。
だいぶ長くなりましたけど、この所定労働時間というのがないと、40時間4万円とか書いてあっても、計算の根拠がわからないとやっぱりフェアじゃないと思うんですね。
そうですね。
うちの会社は30時間分の固定残業代が3万円ですと。
いやいや、うちの会社は30時間分の固定残業代が5万円ですと。
っていう話になってもそれはずるいよね。
まあまあそうだね。
だからその単価を割り出すために必ず所定労働時間と、
現物に言うと割増し率、1.25以外でやってる会社なんてないと思うけど、1.25ですよとかっていうのがないと、現物にはきちっと労働条件を示しているとは言えないよね。
大田さん、リスナーさんのために、さっきの1年間の平均から所定労働時間を出すっていうのを教えてもらえるといいと思うんですけど。
分かりました。
1年間の所定労働時間を出す方法はいろいろあって、
そうですね。
例えば、1年間365日あるじゃないですか。
1週間の労働時間は、労働基準法で40時間というふうにマックスで温められていて、
365日って何週間あるか、7で割ると52.1428571週間あるわけですね。
52.14としましょうか。
52.14週間×40時間をすると、2085.6時間なんですね。
2085.6時間っていうのは、実は1年間での総合計になっているわけです。
労働時間、働ける時間ってことですね。
簡単に言うと、残業代を払わなくても働かせることができる1年間のマックスの総額は2085時間。
こういうふうに理解いただければと思うんですけど。
2085時間を12ヶ月で割ると1ヶ月あたり173.75時間。
173時間と45分ということになります。
これが一番マックスで計算したとき、一番働かなくちゃいっぱい働かなくちゃいけない会社のカレンダーの
27:01
所定労働時間のマックスで173.75時間ですよね。
そうですね。ありがとうございます。
これで良かったのかな?
分かりやすい説明でありがとうございます。
ありがとうございます。
ここの値が大きくなればなるほど、時給の単価は下がっていくわけですよね。
そうですね。
同じ20万円でも所定労働時間、170時間の会社は、
所定労働時間140時間の会社よりも、きっかけには割った後の時給単価が下がるわけなので、
所定労働時間、うちの会社は200時間ですよとか、250時間ですよとか、そういうことはやってはいけないということになります。
そうですね。
マックスで173時間。
それを超えた分は残業代ということですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
あとよく従業員さんで間違えられるのが、
うちの所定労働時間は7時間半ですと、残業9時間しちゃいましたと、
1時間半1.25なのかなと思ったら、割増賃金がおかしいよみたいな、
シャローさんおかしくないですか?とかよく言われるんですけど、
8時間超えと8時間未満によっても、各会社によって割増賃金率が違ったりとかして、
そこら辺がよく従業員さん、勘違いされるところが多いのかなと思います。
そうですね。
会社の就業規則で働いている会社は、8時間未満の場合は割増賃金率は、
普通の通常の時給分しか支払うのか、1.25払うのかというのを見ていただきたいですし、
8時間超えた時には、最低1.25を支払わなきゃいけないので、それは確保されていますと。
もしかしたら就業規則で1.25じゃなくて、1.35になっているかもしれないので、
それを確認してくださいと。
はい。
就業規則大事ですよと。
はい。
そういうのも付け加えで、ちょっと言いたかったです。
そうですね。
就業規則で働きを定めていることは、非常に重要ですね。
はい。
1.25倍すればいいんだろうというふうに思われるかもしれませんが、
実はちょっと厳密にいろいろ考えていくと、
一応会社7時間半だと、7時間半から8時間の間の部分ってどうするのとかね。
そうそうそう。
出てきたりするからね。
はい。
就業規則とか見ないよね。社道士とかだったら見るけどさ。
僕だったら仕事柄見るけど。
一般の従業員さんがさ、この残業代はどうなっているんだ、
所定労働日数は何なんだとかさ、見ないよね。
見ないね。
見る癖はつけてほしいよね。
そうだね。
暇があったら、会社で仕事が暇だったら就業規則見るとかしてほしいなと思います。
30:04
そうですね。
はい。
言うて自分も社道士になる前はね。
一緒一緒見なかった?
見なかったっていうか、
これ労僑違反ですけど、非公開やったので。
これ完全にキーですね。
非公開ですが、僕の前職は非公開でしたね。
株式会社でも非常条件ありますけど、非公開っていうのはいけませんからね。
そうですね。
非公開じゃなかったんじゃない?もしかしたらあったんじゃないの?探したら。
完全に非公開。
でも、社内フォルダを探し回ってもなかった。
探したんだ?
探し回ったけどなかった。
事業上なかったと。
それはそうしかないかもしれないね。
ありかを誰も知らない。
就業規則は一般の人でも見えるような形に置いておくのが原則ですかね。
そうですね。
ゴソゴソ探し回ってやっと見つかる程度はやばいですかね。
そうですね。
面白いな。
面白かったですね。
いかがでしたでしょうか。
次回もこのお話の続編をお送りいたします。
魅力的なお話たっぷりです。楽しみに。
シャローシュラジオサニーデイフライデイ、DJの田村洋太でした。
それでは次回もリスナーの皆様のお耳にかかれることを楽しみにしております。
今日も気をつけて、いってらっしゃい。
31:53

コメント

スクロール