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スピーカー 1
まあ、てなわけで、今日は日系人の強制収容についてやりたいと思います。
スピーカー 2
ああ、はいはい。戦争中の話ってこと?
スピーカー 1
そうそうそう。これリクエストいただいてて、ちょっと今日はそれを扱いたいなっていうところでね、やりたいなっていうところですね。
スピーカー 2
えー、ぜひお願いします。
スピーカー 1
はい。まず、ちょっと概要のところなんだけれども、1942年から1949年にかけて、この日系人の強制収容は行われてたって言われるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
まあ、戦争が終わったのは1945年じゃん。ただやっぱ、その終わったからピシャッつってさ、すぐこう、解放されたわけでもなくて、ちょっとこう、ダラダラ期間みたいなのもあったわけよ。
はいはい。
スピーカー 1
そう、だから1949年まではこう、ちょっと後で触れるけど、国もいろいろあるんだけれども、まああの、一国であったわけじゃないから、こうちょっとダラダラと続いて、だいたい1949年ぐらいまでにかけて、こう、行われてたって言われるんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、第二次世界大戦で、その、いわゆる連合国の影響下にあった国、まあ要は日本とは敵対していた国が、日系人の強制収容が行われた国なんだけれども、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ主にアメリカで、まあそれはもちろんアメリカだよね。やっぱり一番敵対してたのはアメリカだから。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、他にもペルーとか、ブラジル、メキシコ、まあカナダとかオーストラリアみたいなところでも行われてて、
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、日系人がまず対象になるし、あと、もちろん日本人の移民がさ、例えばさ、ブラジルとかさ、南米の方って結構日本人の移民が多いっていうのはちょっと有名な話だけど、そういった日本人移民に対しても、あの強制収容所へ集団政策が行われてたっていうところなんだよね。
だから、日本人が対象だし、そこで生まれた日系人、2世とか3世とか、そういった人たちも対象になったっていうところなんだよね。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
そう。で、なんでじゃあそんなことが行われたのかっていうと、まあちょっとここからは経緯の話になるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょっと戦争に触れるところはそんなざっくり言っちゃうけど、まずさ、まあ世界恐慌が起きて、満州事変が起きます。で、日本は国連から脱退するよね。それがきっかけで。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この頃から、やっぱ国際関係っていうのは日本はすごく悪くなってたんだよね。対アメリカもそうだし、対イギリスもそうだし、まあいろんな国と。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そんな中、日中戦争が起こるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これによって、もう一気にアメリカっていうのは、こう日本を警戒するようになるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、そんな警戒されてる中、まあこの放送でもやったけど、日独三国軍事同盟を日本が結ぶんだよね。
スピーカー 2
うん。
これはほら、ナチス・ヒトラーとイタリアのムッソリーニ、もうなんだろ、ファシズムの象徴的なこう人間たちとさ、日本はそんな国と手を組んだみたいな感じで、もうこれが完全にアメリカの堪忍袋の方が切れちゃうというか。
はいはい。
スピーカー 1
そう。で、このことからアメリカでは反日干渉っていうのはこう高まっていくんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これは別にアメリカっていう国がっていうところじゃなくて、もうアメリカの世論的な部分で反日干渉が高まってたわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、日本と海戦、まあ戦争っていうのはいつか起こるんじゃないかっていうのはもう誰しもがこう感じていたところなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからそんな状況だったから、もしもの時っていうところを考えるじゃん。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
もし戦争が起きたらって話ね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、徐々に日系人危なくないみたいな話が出てくるんだよ。
スピーカー 2
おー、はいはい。
スピーカー 1
まあ、いつか日本と戦争が起きるんじゃないか、その時に、じゃあ日本が攻めてきた時に、今アメリカに住んでいる日本人、日系人はどっちの味方するの?とかそんな感じだよね、イメージ的には。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ怖いじゃん、普通にそういうのって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、だから日系人を強制収容した方がいいんじゃないかみたいなこう声が出てくるんだよね、ちらほらと。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ別にそれが出てきたからっていうことではないんだろうけど、アメリカの政府としては、そのアメリカに住んでいる日系アメリカ人とか、まあもちろん移民の日本人ね、あの日本人の名簿を作成したりしてちょっと準備整えてたんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
これはもちろん強制収容しましょうって決めてそういうの作ってたわけじゃなくて、一応調査っていう名目で作ってたわけよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、そんな中、1941年の12月8日に真珠湾攻撃が起きるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、あの真珠湾攻撃と同時にイギリス領マレー半島に日本が侵攻したことによって、太平洋戦争、大東亜戦争に突入するわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これによって完全に、まあ世論は日本人はもう敵になるわけじゃん、完全に。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だからアメリカ国内にいる日系人とか日本人っていうのは、いわゆる敵性市民、敵ってことね、味方とか敵の敵性市民として監視の対象になっちゃうんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
ただ、みんながみんな敵したわけじゃなくて、例えば日米海戦の前に日系人の忠誠度、アメリカへの忠誠度っていうのをこう調査していたカーティス・マンソンっていう人がいるんだけど、
この人の調査記録なんかだと、まあほとんどの日系アメリカ人っていうのは、合衆国に対して忠誠を示していますよみたいな報告も上げてたりして、こう要望する声はあったんだよ。
はい。
ただ、戦争がこうどんどん進むにつれて、やっぱり日本って前半戦、アメリカに連戦連勝だったわけよ。アメリカ、イギリスとかにね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だから、どんどんどんどんこう日本人に対する恐怖っていうのはアメリカ国内で高まっていくことになるんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
やっぱりさ、新中安にまで攻撃されて、その後どんどん日本っていうのはさ、南の島をこう占領していったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから、いつかアメリカ本土に攻撃されるんじゃないかみたいな不安がどんどん強まっていったわけね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、その不安が結局日系人に対する恐怖とか憎しみに変わるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
あと、ちょっとここで触れときたいのが、アメリカ本土をもし日本が攻撃するとしたらさ、これはもう地図を見てもらえばわかるんだけど、西海岸を攻撃するよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
わざわざ東は攻撃しないじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そう、ニューヨークを攻撃したいとかって言ってさ、結構日本からしたらそんなね、戦略もないような攻撃はできないわけよ。
普通に考えたらやっぱり西からどんどん攻めていって、西海岸、サンフランシスコとかロサンゼルスみたいな、そういう都市を攻撃するようなイメージになるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから、アメリカ人はもちろんそれがわかってたから、その日本に攻撃されるとしたら西海岸からだっていうのは思ってたわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そんな中、ロサンゼルスの戦いっていうのが起きちゃうんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これはね、ロサンゼルスの戦いって言ったけど、実際は戦いは起きてないのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本軍が襲来してきたっていう誤報が流れちゃうのよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
誤報っていうか、アメリカ軍が勘違いするのよ。何かと日本軍の飛行機を。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、誤射するわけ。とにかくもう撃ちまくっちゃうって感じ?襲来だと思って。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この日本軍が襲来したっていう騒ぎによって、死者も実際出ちゃうんだよね。その混乱によって死者が出ちゃったわけよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
つまりそれだけアメリカっていうのは日本軍に対して恐怖というか、怖いっていう、日本怖いっていう感情がすごくあったわけよ。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
実際日本はアメリカ本土っていうのはほぼ攻撃できてないのよ。
スピーカー 1
うん。
だからこれは完全に日本軍の襲来はなかったんだけれども、この時は。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、こんな状態の世論がまず形成されているっていうのが、ちょっと長くなったけど経緯なわけよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
まあカリフォルニアとかワシントンとかオレゴンとかアリゾナっていうのが西海岸に面してるというかの州なんだけれども、ここが結構メインに強制収容を行った州で、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
市民権のないまず日本人が対象になったわけね。アメリカに住んでいるけど市民権は持っていませんっていう日本人。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
で、プラスアメリカ国籍を持っているけれども日本人の移民、まあ要は日本人、純潔の日本人。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、その子孫で日本人の血が16分の1以上混ざっているものも対象になったの。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
これさ、16分の1ってさ、ピンとこないかもしれないけどさ、ちょっとこれ想像してほしいんだ。
自分が1じゃん。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
自分基準で考えると自分が1。で、自分の親は2じゃん。親はだと2になるわけよ。
スピーカー 2
親だと2になる?
スピーカー 1
親が日本人だったとしたら、自分は半分でしょ。親が片っぽ日本人だったら。
スピーカー 2
あー、ハーフってことね。
スピーカー 1
あ、そうそう。だから2でしょ。2分の1ってこと。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
じゃあその親の親が、の片っぽが日本人だったら4分の1でしょ。
スピーカー 2
あ、今、下に行ってんじゃなくて上に行ってるんだ。
スピーカー 1
あ、だから自分基準で考えてるってこと?
スピーカー 2
自分は日本人なの。
スピーカー 1
だから自分が強制収容されると思って。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
自分が強制収容されますって時にさ、親の片っぽが日本人だったら自分は日系2世なわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、親の親が日本人だったら日系3世なわけよ。4分の1なわけよ。血の繋がり的には。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、その親の親の親、まあひいおじいちゃんひいおばあちゃんだね。だったら8分の1になるわけよ。血の繋がりは。
スピーカー 2
はいはい。
全部、その片方は。
スピーカー 1
片方だけが日本人だった場合だよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
片方が日本人だった場合。だから今ちょっと今の話で言うとひいおじいちゃんが日本人でした。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ひいおばあちゃんはアメリカ人です。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
他のひいじいちゃんひいばあちゃんもアメリカ人です。
1人だけ日本人が混じってましたっていう場合は8分の1違う混じった日本人なわけでしょ。自分は。日本人というか日系人でしょ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
要するに16分の1っていうのはひいおじいちゃんのさらに親なわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ひいおじいちゃんのさらに親が日本人だった場合なんだよ。片方がね。
スピーカー 2
あとは全部、例えばアメリカ人でも。
スピーカー 1
アメリカ人でもダメ。
スピーカー 2
ダメなんだ。
スピーカー 1
ダメ。16分の1だから。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これって感覚的にどう?
スピーカー 2
それは結構な人が入っちゃうんじゃないって思った。
スピーカー 1
そうなんだよ。結構な人が入るし、そもそももうそれアメリカ人でしょっていう。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
だって、おが太郎ひいおじいちゃんとかひいおばあちゃんってさ、会ったことある?その記憶の限りで。
スピーカー 2
ないね。
スピーカー 1
の、さらに親だよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
もうあれでしょ。正直どうでもいいでしょ。
ははは。
言っちゃ悪いけど。正直俺は関心ないもん。本当にそんな、もう自分会ったこともないしさ。
何なら俺もひいおじいちゃんひいおばあちゃんって知らないからさ。
スピーカー 2
何してたかも分かんないね。
スピーカー 1
そうそう。何してたかどんな顔か写真も残ってないしさ、もちろんね、名前すら知らないよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そんな人の血がね、混じってただけで、え、強制収容?みたいなさ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これはね、結構衝撃的だと思うよ。やっぱり。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
うん。で、これね、結局総数で言うとだいたい12万人ぐらいが対象になったって言われてんのね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。この12万人が強制的に立ち抜きとか強制収容をさせられた。
ま、立ち抜きさせられて強制収容されたっていう方が正しいか。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
しかもこの収容者たちっていうのは、あの、準備期間ももう満足に与えられないで、
じゃあ1ヶ月後に行ってくださいとかほんとそんな感じ?
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だから、持っている土地とか家屋とかさ、まああの財産とかあったわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あ、ま財産っていうかお金だったらお金は持ってけたんだけど、ただ、土地とかさ、家とかって持ってけないじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、立ち抜きだからさ、もう手放すしかないっていう状況だったから、もう二足三門で売るしかなかったんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だからこれはかなり安値で買い叩かれちゃったっていうところがあって。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。ま、そういう感じでちょっと、なかなか結構シビアな感じで強制収容。
もちろん強制収容っていう形では強制収容されてないんだけど、隔離っていう形であくまでも隔離されてるわけよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ま、こんな感じで日系人っていうのは収容されたんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、まあ共生収容所って言うけど、まあなんか一個の町みたいな感じではあったんだよね。
はいはい。
だから例えば工場があったり農場があったり、まあ農場で農家の農場ね。
あとは病院だったり学校もあったし、教会とかまあ劇場なんかもあったりしたのよ。
スピーカー 2
うんうん。
そう、であとなんか物を買ったりっていう商店なんかもあったから、町としては機能してたわけよ。
スピーカー 1
はいはい。
で、こういうさ、あのなんだ工場とか農場とかそういったところで働く人には、ちゃんと給料も与えられたの、ちゃんとお金ももらえたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあだからさ、ぱっと見普通の町なわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう。で、共生収容所の中ではもう移動は自由、別にここの区域は入っちゃいけませんよとかさ、あのそういうのは一切なかったわけ。外部とは遮断されてたけど。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ただ、あのやっぱりこうでっかい病気にならない限りは外の病院に連れてってもらえるってこともなかったから、ちょっとした風邪をこじらせて亡くなっちゃうとかそういう事例もまあ全然あったはずなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあそんな感じで、まあとはいえやっぱ隔離されてるし、そこからは出られないから、まあ結構不自由な生活は送っていたっていうところもある。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
あとは食事面。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
電気とか水道っていうのはあったのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だから料理しようと思えば料理はできたんだけど、ただあの食材の部分で、まあ日系人が好むような食べ物っていうもの、まあ端的に言うと米とかなんだけど、そういったものの食料調達っていうのは、戦時化っていうこともあったからちょっと難しかったんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから基本的に、まあ農場があったから、自給自足で生活を送ってたんだよね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、これね、しかもね日系一斉、日本から直で来た日本人の移民一斉は、もともとは農民だっていう人が多かったのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから、そういう野菜作りとかはまあ得意だったっていうのもあって、その辺は自給自足がこうちゃんと遅れてたんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、野菜作るだけじゃなくて、まあ例えば豚飼ったり鶏飼ったりとかで、まあその卵食べたり、まあその肉を食べたりっていうこともしてたし、あとは日本人だったからさ、なんか豆腐作ったり醤油作ったりみたいなこともしてたんだよね。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
そう。で、あとはね、なんと蜜蔵酒作ってたりしたんだよね。
スピーカー 2
あ、お酒?
スピーカー 1
そう、お酒も作ってた。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だからそんな感じでなんだろう、もう本当にちょっとコミュニティというかさ、日系人の共生収容所の収容所タウンみたいな感じでこう機能はしてたわけよ。
ああ、そんな場所があったんだね。
うん?場所があったっていうのは?
スピーカー 2
結構な土地がさ、用意したってことでしょ?
スピーカー 1
ああ、そうそうそう。あのもうこの区域にもう建物とか建てて、ここに共生収容しますっていう感じ。
スピーカー 2
ああ、まあアメリカだからできるっていうのもあるね。土地があるからっていう。
スピーカー 1
まあまあまあ、そうだね。いやでも日本だってできるよ。山とかでいいんだから。別に隔離すればいいわけだから。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
そうそう。まあ本当そういう感じ。どこでもいいんだよ場所は。なんなら砂漠の真ん中だってよかったわけだし。
スピーカー 2
いやでも育たないでしょ?作物。
スピーカー 1
そうそうそうそう。だからもちろん水とかそういう部分はあるけどインフラの部分が。
だからインフラがある程度あるんだったらまあ別に、あのどこでもよかったんだとは思うよ。
スピーカー 2
ああ、はいはい。
スピーカー 1
隔離がしたかったのが目的だからね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そう。で、あとはその外部と連絡っていうのは基本的には取れなかったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ただラジオはあったから外からの情報は手に入ったの。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
えっとあともう一個触れておきたいのが、忠誠心を途中で調査したのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
アメリカに対するその日系人たちの忠誠心はどんなものかっていうのを、これ1943年の初頭にその忠誠度によって収容者をもう解放するかそのまま残すかとかなんかいろいろこうね、どうしようかっていうのを決めようとしたときに忠誠心調査っていうのを行ったんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でこれ全33問あって、その中でまあいろいろまあ33問つったって名前は何ですかとかさ、あのそんな感じの質問もあるんだけど、その中で2問日系人日本人としてはちょっと答えづらい質問があったんでちょっと紹介するんだけど。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
1個目がもし機械が来て資格があるとわかったら進んで合衆国軍隊の戦闘任務に服しますかっていう質問。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これさ、NOって答えたらさ、なんか強制収容続きそうじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
でもさ、じゃあYESって答えたらさ、戦争に駆り出されそうじゃない。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
だから、例えばさ、まあ若い男、男性人っていうのは別にYESでもよかったのかもしれないけど、女性とかあのお年寄りとかは戦えないじゃん。戦うだけが戦争じゃないんだけど、あの従軍看護婦みたいなのとかも募集してたから。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、戦闘補助業務もこれ含めるから、戦闘任務っていうのは。だから、まあそういうのもあるんだけど、ただとはいえやっぱりさ、女性とか老人がさ、じゃあ戦争に参加するにYESをつけられるかっていうとやっぱりなかなかつけられないんだよね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
そう、だからやっぱりこれはあの多くの人が回答に苦慮するんだよ、この質問は。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、もう一個。こっちがね、結構特に日本人にとっては厳しかったんだけど、
あなたは合衆国に忠誠を誓い、国内外におけるいかなる攻撃に対しても合衆国を守り、かつ日本国天皇外国政府団体への忠誠従順を誓って否定しますか?っていう。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これさ、天皇を否定しなきゃいけないんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
天皇を否定するっていうことは、もう日本人じゃないっていうことと同義なわけよ、この頃の時代っていうのは。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあ、もちろんアイデンティティ的な部分もあるんだけど、ただ、この質問をYESと答えてしまったことで、別にアメリカ人にちゃんとしてもらえるかっていう保証もないわけよ、そもそもだけど。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でもYESって言ってしまったことによって、日本からも追い出されてしまう。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日経一斉の話ね。要は日本人でアメリカに国籍がない人。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあさ、自分が帰る場所が一切なくなっちゃうじゃん、これをYESにすることで。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、これはもうこういう人たちはNOって言うしかなかったって言われてんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、当たり前だけどこっちの質問NOなんつったらさ、もう強制収容されるわけよ、そのまま続くの。こいつは危険だって言うんで。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この質問さ、そもそも、この強制収容が続く続かないだけの問題じゃなくて、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この質問の返答次第で、アメリカ人からは礼遇、まあもちろんさ、例えばさ、日本の天皇を否定しますか、NOつったらさ、アメリカ人から礼遇されるじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。たださ、同じ日経人の中からは、いやお前日本人のくせに天皇否定すんのかよ、みたいなさ、こういう、なんだろう、どっちにしろ誰かしらからか礼遇されるみたいなさ、そういう質問になっちゃったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからものすごくこれは、あの、自分が答えた質問っていうのをずっと生涯恥じている人も多かったんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
特にYESって答えちゃった人は、もうNOって答えて強制収容された、され続けた人からもうすごいひい難されて、もうずっとこう、片身の狭い、戦争終わった後も片身が狭かったなんていうことも言われてんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ちょっと最後の方になるけれども、じゃあこんな強制収容っていうのはどういう感じで終わってったのかっていうと、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
1945年の8月15日にまあ日本は降伏して、同年の9月2日にあの降伏文書に調印して、まあ戦争は終わるわけだよね。きちんとした形で。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ここからだんだんだんだん強制収容所っていうのはもういらないよねっていうんで、こうどんどんどんどん廃止されていくわけ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、閉鎖された時に、もちろんそこに住んでいた強制収容されてた人たちっていうのは、帰っていいよっつって、パッてNOに放たれるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これがまたひどい話なんだけど、本当にただNOに放たれただけで、人によってはさ、家とか財産とか土地とかそういったものも全部売っ払ってここに来てる人もいるわけじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、人によってはさ、アメリカ人がさ、ちょっと仲の良かったアメリカ人が家とかもしっかり管理して残しといてくれたなんていうちょっと温まるエピソードなんかもあったりするんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
みんながみんなそうじゃないからさ、ここでやっぱりさ、急に強制収容された日系人たちっていうのは路頭に迷ったりもしちゃうわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからそんな中損害補償っていうのもこう行っていくんだけれども、損害補償の対象になったのは不動産だったりとか私有財産の一部だけだったんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だから強制収容によってこう受けた精神的苦痛とか、あとはその期間の逸出利益、だから本来は得られたはずの利益、働いてたらこれだけのお金が稼げたとかさ、そういう逸出利益っていうのは完全に否定されて、
補償の上限も2500ドルで時効はもう1年半しかないみたいな、請求権は1年半しかないみたいな、損害補償自体ももうこんな感じで厳しいものになったんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、その収容された日系人たちっていうのはここから結構苦難の道を歩んでいくんだけれども、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
もちろんさ、自分たちがこう受けた苦痛とか、まあ辛い思いとかそういったものっていうのをこういろいろアメリカっていう国に対してぶつけていくわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからまあこういろいろ裁判とかさ、まあ何だろう、騒動っていう騒動じゃないけどさ、まあ結構こう問題として扱ってくれっていう感じで声を大きくしていこうっていう活動を頑張って続けていくわけね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でさ、1960年代ぐらいにさ、そのいわゆる公民権運動って呼ばれるさ、キング牧師とかが有名だけどさ、人種差別に対するさ、ちょっとこう運動っていうのが盛んになるんだよね、アメリカ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、やっぱここでさ、日系人っていうのもさ、同僚にさ、まあ人種差別なわけじゃん、この話って結局のところは。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからもうそこで結構こう勢いづいて、やっぱりアメリカの世論的にもさ、収容は間違っていたんじゃないかみたいなさ、そういう感じにこうだんだん変わっていくんだよ、やっぱり。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、1976年に当時のフォード大統領が大統領令9066号、あの要は強制収容を決めた時のあの法律ね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これの正式な収容を布告するんだよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、かつ日系人の収容が誤りであったことを公式に認めた。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、国としてだからここで一旦はアメリカの政府としてごめんなさいをしたわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、まあそっからはもうあの日系人のこう名誉っていうかっていうのはどんどんこう回復されていくんだけど、つい最近だと2021年に、まあ2021年の大統領、バイデン大統領だけど、
この日系人の収容のことをアメリカで最もはずべき歴史の一つだっていうことを言うんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ちょっと続けて、日系アメリカ人は羊のみによって標的とされ収容された。
連邦政府の行いは不道徳で憲法にも反していたっていう形で、もう完全にアメリカが悪かったですっていうことを認めて謝罪をして、
そのアメリカの国内におけるこう人種差別問題っていうものとはしっかりと向き合っていきますよっていうのを宣言したっていうところで結構有名なんだけれども。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
こんな感じで日系人っていうのはさ、不遇のこともあったけれども最終的には今はアメリカではもう今日系人だからって言ってさ、
一部ではもちろん差別はされるけど、国からじゃあこういうふうに日系人だからっていうことで差別されたりっていうことはもう一切なくなったわけだね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
こんな感じで今日ちょっと日系人の収容について、特にアメリカでの収容については話したんだけれども、
ここまで聞いたおが太郎の感想っていうのを聞きたいなって思います。
スピーカー 2
はい。この日系人の収容っていうのは本当に知らなかったから、教科書とかでもやんのかなこれ。
スピーカー 1
こういうのはやんないよ。
スピーカー 2
そうだよね。なんか聞いたことなかったし、そんなことが行われてたんだって初めて聞いた。
スピーカー 1
そう。これはやっぱり勝った側の歴史を学ぶ教科書では学べないものなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そういうことなんだよ。
スピーカー 2
確かに。なんかさ、その16分の1か、1で言うと、
え、俺も収容なの?とか多分ね、当時の人、びっくりした人も多いんじゃないかなって思って。
スピーカー 1
そう。名前とかが日系の名前で受け継がれてたんだったらわかるけどさ、
なんならもうマイケルとかで全然アメリカなのにさ、みよじもアメリカなのにさ、
なんか16分の1ですとかって言われてさ、っていう人も絶対いたんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
16分の1だからさ、正直さ、もう見た目もほぼ多分そうだと思うんだよ。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
どこが日本人なの?ぐらいになってると思うんだけど、でも16分の1が対象なんだよね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そう、あとは今はアメリカとかそのブラジルとかのその日本人の被害のさ話でさ、
逆も日本ではどうだったのかっていうのもすごいちょっと気になるとこだね。
アメリカ人とかイギリス人に対してとかさ、それもなんか後でまた長まろから聞きたいなと思って。
スピーカー 1
あーおが太郎がぜひね、やってくれるっていうことなんで、ちょっと皆さん楽しみにしててください。
スピーカー 2
いやいや、ね。
スピーカー 1
えーとじゃあここで今回のリクエストをいただいたコメントを読みたいと思います。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
あけやんさん、あけ、あけやんさん、ちょっと発音はわかりませんけど、あけやんさんからいただきました。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
長丸さんおが太郎さんこんにちは。いつも楽しく拝聴しております。
弱い31ですがこういうお便りを送るのは人生初なのでちょっと緊張します。