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スピーカー 1
反髪頭を叩いてみれば、因循姑息の音がする。
始まりました、「大人の近代史」宜しくお願いします。
スピーカー 2
宜しくお願いします。
なんか、ことわざっぽいことわざではないような気もしなくもない、なんとも言えないセリフだったけど。
スピーカー 1
あーね、これ多分さ、あの、斬り頭叩いてみれば文明開化の音がするっていう方は、結構多分知ってると思うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、このね、一連の歌の一番最初が、そのさっき言った反髪頭っていうところが始まるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
反髪頭って、ちょん髷の髪型のことなんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、因循姑息っていうのが、古い習慣を改めようとしないで、その場しのぎにすることっていう意味なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この歌っていうのはさ、明治の初めの1871年に新聞とかに掲載されたもので、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
当時その、江戸時代からの髷のその髪型から、断髪を推奨する歌でもあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
俺、あの、逆だと思ってた最初。
スピーカー 2
え、どゆこと?
スピーカー 1
いや、あの斬り頭叩いてみればっていう歌ってさ、なんか、髷をさ、こう切った人をバカにしてる歌なんかなと思ったんだけど、
スピーカー 2
あー、そういうことね。
スピーカー 1
逆なんだと思って。
むしろ髷の人をさ、
逆逆。
っていうのを、この一連の歌をね、見て、初めて知った。
スピーカー 2
でもさ、俺さ、思うのはさ、例えばさ、それまではちょん髷がさ、もう当たり前っていうか、むしろもうそれが流行りかっこいいみたいな、多分そういう感じだったわけでしょ、きっと。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
でさ、それが急にさ、え、何その髪型、だっせえみたいな髪型に変わるわけじゃん。
スピーカー 1
あー、そうだよね。
スピーカー 2
で、それがさ、でも、もう、いやお前の考えはおかしいよって言われてるような感じになるわけでしょ、だんだんだんだん。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
それが怖いなって思ってさ、やっぱりさ、だって、例えば俺ら今普通の髪型をしてるわけじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
なんか、一時期、もひかんとか流行ったじゃん。
スピーカー 1
あー、そうだね。
スピーカー 2
うん。
でもさ、もひかんはさ、やっぱそういうファッションな人はいいけどさ、別に俺らがもひかんにしてたらそれはそれで変じゃん。
スピーカー 1
あー、確かにね。
スピーカー 2
そう、だからさ、なんかその、時代によってスタンダードってあるけどさ、な、なんて言えばいいの、なんかね、別にちょん髷がスタンダードな時代に生まれた人のさ、価値観はさ、ちょん髷なんだからさ、
俺はしょうがないかなって思っちゃうんだけどね。
スピーカー 1
そうそう、なんかその普通っていう感覚がさ、例えば親のさ、あの写真とか若い頃の見るとさ、いやなんか昔の髪型してんなーとか七三じゃんみたいな思うんだよね。
ははは。
まあその感覚のさ、まあもっとすごい変革だったんだけどさ、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
いやー、すごいなーって思って、その人の価値観というかね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
そう、まあということで、今回あのリクエストにあった髪の毛をやろうかなと思って。
スピーカー 2
髪の毛?
スピーカー 1
まあ髪の毛の中の、そのさっき言ったちょん髷の部分に焦点を当てて話したいと思います。
スピーカー 2
あーもう、おが太郎って言ったらね、ちょん髷だからね。
スピーカー 1
いや、どこの要素もないよ。
スピーカー 2
むしろ俺の方か。
そうそうそう。
スピーカー 1
このちなみにさ、ちょん髷ってさ、言葉って厳密に言うと、お年寄りとか髪の少ない人が言う小さな髷のことをちょん髷って言うんだよね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そうそう、だから大きい髷とかはちょん髷って厳密には言わないんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあここではさ、ちょっと大小関係なくちょん髷って言っちゃう時もあるけど、まあそれでも心を髷ずに聞いてください。
スピーカー 2
どんな例えだよそれ。
スピーカー 1
ということで、まずさ、明治4年の1871年に散髪脱刀令っていうのが出されるんだよね。
これは通称、断髪令っていう言い方もするんだけど、髪の毛の部分で言うと、それまでの江戸時代では髷を言っていた髪型から、突然さ、自由な髪型にしていいよっていうのが明治政府から出されるんだよね。
ここはさ、まあ大人の近代史を語る上でさ、まあとても象徴的な出来事かなっていうところで、最初にちょっと触れたんだけども、
スピーカー 2
象徴的?
スピーカー 1
そう、近代史を語る上でね。
スピーカー 2
あーそういうことね、はいはい。
スピーカー 1
そうそうそう。
で、ちょっとこの話を進める前に、まずその日本人はさ、髷を頭の上に乗せるっていうこの独特な髪型をなぜしてきているのかっていう、その歴史の髪を解かしていきたいなって思います。
スピーカー 2
あの、あんまり上手くねえぞ。
スピーカー 1
そう、じゃあまずはね、あのちょっと奈良時代から遡ると、その時隋とか唐の時代に中国大陸の方は入るんだけど、そのさ文化がさ輸入されて、冠っていうのが日本に持ち込まれたんだよね。
で、この冠はさ、身分の上下を示すっていうもので、日本もその慣習に習って、そのかぶり物をするっていう習慣が徐々に浸透していったんだよね。
で、平安時代になっていくと、あの冠の他にも日本独自の進化を遂げた烏帽子って言われるかぶり物が、貴族とか公家とか庶民までもかぶるようになってきたんだよね。
これ烏帽子って知ってるかな?
スピーカー 2
まあ烏帽子ぐらいは知ってるよ。
スピーカー 1
さすが。これさ、どんなものかっていうと、まあいろんな形あるんだけど、黒っぽいさ、ちょっと頭の上にこうとんがりコーンをのせたような感じでいいかな。
スピーカー 2
とんがりコーン?
スピーカー 1
そうそう、まあちょっと。
スピーカー 2
なんかすげえ、ちょっととんがりすぎてるけどね。
スピーカー 1
ちょっとね、そうそう、あんまとんがってはないんだけど。
で、この時の髪型はさ、クゲだとカンムリシタっていう髪の毛を頭の上で束ねて、先端をね、頭の上にこう持ってくるっていう髪型なんだよね。
スピーカー 2
先端を頭の上に持ってくる?
スピーカー 1
そう、頭の上にまず束ねて、で、それが先端がまたピョーンって、えーと、コロスケ。
スピーカー 2
あー、わかりやすかった。
スピーカー 1
コロスケみたいになる。
スピーカー 2
オッケーオッケー。
スピーカー 1
そうそう、これさ、ちょんまげに似てるんだけど、うちらがさイメージするその江戸時代とかのちょんまげとは違って、
たぶんイメージするのね、まげをこう二つ折りにしてるようなまげなんじゃないかな、イメージするのが一番多いのは。
まあこれはもう一本なんでね。
スピーカー 2
なるほど。
で、あとね、前頭部から頭頂部にかけて、あの、反ってないのよ、そのつるんつるんにしてないの。
スピーカー 1
まだこの時は。
で、庶民の場合は後ろで束ねた髪をそのまま下に垂らすっていう、まあ髪型が多かったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、鎌倉時代以降になってくると、公家や貴族に代わって武士が台頭してきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、武士はさ、それまでの公家や貴族の髪型を真似るようになっていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そこから始まり時期はね、ちょっと諸説あるんだけど、戦国時代にかけて、
武士の中でね、主流になっていく月代っていうスタイルができるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この月代っていうのは、さっき言ったちょっと前頭部から頭頂部にかけて、髪を反り上げることを月代って言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。これ、なぜするようになったかっていうのは、ちょっと諸説あるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
言われてるのが一つ目がね、エボシっていうさっき被り物をするようになった際に、
生え際がね、見えるとカッコ悪いから、あの、除去したっていう説があるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。で、二つ目はね、黄泉の乱以後、戦国時代でさ、武士が戦場で兜を被るっていうことが増えていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この兜を被るとさ、頭髪があると頭が群れちゃうんで、月代のようにこうツルツルにさ、するとさ、群れを緩和することができて広まったんじゃないかっていう説があるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、こんな風に、ほったんはちょっと諸説あるにせよ、戦国時代であの武士は月代をするようになっていった。
スピーカー 2
あー、なるほどね。
スピーカー 1
そうそう。で、引き続きね、後ろの髪はさっき言ったコロスケみたいな、頭の上で束ねるような髪型だったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、えっと、これね、本に書いてあった言葉が、あのちょっとね、衝撃的なワードだったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
日本人以外にとっては、月代は変態でしかないって書いてあって。
スピーカー 2
でもさ、今の価値観で語っちゃダメなんだけどさ、あの、どう考えても変じゃん。
いや、そうだよね。海外の人はかなり衝撃だったろうね。
スピーカー 1
おー、クレイジーって感じでしょ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だと思うよ。
スピーカー 2
そうそう、すごいなって、このワードセンスって思って。
素晴らしいね。
スピーカー 1
で、とはいえさ、戦国時代の始めのうちは、戦いが終わったらさ、また月代の部分は髪を伸ばしてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だけど、このさ、黄泉の乱から始まる戦いの時代っていうのは、天下分け目の関ヶ原まで、としても約133年続くんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これは、日本史史上でも、最も長い内乱の時代って言われるほど、長く続いたんだよね。
うん。
そうするとさ、平治の状態がこう、長く続かないから、また戦いに行くのを繰り返して、月代をさ、そのままにするようになっていったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、志君にさ、もう明日戦いに行くぞって言われてさ、いやちょっと今酒を飲んであんまり声が出ないんですけどって、それは酒焼け。
スピーカー 2
なんだよ、その一人劇場は。
スピーカー 1
ごめん。そう、だからあの、明日戦いに行くぞって言われてさ、まだちょっと髪の毛の準備があって、まあ言ってられないわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。で、俺これ思ったんだけどさ、これ坊主の方がいいんじゃないって思ったのよ。
スピーカー 2
多分ね、今聞いてる大人の人たちもね、ほとんどが、え、だったら坊主にすりゃいいじゃんってみんな思ってんじゃない?
カブトムレとかさ、まあエボシ、まあエボシはもしかしたらさ、中にあれがないとダメなのかもしんないけど。
スピーカー 1
ちょっとそれ調べてたら、戦国時代末期までは、髪を剃ってさ、坊主にするっていうのは基本的には僧侶がすることだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、お坊さん。で、髪剃りはさ、仏具の一つで、煩悩が宿らないようにっていう意味合いで、剃って坊主にしてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
っていう、こう、宗教的な意味がすごく強くて、他の一般の人っていうのは坊主にしなかったんだよね。
スピーカー 2
あー、なるほどね。まだまだ仏教の影響が強いからね。
スピーカー 1
そうそう。で、長丸もさ、まあ一時期なんか坊主にしてた時もあったけどさ、確か、あのね、煩悩が宿らないようにっていう理由だったよね。
スピーカー 2
そうそう、俺ほら煩悩だらけだから。
ておい!
スピーカー 1
何だ何だそれ。
スピーカー 2
あははは。
いや違うでしょ。
あ、違ったんだ。
違うでしょ。
スピーカー 1
あ、そう。で、そのためさ、髪剃りっていうのはさ、一般の人が使用すべきではないっていう考えもあったの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからさ、初期の武士がしていた月代っていうのは、実はね、剃ってないんだよね。
スピーカー 2
ん?剃ってないね。
スピーカー 1
そう。これどうやってツルツルの月代にしてたと思う?
スピーカー 2
え、まさか抜いてたとか?
スピーカー 1
そうなんだよ。一歩一歩抜いてたの。
スピーカー 2
やばいね。もう拷問じゃん。そんな痛いでしょ普通に。
スピーカー 1
いやだから本当に変態なんだよ。
スピーカー 2
あははは。
あ、それはね、あの、変態だわ。
スピーカー 1
あ、すごいよね。
スピーカー 2
なんか、本当に剥げそうだね。なんかそうやってると。
スピーカー 1
あ、そうだね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、当時、月代にね、髪が生えてるってことはね、無頓着の象徴ってされて、人前に出ることさえ抵抗があったんだって。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
そう、で、そんな状態だとね、墓参りができないっていう記録も残ってるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからこれがね、もう江戸時代の一般常識なわけよ。
スピーカー 2
うん。
で、江戸時代の武家や大きなね、こう、将家のちょっと一般的なね、髷をしていく過程を話したいと思うんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょっとこれ個人差あるんだけど、まぁ大体一般的なもので。
うん。
3歳まではね、男の子も女の子も、まずね、坊主頭にするんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、これはね、あの、坊主にしておくと、その後ね、健康な毛髪が生えてくるっていう風に信じられていた部分があって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まぁあとはね、幼い子だから、清潔を保つことで、病気を予防するためにっていうことで、この段階では髪を伸ばさなかったって言われてるんだよね。
うん。
そう、で、3歳になるとさ、髪の毛をようやく伸ばし始めて、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
このことをさ、髪を切って言うさ、あの七五三の三歳の儀式にもなってるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
中村もやった?髪を切って。
スピーカー 2
いや、これは記憶にないね。だから俺ちっちゃい頃ずっと坊主だったから。
スピーカー 1
あ、そっか。髪を切る、まぁでも今の人あんまやんないんだってね。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
うんうん。で、4歳から5歳ぐらいになると、髪の毛全体をこう伸ばし始めるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この髪型はね、カッシキって呼ぶんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
頭のてっぺんの上はね、あの剃って、カッパのような髪型にするの。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
そう、で、この時はね、まだね、前髪はある状態なの。
スピーカー 2
なんか、わかる?あの、よく時代劇とかに出てくるよね、そういう子供。
スピーカー 1
出てくる出てくる。で、男の子は5歳になるとね、お宮参りをするんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この時に袴を着て、伸びた髪で小さな髷を言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
その後、髪の毛を伸ばし続けて、前髪と後ろの髪をまとめて、髷を言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これがね、15歳に原服の儀式を行うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、で、元服っていうのはさ、男の子が成人したことを示す儀式で、今でいう20歳の成人式みたいなものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ここで初めて、前髪を切り落として、頭のてっぺんを反る、月代にして髷を言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、で、この髷スタイルは、一人前の大人になったっていう証なんだよ、当時は。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
江戸時代にさ、髪結いっていう職業が増えてくるんだよね。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
そう、これ、髷のさ、髪型にするのも技術がいるから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
当時は髪を結ってくれるっていう場所もあって、それがね、髪結い床って言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちなみに、あの髪結い床の床を取って、今床屋っていうようになったんじゃないかって言われてるんだよね。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
そうそう、どう床上手好きとしては?
スピーカー 2
あー、それはやっぱおが太郎のね、専門だからちょっと俺は、ちょっとわかんないけどさ。
スピーカー 1
知らない知らない。
いや、そう。
で、江戸時代でね、最もスタンダードな髷って言われる、銀杏髷になる手順をちょっと今回紹介したいと思うんで、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あの目をつぶって、ちょっと髷になるあなた自身を想像してみてください。
スピーカー 2
難しいな。
うん。
スピーカー 1
まずはさ、さっき言った、あの前頭部から頭頂部にかけて、ま、剃って月代の状態にするんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、もうちょっとこの時点で恥ずかしいよね。
スピーカー 2
ははは、そうだね、うん。
スピーカー 1
で、この状態でさ、髪全体を瓶付け油で湿らして、これによってね、髪を固めて乱れないようにするっていう効果があるの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、それをね、櫛で溶かしながら、全部の髪の毛を後ろへ集める。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ほら、だんだん近づいてきたよね。
あー、なんかちょっと想像できてきた。
うん。
スピーカー 2
で、後ろに集めた髪を、もとゆいっていう白いね、髪の紐で一つに縛るんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、ま、多分ここまでがコロスケみたいな感じ。
あー。
スピーカー 1
そう、で、縛った髪を整えながら、このね、二つ折りに髷る。
うん。
で、ここでね、長さのバランスを考えながら、ま、もう一箇所、この毛先の方をもとゆいで縛って固定するんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これがイチョウ髷です。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この、髷をさ、折り返した甲頭あたりがね、イチョウの歯を広げたような状態になってるから、あのイチョウ髷って言うんだよね。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
このさ、イチョウに見える部分がね、大きいものを大イチョウって言って、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
武家でもさ、旗元とか御犬人に多かったって言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
今で言うとさ、お相撲さんがさ、重量以上になると言えるのがこの大イチョウっていう髪型なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、イチョウの形が小さいのは小イチョウって言われて、これはね、商人に多かったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、で、こんな風にさ、髷をするのにも、結構ね、大変な労力がかかるし、水はさ、当時貴重だったから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
今みたいにさ、毎日髪っていうのは洗ってなかったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
個人差あるんだけどね、月にね、1、2回程度しか洗ってなかったんじゃないかって言われるんだよね。
スピーカー 2
まあ、今の感覚で言うとね、上ってなっちゃうけど。
スピーカー 1
そうそう。だからまあ、今だと結構匂うっていうのはあったかもしれないね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、昔あれだよね、枕もさ、あの高いさ、髷が崩れないようなさ、枕だったじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、ずっとそのままの髪型にしてることが多いんだよね。
スピーカー 2
あー、なんか、それってどうなんだろうねって思っちゃうけどね、やっぱ今の感覚だと。
スピーカー 1
うん、すごいよね。だからもう全然価値観が違うというかさ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
他にもさ、あの髷の種類はさ、地域や時代の流行によって様々あって、例えばね、薩摩藩ではね、全頭部を広く沿ってる月代にしてるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
土佐藩っていうのはね、指2本ぐらいの広さしかない月代なんでね。
スピーカー 2
指2本分。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
じゃあ、ほとんど髪残ってんじゃん。
スピーカー 1
そうそうそう。逆にちょっと違和感あるかもしんないけど。
スピーカー 2
なんか前髪がすごい短い人みたいな感じになりそうだね。
スピーカー 1
そうそう。これね、あの肖像画で、あの薩摩のね、島津成明と、土佐のね、武市半平太の肖像画比べると分かりやすいって本に書いてあったんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
確かにね、ちょっともしよかったら大人も調べると、あ、なるほどって思う。違いが分かるんで。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あとね、あの土佐のさ、坂本龍馬っていうのはさ、双髪っていう髪型で知られてるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
総髪ってさ、あの髪を後ろで束ねたような髪型で、こうちょんまげみたいにしてないんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、今だとあのオダギリジョーとか、宍戸じょうみたいな。
スピーカー 2
ちょっと待って。あれ、それじょう繋がりなだけで違うでしょ。
スピーカー 1
そう。獅子土城は違うね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。まあ、坂本龍馬で分かるかみんな。
スピーカー 2
まあ分かると思う。
スピーカー 1
そう。これはさ、あのどういうことかっていうと、脱髪後の肖像画がみんなが知ってるものだから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
本来さ、土佐藩の武士っていうのは、総髪っていう髪型は許されてないから、
髷にしなきゃいけないはずなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、これはまあ脱藩しているからっていうことでなってます。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
それとね、幕末にはね、あえてね、武士でも髷を切り落として、ざん切り頭にするっていう人も増え始めたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはね、あの主にね、尊能派を掲げる若い武士に見られたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
尊王ってさ、あの幕府中心の体制から、
まあ、旧来の天皇中心の体制を望むっていう考え方なんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
有名なのがさ、伊藤博文でさ、幕末にイギリスの作を進んだ文明を学ぶために密航をくわたてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この頃、日本は鎖国の時代だから、海外渡航がさ、見つかれば資材の可能性があるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、そんな命がけの密公でイギリス制に乗り込む前に、伊藤博文って髷を切り落としてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、これはもう後には戻らないぞっていう決意の現れかもしんないんだけど、
うん。
で、そしてさ、あのイギリス戦で命がけの交渉して、あの密公に成功するんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、こんな髷を切るってことは、あのまだ江戸時代は命がけの行動だったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、その後討幕派によってさ、まあ幕府は倒れて、時代はこう明治時代となっていくんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ここで冒頭で触れたさ、散髪脱刀令っていうものが、明治4年の1871年に出されるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、あのざっくり言うと、髪型は自由にして構わないよっていうもので、
あともう一つその武士は刀を刺さなくてもいいよっていうものなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この2つが合わさって散髪脱刀令って言うんだけど、これはね、強制的なものじゃなくて罰則があるものでもなかった。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
明治政府はね、それから断髪した方がいいっていうメリットをね、民衆にこう伝えていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
藍津若松を中心とした、あの、現在の福島県の西部ではね、髷姿の人には50銭の税金をかけるっていうフレーが出されている。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
これ現在の貨幣価値に換算するとね、2、3万円相当に相当するんだよね。
スピーカー 2
ふふふ、なんかスピード違反みたいな感じになってるね。
スピーカー 1
あ、そうそうそうそう。
で、愛知県ではね、髷を囚人用の髪型っていう風にして、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あとね、巡査にハサミを持たせて、髷をね、強制的に切らせたりするっていうこともしたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、大阪府とか山梨県ではね、斬髪屋っていうのには無税で、上井どこに対しては地方税をかけて、断髪をね、促すようにしたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それと、明治になってさ、断髪をさ、こうした人で有名、どこで言うと岩倉具視なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、大人の近代史のさ、第1回にも触れたんだけど、岩倉資設団の全県大使を務めた人なんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ、長丸のさ、大人の近代史のサムネイルの見本になったっていうことでも、まあ有名なんだよね。
スピーカー 2
あははは、はい。有名ではないよね。
スピーカー 1
あははは。
スピーカー 2
まあ顔がただ似てるからっていうだけの理由はあるけどね。
スピーカー 1
似てんのかこれ。
スピーカー 2
顔は似てんじゃないの、なんとなく。俺岩倉具視に似てるってたまに言われるし。
スピーカー 1
言われるの?
スピーカー 2
うん、言われるよ。
スピーカー 1
すげえな、どんな友達だよ、そんな。
スピーカー 2
あははは。岩倉具視の顔を知ってる人がまずすごいけどね。
スピーカー 1
すごいすごい。
で、これさ、第1回でもさ、気になって言ってたんだけど、彼のさ、ちょんまげってちょっと独特でさ、上にツンって立ってるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ何っていう話してたと思うんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょっとね、調べてたらね、多分なんだけどその疑問が分かりました。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
これはね、武士の髪型じゃないから、あの、五台づけって言われる髪型なんじゃないかなっていう。
うん。
髪をね、頭頂部でこう一つに束ねている髪型で、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
クゲのね、髪型らしいんだよね、やっぱり。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
スピーカー 1
そう、岩倉具視はもともとクゲ出身だからね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそうそう。ちょっとなんかスッキリしたんだけど、俺は。
スピーカー 2
第1回からの。
スピーカー 1
そう、第1回からの伏線を回収したっていう。
スピーカー 2
何回だよ、今本当に。
スピーカー 1
彼はさ、あの、そのまあ、旧来の髪型だったり、あの和服姿っていうのに誇りを持ってたから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
1871年にさ、岩倉使節団で最初にアメリカへ向かった時も、周りのメンバーが断髪してる中、彼はしなかったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それでさ、あの、アメリカに上陸するとさ、まあ、とりわけ自分がモテるってことに気づいたって言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、岩倉自身はね、自分が全権大使っていう社会的地位もあるし、自分の人間的な魅力によるものだって思ってたらしいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、それがさ、アメリカ留学中のさ、息子に会ってさ、その話をすると、
スピーカー 2
うん。
息子からはね、それは珍妙なその髪型のせいであり、エキゾチックな和装のせいであるって言われたんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからこの言葉のセンスもすごいなって思ったけど。
スピーカー 2
確かにそうだね。
スピーカー 1
で、この事実を知って岩倉具視っていうのは、あの、髷を切ってアメリカで洋装になってるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、まあ、こんな人もいて、あとね、有名どこで言うとやっぱり、その明治天皇なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
1873年にね、明治天皇は、それまで髪を結び上げていたのを断髪したんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これがね、あの、民衆に与えた影響って、あの、大きいって言われてて。
うん。
断髪がね、普及するきっかけにもなったって言われてるの。
うん。
こうしてさ、まあ、徐々に髷を落とす、まあ、髪を切るっていう需要が日本国内でも高まっていって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それまではさ、あの、日本人って、女性は一度も髪を切らない人が多かったり。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、男性でもさ、毛先を担当やのみで、自分の家の人とか、自ら自分で切る程度が大半だったんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
明治以降になって、髪を切るっていうお店の需要が高まっていったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これによってね、明治時代にはね、髪を切るお店、斬髪屋っていうのがたくさんできて。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
明治5年にはね、すでにね、3000件ほどにもなってったんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう、江戸時代からあったさ、髪結いどこっていうのが、斬髪屋になるケースも多かったんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、こんな風にちょっと、髪を切るっていう文化が入ってきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
明治政府がさ、そもそも断髪を進めた理由って、さっき言った利便性以外にもあって、これはやっぱり欧米を意識したっていうことなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
欧米との対等な交渉を行っていく上で、やっぱりその日本独自の髪型っていうのは見下されてしまうっていうことがあったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
実際にさ、ヨーロッパではさ、このチョンマゲの髪型ってさ、豚のしっぽとか言われて馬鹿にされてたりしたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あとは、旧体制のさ、慣習からの脱却っていうのがあるんだよね。
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うん。
スピーカー 1
日本の歴史を見てもさ、支配層が大きく変わった時に、髪型も大きく変化してるっていうケースが多いんだよね。
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うん。
スピーカー 1
これはさ、朝廷から幕府に実権が変わった時もそうだし、この明治維新による変革によっても大きく変わっているんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
髪型っていうのはさ、新しい体制になったっていうことを印象付けるのにはすごいインパクトが大きいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これね、ちょっと面白い比較をしてた資料があって、明治になってね、2,3年しか経ってない1871年っていう早い段階で散髪脱刀令っていうのが出されているんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これさ、中国を見るとさ、当時さ、中国は清の時代で、まだ辮髪っていうラーメンマンみたいなさ、後ろ髪だけ編んで垂らして、あとは坊主の髪型をしてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これもさ、また独特な髪型じゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、辮髪をしてないと死刑っていう法律があったぐらいさ、なんか強制的なものだったらしいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この髪型さ、自由にしていいよっていう、自由煎髪っていうのが中国で出されたのが1911年なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからさ、日本と比較するとさ、40年の開きがあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この髪型だけ見てもさ、この差っていうのはさ、かなりあってさ、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
後にさ、日本が近代化へ進むっていうスピードの違いを見ても、関連してるんじゃないかっていう、その比較をしてたのがあって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうそう。こういう見方も面白いなと思って。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
いかに明治政府が積極的に西洋に近づけようって、明治の始めに積極的に取り組んだっていう姿勢がわかるなっていうのを、ちょっと通して思いました。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ま、まとめると、日本はさ、この明治が明けて、武家も公家も髷を避けて駆け抜けた時代に幸あれ。
スピーカー 2
さすがだよ、もう。いや、来たね。
スピーカー 1
なんだ、そのさすがだよって。
スピーカー 2
えへへへ。
スピーカー 1
いやー、ここ来るまでちょっと緊張してたんだよね。
スピーカー 2
なんだよ、それ。
えへへへ。
スピーカー 1
だってこれ、一発撮りだからさ、噛んじゃったら長丸のリアクションが変わっちゃうじゃん。
スピーカー 2
まあね、あ、噛んだっつって。
スピーカー 1
えへへへ。
それはどうでもいいんだけど、ま、いかがでしたでしょうか。
スピーカー 2
あ、そうだね。ま、最後のところのさ、やっぱりその、日本がさ、急速に近代化して、秦はさ、あ、ま、秦というか中国って言えばいいのかな、は、やっぱり近代化が遅れたっていうのはさ、古い慣習を捨てされなかったっていうのもやっぱり大きいのかな。
で、まあそれがやっぱりその神方っていうところでもあるだろうし、やっぱりさ、中国ってさ、アヘン戦争に負けてさ、で、そっからさ、国内的にはやっぱりやべえっていうさ、空気はあったんだよ、あって、それで近代化しよう、近代化しようって動きもずっとあったんだけど、結果、後発の日本に負けたわけじゃん、日清戦争で。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
で、その後もさ、どっちかっていうとさ、まあ、日本の方がやっぱり強いっていう位置関係にずっとあったわけじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だってそれこそつい近年までずっと日本の方が強いだったわけじゃん、状態としては。
スピーカー 1
ああ、そうだね。
スピーカー 2
うん。だからその、おが太郎が言った40年の差がずっとここまで生きてきてるっていうところも、まあやっぱあったのかなって思ってさ。
スピーカー 1
ああ、確かに。
スピーカー 2
やるときはやるんだよ、みたいな、なんだろうね。
こう、中途半端なことしないで、もう全部今の価値観捨て去って、超できている人、まあ当時で言うと西欧諸国だけどさ、おお、もう真似るんだみたいな感じに日本は行けたのがやっぱり日本が強くなれたきっかけというか、まあ理由なんじゃないかなっていうのはちょっと思ったよね。
だって、やっぱりさ、冒頭の話に戻っちゃうけどさ、それまであったさ、価値観をさ、捨て去るって結構、まあ俺無理だもん、やっぱりちょっとできないなって自分思っちゃうしさ。
スピーカー 1
確かにね。今のうちらが髷になるみたいなその感覚でしょ、だって。
スピーカー 2
そうそう、だからなんかもう世界中で髷が流行ってさ。
そうだよね。
ちょっと日本遅れてね、みたいなこと言われちゃってるんでしょ、今。
あの、「あなたまだ髷じゃないんですか?」とかって言われてるんだよ。で、「ダサい!」とかって言われててさ、「やっべー!」とかって思って髷にするような感じでしょ。
スピーカー 1
いや、恐ろしいよ、それは。
スピーカー 2
いや、俺ちょっとやっぱりダメだな、自分の価値観信じちゃうな。
スピーカー 1
そうね。だからすごい葛藤した人っていっぱいいたと思うんだよね。
スピーカー 2
いや、絶対そうだよ。そんなに簡単にさ、捨てされないと思うよ、それまでの。自分がさ、それで生きてきたわけだからさ。
スピーカー 1
そうそう、だからもう本当に何年も何年もかかったらしいんだよね。
スピーカー 2
だからやっぱり国策としてさ、やったっていうのはさ、それだけ力を入れてたっていうところで成果をあげられたんじゃないかなとは思うね。
スピーカー 1
あー、確かに。幸あれ。
だから、そこでこれ持ってくんの?
なんでもない。なんだっけ?
スピーカー 2
だから国策としてやったから、やっぱりそういう価値観を超えて、個人の価値観を超えてできたんじゃないかなっていうね、ところかなと。
スピーカー 1
あー、確かに。そうだね。
ということで、今回はね、リクエストなんで、ちょっと最後に読み上げたいなって思います。
マゼンタのコトリさんからいただきました。
こんにちは。通勤時に毎回楽しく聞いてます。
3年前に電車通勤がスタートしてから読書にハマり、史実や歴史物が好きになり、歴史上の疑問をポッドキャストで調べるうちにオトキンと巡り合いました。
リクエストですが、髪型について詳しく教えてほしいです。