1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #209 「ノルマントン号事件」..
2025-06-17 20:40

#209 「ノルマントン号事件」見捨てられた日本人乗客たち

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日本人乗客はなぜ見捨てられてしまったのか?不平等条約改正のきっかけとなったノルマントン号事件。当時の世論に火を付けた理由について解説しています。

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サマリー

ノルマントン号事件では、イギリスの貨物船が嵐で沈没し、日本人乗客25人が全員死亡しています。この事件は、人種差別的な対応に対する日本国民の激しい反発を引き起こし、世論が大いに加熱しています。ノルマントン号事件は、日本人乗客が見捨てられた不幸な出来事であり、国民感情が高まるきっかけとなっています。この事件は日本の条約改正運動に影響を与え、国力を高める側面もあると言われています。

ノルマントン号の沈没
スピーカー 1
いかに人種は違うとも、いかに情を知らぬとも、この場に臨みて我々を捨てて拭るは卑怯者。
始まりました。「大人の近代史」よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。
スピーカー 1
これ知ってる?
スピーカー 2
知らないね。なんか拭るわとかそういう言葉がちょっと昔の言葉だろうね。
スピーカー 1
まあまあそうだね。これはノルマントン号沈没の歌の一節なんだよね。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、意味は正直もう通じたと思うんだよ。
この歌ができた背景とかそういったところも今日はまあ解説はしていきますけれども、
今日やるのはノルマントン号の話。ノルマントン号事件ですね。
スピーカー 2
あー、なるほど。だから最初の言葉がなんとなくどういうことか。
スピーカー 1
で、えっと早速ちょっと事件の概要の部分にじゃあもう入りたいと思うんだけれども、
この事件、教科書にも載ってるし、多分、あーなんとなく覚えてるなっていう人多いと思うんですけれども、
ちょっとざっくりまず説明します。
1886年の10月23日、午後3時っていう時間に、
横浜港にその泊まっていたイギリスの寄船、ノルマントン号が日本人乗客を25人乗せて、
プラス、これ貨物船なんで、貨物も乗せて神戸に向けて出港するんだよね。横浜から神戸。
ただ、10月24日、まあ翌日だね、の午後8時頃に嵐に巻き込まれちゃうのよ、このノルマントン号が。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それで、嵐に巻き込まれて暗礁に乗り上げてしまうっていうことが起きるわけ。
で、船長がドレイクっていう方なんだけれども、このドレイク船長が指揮して、暗礁から船を降ろすことはできたんだよ。
ただ、船にはその大きな穴が開いちゃって、まあ船の横っぺりに穴が開いちゃって、そこからどんどんどんどん海水が入ってきてしまって、
最終的にはこのノルマントン号は沈没をしてしまった。
で、この事件、これだけ聞くとただただ船がまあ座礁して沈没したっていう、
スピーカー 2
あるあるっつったらちょっと言い方良くないけどさ、ありがちな話じゃん。
スピーカー 1
ただこの事件が有名なのは、助かった人と亡くなった方なんだよね。
助かったのは船長含め、いわゆる欧米系のヨーロッパ人船員になったわけ。
プラス、一応中国人の船員もいたんだけれども1名、ただこの中国人の船員っていうのは特別船長に気に入られてたっていう、
なんかお抱えの、まあそういう船員だったわけ。なんかちょっと特別だったわけ。
で、亡くなった方は残り全員、要は欧米系じゃない、日本人含め欧米系じゃない人たちがみんな亡くなったの。
で、日本人乗客25名って言ったけれども、25名もちろん全員亡くなってるし、
で、その他イギリスとかドイツとかがその船員やってたんだけれども、
その人たちが連れてきてたインド人だったりとかそういった中国人だったりっていう船員も13人亡くなっちゃってるのよ、一緒に。
で、ここでそんな有事の際に人種を切り分けて、なんか出舎選択なんかできないと思うじゃん、普通に考えたら。
事件の影響と世論の加熱
スピーカー 2
今の感覚で言うとね。
スピーカー 1
まあそういうところで、やっぱりこれはでもどう考えてもおかしいだろってなるじゃん。
じゃあなんで助けなかったのか。これはまず素朴な疑問だよね。なんで助けなかったのってところを思うじゃん。
で、このなんで助けなかったのかの質問に対して、後々ドレイク船長を含め乗組員たちは神戸のイギリス領事館で新聞を受けるわけよ。
もちろんこういう事故を起こしちゃったわけだから。
で、そこで日本人乗客にボートに乗り移るように進めたんだけれども、彼らは応じなかったんです。
なぜなら言葉が通じなかったからっていうことを言うのよ。
まあその詳細みたいなのが一応資料とかにもあったりするんだけれども、ただこの証言自体がちょっと真偽が疑わしいっていうところもあって、
まあ今ここで紹介したいのは、とにかくドレイク船長たち側の言い分としては、日本人乗客にももちろん助けようと思ってボートに乗り移るように進めたんだけれども、ボートに乗らなかったっていうのが言い分なわけね。
で、この船貨物船だから特別、要は客船じゃないわけよ。だからさ、日本人乗客がいるからって日本語を喋れるスタッフを抱えてたわけじゃないっていうところもあるんだよ。
だからそういった状況を加味してというか、その陳述が大々的に認められちゃって、船長以下全員無罪判決が下るのよ。
で、これはさ、やっぱりなんか感覚として、いやさすがにそれはおかしいんじゃないのっていうのは多分今の感覚で考えたって、
スピーカー 2
有事の時にさ、じゃあ日本人だから乗せる乗せないとかさ、欧米系の人種だから乗せる乗せないとかさ、そんな取捨選択なんか多分できないじゃん普通に考えたら。
スピーカー 1
でも現に助かったのは欧米系の人たちで、アジア系の人たちはみんな亡くなったっていうさ、事実だけがあるからさ、やっぱりこれはおかしい。どう考えたって何かやっただろうっていうのがあった。
スピーカー 2
だから何かやっただろうって思ったわけよ、みんな。だから日本国民はこの船長以下全員の無罪判決に対して大激怒するわけ。
スピーカー 1
だから新聞とかでは連日このノルマントン号事件の記事が掲げられて、で、こういった動きがどんどんどんどん加熱していくっていうことになっていくんだけれども、で、その加熱していく中で冒頭のこのノルマントン号沈没の歌っていうのもできるのよ。
そう、冒頭の歌もう一回聴いていただければと思うんだけれども、やっぱりちょっと何に怒ってるかっていうのはすごくわかるなっていうところもあって、で、この歌すごい長いんだよ。長いからちょっと興味ある方は調べてもらえれば全部説出てくるんで見てもらえれば分かるんだけど、すごい恨みつらみとかもうすごいから、とにかく。
で、奴隷苦戦長のことを、なんかね、あて字で奴隷ってあるじゃん。奴隷制度とかの奴隷。奴隷い、鬼って書いて奴隷きっていうので奴隷苦戦長のことあて字で書いてるのよ。
スピーカー 2
もうその辺からもうすごい怒ってんなっていうのはわかるじゃん。そんな言葉であて字しないでしょ、普通。
スピーカー 1
まあそれぐらい世論っていうのは加熱していくわけ。で、ちょっとある新聞で、まあこんな社説が出たんで、ちょっと社説をちょっと長いんだけど読ませさせていただくと、
ナンバー戦の場合に最後に船を去るべき者は船長になるのが世界の通報にしてこれを知らざる者はない。実際そうするのが普通であり、もしもこれを知らない船長がいたら再び社会に戻ることはできない。
ただ、西洋の法律は東洋に適用すべきものではなく、東洋人は一種の下等人類であり、
霊を失し、情を失い、機難の場合に見殺しにしたりしたとしても、人間の道に違う所為とは言ってはいけない。
ことに外国船で日本宴会で旅客を運送する者は、船客として日本人を乗せるものではなく、一種生き物の貨物と考えて戦争に積む。
運賃も安く、取扱いも乱暴無常で、船長の眼中には旅客があると認めてもいない。
こんな写説が出たのよ。
これも言ってる通りだからなんとなく意味は通じると思うんだけど、これを写説に続けて次ちょっともう一回写説くるんだけれども、
たまたま風雨が変われば、商類の貨物のある入り口に外から鍵をかけて船員の妨げにならないようにし、
結局沈没するとなっても、鍵を開けて命を助けるなどとは思わず、自分たちは悠々とは死家に移り、浮き袋を肩につけて遠くへ漕ぎ出す。
ノルマントン号のナンパもこの一例に過ぎないのではないかという話があるが、今日のところはまだ断言できない。
しかしともかく十分に不審の念があり、不快の感覚がある。
っていうね、写説が出るのよ。
条約改正の声
スピーカー 1
もうこれさ、やっぱり推測が推測を呼んで、もう恐ろしいことまで考えてるわけじゃん。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
そう、まぁちょっとすっごい要約すると、要は西洋人たちは日本人乗客たちを貨物として扱っていたから、船の底の、要は倉庫に閉じ込めていた。
で、しかも暗哨に乗り上げた時、騒ぎ出すとめんどくさいから鍵かけちゃった。
で、暗哨から出られたけどもう船沈むってなっても、いちいちそんな自分らが危険を犯してまで、その船の倉庫まで行って鍵いちいち開けてあげるかっていうと、そんなことしないよねって。
自分たちは余裕と逃げちゃえばいいよねっていう、ような感じのことが書かれてるのよ。
まぁ、こんなのが出るぐらいまで要は世論っていうのはもう、なんだろ、やばいぐらい加熱しちゃったわけよ。このノルマントン号事件に対して。
スピーカー 2
実際、あ、推測なんだこれは。
スピーカー 1
全部推測。これはもうあくまでも推測。で、事実かどうかもわからない。
で、これだけ世論っていうのが加熱してしまったから、当時の井上薫外相が、ドレーク船長らは無罪判決出たからさ、別にドレーク船長たちってもう帰っちゃえばいいじゃんイギリスに。
でもドレーク船長たちが神戸から出港することを許さなかったの。ちょっと止めて待って待ってって言って。
で、取りやめさせて、最終的に兵庫県知事の命義でドレーク船長たちを殺人罪で訴えることになったのよ。
で、この訴えっていうのが神戸でもう一回開かれて、で横浜に移って、でイギリスの領事裁判所で最終的に開かれた後半で均衡3ヶ月の判決が下ったのよ。
スピーカー 2
で、ただし遺族への賠償金は支払われることはなかったっていうところなんだよね。
スピーカー 1
一応補足すると、ただしその遺族は代わりにいろんな義援金をもらってたわけ。その義援金を分配して、賠償金みたいな形に当てたっていうところはあるんだよね。
だから遺族が全く何も保証されなかったわけではないんだけれども、ただし、いわゆるそのドレーク船長たち、加害者側とされている人たちからは何ら賠償金っていうのは、イギリスからって言ってもいいけど、取れなかったっていうところなんだよね。
で、この有罪判決が出たっていうところで、徐々に世論の熱っていうのも冷めていくっていう流れになるのよ。
言っても金庫3ヶ月だからね。で、賠償金も払われない。3ヶ月間檻に入ってるみたいな感じじゃん。
それが重い軽いはちょっとここの本論からずれちゃうから置いておくんだけど、ただ世論の熱が冷めていったっていうのは、これは対イギリスとの関係悪化も懸念した日本の圧力もあったんじゃないかとも言われてるんだよ。
だから、ちょっと世論ヒートアップしてるから新聞の論調とかを弱めていこうとか、有名な人たちも対英関係を悪化させるのは良くない。福沢諭吉なんかが結構代表的に上がるんだけども、そういった人たちがちょっと世論を抑えようっていうような流れに動いたっていうのは確かなんだよね。
で、結局、戦争に閉じ込めたかどうか日本人、その社説にあった通り、倉庫に閉じ込めたかどうかっていうのも船を引き上げればわかるじゃん。
そこに全員遺体があれば、ああもうこれ100%だよねっていう感じじゃん。鍵もかかってるしみたいな。
ただ、船を引き上げて確認するっていうこともやろうと思えばできたかもしれないんだけれども、超大国であるイギリスをこれ以上刺激するのも良くないと思う。
実際イギリスからもちょっとこの、なんか日本がすごいノルマントン号事件で加熱してることに対して釘を刺されているっていうところもあるのよ。
だから、これ以上イギリスを刺激しないためにも船を引き上げて事実確認をしようなんていう話も立ち消えていくっていう形で、このノルマントン号事件っていうのは収束していくわけよ。
で、この事件が与えた影響がものすごく教科書とかには出てくるんだけれども、日本はいわゆる欧米諸国に対して領事裁判権っていうものを認めちゃってたんだよね。
これは幕末の頃の不平等条約でっていう話だけど。
一応補足すると、領事裁判権っていうのは、いわゆるその日本で罪を犯した外国人の人がその本国の裁判のルール、まあ裁判というか法律のルールでその本国の裁判官から裁判を受けるっていうものを認めちゃってるわけ。
普通、日本で罪を犯した外国人であっても、それは日本の法律に従って日本の裁判官が裁判するっていうのが、これは今は当たり前だよね。
スピーカー 2
まあそうだね。
スピーカー 1
そう、ただ当時は不平等条約を結んでいたっていうこともあって、領事裁判権をその諸外国に認めてしまっていたっていうところから、このノルマントン号事件の裁判ももちろんイギリス領事が行ったわけ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう。っていうところで、世論がそこに対してもものすごく不平不満を言うっていう形になったんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そう。で、この事件をきっかけにその日本国民の間で条約改正の声が高まることになっていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ちょうどさ、この時期ってさ、1886年っていうのは自由民権運動とか国会開設の会をやったけれども、その時の時期とだいたい同じくらいの時期なんだよ。
国民の声がどんどんどんどん大きくなっていた時期でもあったわけよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だからそういった民権運動とかそういったものが高まった時期にこういう事件が起きたから、なおさらもう条約改正しろ、なんでそんな不平等な条約結んでんだみたいな動きっていうのも、より高まってしまったっていう側面もあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
ノルマントン号事件の背景
スピーカー 1
まあ要はその国民感情が高まった理由はそういう民権運動っていうのもあったし、やっぱりその諸外国に対する理不尽な条約っていうのもあったしっていうところももろもろ含めてちょうどタイミングも良くなかったっていうのはあるんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これジョルジュ・ヴィゴーのさ絵が有名なんだけど、ノルマントン号事件って。
スピーカー 2
あーあるね。
スピーカー 1
そう。まあ小片郎、ジョルジュ・ヴィゴーの回で多分触れてはなかったと思うんだけれども、ノルマントン号事件のあの絵って実はノルマントン号じゃないっていうのはあんまり知られてないんだよね。
スピーカー 2
なんか聞いたことある。
スピーカー 1
そう。あれメンザレ号の救助っていう絵なんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
メンザレ号はフランス船ね、ちなみに。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ジョルジュ・ヴィゴーはフランス人じゃん。だから自分の国の船の沈没の絵を、でただその船の上に描いている船長がいるんだけどそれはドレイク船長らしいのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからこれはヴィゴーがある種の皮肉を込めて描いたんじゃないのっていう。要はフランスのそのメンザレ号が沈没したものを描いてるんだけれども、当時のそのドレイク船長とかイギリスに対しての皮肉を込めてこの絵を描いたんじゃないかって言われてて。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただこれはちょっとごめんなさい。真偽は不明なので、あくまでもそんな風に言われてますよっていうだけなんだけれども、そのヴィゴー自体日本の条約改正には反対する立場を取ってたんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、なのにも関わらずイギリスがこんな変な対応しちゃったから日本国民が条約改正の感情が高まっちゃったじゃないかなんてことしてくれるんだっていうのを皮肉を込めてそういう絵を描いたっていう風に言われてるんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはちょっと賛否両論あると思うんで、一応こんな話もありますよっていうだけにしとくけれども。
で、最終的にこの日英間の不平等条約っていうのはノルマントン号事件が発生した8年後の1894年になって日英通商公開条約締結で領事裁判権っていうのは撤廃されることになるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから結果的にノルマントン号事件が起きたことによって国民の感情が高まって政府としても本格的に条約改正動かなくちゃいけなくなったっていう側面もあったっていうところが一応この事件の前容というか結果っていうところになるのかな。
日本人の気持ちと影響
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ちょっと最後自分の意見になっちゃうけれども、これ実際じゃあ本当にイギリス、まあドレイク船長以下、イギリスとかその欧米系の乗組員が本当になんか日本人を見殺しにしたんかっていうところなんだけど、これはね当時のイギリスならまあありえるんじゃないかっていうのは正直思ってて。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それくらい欧米の人たちの要はその欧米以外の人種に対する差別感情っていうのはものすごく強かった時代でもあるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
まあそういうところからやっぱり帝国主義とかそういう思想になっていってるわけだしね。もう植民地で要はそういうアジアだったりアフリカだったりっていうのは支配していいんだみたいなものがやっぱり根底にあったわけじゃん。すげえ簡単に言うと見下してたんだよね。
うん。
スピーカー 1
で、世界的には奴隷制の開始の流れはもちろんあったんだけれども、ただやっぱりそういう差別意識っていうのはその当時もちろんあったし、でこれって今もやっぱりちょっとはあるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから今ですら残ってるものが当時だったら絶対もっと大きいもんだと思うんだよね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
そう。だから当時のイギリスのその状況から考えたら全然あり得るなっていう話ではあるかなっていうのが個人的に思ったことで、ただやっぱりそういうところで日本人ってすごい悔しい思いをしてるわけよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからやっぱりその日本って日本人っていうのはそこで欧米にもう絶対負けたくないぞっていう気持ちが強くなったことで日本っていうのは国力を高めていったっていう側面もあったのかなっていうところで、
この事件だけを見ればもちろんすごいものすごく不幸な事件だけれども、やっぱりこの事件をきっかけに日本っていうのはどんどん劣況に並ぶような力をつけていったっていう側面もあるかなと思って、
ちょっと最後はそんな感じで自分の考察とさせていただきたいんだけれども、ここまで聞いて最後小片郎の締めコメントでちょっと締めてもらえたらなと思います。
スピーカー 2
はい。ノルマントン号事件、そうですね。
これを聞いてるときに長丸がちょうどだいぶ前だけど、トルコの沈没、トルコ戦の沈没で、
スピーカー 1
ネルトゥルね。
スピーカー 2
そうそう、日本人が助けに行ったっていうのがあるじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そうそう、なんかまさに対照的な事件だなと思って聞いてて、
そうそうそうそう。確かに長丸が言ったように、当時のそのイギリスの背景を考えると、やっぱ平等に見ていたのかっていうのはちょっとやっぱ疑問を感じるところはあるかなと思って。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そうだね。あとはもう長丸が言ったように、大変わかりやすく、このなんか全容がわかったなと思って。
スピーカー 1
ちなみにちょっと補足しとくと、ネルトゥル号事件の話が出たんで、あの時は沈没したオスマン帝国の戦員たちを日本人が助けましたっていう話じゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
このドレイク船長以下、欧米系乗組員も日本人は助けてるんだよね。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
もちろん沈没した船から出てきた人たちやから、救命ボートに乗って日本のどっかの陸地に着くわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そこで、そこの着いた陸地にいた日本人たちが手厚く保護をしてくれてるのよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
もちろんあれでも日本人見殺したなんてわかるわけないじゃん。そのタイミングで。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからわかってたら、もしかしたらそういう風にはならなかったのかもしれないけど、まあとりあえずそんな事実もありますと。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
まあなんかそういうのを聞いちゃうと、やっぱりこれ見殺しにしてたらなーとかってちょっと思っちゃうけどね。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
まあそれはいろいろ考えさせられる話かなっていうところで。
スピーカー 2
うん。
はい、ということで今回はノルマントン号事件でした。
はい。
もしよかったら、この番組まだフォローしてない方とかいましたら、ぜひフォローボタンを押していただけると、すごくテンション上がりますのでよろしくお願いします。
スピーカー 1
ウェーイ!テンション上げていくぜ!
スピーカー 2
今ね、今頃ね。
スピーカー 1
こんな感じで、はい、こんな感じになります。
スピーカー 2
はい、ということで最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
20:40

コメント

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