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2025-12-15 14:17

2025年 推し活トレンドニュースまとめ 3.9兆円の推し活市場の真実【推し活未来研究所】

『推し活未来研究所』🎧 毎週月曜あさ7時配信!ビジネスとカルチャーをつなぐ「推し活」の世界を、ほっこりトークでお届けする番組へようこそ!Z世代の推し消費トレンド、社員のエンゲージメントを高める「社内推し活」の可能性、ファンに熱烈に”推される”ブランドやサービスの作り方など、身近でちょっと気になる推し活関連のトピックをピックアップ。難しい専門用語は使わず、「ゆるっと深掘り」していきます。聴いていると元気が出て、明日からのちょっとした活力になるような番組を目指しています☀️▼ パーソナリティ矢澤 綾乃株式会社KAZAORI (https://kazaori.co.jp/) 代表取締役ファンやコミュニティの「好き」や「熱量」を起点に、企業のマーケティング支援、ブランドプロデュース、新規事業開発などを手掛ける。推し活の記念日やイベント等を華やかに彩るバルーン事業なども展開し、「好き」を形にするための多様なサポートを提供している。現役ベーシスト様々なアーティストのライブサポートやレコーディングに参加するミュージシャンとして、現在も活動中。推す側・推される側の視点を持つ「現場あがり」の実践者アーティスト/クリエイター側と、それを応援するファン側の両方のリアルな視点と経験を持つユニークな存在。この経験を活かし、“推し活×ビジネス”の新しい可能性を日々探求し、そのインサイトを番組で分かりやすく発信しています。▼ 応援&メッセージはこちら📣あなたの推し活体験やアイデアが、番組をもっと豊かにします!ぜひお気軽にご参加ください。SNSで参加: 番組へのご感想、あなたの「推し」紹介、熱い推し活エピソード、ビジネス活用アイデアなどを、ハッシュタグ #推し活未来研究所 をつけてぜひ投稿してください!Podcastを応援: SpotifyやApple Podcastで番組をフォローし、レビューや星評価(☆☆☆☆☆)をいただけると、制作の大きな励みになります!専用フォーム: 長文のメッセージや、SNSを使わない方はこちらからどうぞ。 https://forms.gle/zSD7LYrAscxYCoh79▼ 視聴・聴取はこちらから▶️ライフスタイルに合わせて、お好きなプラットフォームでお楽しみください!YouTube: 最新エピソードの視聴やアーカイブはこちら!チャンネル登録もお願いします🔔 https://www.youtube.com/ @oshikatsu_laboSpotify: 通勤・通学中やお休み前など、耳で楽しむならこちら! https://x.gd/9kSbnApple Podcasts: iPhoneユーザーの方はこちらも便利です! https://x.gd/lxYcKそれでは、また月曜あさ7時にお耳にかかりましょう!

サマリー

2025年の推し活市場は3兆5000億円から3兆9000億円に達し、SNSやニューメディアの台頭がエンタメ文化を変革しています。この変化の中で、企業は推し活をビジネスとして取り入れ、従業員の幸福度向上のために様々な施策を施しています。2025年の推し活トレンドは、メリハリ消費とDIYスタイルが定着し、ファンは自らのオリジナルグッズを作ることが増えています。また、推し活疲れが問題視される中、ファンは経済活動に参加しながら楽しむ新たな形を模索しています。

2025年の推し活トレンド
こんにちは、株式会社KAZAORI代表の矢澤 彩乃です。推し活未来研究所へようこそ。
さて、今日のテーマは、2025年推し活トレンド総まとめの1回目 エンタメビジネス編です。
2015年も、もう終わりが見えてきましたね。 皆さんにとって今年はどんな推し活イヤでしたか?
市場規模が3兆5000億円から3兆9000億円とも言われる、この巨大市場。 今年も本当に色々なことがありました。
今日は、この激動の1年をエンタメとビジネス、 そして私たちの心の変化という視点から一気に振り返っていきたいと思います。
かなり濃い内容になりますが、最後までお付き合いいただければ、 今の推し活がどこに向かっているのか、そのヒントが見えてくるかもしれません。
まず最初に振り返りたいのは、今年の流行語です。 毎年恒例の、ゆうきゃん新語流行語大賞ですが、今年のラインナップをご覧になりましたか?
実はここに、推し活総の心理がリアルに映し出されていました。 年間大賞に選ばれたのは、高市さなえ総理の
働いて働いて働いて働いて働いて働いてまいります、でしたね。 この言葉は、高市さんの覚悟を感じさせる言葉でした。
でも私が注目したいのは、この重厚な言葉と対照的にトップ10入りした、ある擬音なんです。 そう、えほえほです。
元ネタをご存知ない方もいるかもしれませんが、オランダの写真家ハニーヘイレさんが撮影した 綿袋のヒナが地面を走っている写真がきっかけなんですね。
まだ飛べないヒナが両翼を広げて必死に、でもどこかユーモラスにトコトコ走っている。 その姿に、SNSで誰かがえほえほという音を当てたところ、爆発的に広まったんです。
気長さを表現するミームとして定着しました。 企業もこれに飛びつき、パロディーもたくさんありましたよね。
ホッカホッカ亭が袋を唐揚げに変身させたり、高知県警が交通安全の標語に使ったり。 これってすごく面白い現象だと思いませんか?
一方で、働いて働いてという現実の厳しさがあり、 もう一方では、えほえほという意味のない可愛らしさ、脱力感に救いを求めている。
2025年の推し活って、まさにこの過酷な現実と癒しへの逃避のバランスの上に成り立っていたと言えるかもしれません。
私たちは現実を生き抜くために推しというえほえほを必要としていた。 そんな風に言えるかもしれませんね。
そしてもう一つ、見逃せない言葉がオールドメディアです。 テレビや新聞といった従来のマスメディアの影響力が相対的に下がり、
SNSや動画配信といったニューメディアが主役になったことを決定づけた言葉でした。
かつてはテレビで紹介されたから流行るでしたが、今はTikTokで流行ったものをテレビが紹介するという逆転現象が当たり前になりましたよね。
この流れは、先週取り上げた今年の年末を象徴する第76回NHK紅白歌合戦にも色濃く反映されています。
今年の出場歌手の顔ぶれ、ご覧になりましたか? オールドメディアなんて言葉が流行る中でも、紅白はその年のエンタメの総決算としての地位を維持していますが、その中身は劇的に変わりましたよね。
キーワードはボーダーレス、そしてSNS初です。 出場アーティストを見てみると、赤組にはちゃんみな、はな、エスパ、フルーツジッパ。
白組にはナンバーアイ、エンチーム、ミルクなどが並びました。 これ何が変わったかといえば、先行基準が完全にCDの売上からSNSでの熱量やグローバルな拡散力にシフトしている点なんです。
例えばフルーツジッパ。 私の一番可愛いところがTikTokで大ブームになりましたが、彼女たちのようなTikTok初のアイドルが国民的番組のステージに立つ。
これはSNSというデジタル空間での支持がリアルな権威を犯した象徴的な出来事だと言えるかもしれません。
そしてKPOPとJPOPの境界線ももう意味をなさなくなってきました。 エスパのような韓国初のグループとナンバーアイやビーファーストのような日本初のグローバルグループが同じステージで共演する。
さらにはバーチャルな存在も当たり前に溶け込んでいます。 2025年のエンタメは国境も次元もメディアの壁も超えて、ただ面白いもの、熱量があるものが勝つ。
企業の推し活施策
そんな実力主義の時代に突入したと言えるかもしれません。 さてここからは少しビジネス寄りのお話、お金と企業の話をしましょう。
冒頭でも触れましたが、2025年の推し活市場規模は調査によって差はありますが、年間でおよそ3.5兆円から3.9兆円とも言われています。
推し活をしている人は15歳から69歳で、1400万から2000万人前後という推計も出ていますし、推しがいる人までも含めると約3人に1人が推しを持つ時代だというデータもあります。
しかもこの市場を支えているのは、もはや10代20代の若者だけではありません。 データを見ると30代後半の男性や30代前半の女性などある程度経済力のある大人世代の消費額が突出していることがわかります。
若者が時間をかけた推し活をするのに対し、大人はお金をかけた推し活で市場を底上げしている、そんな構図が見えてきます。
そんな巨大市場を企業が見逃すはずがありません。 2025年は企業が推し活をビジネスに組み込む動きがかつてないほど加速した年でもありました。
大きく分けて2つの方向性があります。 一つはお客様に向けたマーケティング、もう一つは意外かもしれませんが従業員に向けた福利構成です。
まず福利構成の話からしましょうか。 これ面白いんですよね。
推し活休暇、導入する企業が本当に増えましたよね。 例えば株式会社ジークレストの推し面休暇。
年に1回推しの誕生日に休めて、しかも応援金まで出るというオタクにとっては夢のような制度です。
また失恋休暇のように心のダメージを癒すための休みを設ける企業も出てきています。 推しの結婚や卒業にショックを受けた時にこれを当てはめて使いたいと話題になることもあります。
なぜ企業がここまでやるのか。それはシンプルに効果があるからなんです。 ある調査によると推し活をしている従業員の約96%が幸福度が高まると答えていて、
約半数が仕事にも前向きになるとのこと。 推しのために稼ぐぞというモチベーションはどんな自己啓発よりも効くのかもしれませんね。
企業にとっても従業員の好きを応援することで離職率を下げたり愛車精神を高めたりする効果が期待できる。
消費者向けビジネスの進化
まさにウィンウィンの関係が生まれているんです。 次に消費者向けのビジネスB2Cの領域です。
ここでは空間と移動のエンタメ化が顕著でした。 代表的なのがJR東海の推し旅キャンペーンです。
新幹線ってこれまでは単なる移動手段でしたよね。 でも推し旅はそれを目的地に変えてしまいました。
例えば人気アニメスパイファミリーとコラボして新幹線の車内でしか聞けない限定ボイスを提供しています。
そうするとファンは移動中も推しと一緒にいるという体験にお金を払うようになるんですよね。
これは人口減少で国内旅行が縮小する中、移動そのものに付加価値をつけるという非常に賢い戦略だと言えるかもしれません。
そしてもっと身近なところではコンビニエンスストアです。 ファミリーマートが開催したファミフェス2025や店舗での推し活グッズ作成体験
皆さんも見かけませんでしたか? 最近のコンビニスイーツの進化もすごかったですよね。
グリークヨーグルトブームに合わせたもっちり食感のスイーツとか、推しのカラーに合わせたマカロンとか、コンビニが単に物を買う場所から日常の推し活拠点へと進化したのかもしれません。
地方に住んでいても、深夜でも、コンビニ行けば推しを感じられる、この近さが2025年の推し活消費を支える大きな要因になりました。
でも明るい話ばかりではありません。 2025年は私たちのお財布にとって本当に厳しい1年でもありました。
トランプ関税なんて言葉も流行語にノミネートされましたが、円安と物価高、いわゆるインフレが推し活を直撃しました。
チケット代も上がったし、遠征のホテル代も高い。 グッズの値段もじわじわ上がっている。推しは推せる時に推せとは言うけれど、先立つものがなければ推せない。そんな切実な悲鳴が聞こえてきそうです。
推し活の新しいスタイル
そこで2025年に定着したのが、メリハリ消費と100均DIYというスタイルです。 ライブのチケットやどうしても欲しい限定グッズにはドカンとお金を使う。
その代わり、普段の食事や移動費は徹底的に切り詰める。 そしてグッズも全部公式で買うのではなく、自分で作る人が増えました。
ダイソーやセリアといった100円ショップや、300円を中心としたオシャレでコスパの良いアイテムが揃うスリーコインズなど推し活コーナー、行ったことありますか?
行くと本当にびっくりするんですが、品揃えが半端じゃないんです。 内輪のカバー、トレーディングカードを飾るケース、ぬいぐるみの服、アクリルスタンドを立てる台座。
これがこの金額で買えるの?と疑うようなクオリティのものが揃っています。 ファンは、こうした安価なアイテムをベースにリボンやシールでデコレーションして、世界に一つだけのグッズを作る。
節約のためだけではなく、オリジナリティを出したいという欲求も満たせる。 このDIY推し活はインフレ時代を生き抜くための、お宅たちの知恵と工夫の結晶だと言えるかもしれません。
さらに進んで推しに投資する人も増えました。 推しの所属事務所や関連企業の株を買うんです。
株主優待でグッズをもらったり、配当金で次の遠征費を賄ったり、消費するだけでなく、経済活動そのものに参加してリターンを得る。
金売りテラシーの高いZ世代ならではの新しい推し活の形ですよね。 さて、2025年のトレンドを語る上で、避けて通れないのが推し活疲れという問題です。
調査によると、推し活をしている人の約7割が疲れを感じているというデータがあります。 先日は地上波のゴール天体で推し活疲れをテーマにした番組も放送されていましたね。
理由は様々です。お金がかかりすぎるという経済的な理由はもちろんですし、情報が多すぎて追い切れないという情報の洪水。
そして何より、SNS上での人間関係のトラブルです。 ファンのマナー問題や解釈の違いによる炎上、推しを愛するがゆえの熱量が時に刃となって自分や他人を傷つけてしまう。
また、前回ご紹介した動画配信プラットフォームの分断も深刻でした。 このドラマはNetflix独占、ライブ配信はHuluで、ファンクラブ動画は専用アプリで。
推しを追いかけるためにいくつのサブスクに入ればいいの?という経験、皆さんもあるんじゃないでしょうか。
これは金銭的負担、見逃しの不安、共有の分断という三重句をファンに敷いています。
推し活は本来日々の疲れを癒すためのものだったはずなのに、それがストレスの原因になってしまっては本末転倒ですよね。
でも、私はこれを悲観しているわけではありません。 2025年は、こうした課題が浮き彫りになった年だからこそ、解決への動きも始まった年だと思うんです。
例えば、脈々現象。 最初は怖い、気持ち悪いと言われていた大阪関西万博のキャラクターが、SNSでの日誌創作や着ぐるみのコミカルな動きを通じて、いつの間にかキモ可愛い、愛おしい存在へと変わっていった。
ぬいぐるみは売り切れ続出、転売まで起きるほどの人気になりました。 これってファンが自分たちの手で意味を書き換えた、リブランディングした事例ですよね。
公式が一方的に与えるだけでなく、ファンが面白がって、茶化して、めでて、価値を作っていく、この参加型の強さが、どんなネガティブな状況もひっくり返す力を持っていることを脈々は教えてくれたんだと思っています。
2025年を総括すると、推し活は単なるブームを超えて、日本経済が支えるインフラになり、私たちの精神的なセーフティーネットになったと言えるのではないでしょうか。
働いて働いて疲れた心をエホエホと癒し、インフレや分断といった壁をDIYや投資という知恵で乗り切る。
私たちは推し活を通じて、実はとてもパクマしく進化しているのかもしれません。
さて、この激動の2025年を経て来たる2026年、推し活はどうなっていくのでしょうか。
AIは?メタバースは?そして、私たちはもっと幸せに推せるようになるのか。
そのあたりについては、次回の2026年推し活トレンド大予測でたっぷりと語っていきたいと思います。
それでは、今回の推し活未来研究所はここまで。お相手は株式会社カザオリの矢沢矢乃でした。
ご視聴ありがとうございました。また次回お会いしましょう。
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