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2023-02-28 05:27

#113『哭声 / コクソン』ナ・ホンジン監督作品

#113『哭声』ナ・ホンジン監督作品

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タイトルは、コクソン。漢字で言うと、道国のコクに声。
監督はナ・ホンジン監督。主演はキム・ユンソクさんかな。
日本からは国村ハヤトさんが出てて、この国村さんの役がむちゃくちゃです。
人間じゃない役。ふんどし一丁で山を歩いてるみたいな、ちょっと説明し難い役柄で出ておられて。
あと、私の好きな俳優のファンジョンも、鬼闘士の役で出てますね。
それが、私が初めて見た韓国映画で、映画館がシネマート神祭を知ってて、ビッグステップに入ってる映画館で、
そこの支配人さんと仕事で知り合って、女性なんですけど、
そのシネマート神祭橋っていう映画館がアジア映画をよく上映してるところで、
そこで初めてスクリーンで韓国映画を見て、その入り口は結構衝撃的だったんですよ。
コクソンっていう映画は、もう最後の最後まで何だったかよくわからない。
結構、人が悪魔のようなものに取り憑かれて、身内が身内を残殺してしまうみたいな、
なんかウイルスなのか宗教なのかわかんないです。
そういう事件が一つの村でたくさん起こって、行くっていうすごい怖い映画なんですけど、
結局最後、主人公の家族も魔の手が伸びて、全員死んじゃうんです。
救われない。
そう、全く救われない。
で、そのファン庶民、起頭主役のファン庶民も味方か敵か最後までわからない。
みたいな映画でした。
何を信じていいのかわからない。
で、その映画が面白かったのは、結構その韓国の宗教的な、
意外とその韓国ってキリスト、クリスチャンが多いんですね。
そういう背景もちょっと描かれつつ、
あなた信じているものは何だ、みたいな問いかけがあったり、
土着の宗教も出てきたりっていうので、
読み、奥底で解釈する余地がむちゃくちゃある映画なので、
見た後で誰かと話さずにはいられない映画。
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それがきっかけで結構いろんな人と話すようになって、
コクソあれどうだった、みたいな話したくなって、
オフ会みたいなやつも、
オンラインでみんなでコクソを見て、みんなでSNSで語る、
同時視聴会みたいなのも参加したり、
入り口としてちょっと間違ったかもしれないですけど、
結果的にはすごい良くて、
そこからどんどん韓国映画の魅力にハマっていく企画になったり、
あんまりオススメできるような映画ではないですけど、
強烈にスクリーンですごい経験してしまったなって思う映画です。
日本映画にない魅力ってどんなところ?
なんかね、役者さんの凄さが、韓国の場合は、
わかりやすい表情とかあんまりしないですよね。
漫画みたいな動きとか、
そういうのがあんまりない。
なんか目だけで語るとか、
結構そういう演技をする人が多いのかな。
わかりやすさを求めていない感じは、
全然日本映画とは違うかもしれないです。
韓国映画は、自分たちの歴史との向き合い方がすごく良いですね。
グイグイ、苦政とか汚職とか、
そういう歴史の民主主義運動が結構たくさんあったんですけど、
そういうのをしっかりと映画にして、
明らかにしつつ、エンタメとしてもちゃんと見れるようにしているというか、
自然と韓国映画を見ていると、
韓国の近代の歴史とか社会運動とかにも詳しくなるし、
上手だなと思う。
あんまり顔色を伺わない感じで、
潔くていいですね。
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