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2023-03-03 04:04

#114『ジャクソンひとり』安堂ホセ

#114『ジャクソンひとり』安堂ホセ

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ジャクソンひとりという、ナオキ賞か、アクターバイ賞か、変な小説でした。
作者の方も確かアフリカ系アメリカ人かなと、日本人の半分かなと思うんですけど、
アフリカ系の日本で暮らしている、国籍は日本国籍だったり外国籍だったりする青年たちのものなんですけど、
アフリカ系の青年のポルノ画像みたいなのがある界隈で流出というか、意図的に流されていて、
それが送られてくるんですけど、これもしかして自分ちゃうかみたいなのがあるんですけど、
なんか見に覚えなくはないけどどうやろうなみたいなのがあるんですけど、
そうこうしてそれを探っているうちに、その4人のアフリカ系青年たちがバッタリ出くわしてですね、お互いに、
お、お、お、お前たちもそういうことかそういうことかってなって、
で、なんだかんだって意気投合して、これの犯人を突き止めようやってやっていくっていう話ですね。
そうです。あんまりね、そういう謎解き的な感じにはならないんですけど、
だからその日本でそういうアフリカ系の人たちが日頃、アフリカ系でなおかつ議員なんですね、彼らは、
そういうマイノリティ属性を持っている人たちがどういう視線を浴びてどう感じているかみたいなところに主眼がある。
で、まあその彼らがどうやって連帯をしていくのかみたいな。
連帯すると言ってもそれぞれに思惑も立場も違うしみたいな。
その中でのその日本なんでしょうね、暴力、社会における暴力の構造みたいな。
が、なんかすごい根深いものがどうやらあるみたいやぞみたいになってくるっていう話。
結局社会派な、社会派とは一言で言ってしまうんですよ。そんな感じですよね。
どっちに転がっていくのかよくわからへんっていうのも転がっていて、
でもなんか何か爽快感みたいなのは確かにちょっと、爽快感でもないんかな。
まあでもそういうものもあると言えばあるんですけど、
同時にやっぱりそのこちら側が、読者の側が指差されている感じもあったりとかして、目を離せないみたいな。
すごいですね。なんかラストシーンがすごい奇妙だったりはするんですけど。
いきなりラストシーンなんだな。
この入れ替わり、そうそう、彼らは実は年齢とかもまあまあ違ったりもするんですけど、
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入れ替わりをするんですね。服装をチェンジしたりとかして。
で、それでも割と周りの人にバレないみたいなのがあったりとか。
それで結局、ふりかけやったら一緒に見えるんやろお前らみたいなのがあったりとかするのも皮肉な感じしましたし。
主人公が結構暴力的で平気で自転車で人を引いたりとかして逃げるっていうのを割と楽しみとしてやってるとか、
そういう一方的に被害者、加害者みたいなのともちょっと割り切れない。
まあ人間ってそんな単純じゃないよね。
なんかいろいろ本当に皮肉が効いているという感じでございますね。
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