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作品で言うと、スティーブ・ライヒという作曲家と言ってはいいと思う。
ミニマルミュージック、ファッションショーとかでよく流れる、一定のフレーズを繰り返し使うという音楽を作っている人なんですけど、
この人が声、ある一言を英語でずっと言っていて、それをだんだん重ねていって、それが一つの作品というか、
なんかすごいCDになっているんですけど、すごく面白くて、そういうものがすごく好き。
声をひたすら話している言葉を自分で多重録音みたいな感じで重ねていって、それが1時間何分くらいの作品かな、なんかすごい面白いのがあって、
曲じゃないって今の人は言われると思うんですけど、そういうのを作っている人にすごく影響される。
それをやりだして、家に眠っているCDを探し始めるというところからなって、
こんなのが眠ってたんだとか思って、覚えてないものもあったりして、
なんかそれを見つけた時の新鮮さっていうのが、昔自分こんなの持ってたんやっていうのも、一つなんかちょっと面白い発見。
もう既に忘れているものが何年も経って久々に開けてみると、
あっと思って、まるで違う人を見ているような感じがします。その何か埋まっているもので。
本はあります。
それも今、まちライブラリーっていうところでスタッフをしているんですけど、
そこで、すごく懐かしい本に出会ったりとか、
そういえばこれ。
そうですね。とか、自分がそれこそ今やってた好きな作曲家さんとか、
美術家の絵画集、作品集みたいなのがあると思って、
全然普通の書店とかで手に入らないようなすごい価値のあるものがお宝みたいな感じで。
で、またその人の名前もはっきり思い出して、その人の作品も思い出して、
その人が好きになった時期がいつ頃の自分だったかっていうのを記憶とともにその本を見ると、
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全部パッて蘇ってくるっていうのが、その瞬間がちょっとした感動になるっていうか。
記憶が、自分多分この時期にこの作品そういえば好きだったわとか、
その時にどうやってこの人を知ったんだろうとかいうのをまた別に何でもないんですけど、
思い返すと、確かこういうことだったよなとか思って、
昔の自分の記憶を一緒に辿っていくみたいな瞬間が、そういうことでちょっと蘇ってしまった。
今でいうと、ひょんくんっていう有名な作家じゃなくて、大学生が作った本がありまして、
その人とたまたま本の、本好きっていうので、たまたまつながって、
その人表現を作品にしてますっていうことで、それが第一回が本になった。
その表現を詰めた作品を読んで、今の大学生というか自分より世代が何年か下の人たちって、
今こういうことを考えているのかとか、こういう時代に生まれたから生き方としてこういうことに迷っているんだなとか、
いろいろそこで見えるような感じがして、
面白いなって、本当にタイムリーな心情を映してたような本というか、なってたので、すごくそれが今、この人面白いなと。