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はい、というわけで始まりました。
本日はですね、明日から出版したという本を読みまして、
これがですね、めちゃくちゃ面白い本だったんで、これは多分僕にとってなんですけど、
僕にとってはめちゃくちゃ面白い本だったんで、ちょっとその話をしたいなというふうに思いました。
これちょっと手に取ったのは、この著者の島田純一郎さんという方が、
夏の葉っぱの会社と書いて、夏葉社という出版社を完全に一人でやってるんですよね。
全然働いた経験、働いた経験というか、どこかで編集した経験とかあったわけじゃなく、
いきなり出版社を一人で立ち上げて、現在もそれで活動されているというのでですね、
自分の身の振り方みたいなことを結構考えることが多いので、
そう考えるとですね、一人で出版社をやるか、それも面白そうだなと思ってですね、
どんなふうにやってるんだろうな、みたいな。
エッセイみたいなふうに書かれたビジネス書みたいな感覚なのかしらと思ってですね、
手に取って読んだら全然違うみたいな。
僕はですね、こういうふうにやって、この辺に目をつけて、うまくいったりいかなかったりして、
でもこういうふうにうまくいって、でもそれはこういうふうになることをやったからだと思うみたいなですね。
ビジネス書的切り口の本なのかなと思ったらですね、
ドシ小説というか、詩小説オブ詩小説って感じだったんですよね。
でですね、この人はもともと小説家志望だっただけあってですね、
文章がすごく面白くてですね、良くて、
その人がですね、出版社を作るに至ってその後の活動みたいなことをひたすら書いてると。
なので、一人で出版社やる、どういうふうにやるんだろう、
どんなふうなビジネスモデルなんだろう、みたいな興味で手に取るとですね、
全然違うんですけど、そういうものとは。
僕にとってはものすごく一言とは思えないというか、本だったんですよね。
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というのは、まずこの方がですね、
30歳まで小説家志望でひたすら本を読んでですね、小説を書く日々を過ごしてた、みたいな感じだったんですよ。
でですね、その時読んでる本というのが、この人の読書の趣味というか小説の趣味とかがですね、
完全に僕と一緒というか、僕の大学生時代と全く一緒なんですよね。
小島信子とか古井よしきちとかですね、
こういう日本の純文学のすごい作家さんとかの本が好きでですね、
そういうのをひたすら、あと海外文学とかですね、古典の文学とか読んで日々過ごしてたと。
でですね、なんかそれもですね、
じゃあすごく熱中して読んでたかというと、そうじゃないと。
もう本当に気もそぞろになりながら、
今日は何冊読もうとか思いながら読んでたと。
なんというか、自分に課してる宿題のように頑張って読んでてですね。
で、そうすれば自分がもっと人間として磨かれるんじゃないかみたいな風に思いながら読んでたって言ってですね。
大学生の時の俺かって感じだったんですけど。
でですね、なので感覚的にはですね、
大学生の時の僕がですね、そのまま30歳までその活動をしていた人の話みたいな感じだったんですよね。
人生の分岐点みたいな枝分かれが起こってですね。
この人はそのまま行った。
俺は途中で変わってこっちのコース行った。
みたいな感じだったんで、
自分のもう一つの人生見てるみたいな感じの一言じゃない感がすごかったんですよね。
でですね、えっと、
この人本当にめちゃくちゃ多分不器用な人だと思うんですけど。
不器用かつピュアな人だと思うんですけど。
この本エピソード多すぎて頭が今目詰まり起こしてるんですけど。
まずですね、わかりやすくこの人のキャラクターを表してるなと思ったのが、
TSUTAYAでバイトをしてですね、僕も大学生時代レンタルビューでバイトしてたんですけど。
そこのですね、バイト先の女の子3人をですね、
3人とも順番に好きになるみたいな。
1人告白したらその子はバイトを辞めるみたいな。
もう1人告白してちょっと気まずくなりみたいな。
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もう1人の子も実はずっと好きだったんだけど、その人は彼氏がいるから声かけられないみたいな感じですね。
もうちょっと共感性周知がすごいというか、別に僕はそういうことをしたわけじゃないんですけど。
うわうわうわうわみたいな。ちょっとやめてみたいな感じのですね、
そういうちょっとこうダメ感があるんですよね。
でですね、
あとずっとですね、大学卒業した後も、
1人でですね、バイトしながらひたすら本を買って読んで、
修行するように読んでですね。
小説書いてみたいな日々をですね、30まで過ごしてたと。
30くらいになってですね、すごくいろんな焦りが出てきて、
ダメなんじゃないかこのままじゃって言って、よしって言って、
ちゃんと就職を考えようって言って、
就職活動を本格的に始めたと。
当時の就職ブログとか転職ブログみたいなのが結構いくつかあって、
そういうのを見ながら自分もちょっと同じようにブログを書いてみようかなみたいな感じで、
ブログを書くんだけど、
なんかこう、その時ですね、
思ったこととか、読んだ本とか、みたいなこととかを、
まあなんとか、つれずれと書いていくわけですよね。
だからですね、誰にも読まれないと。
いつまで経っても自分一人しか見てる人がいない、みたいな感じなんですよ。
言っちゃうとこの、
それはだから就職活動とかをうまく運ぶために、
その活動みたいなことをやってる人間としてアピールするためにそれを始めてるんですけど、
その内容はですね、自分のある種好きなことしか書いてないわけですよね。
だから言っちゃうとこのラジオみたいな感じなんですよ。
これぐらいですね、マイペースに自分の好きなことを書いてですね、
これは僕は完全に視聴者を増やそうとかですね、
ということを全く意識せずにですね、
単純に自分が話したいことを話すっていうスタンスでやってるんで、
全然見聞く人が増えなくても別にいいんですけど、
その人の場合は増やさなきゃいけないわけですよね。
増やさなきゃいけないんだけど、自分の好きなことを書いちゃうと。
で、全然見抜きくる人がいないと。
で、さらにですね、就職活動でエントリーシートみたいなのを送るときに、
自己紹介欄に失われた時を求めてを全刊読破しましたとかね。
あと、特性のない男、特性のない男って誰だっけな、ムージルかブロッホーかどっちかなんですけど、
ドイツのですね、古い吉吉が研究してたドイツの小説家なんですけど、
特性のない男っていうタイトルのクソ長い小説があるんですよ。
特性のない男っていうタイトルでクソ長いドイツの文学という時点でですね、
もうなんか、四字登れないぞみたいな、
これを読破したやついるのかみたいな、そんな世界なんですけど、
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もう読破しましたみたいなことをですね。
それがまだですね、文芸書を出してる出版社の就職活動をしてるんだったらまだ分かるんですけど、
全然一般企業に就職活動してるのにそういうこと書いちゃうんですよ。
それが多分自分の思う、自分のアピールポイントだからですよね。
だからですね、どこまでも自分の好きなことしかできない人なんですよね。
でですね、なんていうか、このピュアネスさすごいっていう感じですね。
当然ですね、人事部の人が、そんな名作を全巻読むとはすごいねって評価が上がるのかと思っていたんだけど、
全部お断りメールが来たって。
もう読みながら、そりゃそうだよみたいな。
そこは合わせてかんとうみたいなふうに思ったわけですけど。
でですね、こういうことを思いながら、
こういうツッコミを、僕は大学生の時に友達から受けてたことを思い出したんですよね。
大学生の時に、ある映画大好き仲間みたいなのがいたんですよ。
友達がいて、その友達はですね、
家でレンタルビデオをダビングできる設備を持っててですね。
すごい映画好きであると。
僕はレンタルビデオでバイトしてるから、その権限で安くビデオを借りれるんですよ。
安くビデオを借りたら、そいつん家に持ってくるんですよね。
持ってったらそいつがダビングしてくれるんですよ。
それを返すと。
なんだったらそのレンタル代も半分くらい払ってくれてたような気がするんですけど。
そいつからするとコレクションが増える。
僕からすると、そいつのビデオをいつでも借りていつでも見られるし、
なおかつ、同じように映画のことをですね、
いろんな情報を本とか貸し合ったりして、
読んで同じようにですね、知識を広げていったんで、
その2人とも頭に入ってる、
日本、アメリカ、ヨーロッパとかの映画史とかの流れとかはほぼ一致してるんですよね。
どっちかがめっちゃどこかに詳しくなかったり、
逆にどこかにめちゃくちゃ詳しかったりってことはあんましなくて、
ほぼ知識レベルも一緒なんですよ。
だから、どっちかが借りてきたビデオっていうのは、
どっちかにとって、
あ、それ借りてきたんだって感じなんですよね。
だから僕はもういちいち、
彼にですね、了解取らずに家庭のビデオを借りてきて、
はい、借りてきたからお金ちょうだいって言って、
半分お金払ってもらってダビングしてですね、
それを見るみたいな。
そいつが飲み会とか行ってる間、そいつの家で映画見てるみたいな、
そんな感じだったりとかしたんですよね。
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それぐらいマニアックにですね、
彼とは映画仲間みたいな感じだったんですけど、
映画について語ったり見たりとかしてる友達がいると。
僕としてはそういう話を、
当時は彼女がいないときとかだと、
彼女とも別にしたいんでしょうね、できれば。
別に同じように知っててほしいとかいうわけじゃないんですけど、
僕がその時思ったこと、
気になってることみたいなのを今ラジオで話してるみたいに、
自然に近しい人に対して話したいと。
その話題に対して全く興味がないとやだなとか、
逆に全然趣味が違いすぎたらやだなみたいな感じがあったんですよね。
だから僕は付き合う女性とかに対して、
そういうものを求めてたんですよね。
そいつと一緒に合コンとかでも行ったのか、
そいつと一緒に合コンとかでやった記憶がないんですけど、
行ったのかもしれないですけど、そういう会話になったことは。
ある時そいつにですね、
お前、彼女とかにも俺と話してるみたいな話をしたいと思ってるだろって言われたんですよね。
俺はしたいよそれやって。
普通にこれ話したいじゃん。
そういうこと分かる人の方がいいじゃんって言ってたら、
だからダメなんだよみたいな。
女の子と話すときは適当に合わせるときはいいんだよみたいな。
そんなもの求めんじゃねえよみたいなことを何か言ってたんですよねそいつが。
で俺がまあまあそうだけどみたいな感じで話してたんですけど、
それと同じツッコミを僕はこの著者に入れてるんですよね。
もう少しそこは合わせろよみたいな。
エントリーシート書くとこのそこは特性のない男を読みましたとか関係ねえからみたいな。
うわーみたいな感じですね。
ツッコミを入れたくなると。
感覚的に言うと、
僕の映画友達より僕の方がある意味、大学生の僕の方がピュアネス度が高いと。
それよりもさらにピュアネス度が高い人って感じなんですよね。
しかも趣味ほぼ一緒。
その3人っていう感じで、やべえと。
自分らの上流主版みたいなね。
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上流された俺らみたいなのがいてですね。
その人が本当にエントリーシートに全然関係ない企業に特性のない男を全巻読めましたみたいなことを書いちゃう人がいて。
その人がその生き様を30までした結果、自分で出版社を作ることになったという話なんだと。
というのでですね、これはちょっともう人事とは思えんなみたいなと思ったんですよね。
というわけで、この話は本当に好きなそうというか、めちゃくちゃパーソナルな記憶が刺激されまくったんですけど。
というわけでですね、また続きを明日話したいと思います。よろしくお願いします。