00:08
おおさかBookラジオ
本当にいろんな分野に好きな人がいっぱいいるんですけど、
そうですね、強いて言うと、昔のですね、
100年くらい前の印象派って呼ばれる人の画家なんですけど、
アメデオ・モディリアーニっていうですね、
画家さんがいて、その人はどういう絵を描くかというと、
普通の人の人物画を描くんですけど、
アーモンド状に縦長く描くんです。
本来の顔の仕草よりもだいぶ縦長く描くっていう。
その人の絵を小学校の時に、廊下にいろいろ絵が飾ってあったんです。
昔の名画みたいな。
それでその時に、その人の女性の人物画の絵を見て、
この人の絵、すごい引き込まれるなと思って。
大人になってからも、モディリアーニ展みたいなのがあった時に行くようにしてる。
自分の、言い方が悪いですけど、フェチズムじゃないですけど、
そこでモディリアーニに、この人の絵めっちゃいいってなって、
そこからそういう誇張した証言、デフォルメみたいなのがすごい好きになった。
色合いも。
そうです。そうなんですよね。
当時はまだ、よりリアルに描ければ描けるほどいいみたいな風潮がある中で、
あえて抽象的に自分の描きたい線だけ描くみたいなのをやってはったんで、
当時はすごい反発とかあったと思うんですけど、
今となってそれがすごい洗練されていいものになる。
自分も何かいずれそういうものを作りたいなっていう欲求とかもあって。
分からないっていうのもまた魅力なんですよね。
そうなんですね。
人に説明できるような、できにも説明しようがない何かみたいな。
ちょうど間の狭間をくすぐられているような感じが、
見ててカルチャーと言ってくすぐられるものになる。