2024-04-16 16:04

#253『晩年』太宰治

#253『晩年』太宰治

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今回、晩年、太宰治、これは中学生であったのが、
中学生の頃、教科書にハシレイメロスがあって、それで太宰治という作家を知って、
その次にシーハムレットってあるじゃないですか、脚本を。
あれを読んで、あ、この作家すごい面白い、なんかすごい昔の人なのに
今読んでも全然古くも感じないし、読みやすいと思って、その次に読んだのがこの晩年という作品で、
多分図書館、学校の図書館で書いたと思うんですけど、
そしたらその前に2作読んだのと全然雰囲気が違ったので、ちょっとびっくりしてしまって、
いろいろ調べたらこれ、遺書のつもりで書いたって。だからなんかそのまとまりが全然ないんですよね。
何作もいろんな自分の思い出話とか、いろんな小編を集めたもので、まとまりはあるんですけど、
なんかバラバラな印象を受けて、それでこの間、その太宰治に行った時に、
当時の想定の、当時の出版社なんとか書房とかいう、少数800部限定だったらしいんですよ。
それで本の綴り方も、自分で紙がフランスなんとか綴りとかいう、
大きい紙に印刷して、それを折って、普通に糸で閉じてるんですけど、
切るのは自分で切らなくちゃいけないっていう。
ああ、最初から見たやつですね。頭がわかんなくなる。
自分読むときに切るやつ。それ見たことあります。復刻版の本で見たことあります。
だから、読むために自分で切ってたんですけど、うまくやっぱり切れないじゃないですか、そんな綺麗に。
太宰治さんはその綴り方を出版社に、この綴り方で出してくれって言ったらしいんですよ。
だからその手間とか、そういうのもちゃんと考えて作られていたんだなと思って、
確かにそれは遺書だな、その手間も考えるし、うまく切れなくて破れちゃったりとかするじゃないですか。
そういうのも含めて800部だし、そういう作品なんだと思って、
何十年ぶりに読んでみて、最初に出てくる歯っていう、
印象的な綴り方です。
なんかその、幻覚じゃないですけど、絶望したときに景色とか日常の些細なこともすごい鮮明に映ってとかっていうと、
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その次にある思い出という話は、自分も子供時代の思い出とか出来事を書いているんですけど、
それがすごい読んでいて、こと細かに書いているじゃないですか。
こんなことがあって自分はこう感じたとかっていう。
でも、やっぱり作家になる人はこんなに記憶力がいいんだ、こんなに子供のときにいろんなことを考えているんだって、中学生のときは思ったんですよ。
それで今読んだら、ものすごい作り話的な感じも受けたんです、印象は。
そういえばナザーブさんも言って、常々自分は全部書くものは嘘だとか、全部作り話だとか、自分はどうけしだとかコメディアンだとか言っているじゃないですか。
やっと思い出というもので、いろんなことを書いてこんなことがあったんだって書いているんですけど、
どこまでが本当に自分が感じたものかとか、どこまでが自分でっていうところが、
この作家は本当にそのあたりが根底にあるんだなっていう。
自分の感受性の部分と完全に作って思い込んで、こうなんだみたいな演じる部分とっていう。
確かに万年からして全部出ているなと思って、中学生のときに読んだ、
アシル・メロソンにしろ、ジー・ハムレットにしろ、すごい雄弁に一つも飾っているじゃないですか。
でもそれは自分はこのキャラで、この作品はこういうテーマで話したけど、またある社用とか別々では、それぞれまた別のを完全に演じ切っているという感じじゃないですか。
そういうものがこの万年にすでに、この細かい作品それぞれに出ているなと思って、改めてこの田沢さんも素敵だと思って、
その良い面も悪い面も撮ったんですよね。ちょっと全然まとまりがないんですけど。
何十年ぶりに読んだ、漢語の違いがすごい、ああもう読み返したくなります、最近。
だから本当に何十年も経つと、その当時受けた印象と今読み返すと全然違うなと思って、
そんなに何年も読まなかったのかなというと、中学生のときに読んだ気持ちを覆されちゃいそうで嫌だなと思って。
全く違う風に感じているかもしれないし。
当時良いなという印象が変わっちゃったら嫌だなと思って読んでいなかったんですけど、良い意味での変わることもあるなと思って。
わかるようになっている背景とかあるってことですね。
この万年についてもっとお話したいんですけど、まだ途中で、今度買ったのもすごく読みにくくて、漢字とか。
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地点がそのままですもんね。
でも古い漢字とか昔の漢字って聞くの?
本当にそのままです。
ああ、じゃあ読みにくい。
しかも目に馴染んでいない実態じゃないですか。
だから全部読み終えた後、またちょっと違った形で話せたり。
だから太宰治様について、何か印象的な作品とかありますかね。
米良かったなとかっていう。
私万年は一番最初に読む。
高校生の時に人間失格と万年を同時に読んだのから。
でも人間失格は衝撃が大きかったので、ドーンという感じが。
でも月やったのは万年で、結構長いこと万年は大事にも言ってた本なんですね。
いろいろたくさん読んで、結構夜読んで。
でも最近大人になってから太宰治様と一緒に心中した愛人の方の電気を読んだり、
彼女の日記とかここで売ってるんですけど。
その視点から見て太宰治様が最近は結構面白くて。
ちょっとお話、いつか聞きたいです。
何かその、この万年の時も死にたいとかも、
これでも一緒に読んでるけど、すでにもう初対があるんじゃないですか。
そうですよね。
奥さんもいて。
これでこれはないだろうとかっていう気持ちも、
俗っぽいですけど、思っちゃいますよね。
私はその愛人の本出し場の富根さんという方なんですけど、
山崎富根さんという方の雨の玉川真珠がすごく好きな本で、
長居の小説も面白いけど、この彼女の日記も本当同じくらい私は文学が素敵と思ってるんですね。
そんな話をお客さんとしてたら、お客さんが今度は長居の奥さんやった方の本もすごくいいよってこれ勧められて、
次それを読みたいと思って。
この文豪の身近な女性が語る、視点が語る作家の話って私結構好きなので。
その方はずっと知り合って、富根さん?
1年と7ヶ月くらいから付き合ってたのはそうなんですよ。
すべて書き残してて、長居が小説に向け合う姿とか、家族とのこととかも彼女の視点で、
彼女も真剣な恋、恋愛をしてたので、自分の葛藤とかも書いてますし、
やっぱり戦争で長居が亡くされてて、そういう大変な時代の中でやっぱりたくさん傷ついて、
しんどかったので、こういう小破滅的な恋愛になっちゃったんじゃないか、
戦争の成長かとかも悲しくないよね。
それもあります。
その前にも青森時代からの芸者さん。
あ、亡くなってるんですよね。
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ひどい話があって。
そういうの調べると面白い。
確かにね、面白いですよね。
キーも入ってたんですね。
車用もでも私たぶん10代後半のすごい良かったです。車用。
いいですよね。
あの頃の時代の作品を全部読みやすいし、上手くで書かれてますよね。
そう、文体はなんか私もさっき語りの話をちょっと出たんですけど、
語り方がすごい、語りは好きですね。
柔らかくないですか、語り口って。
なんかあんまり書き直したりしなかったみたいですよね。
やっぱり、その時のリズムとか情報じゃないけど、
活かしてるっていう。
作って入ってきやすいのかなと思うんですかね、リズムとか。
あと喋るのもきっと上手かったです。
それは思い出すんですけど、すごい、
多分調子乗る人やったんちゃうかなと思ったり、
自分の経験を誇張させて面白化していくことを研究であったけど、
ああいうとこがあったんでしょうね。
ちっちゃい話を大きくしたりとか、
活動のいいようにちょっとカッコよく自分を言ったりとかはしてたのかなと思います。
そんな魅力的な人だったと思いつつも、なんかすごい酷い人だった気がする。
なんでも、だからモテたのかなとか、いろいろ。
確かに。
始めすぎた魅力って、作品もそうだし、
野間美の人間としても、やっぱりそういう遊びの部分とか、
ちょっと破天荒な部分があるぐらいのものが。
なんやと思います。
苦労も、前に言ってたら苦労もするけど、きっと魅力的やと思ってたのもあったんです。
たくさん苦労されたやなと思って、次はそれを読んでみよう。
悪くなった後に、新聞か何かに寄稿した奥さんの文章を読んだことあるんですけど、
でも全然悪く言う。昔の人だってあんまり悪く言わない人が多いんですよ。
でもなんか全部全部分かった。
どうなんでしょうね。
悪いな、真珠と悪いな、真珠。
これは日記そのまま載せたもので、
もう一つね、彼女が電気っていうのを読んだことあって、
こっちはこの山崎富江さんがどんな方かっていうのを掘り下げたやつなんで、
これもそのまま日記があって、
結構文房の身近な女の人が何を語ったかすごい好きで、
安倍公保の愛人だった人の反省、
あれはもう彼女の反省を描きつつ、
数十年連れ添った安倍公保を書いてるんですけど、
安倍公保のご家族も本を書いてるんですよね。
福岡新知さんの解説を書いてるんですけど、文庫買うときの愛人の方の本。
家族からの安倍公保とか、
愛人の彼女からの安倍公保を両方こうしていくと、
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安倍公保という人のピースがハマるっていうのが書かれてて、
必ずすごい安倍公保だって色々読んできたけど、
やっぱりそれが気づかなかった。
やっぱりいろんな視点ね。
評論って一面だけになってたときとか、
新鮮な視点が発見されることもあるのに、
やっぱり身近にいるいろんな人、
仕事としての彼を知ってる人と家族としての彼、
福岡住宅の彼っていろんな視点にいるのか。
多分そうです。
あれ面白かったね。
結局一番身近な人に見せない部分とかを見せるわけじゃないですか。
そうですよね。
だから本当に人間ってそんな家庭のほか全てでもないし、
そういうやってみ方の方がいいですね。
福岡住宅の彼と仕事の人と家族のその恋人と、
友達仲間とか、だんだん色々あったんやと思うんですけど。
面白さ。
安倍候補の箱男って話した?
私は安倍候補ちゃんと読んでなかった。
今度ね。
箱男いいんですよね。
映画化されて完成してて、
有名な長瀬松本さんが主演で、
佐藤浩一さんとか浅野太郎さんとか、
かっこいい人がいっぱいですよね。
もう完成してて、今年の夏か何かに日本で公開するらしくて。
ちょっとその前に読んどく方がいいかな。
さっき映画見ちゃうとダメかもしれない。
でも年末から入ってもいいかもしれない。
あ、そうですか。
ちょっと安倍候補のムームがきっとその映画を公開して、
みんなまた読もうと思うでしょうね。
それきっとファンが増えて、
現代に会うと思うんですよ。
箱男って特にテーマが今のSNSとか、
結構人の感覚が、
自分の外側の部分とか、
SNSってあるじゃないですか。
そういうものに対しても、
あの時代から箱に入って、
人間の箱の中から見る人とか、
現代に今でぴったり。
夏の女をね、最初のページでやめたって置いてるんですけど、
箱男って言っていいの?
箱男って短編ですよね?
まあでも素直に女より短いです。
あ、そうですか。
読みやすいと思います。
箱男なんかそのね、山口が大事なことは分かると思う。
箱男か何かの作品は、
安倍候補が彼女に向けたラブレターって言ってたっていう作品があるって。
箱男だったか?
そんな話じゃないんですよ。
そういうのもあるんですね。
どんな映画になるんだろうって。
監督は誰ですか?
なんか有名な人が好き。
もう公開されると思います。
映画見てから読むのも面白い。
面白いですか。
そう。
なんかでも原作の言いもろと、
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なんかちょっと終わり方書いたりするのあるじゃないですか。
あのその、映画2時間とかの時間で。
うーん、あ、まあ全国放映は2002年。
書き切れないからきっと違う感じで。
なんか安倍候補が生きてる時に監督が。
あ、石垣さんだ。
許可を取りに行ったらしいんですよ。
そしたら安倍候補がエンターメンにしてくれって言ったらしいんですよ。
君はエンターメン撮るのが上手いから、
もう一気にエンターメンにしてくれって。
その監督が書いてましたけど、
エンターメンにしろっていうのがずっと頭にあって作りましたね。
うーん。
きっとその小説とは全然違ったような感じになってるかもしれない。
演劇をしてたんですよね、劇団を。
安倍候補が。
ね、ですよね。
だから、すごい演技的な表現をしつつ、
すごい長くて終わったのかな。
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