前回からの続き。
僕も学生時代、かつての元気いっぱいだった頃の話をしようと思うんですけども。
何かな?俺知ってる話かな?どうかな?
小学校の話だからね。ショウちゃんわかんない。
あーわかんないな、それだったら。
一つ目はね、小学校の話でございます。
僕の通ってた小学校っていうのが、ちょっと小高いところにあって。
山の上っぽい、山に立っている住宅地の一番上の方にあるような小学校だったね。
そうなんだよ。上の方から入るパターンもあるんだけど、俺の家の位置からだと、下から細くもないな。
なかなかほどほどに急で長い階段を登っていくの。
裏口みたいなところあったね。
そう、登っていくのね。
で、その階段って屋根がついてて、木でデッキとトタンみたいな感じでできてる、すごいレトロな、ボロ臭い感じのやつに、
裸電球みたいなのが所々ぶら下がってる感じの、よく行ったらジブリっぽい雰囲気になる。
よく行ったらだよ、かなり。
かなりよく行ったらね。
階段っていうのを、斜面に階段作って、屋根つけてっていう感じのところを登っていくような、
もう階段、階段というかホラーじゃんっていう雰囲気のあるところを行くような学校だったのね。
あーなんかでも、岩ちゃんの小学校周りって結構さ、自分の小学生の頃いろいろ怖い話を教えてくれたお姉ちゃんもさ、
あの小学校周りの怖い話いっぱいしてくれたから、いろいろあるよ。
やっぱ古いからなのかな。
かもしんないね。
その小学校に俺通ってたんですけれども、
のみや金次郎とかあったりとか、
あったね、あったな。
学校の七不思議とかあったりとか、
で、時代が巡ってね、俺が子供の頃の世代よりも、10年ぐらい周期で、
なんか七不思議って流行ったりするらしいのね、学校の階段とかって。
で、類に漏れず、俺が子供の頃も、やっぱブームなのかな、結構ブームだったと思うんだよね、実際。
心霊写真とか。
だから七不思議って言葉は割と小学生とかみんな知ってるような感じだよね、あの時代だったら。
そう、地獄先生ヌーベーとか。
懐かしいわ。
なんかそう、子供向けの書籍とかでもね、七不思議を題材にしたものであったりとか、
なんかね、今じゃもう見ないんだけど、本屋さんとかでもね、
ちっちゃいサイズなんだけど、やたる分厚い本っていうのがあって、
それが心霊写真の本だったりするのね。
それがまた怖いのよ、なんかこういかがしい雰囲気で、いかがしくはないんだけれども、
読んじゃいけないようなもののような雰囲気、佇まいがあるのね、
そのサイズ感とか、変に分厚かったりとかで、
まあそういうのをこそこそ見たりして怖がってたような時代なんだけれども、
あの学校でね、絵に描いたような陰キャラの男の子がいて、
その子っていうのはね、ちょっと反応が過剰な子っているじゃない、
ちょっといじるとすぐワーってなるような感じの子で、
そういうタイプの子で、やっぱ小学生って反応がある子をいじるというか、
からかったりするような性質があると思うんで、
まあいつもからかわれてたんだよね、その子って。
ね、特にその子っていうのが、怖がりで怖い話とかをすると本当に嫌がって、
大声で泣き叫ぶぐらいに、本当に泣き叫ぶのね。
やめてやー、みたいな感じで。
で、ワーって走って逃げていって、職員室の前で大泣きして、
先生が出てくるのを待つみたいなタイプの子で、
まあちょっとそのムーブもみんなからいじられる原因ではあったんだけれども、
まあまあ普通に、でもそれ以外ではね、いい子だったね、心優しい男の子で。
そういうリアクションでいじられちゃってて、怖がりな子で。
で、どのぐらい怖がりかっていうと、あの、青いちってわかる?
えっとね、まあ小学生がよくやってたいたずらのしょうもない話なんだけど、
朝ごはんに出てきたスープを食べたらなんと、青いち、青いちって言うだけのすごいしょうもない。
ああ、なんかもう最後、言葉遊びで終わらすみたいなやつのね。
青いちいいなーっていうのを、青いちだって言って怖がらせる。
パターンはいろいろあったんだと思う。
で、それを最初にネタバラシした上で話しても、怖がって泣き叫んで逃げていくような子だったのね。
だからまあちょっと変わってたのかもしれないね、そう思うとね。
まあそんな子なんだけれども、僕はまあ根本的には陰キャなので、その子とも話すことがあって、
一緒に書いたりすることがあったのね、方向一緒だったから。
一応その子をN君としておくけれども、
N君ってやっぱり怖がりで、学校にある二宮金次郎の像の前を通るときとかも怖がってなかなか帰れなかったりするようなぐらいの子だったんだけれども、
ある日ね、学校から帰ろうと思ったら、夕方ぐらいだったと思うんだけれども、
なんかね、またN君がおどおどしてるのね。
また二宮金次郎に怯えてるのかなと思って俺声をかけたわけよ、N君どうしたのみたいな感じで。
そしたら、うちの学校って校舎をぐるっと回るような感じで、階段のとこまで行って階段を降りてっていうようなルートで帰っていくんだけれども、
その途中に怖い人がいるっていう。
それで帰れないって言うから、大丈夫で一緒に帰ろうよって言って、
まあ俺も怖いんだけど、もう学校だからすぐそばに大人もいるし、走っていけばいいしぐらいの感じで本当にいてもね。
で、こうわーって歩いていくんだけれども、その階段にたどり着く前にプールがあって、
で、その向かい側に体育館があって、細い屋根付きの細い道みたいなのがあって、そこを抜けると階段にたどり着くのね。
そういう場所があるのよ。
で、そこを歩いてたら、そのN君っていうのが怯えだして、ほらいる、プールのところにいる、プールのところにいるっていうのね。
で、プールっていうのは、金網で仕切られてるの、その通路から。
あー、プール自体の外に金網でね。
そうそうそうそう、金網の向こうはすぐプールなんだけれども、えーって言って、いやいないでしょって、実際いないのよ。
だから、怖い怖いって言うのが、もう俺にすごいしがみつく感じで顔も伏せたまんま、もうすごい震えてんのね、本当にブルブル。
でも俺帰りたいし、いないし、いやもう帰ろうよって言って、で、こう無理やりグイグイ引っ張るような感じで、
えーとか言うの引っ張ろうとしても、もううるせえなとか思いながら引っ張っていって、いないからって言って。
で、そこを抜けると、まあちょっと落ち着くのね、N君。えーよかったみたいな感じで、いなかったけどなと思いながらまた階段を降りていくんだけれども。
で、その階段っていうのはまあ結構長いんですよ。
うんうんうん。
で、長くて夕方ぐらいになると明かりがつくのね。やっぱりね、そういう雰囲気だと俺も不気味な感じがしちゃうわけよ、子供だしね。
長くて何もないところをずーっと下って行かなきゃなんだよね。
そう。ちょっとうねうねっとしてて、石でできててボローイ感じの、まあレトロな階段なんだけど、よく言えばレトロなやつなんだけれども。
周りに何もないような状況でね。
うん。ほんと山をぶっ裂いて作ったような感じだから、もう茂みっていうかね、要塞が。
うん、茂みの中をずーっと降りていく感じだよね。
うん、そうそうそうそう。やっぱね、N君がそんなこと言うからちょっとしたガサガサっていう音とかはもう、ちょっと俺も怖いわけよ、子供だしね。
うんうんうん。
もともと豪気じゃないので、オタクなので。で、するとある時点でまたね、N君が怖がりだしてね、足が止まっちゃうのよ。
あ、怖い怖い、いるーとか言うんだよね。
あそこの踊り場の男いるーって、まあちょいちょい踊り場みたいになってるところもあるんだけども、まあいないんだけど怖いじゃん、子供だし俺もビビりだして。
いるって言ってるからね、自分には見えないけどって思いながらもね。
夕方で暗くなってきてさ、屋根付きだからもう日が届かないし、そこにポツンポツンとこう裸電球みたいなのがあるわけよ。
いや怖いのよ雰囲気が。いやもうやめろって、いないってとか言いながら、まあ結局ね無理やりグイグイ引っ張るんだけど定期的にいるって言って怖がるのね。
どうもね、まあ女の人っぽいんだよね。で、とこどころ、あの怖がりながらも階段をこう、下り終えると、まあやっぱちょっとN君落ち着いてきて、そこからもうなんもなかったのね。
で、なんとかかんとか、まあN君は先に家にたどり着いちゃうもんで、その下校ルート的に、そこでお別れするんだけど、そっからがまあ俺怖いわけ。
一人になっちゃってね。一人だから。見えない何かがいるかもみたいな、想像力も働いてね。
そう、なんか追いかけてくるかもしれないというような感じがするが、そっからもう俺全力疾走で帰るのね。結構距離あるし坂道なんだけど頑張ってこう全力疾走で帰ったの。
で、次の日、学校を投稿するわけじゃん。で、N君見つけて、N君に、いや昨日のあれ何だったのよみたいな話を振るよね、やっぱ俺的には。
何だったのあれって言って、そしたらなんかN君ポカーンとしてて、え?みたいな感じなんだけれども、説明するわけ。昨日の一冊はどうだったの?っていうことを言ったら、
N君そういう話すると、先にも話したけど、めっちゃ怖がって叫ぶのよ。で、職員室に走っていくのよ。
そしたらN君、なんかね、ちょっとニコっていうかニヤっていうか、笑って、笑顔とも何とも言えないような真顔とも笑顔ともっていうような感じでね、
ああ、そうか、待ってて、それでそいつらの動きもなんとなくわかるんだ、声や雰囲気で。
部屋の中入って懐中電灯が灯ってるっていうのもわかるような、そういうぐらいの感じなの。で、わーわーって言いながら一人目が降りてきましたと。
めちゃめちゃホコリっぽかったとか荒らされてたとか言って、まあまあそうだよねっていうような感想だった。
一応じゃあ一組目は何もなかったって感じで。
そう。で、二組目っていうのが、俺とアラスカが行くわけなんだけれども、まあアラスカ頼もしいんだよね。
うん、行くよ、みたいな感じでこう行くわけよ。で、まあ俺はビビリなわけじゃん。怖いのは好きだけれども、あまりにも怖いんで、とりあえずこうアラスカに前を任せて、俺はシンガリオみたいな感じで進んでいくんだけど、
まあいかにもよくありそうな、こう人がいっぱい入って荒らしてる感じの様子なのね。
まあいろんな奴がキボナムシも来てるみたいな感じね。
そうそうそう。なんせさっきも言ったけど走り屋スポットだからそういう手合いの人たちも山ほど来てるし、落書きとかもされてるの。それでもね月あたりに落書きで上に上がるなとか書いてあると俺はビビっちゃうのね。
でも怖いなそういうのやっぱ。
怖いでしょ。
雰囲気として。
みたいな感じで行くわ。頼もしいのがいるからずんずん進んでいって、上まで上がって、上まで来たぞーって感じなんだけど、なんか下の方でみんな話し込んでるのか、なんか全然こっち向いてくんないよね。で、はぁとか思うんだけれども、もう降りるかなーみたいな感じで上から言って、でまあ俺たち降りてきたわけ。
降りて行ったら、早かったねみたいな感じのリアクション取られて、なんかビビらそうとされてんのかなみたいな警戒を俺はしてたの。
結構ゆっくり行ったから時間はかけてるはずなのね。上まで行くのに。
そうそうそう。で、まあ警戒してるじゃん。なんかこうドッキリとか仕掛けてくるかもしれんとか。まあそもそもそういうタイプの疑いを持つ人間なので俺はこう警戒してたのねずっと。もしかしたら誰か仕掛け人がいるかもしれないとかどうしようも思ってたぐらいだから。
だからまあまあそんな感じで警戒しつつも降りてきて、じゃあ3人目のチーム行きましょうってなったわけ。まあ普通に行くよね。で、ライトが光るよね部屋の。あそこ今いるんだなーっていうような感じで。
で、2階から3階に行ってまた部屋で懐中電灯のライトが見えて行ってんなーぐらいの感じで。で、しばらくすると屋上から顔を出して手を振って懐中電灯振ってあーたどり着いたな降りてくるんだなーと思うんだけれども。
そこからが待ってても暮らせても降りてこないのね。上まで行ったのはなんとなく懐中電灯の光でわかったってこと。うん、ちゃんとわかるのね。しっかりちゃんと屋上まで行ったなっていうのは。
で、そんな広くないのよ本当に。部屋っていうのも廊下沿いに3,4部屋あるぐらいで。まあ小規模のラブホテルだね元。うん、ほんと小規模。
だからあっという間にもう降りてこれちゃうの部屋回んなかったら。うんうん。でも全然降りてこなくって。
あ、これやってんなと俺は思った。俺は思う人じゃん。人なのよ。あーやってんなと思って。そしたらまあしばらくしたら結局降りてくるんだけれどもちょっとねやっぱ様子がおかしくって。